魔女の旅と腐り目魔女 作:らふ
あれから色々あったが、とくに色濃く残ってる思い出は特にない。
側から見ると薄情なやつに思われるかもしれないが、決してそんなことおはないと思う。ただあまり、灌漑などに耽らない人間だということだけだ。
まあ強いていうならイレイナが師匠探しをしていて、偶然?フラン先生の師匠だった俺が、フラン先生をイレイナに紹介してやったくらいのものだ。
それから、フラン先生の弟子になったイレイナが、愛想を尽かした様に振る舞ってイレイナを泣かしてしまったことか。
あの頃はイレイナも、子どもっぽっかったからな。それ故に可愛いところも、危なかっかしいとこ炉もあったもんだが。まあ本人が気付いてないだけで、いまだに危なっかしいところもあるけどな。
正直すぎるところとかまさにそうだ。
結局一年の修行は終了して、無事魔女になったそうだが、、、、、、、、、、
絶賛今逃走準備中だ。
風の噂によると、イレイナは今旅に出るとかなんとか言って家族と相談中の様だ。
話の流れからして、そしてイレイナの性格からして、絶対俺も誘うに決まってる。俺は絶対行かないからな。
地元愛が強いせいか前住んでいたところも執着してあまり離れたがらなかった様な、、、、、、
あまり思い出せないし、今はこれはおいとくとして、ともかく俺は旅には出たくない。
ということで、今その誘いを断り中だ。
「はぁ、お前さ、俺になんと言おうと行かないっての分かってるよな?」
「いいえ、わかりません。あなたも行くんです。これは強制です」
何度言ったらわかるんだか。俺が、旅なんぞに行くと思ってるのか?俺だぞ?俺。行くわけがないだろう?
早く諦めてくれ。
「俺は何度言ったっていかねぇよ。俺はここが好きだからな」
「むぅ、八幡さんはいっつも頑固です。ちょっとくらい私の意見を聞いてくれたっていいじゃないですか」
むぅ、と頬をハリネズミ見たく膨らませる。可愛いなこいつ。ちょっとやってみてもいいだろうか。いいよな
「ぱふっ、わっ…………八幡さん?」
「ぷふっ。くくくっ」
やべ、笑ってしまった。笑っちゃダメ笑っちゃダメだと思っていたんだが。
「八幡さん?行きますよね?」
今度は膨らませていた頬を赤らめている。真っ赤っかだな。よほど恥ずかしかったんだろう。
ふむ、しかしな
「うーん。旅かぁ。旅なぁ。」
「行きましょうよ〜」
ねぇねぇと、揺さぶってくるが、やばいプラプラゆらされてると酔ってくる。やめて。
「分かった、分かったから揺らすのやめてくれ。俺酔いやすいから」
「あ、ごめんなさい」
「いや、俺が頑なに拒否したのが間違ってたよ。」
ナデナデ
なんかぽーっとしてるけど、大丈夫かこいつ。たまにこうなるよな。なんでだ?
小町に撫でるみたく頭を撫でているが、反応がない。
「はっ、一瞬気を失ってました」
「おいおい、大丈夫かよ」
「はい、今気を取り戻したので。では行きましょう。」
「は?」
「行きましょう。今日から行くんです。はいこれ荷物」
「あ、どうも。じゃねぇよ。なんでこんなに準備いいの?もしかして予め俺が行くっていうのを予想してた?」
「い、いやーなんのことでしょうねー私はよくわからないですね」
「ちっ、まぁいいか。行くぞ」
「え?」
「行くんだろ。だから、ほれ行くぞ」
俺は手を取り出し、早く行くぞと言う。はぁ、そんな顔するなっての。早く行くぞ。お前が行くっていいだろしたんだろうが。
「ほら」
「きゃっ」
そう言って俺の杖に乗せて飛ばす。こいつの場合俺の杖にまだついて来れてないからな。特別だぞ?特別。
風を切るその速度は早すぎて人々はそれに目を奪われるが、そこに乗っているのは誰であっただろう。
実はかっこいいけど目は腐ってる1人の男性と超絶可愛い私ことイレイナでした。
「なぁ、お前さたまにそんなこと言ってるけどさ、本当に可愛いと思ってんの?」
「ん?何を言ってるのですか?可愛いに決まってるじゃないですか」
「いや、まぁそうだけどよ。」
「はい?なんでしょうか実はかっこいいけど目は腐っている男性さん?」
「なんだよその名前。まぁ目が腐ってるのは事実だけどよ」
「それならいいじゃないですか。うーん。やっぱり八幡さんは杖の扱い方が上手ですね。」
「まぁな。てかちゃんと捕まってろよ?」
「はぁーい。落とさないでくださいね」
「お前は何があってもおとさねぇよ。つってもお前の心を落とすかもしれねぇがな」
「…………////」
「おいどうした。何か言えよ」
「な、なんでもありません。それより、適当なこと言わないでください。」
「ははっ、引っ掛かったな。俺が落とすのは戸塚だけだ。」
「むぅ、八幡さんは時々ずるいです」
「そうだな。お前はからかってると面白いからな」
「もういいです。それより、本当に落とさないでくださいよ?早すぎるから少し怖いです」
「おうよ。だからしっかり握ってろよ」
そこには1人の腐り目の男性と後ろから抱きついている1人の魔女がいました。