赤龍帝、いつの間にか邪龍になりました。   作:鬼塚虎吉

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プロローグ

どうも、兵藤一誠です。俺は今物凄くこの状況に動揺を隠せないでいます

 

その状況というのが、真の龍神化した俺はその強すぎる反動で意識を失った。

 

そして、目が覚めると目の前には赤龍帝(ドライグ)白龍皇(アルビオン)が三大勢力の皆さんと戦っているからです!!

 

えぇえええええええええええええええええええええええ!!??

 

まさかの状況に俺は全くこの状況が飲み込めないでいた。

 

「いや、どういう事だよこの状況はぁあああ!?」

 

受け止めきれない事実に俺は思わず大声を出すが、戦闘音が激しすぎてすぐに掻き消えてしまう。

 

そんな事は今はどうでもよかった。

 

俺の目に映ったのはソーナ会長のお姉さんであるセラフォルー・レヴィアタン様にドライグの吐こうとしている火炎(ほのお)が直撃しようとしている。

 

不味い、このままじゃセラフォルー様が危ない!!

 

そう思った俺は寝ている体を起こして立ち上がると、ある事に気づいた。

 

それは身体がドラゴンになっていたことだ

 

「{えぇええええええええええええええええええええええええええええ!?どういう事だよ、何で俺ドラゴンになってんの!?}」

 

受け止めきれない事実二回目に俺はなんとか心の内で大声を上げるのだった。

 

だが、それも何とか受け入れて翼を広げドライグの所まで飛び、ぶん殴る!!

 

ドゴンッ!!!

 

「ぐはっ!?」

 

痛みで声を上げるドライグはそのまま地面に倒れこむ。

 

『赤いの!?』

 

ドライグがぶっ倒れた事でアルビオンが驚愕の顔をする。

 

俺はそんな事お構いなしに呆然と見て来るセラフォルー様に声を掛けようとした時、ある事が頭の中に過った。

 

それは俺自身の事だ、リアスの眷属として挨拶出来たけど今は過去で俺もドラゴンだから今まで通りの挨拶は出来ない。

 

どうしようと考えた結果、タンニーンのおっさんとクロウ・クルワッハの口調を真似する事にした。

 

「大事ないか、悪魔の少女よ」

 

「は、はい、ありがとうございます!!」

 

俺が声を掛けると、セラフォルー様は何故か顔を赤らめさせてお礼の言葉を言って来る。

 

何で顔赤くさせてるんだろう、もしかして体調でも悪いのか?

 

そう思っていると、ドライグが身体を起こして来る。

 

『ぐぅっ、さっきのは効いたぞ名も知らぬ邪龍よ』

 

そう言って来るドライグに対して俺はその言葉に衝撃を受けていた。

 

「{えっ、俺って邪龍になってんの!?マジでどうなってんのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?}」

 

衝撃事実の発覚に俺は人目を憚らずに頭を抱えたくなった。

 

しかし、それを許してくれる状況でもない為俺はドライグとアルビオンの前に立ち、拳を構える。

 

「あの、もしかして一緒に戦ってくれるの・・・?」

 

構える俺の姿を見てセラフォルー様がそう聞いて来る。

 

『あぁ、そうだ。悪魔・天使・堕天使であの馬鹿二匹を牽制し続けろ、前衛は俺が請け負う』

 

俺がそう言うと、天使側からミカエルさん・堕天使側からはアザゼル先生がやって来た。

 

「それを我々に信じろというのですか?」

 

「そいつはあまりにもこっちに都合が良すぎやしねぇか」

 

そう言って来る二人に俺はこう言った。

 

『疑わしければ二匹と戦っている隙に聖書の神が作りだした神器(いれもの)に封じ込めればいい』

 

「「!?」」

 

俺の言葉を聞いてミカエルさんとアザゼル先生は同時に驚愕の表情を浮かべる。

 

『まぁ、信じるか信じないかは好きにしろ。だが、今の状況が悪化する前に戦いを終わらせたければ決断しろ』

 

俺の言葉を聞いて真っ先に口を開いたのは・・・。

 

「分かった、君の言う通り前衛は任せても良いだろうか」

 

「あぁ、承知した紅髪の悪魔よ」

 

悪魔側だった、しかもいつの間にやって来たかは分からないサーゼクス様だった。

 

「チッ、しゃーねぇな。分かったよ。俺達堕天使もお前の考えに乗ってやる」

 

「えぇ、我々天使も同意見です」

 

三大勢力のトップの許しを得た俺は口元を吊り上げて笑いながらこう言った。

 

「それじゃあ始めるとするか!!」

 

俺はそう言って勢い良く飛び出し、ドライグとアルビオンに濃密なオーラを込めた拳、蹴り、頭突き、体当たり、ショルダータックル、火炎を用いて単純明快なドラゴン同士のぶつかりあいを繰り広げる。

 

 

 

冥界の覇権争いから始まった戦争に二天龍が乱入し、セラフォルーを守るように登場した邪龍は我々と協力し二天龍と戦てくれている

 

「おいおい、マジかよあの二天龍を同時に相手して真正面からまともにやり合える邪龍(やつ)が居るなんて聞いた事ねぇぞ!?」

 

「えぇ、私も驚きました。」

 

そう、アザゼルやミカエルが言うように最初に驚いたのはその邪龍の持つ強さだ。

 

あの二天龍を相手出来るのは頭のネジが外れている邪龍なら当然だと思ったが、ドラゴンとはプライドの塊の様な存在だ。それは邪龍も同じだ。

 

しかし、今戦っている邪龍は二天龍を大人しくさせる為に我々に協力すると言った。

 

全く、こんな事があるとは露にも思っていなかった私はまだまだと思わず思ってしまう程に。

 

そして、その邪龍は宣言通り二天龍を相手に前衛を務めてくれている。むしろ、二天龍を圧倒している。

 

そんな邪龍を熱心に見ているのが私の友人でシトリー家の長女セラフォルー・シトリーだ。

 

「はわぁ~、邪龍さんカッコイイ~!!」

 

彼女はそう言いながら更に熱の籠った視線を邪龍にぶつけるのだった。

 

そんな彼女に私はこう言った。

 

「セラフォルー、私達はあの邪龍の援護をしよう」

 

「OK、サーゼクスちゃん☆!!」

 

こうして、私達は邪龍を支援する為に動き出す。

 

 

 

 

『グォオオオオオオオオオッ!!なんなのだ、貴様は!?』

 

『俺の火炎も、アルビオンの毒も効かないのは異常過ぎるぞ!!』

 

ドライグとアルビオンが大声でそう言って来るのに対して俺はこう言った。

 

『お前等が言えた事かーーーーー!!』

 

その言葉と共に俺は体当たりをぶちかました。

 

しかし、ドライグとアルビオンは今までとは違って確実に避けてきている。

 

つまり、俺の動きに慣れてきたという事だ。

 

その逆で俺はドラゴンの身体が馴染んでいないせいか動きづらい。

 

『{クソッ、このままじゃジリ貧だな}』

 

そう考えていると、俺は土壇場ではあるが試したい事を実行する事にした。

 

それは今のドラゴンの姿から人型になる事だ。

 

人の姿だった時の頃を思い出せ、強く思い浮かべろ!!

 

その瞬間、俺の肉体に変化が訪れる。

 

ドラゴンの肉体は徐々に人型へと変化していくと同時に、俺はある事も試していた。

 

それはドラゴンの力を鎧に変換する事だ。

 

勿論、生身で戦う事も考えたけど俺には鎧を纏っている方がしっくりくるからな。

 

そんな事を考えながら俺は鎧のイメージを思い浮かべて行く。

 

基本となるのはやっぱり馴染のある赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)だ、そこから俺は鎧を発展させていく。

 

真紅の赫龍帝(クリムゾン・カーディナル・プロモーション)と龍神化D×DG(ディアボロス・ドラゴン・ゴッド)の要素も取り込んだ邪龍としての新たな鎧を作り上げた。

 

深紅の宝玉を持つ漆黒の鎧を身に纏った俺の前にドライグが現れる。

 

『どういうつもりかは知らんが人型になった所でそれは無意味に終わるぞ!!』

 

そう言ってドライグは倍加で高めた火炎を吐いて来るが、俺はそれに対してオーラを飛ばしその火炎を霧散させる。

 

『なにっ!?』

 

『どけ、赤いの!!ならば、これでどうだ!!』

 

今度はアルビオンが半減の力を使い、俺の力を減らそうとするも・・・。

 

『ぐはっ!!ど、どういう事だ、あの邪龍の力を奪った瞬間逆にダメージを受ける、だと!?』

 

そう、どうやら俺の肉体はサマエルの毒で消滅した肉体の代わりにオーフィスとグレートレッドの肉体と力で新調された肉体になっていた事が反映されている為なのか、『無限(オーフィス)』と『夢幻(グレートレッド)』の二つの力を持った邪龍になっていた。

 

って、マジかよ!?冷静に考えてみたら邪龍でオーフィスとグレートレッドの力を持ってるってヤバ過ぎじゃねぇか!!!

 

まぁ、今はそんなことどうでもいいか!!

 

そう言う細かい事は後で考えればいい、今はドライグ達を止めないとな!!

 

そう考えながら俺は前世?の癖でこう言ってしまった。

 

「プロモーション・モード僧侶(ビショップ)

 

いつもの調子で言ってしまった事に気づき、恥ずかしいと思っていた瞬間宝玉から俺の声が聞こえて来る。

 

Fang Blast Disaster(ファング・ブラスト・ディザスター)!!』

 

その瞬間、俺の背中には龍牙の僧侶(ウェルシュ・ブラスター・ビショップ)と同じ背中にオーラを溜めるバックパックと両肩に大口径キャノンを搭載されていて、俺は躊躇う事無くチャージする。

 

止めど無くチャージされていく光景をドライグ達が黙って見ている訳も無く・・・。

 

『おい、白いの!あれを止めるぞ、何か不味い気がする!!』

 

『あぁ、赤いの!』

 

ドライグ達が俺の攻撃を止めようと襲い掛かってくるが、そこへ三大勢力の連合軍が一斉に攻撃を始める。

 

悪魔側からはサーゼクス様の滅びの魔力にセラフォルー様の氷の魔力、アジュカ様の術式をファルビウム様のカウンターで転換された攻撃放っていくのを筆頭に他の悪魔達も魔力での攻撃を続けて行く。

 

堕天使側からはアザゼル先生を筆頭に光の槍を放っていき、バラキエルさんは極大の雷光を放っていく。

 

天使側からも極大の光の槍を放っているミカエルさん達四大天使を筆頭に他の天使達も光の槍を放っていく。

 

『ええい、鬱陶しいぞ!!』

 

それに業を煮やしたアルビオンが天使達に襲い掛かっていく、ガブリエルさんに向かって口を大きく開けた。

 

俺はそれを見て息吹(ブレス)かと思ったが、違った。

 

アルビオンはそのままガブリエルさんを噛み砕くつもりのようだ!!

 

助けに行こうとした瞬間、ドライグが間に入って来る。

 

『行かせんぞ、あいつらにもいい加減目障りだと思っていた所だったからな。消すには丁度良いだろう』

 

その言葉を聞いて完全に俺の堪忍袋の尾が斬れた音がした。

 

「ぶざけんなぁあああああああああああっ!!」

 

その瞬間、オーラが爆発すると共にチャージが終わった事でこの一撃をドライグに向かって放つ。

 

「喰らいやがれ、ドライグゥウウウ!!ドラゴン・ブラスターァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

俺の咆哮と共に放たれた濃密な深紅のオーラの塊はドライグを貫き、アルビオンの所まで届いた。

 

『バ、馬鹿な・・・、二天龍と称された俺達が名も知らぬ邪龍に敗れるなど・・・』

 

『ありえん、こんな事が・・・』

 

そんな事を言いながら二天龍は地に伏した、それを見た三大勢力は怒号にも似た勝利の砲声を上げている。

 

俺はそれをよそにガブリエルさんに近付いてこう言った。

 

「どうやら傷は負っていないようだな、天使の娘」

 

そう話しかけると、ガブリエルさんは何故か顔を赤くしながら俺にこう言って来る。

 

「は、はい!助けていただきありがとうございます!!」

 

頭を下げながらお辞儀をするガブリエルさんのおっぱいがぶるんと揺れた瞬間脳内メモリーにすかさず焼きつけるのだった。やっぱり俺はおっぱいドラゴンだ。

 

そんな事を考えていると、冷たい何かを感じ取った俺はその方向を見るとその方向にはセラフォルー様がいた。

 

しかも、冷たい目をして俺を見ている。正直に言うと、めっちゃ怖いです!!

 

すろと、サーゼクス様がセラフォルー様に耳打ちするとさっきとは一変して笑顔になった。

 

ありがとうございます、サーゼクス様!!

 

そうだよな、女の子は怖い顔じゃなくて笑顔が似合うもんね!!

 

そんな事を考えていると、いつの間にやって来たのかアザゼル先生がこう話しかけて来る。

 

「まずは礼を言わねぇといけねぇな、お前さんのおかげで二天龍を相手に最低限の被害で済んだ。感謝するぜ」

 

「我々天界の者も返しきれない恩が出来てしまいましたね」

 

「私達悪魔も同意見だ」

 

アザゼル先生、ミカエルさん、サーゼクス様といった方々にそう言われて思わず泣きそうになったけどぐっと堪え、言葉を返す。

 

「気にするな。これは俺の気紛れでしたことだからな」

 

そう言って俺は鎧を纏ったまま背中のドラゴンの翼を展開して飛ぶ瞬間、セラフォルー様が話しかけて来る。

 

「あ、あの、邪龍さん!!」

 

「なんだ、悪魔の少女」

 

俺が問いかけると、セラフォルー様はもじもじと身体を揺らしながらこう言って来る。

 

「邪龍さんの名前教えてくれないかなって・・・」

 

その問いかけの返答を聞いた瞬間、俺は戸惑うしかなかった。

 

以前であれば「兵藤一誠」と名乗れていたが、今の俺は邪龍だ。

 

しかも、この世界に別の俺がいるとすればややこしい事になる事は確定している。

 

どうすればいいのかと悩み抜いた末、思いついたのが・・・。

 

「俺の名は【天災の破壊龍(ディザスター・カタストロフ・ドラゴン)】ドレイクだ」

 

俺がそう名乗ると、セラフォルー様はこう言ってくる。

 

「また、会えるかな?」

 

「さぁな」

 

そう言ってすぐに俺はボロを出さないためにも飛び立つのだった。

 

「何で、時間を逆行したのかは解らない。けど、きっとこれには何かが起こるからこそ俺はここにいるのかもしれない。だったら俺のやることは一つだ、全部残らずぶっ飛ばしてやる!!!」

 

そして、俺はこの世界にやってきた事の意味を見いだそうとするのだった。

 

 

 

あの邪龍もといドレイクが去った後、私達三種族も互いに休戦協定を結び戦場から立ち去った。

 

戦後処理という忙しい局面を脱した私、サーゼクス・グレモリーは暫しの休息に肩の荷を下ろしていた。

 

その場には友人のアジュカ・アスタロト、ファルビウム・グラシャラボラスそして、セラフォルー・シトリーも同席していた。

 

「ハァ」

 

その内の一人セラフォルーが紅茶を飲みながら本日百五十二回目の溜息を吐く。

 

理由は解っている、それはあの戦争で出会った邪龍ドレイクに恋慕を抱いてしまっているからだ。

 

この事を知れば上級悪魔の貴族達は嗤うだろう。

 

だが、嗤ったが最後絶対零度の視線を浴びせながら即死レベルの氷の魔力が襲い掛かってくるのだから。

 

セラフォルー曰く、彼の事を馬鹿にする者は魔王でも許しはしないと決めているとのことらしい。

 

そう語った彼女の目には冗談の色は一切無かったと言っておこう。

 

私はセラフォルーの事を嗤った悪魔の最期を見ているからこそこう思った。

 

恋は女を変える、と。

 

すると、ここでアジュカが口を開いた。

 

「ふむ、セラフォルー何時までそう溜息ばかりつくのは良くないぞ。それに、あの邪龍と再会した時に何も変わっていなければそれこそ自分を貶してしまうぞ」

 

そう言ってくるアジュカの言葉にセラフォルーよりもファルビウムが反応する。

 

「それってさ~どういう事~?」

 

「それはだな、花嫁修業だ」

 

ファルビウムの問いかけにアジュカが答えた瞬間、セラフォルーがテーブルを叩きながら立ち上がった。

 

「それよ☆!!」

 

いきなりの行動に驚いてしまった私はアジュカに問いかける。

 

「つまり、どういう事なんだアジュカ?」

 

「サーゼクス、あの邪龍と夫婦になるための努力をしろという事だ」

 

「なるほど、理解したよ」

 

あの邪龍と縁を結べるのであれば契約で無くとも良いという事になるからな。

 

「それでその花嫁修業というのはどうすれば良いんだ?」

 

「まずは、家事全般では無いか。料理・掃除・洗濯といった所だな」

 

「解ったわ、今から料理するから三人とも味見してみて☆」

 

アジュカの言葉を受けてセラフォルーの衝撃発言に私は慌てて問いかける。

 

「待ってくれ、セラフォルー!君は一度でも料理をしたことがあるのか?」

 

「一回もした事が無いわ☆」

 

「だったら、って私の話を聞いてくれっ!!」

 

その言葉を言い切る前にセラフォルーは厨房にへと走り去っていき、呼び止める私の声など聞こえているはずも無かった。

 

すると、通信魔法がやってくる。

 

声の主はセラフォルーだった。

 

「逃げないでね☆」

 

それは死刑宣告のように私達の耳に重く纏わり付くのだった。

 

その後、私達三人は一週間ベッドから出ることすら叶わなかったとだけ話しておこう。

 

 

「ふぅ、これでなんとかシステムは復旧できましたね」

 

私、ミカエルはそう言いながらその部屋を出て執務室に向かう途中、彼女と鉢合わせをする。

 

「あっ、ミカエル様~お疲れ様です~」

 

そう言って声を掛けてくるのは私の同僚である四大天使ガブリエル。

 

今、私は彼女を避けているいや、他の天使達もだ。

 

何故なら、彼女は大量の料理を作っては私達に試食をさせている。

 

理由は三つ巴の戦争時に二天龍が乱入してきたときに現れた邪龍に心奪われてしまったからだ。

 

それからというもの、花嫁修業という理由で料理を振る舞ってくるようになったのです。

 

それだけであれば問題ないですけれど、問題は料理の量なのです。

 

普通に6kgと7kgとか桁違いの量の料理を作ってしまうので我々の胃袋は限界を迎えてしまったのです。

 

しかも、その量で調味料の配合を変えた料理も用意しているので手が付けられなくなっています。

 

「捕まえましたよ~、それでは試食をお願いしますね~」

 

主よ、お助け下さい・・・。

 

 

 

「あーぁ、こうもクソ忙しいとはな」

 

よぉ、俺様の名前はアザゼル!堕天使共の親玉をやってんだ。

 

今、俺は先の戦争で起こった堕天使側の後処理をしている最中だ。

 

戦争が終わったのは良いが、そのせいでコカビエルの奴を筆頭に天使・悪魔に不満が残っている奴等は戦争再開を進言して来やがる・・・。

 

ったく、戦争なんてもんはこれっきりで十分なんだよ。

 

そう思いながら俺は酒代わりのコーヒーを飲む。※酒はシェムハザに没収されちまった。

 

すると、シェムハザが大量の書類をバラキエルと共に持ってきやがった。

 

「おいおい、まだそんなにあんのかよ!?」

 

あまりにも大量にある書類を目にしちまった俺は勢いよく立ち上がって大声でそう言った。

 

「あぁ、あとこの書類の山が五つある」

 

俺の言葉にバラキエルがそう答える。

 

俺は目眩がして椅子に座り込む。

 

「ダメだ、少し休憩するか」

 

そう言ってアイマスクを取り出した俺はシェムハザにこう言った。

 

「三時間したら起こしてくれや」

 

「仕事しろ」

 

それに対してバッサリと切り捨ててきた。

 

「何でだよ、こちとら不眠不休で仕事してんだぞ!!ちったぁ、休ませろ!!」

 

「それなら私達も一緒だ、良かったな。それにアザゼルならこんな書類なんて朝飯前に片付けられるだろう?」

 

「今、朝なんだが!?」

 

「明日の朝飯前には・・・」

 

「また徹夜しろってか!?」

 

シェムハザの俺への扱いが日に日に酷くなっている。

 

「おい、バラキエルお前からもなんとか言ってくれよ」

 

「すまん、アザゼル。私にはシェムハザを止めることは出来なかった」

 

俺の言葉に対してバラキエルは悲痛な顔をしながらこう言ってくる。

 

「この書類達とあと五つ残っている書類はお前が原因なのだ」

 

「ハァッ!?どういう事だよ!?」

 

バラキエルの言葉に衝撃を受けながらその書類の山を受け取ると、そこには俺が他の奴等に内緒で秘密裏に混ぜ込んでおいた予算使用の書類だった。

 

「お前自身が原因なのだからお前自身で解決しろ」というシェムハザの視線が俺の身体に突き刺さってくる。

 

「解ったよぉ、やれば良いんだろやれば!!」

 

俺の言葉を聞いてシェムハザは納得したかのような表情でこう言ってくる。

 

「それでは、この部屋にはお前が逃げ出さないように結界を張っておいたからな。後、トイレと食堂以外にも行けないようにしておいたから頑張ってくれ」

 

「は?」

 

そう言い残してシェムハザはバラキエルを連れて部屋を出て行く。

 

「おい、ちょっと待て!!」

 

俺は急いで二人を追いかけるがシェムハザの言葉通り俺は研究施設に通じている通路に入ることが出来なくなっていた。

 

「シェムハザ、覚えてやがれ!!」

 

俺はその日だけで書類の山合計七つを片付ける事が出来たが、その頃には精魂尽き果てた。

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