真・恋姫†夢想-革命~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
陳留のとある茶店
「報告は以上だな・・・・・」
「ご苦労様です隊長・・・・では樊稠班長と賈詡様にはそのように報告しておきます」
「うん。よろしく頼む」
店外の椅子に座り吹雪は背中越しで客を装った、吹雪の部下の雪風に所属する諜報員と連絡を取っていた
「それで・・・・樊稠と姜維は天水に戻ったのか?」
「いえ、予定ではそろそろ着いたころかと・・・・」
「そうか・・・・で、新選組の方はどうだ?」
「はい。副長以下、各班長の活躍により事件もなく、無事に過ごしております‥・・・」
「そうか・・・まあ副長や桜花がいれば大概のことは問題ないな・・・・俺もなるべく早く帰還するようにする・・・」
「承知しました・・・・では隊長。無事にご帰還することお待ちしております」
「ああ、お前も無理しないようにな」
「はっ・・・・ご苦労様です」
そういうと、吹雪は店の店主に代金を払い、その店を後にしたのだった
密偵との連絡を終えた吹雪は、その後馬小屋でウラヌスの世話をし、その後宿へと戻った。昨日のこともあったからか、厩には春蘭の姿はなかった。ほっとしたと同時に、なんとなく寂しい気がしたのは、なんだかんだで騒がしい彼女の姿に慣れてしまったからだろうか。
部屋では橙は読書をして風と稟は机の上で何やら書き物をしている。先日言っていた書物の注釈か写本だろう。邪魔するのも悪いだろうと、吹雪は自分の愛刀の手入れ、その後、南部拳銃や九九式小銃の手入れをする。
「・・・・・」
その時、は誰かが来る気配を感じ、南部拳銃をホルスターにしまい、小銃を布で包んで隠す
すると廊下に足音が聞こえたかと思うと、扉が開いた。
「沖田!いるか?」
「ん?春蘭?」
最初に眼に入ったのは、今朝は見なかった春蘭だった。続いて彼女の妹。秋蘭。そして・・・・・
「邪魔するわよ」
二人より小柄で金髪縦ロールの少女が入ってきた。
「(彼女が曹操か・・・・)」
直感的に理解した。時勢的にはまだまだ大物と言えないが、すでにその素養が覇気として滲み出ている。そしてその目は虎のごとく力強く、そして誰よりも強い野望を秘めたという感じだった。俺はそんな感想を抱きつつも、立ち上がり彼女らを迎え入れた。風と稟も手を止め、顔を上げる。
「今日は何用かな?ウラヌスは譲らないぞ?」
「いや、もうその件はいいんだ・・・・・実は・・」
そういうと春蘭は秋蘭をチラ見すると
「あぁ、今日は別の用事だ。っと、そちらの二人はもしかして………」
「そうだよ。昨日話した軍師希望の二人だ。で………君がこの陳留を収める曹孟徳・・・曹操殿かな?」
「え!?」
「なんと~」
俺の言葉に、稟と風が反応する。それもそうだ。仕官を希望していたとはいえ、まさかその本人が来るとは思いもよらないだろう。風はともかく、稟はそうとう驚いているようだ。
「あら、よくわかったわね」
「まぁ、二人が先だって歩くとしたら二人の上司…つまり曹操殿以外にいないからね。それで、今日はどういった用向きで?」
「昨日秋蘭に聞いたのよ、貴方のことを。ああ…そういえば柳琳や季依もあなたのことを話していたわね・・・・それで話をしてみようと思って来たのよ」
「そうですか・・・では改めて自己紹介をしましょう。自分は天水太守董卓様に仕えている。天水警備隊、および独立大隊『新選組』の大隊長を務めている沖田吹雪です」
「あら、ご丁寧な挨拶ね。では私も、この陳留の太守をしている曹孟徳よ。曹操でいいわ。以前の賊討伐では秋蘭と柳琳が世話になったそうね。二人に代わって礼を言うわ」
「いえ、自分は自分のするべきことをしただけです。それでその太守様直々に来るなんてわざわざ来なくても、遣いを出してくれたらこちらから出向いたのに」
「あら、思っていたより謙虚なのね。春蘭を負かすほどの逸材よ。こちらから迎えに行くのが礼儀でしょう?」
「はて、迎えとは?」
「決まってるじゃない。貴方を私の傘下に加える為よ」
「………………これはまた、いきなりだな」
「当たり前よ。池田屋事件に漢軍でも倒せなかった黒山衆を壊滅させ、そして先の賊討伐での活躍…これほどの逸材を放っておくとでも?」
「・・・・・」
史実通りの人材マニア‥・・・吹雪はそう思った。短い言葉の応酬。彼女はそれで伝わるのが当り前というように言葉を続け、吹雪もまた、それに合わせて応酬する。こんな形で勧誘されるとは思ってもみなかったが、さて、どうする?
「申し訳ないが、秋蘭からも聞いているとは思うけど、俺は董卓軍の軍人だ。ここに来たのも戦死した仲間の弔問に来ただけだ。どこかの傘下に加わる気はないよ」
「あら、この曹孟徳の誘いを断るとでも言うつもりかしら?」
「悪いが、俺は漢の民じゃないんでね。君の噂も地位も知っているけど、それに迎合する義務はないよ」
「へぇ・・・なら、董卓にいた時よりの倍の給与を出すわ。なんなら将軍としてあなたを召し抱えてもいいくらいよ」
普通の人なら飛びつくような好待遇を吹雪に言う曹操
「それで、返答は?」
曹操の問いに吹雪は
「・・・・・我が国にいる、ある英雄がこう言いました」
「英雄?」
「小人は己を利せんと欲し、君子は民を利せんと欲す、己を利する者は私、民を利する者は公なり、公なる者は栄え、私なる者は亡ぶ*1・・・・と・・・かの薩摩の英雄、西郷隆盛公の言葉です」
吹雪の言葉に皆静まり返り、注目する
「この沖田・・・・己の利の為に働く気はないですよ」
不適の笑みでそう返答する吹雪
「「・・・・・・」」
吹雪の返答に凛と風は少し目を見開き
「お、沖田!如何にお前とはいえ、言葉が過ぎるぞ!」
吹雪の断りに、春蘭が食ってかかる。真名を許したとはいえ、主をこうも言われたら、流石に怒るだろう。俺はそんな春蘭に苦笑しつつ、言葉を続けた
「いや、曹操殿の物言いが、ね。………君は自分の言葉通りになることを当然と思っている。それは覇王としての資質もあるのだろうけど、それだけだと敵を作ることもあるということを覚えた方がいいと思いますが?」
「あら、男のくせに、この私に説教をするつもりかしら?」
「男だけど、この中では一番強いと思いますよ?」
そうして、部屋に落ちる沈黙。目の前の少女は覇気を強めている。橙は少し強張った表情をし、横目で稟と風をみると、慣れないその氣にあてられたのか、固まってしまっている。………風のこんな表情も珍しいな。そうして数十秒が過ぎたろうか。ふと、その覇気が緩む。
「………はぁ、わかったわ。私を曹孟徳と理解しておきながら、まったく怯む様子もない。今回は私が引き下がるわ。………それで秋蘭から聞いたけど、春蘭と試合するときに何か条件を出したそうね?」
「ああ・・・・俺が勝ったら、彼女たちに、軍師の試験を受けさせて欲しい。文官ではなく、軍師だ」
「試験だけでいいのね?」
「あぁ。それで落ちるなら、2人の実力が足りないというだけさ」
「わかったわ。ではこれから………という訳にもいかないわね。そうね………秋蘭?」
「そうですね。桂花にも準備をさせなければいけませんし………3日後くらいでどうでしょう?」
「いいわ。それでは沖田。3日後に4人で城にいらっしゃい。その2人は軍師の力を測らせてもらうわ」
「俺が来る理由は付き添いか?」
「それもあるけど、以前の賊退治で秋蘭や柳琳を助けてもらった礼がしたいわ。そこで宴をしてもてなしたいの」
「そういう理由なら了解しました」
その言葉を最後に曹操たちは部屋を出て行き、俺と彼女の邂逅は終わりを迎えた。
「まさか曹操直々に勧誘に来るとはな………。って、2人共、どうしたんだ、そんな顔をして?」
「どうしたもこうしたもありますか!!」
「お兄さんは、また風の知らないところで知らない女の子をひっかけて………風は怒り心頭なのですよ?」
「そうですよ!!い、いや、違います!何故曹操殿がここに来たのですか!?それに、我々の試験がどうとか言っておりましたが………」
風はまたよく分からない怒り方をし、稟は見たままに怒っている。勝手に話を進めたのが拙かったか?でも、彼女たちも3ヶ月は長い、って言ってたしな。俺にもいろいろ思うところがあったが、とりあえず、2人の意向を尋ねた。
「いや、だって2人は曹操に仕えたいんだろう?文官で地位を上げていくよりも、軍師として試験を受けられるならそれに越したことはないと思ってな。駄目だった?」
「い、いえ、むしろありがたいのですが………それに片方は夏候惇将軍だったではないですか。親しげに話されていましたが、どうやって知り合ったのですか?」
「話すと長くなるから、かみ砕いて説明すると、俺が夏候惇と仕合をして勝った。試験のことはその時に条件として話した。こんな感じだけど」
「………………もういいです。吹雪殿がその武も行動力も規格外だということはよくわかりました」
「相変わらずおにーさんは風たちを弄ぶのが好きですねー」
「人聞きの悪いこと言うなよ。それより、二人は試験は受けるのか、受けないのか?」
俺が再度問うと、稟は再び溜息を吐く
「はぁ……。いえ、受けさせていただきます。千載一遇のこの機会、活かさない手はあり得ません」
「そですねー。お兄さんがせっかく作ってくれた機会ですのね~~受けるだけ受けてみます~でも」
「ん?」
風は吹雪の顔を見て
「風はですねー、おにーさん付の軍師になるのも悪くないと思うのですよ」
「「はぁっ!?」
風から、まさかの爆弾発言が飛び出したのだった
近代兵器として登場してほしいもの
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迫撃砲
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野砲
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簡易式ロケット砲もしくはミサイル
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機関銃
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電探
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擲弾筒
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全部出してほしい