真・恋姫†夢想-革命~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
「いいな~~いいな~~」
いつまでも体育座りしてウラヌスを見ているお姉さんに俺はため息をついて近づく
「おはようございます。何やってるのお姉さん?」
「………ん?あぁ、この馬の持ち主か」
俺が声をかけると、昨日の勢いもどこへやら。彼女はこちらを振り向いて、元気なく答えた。今度は無茶な要求をしてこないから束の間安心はしたが、どうも元気がなさすぎる。
「実はな?昨日、華琳様に涼州遠征の許可を貰いに行ったのだが、却下されてしまってな………。秋蘭には人の馬を無理やり奪うのは駄目だと説教をされるし。………はぁ。かっこいいなぁ」
「(秋蘭・・・・やっぱりこの人)その人たちが正しいよ。嫌がっていることを強要するのはよくないし」
「あぁ………なぁ、もうくれとは言わないから、一度だけ乗せてくれないか?」
「一度くらいなら………あ、でもウラヌスがいい、って言ったらだよ?昨日も見た通り彼女は気性が荒いし、俺たちの言葉も理解しているから………。彼女に聞いてごらん?」
「そうか、ありがとう。………では」
そう言って彼女はウラヌスに近づき、話しかける。
「ええと、ウラヌス、と言ったか?昨日はすまなかったな………謝るから、一度だけ乗せては貰えないだろうか?」
そうして今度こそその顔を撫でようと、手を伸ばしたのだが、
ウラヌスはそっぽを向く
「え?」
「………………いやだ、って」
なんというか………そこまで嫌われるようなこともしていないだろう。今度は噛まなかったとはいえ、流石に可哀相になり、俺もウラヌスに近づいて小声で
「なぁ、ウラヌス?この人は悪い人じゃないよ。乗せてやってくれないか?それにもしかしたら秋蘭のお姉さんみたいだし・・・・」
と頼むのだが、『それとこれでは話が別です』と言いたげにウラヌスはそっぽを向く。ウラヌスはたまに頑固な時がある・・・・
その後、お姉さんが頼んでもウラヌスはそっぽを向いて拒否していた
「これは何とも・・・・」
「これはまさに『馬が合わない』という奴だな」
吹雪の一言に、彼女がキレた。
「上手くない!全然上手くなんかないぞぉぉおおおおおっ!!」
「ごめん!今のは俺が悪かった!だから首から手を離せぇぇええ!!」
「うわあぁぁぁああああぁぁあん!!!」
泣き叫びながら走り去る彼女の背中に、
「ちょっと気の毒になったな・・・・」
「はい・・・・」
吹雪たちは同情を禁じ得なかった。
そして翌日
「……お姉さんも粘るね?」
「私は決して諦めんぞ!」
昨日のようにジト目で見てくる彼女に向かって、吹雪は問いかける。
「どうすれば諦めてくれるんですか?」
「私は絶対に諦めないぞ!!」
「………いや、諦めてください。ウラヌスだって嫌がってるだろう?」
「それは私の本当の姿を知らないからだ!ウラヌスも、私の武を目の当たりにすれば私に惚れてすぐにでも乗せたがるに違いない!」
「いや、でもそれを見せる機会すらないですよね?」
「なにぃっ!?」
吹雪の言葉に、彼女はしばし黙り込み、そして
「わかった!では、お前が私と勝負しろ!」
「え、なんで?」
「お前たちは旅をしているのだろう?多少の武がなければ、旅など命を捨てるようなものだ!それにその腰に帯びているものはただの飾りか?だから私と勝負しろ」
「いやだよ。私闘する理由ないし」
「なんだと?この夏候元譲の勝負を受けられないと言うのかっ!?」
「………………………………え?」
彼女の口から出てきた名前に思わず問い返す。
「………む?どうした、そんな顔をして」
「えと、もう一度、名前をいいかな?」
「む?仕方がないなぁ。そんなに私の名乗り上げを聞きたいのか!しょうがないなぁ、お前は」
「いや、普通に言ってくれれば―――」
「よかろう、そこまで言うのであれば、私の名乗りを聞かせてやる。心して聞くがいい!私が名は夏候元譲、曹操が一の武とは私のことだぁっ!」
ババァーンという音と共に夏候惇の声が、虚しく木霊する。
「(やっぱりこの人、秋蘭のお姉さんか・・・・・・)」
確かによく見れば目つきがよく似ている・・・・でも私闘は隊規違反になるしな・・・・・考えた末、吹雪はある解決策を思いついた
「すみません・・・・それはつまり
「ん?よくわからんがそうだ」
「なら、分かりました。その勝負。受けます」
「本当か!?では早速・・・・」
「ただし、条件がある」
「むぅ?条件などよいではないか」
「いや、夏候惇さんは勝てば馬が手に入るのに、俺たちは勝っても何もないのは不公平だろう?」
「………確かに。わかった。では、その条件を言ってみろ」
将軍がこんな簡単に受けていいのかね。いや、自分の武に絶対の自信があるからこその返答なのだろうが
「俺の友達が軍師として曹操殿に仕官したがっているんだけど、曹操殿に直接会えるように場を設けること」
「………いいだろう。ただし、その軍師を希望している者が仕えられるかどうかは、こちらで判断させてもらうぞ?」
「それは勿論。夏候惇は場を設けるだけでいい。なに、彼女たちの実力は保証するよ」
「では、その条件でいこうではないか。では私は自分の武器をとってくるから、ここで待っていろ!」
夏候惇はそう告げると、昨日のように猛然と走り去った。
「いいんですか吹雪さん?」
橙が心配そうに訊く
「ああ。それにうまく勝てば凜さんや風の就職がうまくいくかもしれないしな」
「勝てる自信は?」
「やらなくちゃわからない。ただ苦戦すると思う」
それから半刻後、夏候惇は武器と共に、一人の女性を連れて戻ってきた。夏候惇と同じデザインで色違いの、青いチャイナ服を着た女性だ。俺は彼女と目が合うと
「久しぶり秋蘭」
「吹雪か・・・姉者の言っていた馬の主はお前か・・・・姉者がすまないな。一昨日も言ったのだが、どうしてもと聞かなくてな………」
と軽く話し合うのを見た夏侯惇は
「貴様!なんで秋蘭の真名を!!」
「姉者、落ち着け。ほら、以前の賊の討伐の時、加勢してくれた天水の沖田だ。話しただろ?」
「なに!?こいつが!?こんなひょろい男があの新選組の隊長だと!?」
指をさすな指を・・・・・・
「ところで吹雪。戦死者弔問は終わったのか?」
「ああ、一昨日にな・・・・その時、君のお姉さんにウラヌスをくれと迫られた」
「そうか・・・・本当に済まない」
と、秋蘭は申し訳なさそうに言う。仲がいいみたいだけどいろいろと苦労もあるのだろう・・・・・
「かまわないよ。それに、こちらも条件を出したしね」
「条件?姉者、聞いてないぞ?」
「条件なんてあったか?」
「あっそう。条件を反故にする気なら勝負はしないよ?さよなら」
「え、ちょ…待ってくれぇぇえええぇ」
俺が背を向けて立ち去ろうとすると、夏候惇は捨てられた子犬のような瞳で俺に縋り付いてくる。振り返ると、秋蘭の方は俺の冗談だと理解しているのだろう。そんな姉の姿を見て「姉者ぁ、かわいいなぁ」と呟いていた。
もしかして‥…シスコン?
「しょうがないなぁ。まぁ、立会人もいることだし、もう一度言うよ。秋蘭。お願いできる?」
「ん?あ、あぁ。わかった」
「条件は一つ。俺の旅仲間が軍師として曹操殿のところで働きたがっているんだけど、直接曹操殿に謁見する場を設けることだ」
「………場を設けるだけか?」
「あぁ。文官の試験は3ヶ月先って聞いたし、さっさと試験を受けられるなら受けさせてあげたいんだ。それに、文官から始めるよりも無為な時間を短縮できるしね。
彼女たちの実力はそちらで判断してくれ。使えると思ったら受け入れて、使えないと思ったら拒否すればいいだけの話だ。あとは彼女たちがなんとかするさ」
「わかった。姉者だけでは心許ないだろうから、この夏侯淵がしかと承った」
「ありがとう・・・・それと試合する場所なんだが・・・」
「ふむ・・・・」
俺がちらっと周りを見て、秋蘭も納得の表情を見る。理由は
「何だ喧嘩か?」
「おい、あれ夏侯惇将軍だよな?」
「夏侯淵将軍までいるぞ?相手は誰だ?」
「変わった服装だな?」
と野次馬がやってきた
「ここでは姉者の巻き添えを喰らう可能性があるな・・・・吹雪。手数をかける場場所を変えてもらっても構わないか?」
「構わないよ。宿の人にも迷惑かけたくないしね」
「礼を言う。では、城の練兵所がいいな。あそこはよく姉者が訓練に使うところだからな」
「いいのか?」
「もともと姉者の我儘が原因だ・・・・・ほら、姉者。難しい話は終わったぞ。勝負の場に向かうから、ついてきてくれ」
「お、おう・・・わかった」
こうして俺は秋蘭に連れられ、橙と共に城へと向かうのであった
近代兵器として登場してほしいもの
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迫撃砲
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野砲
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簡易式ロケット砲もしくはミサイル
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機関銃
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電探
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擲弾筒
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全部出してほしい