赤龍帝、いつの間にか邪龍になりました。   作:鬼塚虎吉

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三大勢力の三つ巴の戦争から一週間くらいが過ぎたのだが、俺はドラゴンの姿で今龍門(ドラゴン・ゲート)の中を移動している。

 

その理由は逆行する前三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)クロウ・クルワッハから聞いたある場所の情報を思い出したからだ。

 

その場所というのが、龍の山脈(ドラゴン・レンジ)というドラゴンだけが踏み入る事の出来る幻の山だ。

 

その場所は龍門の中に存在していて、普段は道が閉ざされているため辿り着くにはある程度の運も必要らしいから俺は根気よく探すしかなかった。

 

どうして龍の山脈(ドラゴン・レンジ)に向かおうとしているのかというと、理由は一つ。

 

クロウ・クルワッハに会うためだ、あいつはよく籠っていたと言っていたから運がよければ会う事が出来るのではないかとそう思ったからだ。

 

しかし、俺の精神は時間が過ぎて行く度にガリガリと擦り減って行く感覚がある。

 

この世界でリアス達と再会を果たしたとしても、リアス達の所には別の俺がいる。

 

だからこそ、リアス達に会いたい。あの豊かなおっぱいたちを感じたいと思ってしまう。

 

そんな事を思っていると、何やら亀裂が走っているのが見た。 

 

『あれはもしかして・・・!!』

 

俺はその亀裂にアタリを付けてその中に飛び込んだその先には巨大な山々が聳え立ち、そこでドラゴン達が空を飛んでいる。

 

間違いない、ここが龍の山脈(ドラゴン・レンジ)だ。

 

そう考えていた所に右斜めの上空から火炎が降りかかって来るのを躱し、攻撃をしてきたドラゴンに文句を言った。

 

『いきなり何しやがる!!』

 

俺がそう言うと、攻撃を加えてきたドラゴンはこう言って来る。

 

『ケッ、戦いに合図なんてある訳ねぇだろうが!!腰抜けの玉無しは引っ込んでろ!!』

 

『ア゛ァ゛?』

 

そのドラゴンの言葉に俺は怒りのボルテージが完全に限界を迎えた。

 

『上等だ、俺が玉無しかどうか確かめてみろや!!』

 

『面白れぇ、遊んでやるよ!!』

 

こうして、俺の龍の山脈(ドラゴン・レンジ)のドラゴンと邂逅は戦いで始まるのだった。

 

『オラァ、喰らいやがれ!!』

 

そう言いながら中々いいオーラを込めた拳を放ってくるドラゴンに対して俺は真っ向からその拳を打ち砕いた。

 

「グァアアアアッ!?何でオレの拳がテメェの拳に敗けんだよぉぉぉッ!!」

 

痛みで声を上げるドラゴンに対して俺はこう言った。

 

『決まっている、オーラの質が拳の優劣を決めた』

 

『オーラの質だと!?』

 

『そうだ』

 

これに関してオーフィスとグレートレッドの力があってこそだ。俺自身の力じゃない。

 

今後はもっと自分の力に変えて行かないといけないな。

 

そう考えていると、ドラゴンが叫んで来る。

 

『ふざけんじゃねぇ、オレがこんなぽっと出の奴に敗ける訳がねぇんだよ!!』

 

そう叫びながら突っ込んで来るドラゴンに対して俺はオーラを込めた拳をカウンター気味に食らわせると、意識を失ったのかそのドラゴンが墜落したのだった。

 

『ふぅ、ここのドラゴンってみんなこんな奴ばかりなのか・・・?俺も思わず戦っちまったけど、「玉無し」と言われて黙ってられるかってんだ!!』

 

そう言いながら休める場所を探そうとした時、数体のドラゴンがやって来る。

 

『なんだ、お前等もさっきの奴みたいになりたいのか』

 

俺が威圧を込めた言葉を放つと、数体の中の一体の鈍色の鱗を持つドラゴンが話しかけて来る。

 

『どうやら、貴殿は参加者では無いのだな』

 

『参加者?何の事だ?』

 

そのドラゴンの言葉に疑問に抱いた俺は問いかける。

 

『今、ここでは龍姫様の婿になる権利を得る戦いが始まっているのだ。』

 

『龍姫か、そんな奴が居るんだな、ここには』

 

『貴様、龍姫様をそんな奴だと!?恥を知れ!!』

 

俺の言葉に反応したのが浅葱色の鱗を持つドラゴン。

 

『知るかよ、そんな事。俺はここに来たのは初めてなんだからな』

 

『ほう、初めてここに来たという事は龍姫様を知らんのも無理もないが・・・』

 

鈍色のドラゴンが言いにくそうにしている事に気づいた俺は問いかける。

 

『なんだ、困り事か。俺に出来る事があれば協力くらいはしてやる』

 

『何、それは誠か!?』

 

『あぁ、あまりの面倒事以外ならな』

 

俺の言葉に激しく反応するのに対して多少ならと了承する。

 

『お主に龍姫様の婿殿に・・・!!』

 

『いや、それが一番の面倒事だろ』

 

鈍色のドラゴンの言葉を遮って突っ込みを入れる俺。

 

それに対してまた浅葱色のドラゴンが突っかかって来る

 

『貴様ァ、言うに事を欠いて龍姫様を面倒事と貶すとは良い度胸だ!!殺してやる!!』

 

『やめんか、リヴィ!!すまんな、孫が失礼した』

 

『気にするな』

 

リヴィと呼ばれた浅葱色のドラゴンは今も俺の事を睨んでいるがほっとく事にした。

 

『何故、そんなにも龍姫の婚姻を急ぐ必要がある。龍は長命だ、何を急ぐ必要がある?』

 

『実は龍姫というのはここの雌のドラゴンの中でもずば抜けて美しいドラゴンに与えられるものなのだが、それに選ばれたのがロア・ウシュムガルという雌のドラゴンだ』

 

鈍色のドラゴンの後に続いて薄緑色の鱗を持つドラゴンが説明を続ける。

 

ウシュムガル・・・確かバビロニア神話のティアマトに生み出された「偉大なる竜」の意味を持つ11体の魔物の一体だったな。

 

『その龍姫様に選ばれたロナ・ウシュムガル様は勝気で血気盛んゆえに家族を得れば少しは大人しくなるのではと思った次第だ』

 

その言葉を聞いて俺はリアスのライザーとの婚約騒動を思い出した。

 

『それでその龍姫は納得しているのか?』

 

『いえ、今も結婚はしないと言っているが夫候補が決まれば・・・』

 

『無理だな、逆にその夫候補に選ばれた雄ドラゴンをどうにかすればこの話は無くなると思っているだろうな』

 

『なっ!?』

 

俺の言葉に真っ先に反応したのは浅葱色のドラゴン(リヴィ)だった。

 

『こういうのは無理やり縛り付ければそれ以上の反動が酷くなるぞ』

 

『お主にはそこまでの未来が見えるのか・・・!?』

 

『いや、この光景には既視感があるからな』

 

昔の事を思い出していると、浅葱色のドラゴン(リヴィ)が口を開く。

 

『どうすればいい、このままでは龍姫様が・・・』

 

『どうした?』

 

浅葱色のドラゴンの反応が気になった俺に鈍色のドラゴンがこう言って来る。

 

『実は龍姫様を排そうと考えるドラゴン達が現れたのだ』

 

『嫉妬に狂った雌ドラゴン共か』

 

『あぁ』

 

それを聞いた俺はこう言った。

 

『一度、龍の山脈(ここ)から出してみたらどうだ?』

 

『何を言う、龍姫様は龍の山脈(ドラゴン・レンジ)から一度も出た事が無いのだぞ!!そんな危険な場所に龍姫様を連れていく事など出来る訳が無い!!』

 

『己を知らず、世界を知らずに生きるのはお前の勝手だ。しかし、この事を決めるのかは龍姫自身だ』

 

その提案に噛みついて来る浅葱色のドラゴン(リヴィ)の言葉に俺は冷たく突き放す。

 

正論に対して浅葱色のドラゴン(リヴィ)は苦悶の表情を浮かべる。

 

『行動に移すとしたら今しかないぞ、龍門(ドラゴン・ゲート)に通じている亀裂はまだ消えては無いからな』

 

『分かりました、それでは今から龍姫様に話をして・・・』

 

鈍色のドラゴンがそう言い掛けた時、東の方角からドラゴンの鳴き声が聞こえて来る。

 

『チッ、一足遅かったようだな』

 

『それは、まさか!!』

 

俺の言葉に鈍色のドラゴンが反応し、その意味を理解する。

 

『行くぞ』

 

俺はそう言って鳴き声の上がった場所にへと向かう。

 

『は、速い』

 

『あの速度であれば龍姫様も・・・』

 

『こうしてはおれん、あの者に続け!!龍姫様をお救いするのだ!!』

 

鈍色のドラゴンの号令に従って他のドラゴン達も龍姫の元に向かうため行動を移す。

 

すると、そこである事に気づく。

 

『リヴィ?リヴィ、どこじゃ!?』

 

そう、自分の孫娘であるリヴィが居なくなっている事に気付かなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・・』

 

なんとか俺の後ろを無言のまま着いて来る浅葱色のドラゴン(リヴィ)

 

『{空気が重い}』

 

そう思いながら飛んでいると、ポツリポツリと浅葱色のドラゴン(リヴィ)は話を始める。

 

『龍姫様は確かに血気盛んで勝気ではあったが、美しく優しい御方なのだ。そんな御方に牙を剥いたドラゴン(モノ)達は私の牙と爪で罪を償わせねば意味が無い!!』

 

浅葱色のドラゴン(リヴィ)の眼には敵意と殺意に満ち足りていた。

 

『それだけ龍姫とやらの事を想っているのならお前が助けに行け。騒ぎを起こした雌共は俺が相手をしておいてやる』

 

『!! いいのか?』

 

『気にするな、サッサと龍姫を助けに行ってこい!!』

 

それと同時に俺達を取り囲むように雌ドラゴン共がやって来る。

 

『来い、ここからは俺が相手になってやるぞ』

 

『『『『『『『舐めるな!!』』』』』』』

 

その言葉と共に雌共は一斉に火炎を吐いて来るが、俺には当たりはしない。

 

『遅ぇ!!』

 

その言葉と共に火炎を全て避けた上で雌ドラゴンを全て殴り飛ばしたが、増援と言わんばかりに雌ドラゴン達が攻撃を仕掛けて来る。

 

『さぁ、掛かって来い』

 

こうして、俺は反乱の鎮圧ついでにドラゴンの姿での修行を敢行するのだった。

 

 

 

 

 

『はぁはぁ、ロア様どこですか!!リヴィリアです!!』

 

私、リヴィリアは龍の山脈(ドラゴン・レンジ)に現れたドラゴンの助けを得て龍姫様もといロア様の屋敷に入る事が出来た。

 

最初、あのドラゴンの事は最初から気に喰わなかった。

 

龍姫様を知らないからと偉そうな事ばかり…、しかし奴の言う事にも納得出来る物があった。

 

いや、奴は正しい事しか言っていなかった。

 

私はロア様の事を想っての行動を取っていると自分で思い込んでいたのだな…。

 

しかし、悔いるのは後だ。まずは、ロア様をここから脱出させるんだ!!

 

そう考えながら通路を一心不乱に走っていると、多数の雌ドラゴンの事切れた姿があった。

 

『これは一体・・・』

 

『ん、リヴィか。お前は無事だったのだな』

 

そこには私が憧れる龍姫ロア・ウシュムガル様だ。

 

『ロア様、ご無事でしたか!良かった』

 

私が安堵の息を漏らすと、ロア様はこう言ってくる。

 

『ねぇ、リヴィこのドラゴン達は私に牙を向いたんだ』

 

『ですから、ここを出て・・・』

 

『私に牙を向いた報いを与えるべきだよな』

 

『ロア様、一度外に・・・』

 

怒りに燃えるロア様を見やりながら私はこう言い掛けたその瞬間、とてつもない爆音と破壊と共に私をここへ向かわせてくれたドラゴンが飛び込んできた。

 

『やっぱ強ぇな、クロウ・クルワッハ!!』

 

そのドラゴンが口にした名は最凶の邪龍のものだった。

 

 

 

 

 

 

『ふぅ、殺さないように手加減するのは骨が折れるぜ』

 

そう言いながら気を失っている雌ドラゴン達を安全な場所に避難させると、俺はリヴィの助けに向かおうとした時目の前に本来の目的であるあるドラゴンが現れる。

 

『お前は一体何者だ、オーラから見れば邪龍のようだがグレンデル程狂ってはいないようだな』

 

出合い頭にそう言って来るのは探していた【三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)】クロウ・クルワッハ。

 

『アイツと一緒にされんのは虫唾が走るが、良いか。会いたかったぜ、クロウ・クルワッハ』

 

『それはどういう意味だ?』

 

『こういう意味さ!!我は【天災の破壊龍(ディザスター・カタストロフ・ドラゴン)】ドレイク、【三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)】クロウ・クルワッハに決闘を申し付ける!!』

 

俺の宣言に対してクロウ・クルワッハは嬉々として笑みを浮かべながらこう言い返す。

 

『我が名は【三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)】クロウ・クルワッハ。【天災の破壊龍(ディザスター・カタストロフ・ドラゴン)】ドレイクの宣言を受け取るッ!!』

 

こうして、最凶の邪龍と無限と夢幻を有した邪龍の死闘が今始まる!!

邪龍の一誠に眷属は必要ですか?

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