竜が辿り着いた幻想郷   作:ベヘモス

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今回と次回の主役はリュウでもなければ霊夢でもありません。妖夢が主役です。


第百九十六話 死霊の竜

 

閻魔から転生や成仏が命じられた幽霊が駐留する場所【冥界】。

本来なら幽霊だけが住み、静寂に包まれている筈の世界で今轟音が響き渡っていた。

 

「■■■■■■■■■■ーッ!!」

 

冥界の静寂を乱す轟音の中心にいるのは一頭の巨大な骸骨の竜。

既に死に絶え骨だけになったはずの竜が冥界に現れ、目に付いた物を破壊し暴れまわっている。

小さな虫の霊も、植えてある植物も、何の変哲もないただの岩であっても構わずに、骸骨の竜は目に付いた物を手当たり次第に破壊し続けている。

ただ破壊し暴れ続けるだけの無法者を討つ為、半人半霊の少女【妖夢】が骸骨の竜の前に立ちはだかった。

 

「止まりなさいそこの竜! これ以上冥界で暴れるというのなら私が貴方を討ちますよ!」

「■■■■■■■■■■ーッ!!」

「……聞く耳なしですか。理性の欠片もなさそうだし、リュウさんの同族とはとても思えませんね」

 

妖夢はそう呟きながら背負っていた長刀【斬馬刀】を抜いて構える。

 

「同族を斬ったと知ればリュウさんは怒るかもしれませんが、冥界で暴れる輩を放置するなど私には出来ません。……では、いざ尋常に勝負ッ!」

 

妖夢は地面を蹴り、骸骨の竜の懐に潜り込んで長刀を振り下ろす。

振り下ろされた刃は竜の体に命中するが、踏み込みが浅かったのか、骨の強度が異常に硬いのか小さな傷しか付けることが出来なかった。

妖夢は歯噛みしながらも前に出て刀を振るう。

全身が骨となっているため斬れる箇所など限られているが、妖夢はその斬れる箇所を的確に当てていく。

小さな傷も次第に多くなっていくが、骸骨の竜に決定的な一撃を与えているという感覚はまるでしない。

ただ傷が増えていくだけで怯んだ様子などまるでなかった。

 

「■■■■■■ーッ!!」

 

骸骨の竜が雄叫びを挙げると突然竜の体が頭部を残してバラバラになる。

予想だにしない事態に妖夢は戸惑う中、バラバラになった竜の骨が妖夢に向かって降り注ぎ始める。

まるで矢の様に骨が降り注ぎ、地面を穿ち抉っていくが、妖夢は降り注ぐ骨を回避しながら反撃の機会を慎重に窺う。

骨は無数に降ってくるが無限にある訳ではない。ただバラバラになった竜の骨が矢の様に降ってきているだけ。

総数が幾つなのかは妖夢の知るところではないが、必ずいつか終わりが来る事を妖夢は理解していた。

そうして躱している内に冥界の地面に無数の骨が突き刺さり、この世の物とは思えない異様な光景が出来る。

地面に突き刺さる骨を数えるのも億劫になりそうなほどの夥しいまでの骨。

避け続けた末に出来た異様な光景だったが、竜も全ての骨を使いきったのかこれ以上骨が降ってくることはなかった。

地面に突き刺さった骨は何かに引き寄せられる様に抜け、竜のもとへと集っていく。

それを見て妖夢は今が好機と判断し、地面から抜けていく骨に目もくれずに駆け出した。

止まらず迷わず相手の事だけを真っ直ぐに見据え、竜が骨を集めている隙を付いて妖夢は長刀を振るう。

ろくに動く事の出来ない今なら決められる。そう確信していた妖夢だったが、竜は口から黒いガスを吐き出す。

突然吐き出された黒いガスに妖夢の視界は遮られ、その黒いガスを吸い込んでしまう。

ガスそのものに威力はなく、服が腐食したしすることもなかったが急に視界が霞み、具合が悪くなる。

急な体調の変化に驚くが敵は直ぐ目の前に居る。今更後ろに下がることなんて出来ない。

妖夢は具合が悪くなった身体に無茶をさせ、骸骨の竜を斬るために長刀を振りぬく。

しかし当たると核心していた攻撃は空しく空を切り、なんの手応えも感じられない。

あの僅かな隙に逃げられたのかと考えた次の瞬間、黒いガスを突っ切って現れた骸骨の竜が頭部で妖夢を弾き飛ばした。

妖夢は防御する事も避けることも出来ずに黒いガスから弾き出され、地面を数回跳ねて漸く止まる。

 

「クッ……油断していた……」

 

一瞬の読み間違いが招くのは敗北であると、リュウさんとの戦いで学んでいた筈なのに……。

妖夢は自分の詰めの甘さを悔みながら、長刀を杖代わりにしてなんとか立ち上がる。

視界は今も霞み、体調の不良は今も続いているがそれでもなんとか立ち上がるが、直ぐに膝をついて倒れてしまう。

 

「あ、あれ。なんで…………ゲッホゲホッ」

 

急にこみ上げてきた咳。それを堪える事ができずに口に手を当て咳き込むと、手には唾と一緒に血が付着していた。

この時になって妖夢はやっと理解した。あの骸骨の竜が吐き出した黒いガスの正体が毒なのだと。

あのガスを吸い込んだ事で視界が霞んだのも、体調が急変したのも全て毒の所為。

ガスの中に留まらずにもっと早く脱出していればと後悔するが、あのタイミングではどう頑張っても多少なりとガスを吸い込んでしまう。

 

「私のしりょが足りなかったとは言え……これは流石にぶざまかな……」

 

自嘲しながらも妖夢は刀を取り、立ち上がろうとするが骸骨の竜は直ぐそこにまで迫って来ていた。

竜の顎に生えるギラつくその大きな歯を前に妖夢は自らの死期を悟る。

平時ならともかく、毒に侵されてまともに立つ事も出来ない今の自分では次の攻撃は避けれない。

骸骨の竜は腕を振り上げ妖夢の体を引き裂こうと爪をギラつかせる。

妖夢は刀を手にし、その攻撃を防ごうとするが刀が何時もよりも重く感じてしまい持ち上げる事ができない。

このままではやられる。そう思い目を瞑り攻撃が来るのをジッと耐えているが、肉を引き裂かれるような衝撃波何時まで経っても来なかった。

 

「やれやれ。少しは出来る様になったかと思えば、やはりまだまだ半人前か」

「……えっ?」

 

聞き覚えのある懐かしい声に顔を上げると、初老の男性が自身の刀で竜の爪を受け止め、妖夢を守る様に立ちはだかっていた。

見覚えのある後姿に、自分と同じく肉体を持っていながら霊魂を分身の様に漂わせている。

その姿はいつも後ろを追いかけていたのに、何時の間にか妖夢の目の前から姿を消していた祖父にそっくりだった。

 

「ま、まさか……おじいちゃん?」

「………………」

 

初老の男性は何も答えず、竜の爪を受け止めたまま鞘から刀を抜き、そのまま竜の頭蓋を斬り裂く。

妖夢では出来ない様な剛剣の一閃。その一撃は竜の骨を斬り裂き、大きな頭蓋を割り砕いた。

 

「■■■■■■■■■ーッ!!!」

 

骸骨の竜は自身の頭蓋が割られて驚いたのか雄叫びを挙げ、二人に向けてまた毒のガスを吐き出した。

目の前がまた黒いガスに覆われ、妖夢は咄嗟に息を止めるがどうしても少量のガスを吸い込んでしまう。

吸い込んだガスにより体調は更に悪化し、初老の男性の姿をはっきりと捉えることも出来なくなる。

目の前が暗くなり、意識が徐々に遠のいていく中、男性が黒いガスを切り払う姿がぼんやりと見える。

 

「にげたか……。みためのわりにすばやいな。まあ、あやつはあとでうてばいいだけのことよ。それよりももんだいなのはこやつのほうか。……どくにおかされておるようだし、やしきにつれかえるよりもあちらにはこんだほうがよさそうだな」

 

朦朧とする意識の中、妖夢は自分が初老の男性に抱き抱えられたのだと認識する。

既に目の前が真っ暗になり男性の顔を確認する事ができない。

言いたい事が、伝えたい思いが沢山有るのに妖夢はそれを口にする事が出来ずに意識を失った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

……

 

次に妖夢が目を覚ますとそこは見慣れたけど自分の部屋ではない天井だった。

まだぼんやりとする意識の中、妖夢は額の乗せてあったタオルを退かし上体を起こして周囲を確認する。

 

「ここは……博麗神社?」

 

何もない質素な部屋だけれど妖夢はここが博麗神社なのだと確認する事が出来た。

リュウに何度も戦いを挑んではこの部屋に寝かされているのだ。もはや第二の自分の部屋と言っても過言ではないくらいに慣れてしまっている。……そしてその事を認識して情けなくなるのも。

改めて自分の戦績が散々なものだと認識していると、部屋の障子が開き衣玖が水の入った桶を抱えて入って来た。

 

「あら、お気づきになられたのですね」

「衣玖さん……。あの、どうして私はここに?」

「どうしては此方の台詞ですよ。わたくしが境内で掃除をしていたら傷付き毒に侵された貴女が倒れていたのですから」

「私が倒れていたって他に誰か居ませんでしたか? 私と同じ半人半霊の初老の男性がッ!」

「いえ、居たのは貴女だけでしたよ」

「……そう、ですか」

 

自分しか此処にきていないという現実に妖夢は落胆する。

骸骨の竜との戦いで再会した祖父はまた何も言わずに何処かへと姿を消してしまった。

話したいことや伝えたいことが沢山あるのに、言葉を交わす事も出来ずにただ祖父を落胆させてしまった。そのことが妖夢の胸をきつく締め付ける。

 

「………………」

「その様に暗い顔をするものではありませんよ、妖夢さん。その様な顔をされてはその方に余計な心配をかけてしまいます」

「分かってはいるんですけど、ちゃんと話をしたかったって気持ちが大きくて」

「とても大切な方なのですか?」

「はい。私にとって目標ともいえる人です」

「そうなのですか。でしたら、その方に心配を掛けないように今は身体を癒しましょう。妖夢さんの元気が出るように美味しい料理をお持ちいたしますから」

「……ありがとうございます、衣玖さん」

「いえ。それでは少しばかり失礼致します」

 

一礼をして衣玖は不要になった水の桶を持って部屋から退出する。

衣玖が部屋から出て行くと入れ替わるように今度はリュウが部屋に入ってくる。

その手には斬馬刀が握られていて妖夢は目を丸くする。

 

「り、リュウさん。どうして貴方がその刀を?」

「お前が寝てる間に手入れをしておいてやったんだよ。そんなに慌てなくても今返すって」

 

そう言ってリュウは妖夢に向かって無造作に刀を放り投げる。

妖夢は投げられた刀をしっかりと掴み、鞘を抜いてその場で刀身の状態を確認し始める。

鞘から抜いた斬馬刀は骸骨の竜と戦う前よりも状態がよく、刃毀れどころか傷一つないほどに完璧な仕上がりだった。

 

「……流石はリュウさんですね。ここまで完璧な状態に仕上げるとは」

「そりゃどうも。……にしても、一体何と戦えばあんなにボロボロになるんだ? 最初見たとき刃毀れだらけで酷い有様だったぞ」

「それは……」

 

リュウに言いにくい事を聞かれ、妖夢はつい黙り込んでしまう。

同族と思われる骸骨の竜を倒そうとしていたなどと、竜神として祀り上げられている彼に言えるはずもなく、なんて言い訳をすれば良いのかも分からず押し黙ってしまう。

しかしリュウは催促するような言葉を投げかけず、壁際に座り込んで妖夢が口を開くのをジッと待っている。

暫しの間二人の間に沈黙が流れるが、意を決したのか妖夢が重たそうに口を開いた。

 

「……つい最近、冥界に骸骨の竜が姿を現したんです。それと戦って斬馬刀はボロボロに」

「骸骨の竜? それって骸骨の様な外見の竜じゃなくて本当に骨だけの竜ってことか?」

「はい、その通りです」

「それじゃ刃毀れしても仕方がないな。どんな硬いモノを斬ろうとしたのかと思えば、死霊の骨とはな」

「え、死霊って……あの竜は同族の方じゃないんですか?」

「いや、幾らなんでも骨だけの竜は仲間じゃないからな。どちらかと言えば幽霊やゾンビの類だから」

「な、なんだ、お仲間の方じゃなかったんですか。私てっきりリュウさんに怒られるとばかり」

「黙り込んでいた理由がそれかよ。確かにいい気分じゃないがそんな理由で怒ったりしねぇよ。戦うからにはそれなりの理由があるだろうしな」

「で、ですよね」

「ただ、何の理由もなく殺したってんならその時は報復させてもらうかもしれないがな」

「あ、あははははは……」

 

リュウの報復という言葉に妖夢は乾いた笑みを浮かべるしかなかった。

神社ごと引越して来た守矢の神々。その二柱の神がリュウを怒らせて報復を受けたというのは幻想郷では余りにも有名な話だった。

必至の形相で逃げ回る二柱の神と竜人の姿で追い掛け回すリュウ。

その時の光景をたまたま目撃していたから、妖夢はその時の事を思い出して顔が引き攣っていた。

 

「しっかし死霊の竜か。また随分と面倒なのが冥界に現れたな」

「そうなんですよ。あの竜は冥界を荒らし回っていて土地だけではなく霊魂にも被害が出ていて」

「それでなんとかしようと死霊の戦いを挑んだが返り討ちに遭い、態々博麗神社にまで逃げてきたのか」

「別に此処に逃げたくて来たわけでは……って、そういえばどうして私は此処に運ばれたんだろう?」

「いや、俺が知るか。それにしても死霊の竜ねぇ。冥界の件だから俺が手を出さなくても良い様な気はするが、流石に元同族と思われる奴が暴れているのは見過ごせないな」

「……貴方だって白玉楼で大暴れしましたよね? それで結界も崩壊しかけましたし」

「昔の事だ。忘れろ」

「無理です」

 

妖夢は恨めしそうにリュウの事を睨みつけるが、当の本人はまるで気にしていない様子でそっぽを向いている。

そんなリュウの態度に妖夢も呆れて溜息を吐くが、あの時被った被害を考えるとまだ数年は忘れられそうにない。

 

「まぁともかく、アイツを斬るなら斬馬刀じゃなくて聖剣なんかの神聖な力を持つ武器の方がいいぞ。あの手の奴にはよく効くからな」

「なるほど。でも、そう言う武器って私が持っても良いのでしょうか?」

「そんなのは知らんが、お前半分は人間だろ? なら大丈夫なんじゃないか?」

「もう半分は幽霊なのですが……一応は私も浄土の住人ですし、きっと大丈夫ですよね」

「だから知らんっての。とりあえずお前は此処で大人しくしておけ。死霊の竜は俺が斬る」

「なッ!? それは駄目です! あの竜は私が―――」

 

妖夢は死霊の竜を斬りに行こうとするリュウを引き止めようとするが、立ち上がろうとすると急に目の前が暗くなり、また具合が悪くなってくる。

 

「あ、あれ?」

 

いきなり急変した体調に妖夢は戸惑うが回復の見込みもなく、布団の上に倒れこんでしまう。

さっきまでは何ともなかったのに、今は酷く体が重く動かす事も億劫に感じる。

吐き気こそはないものの今の体調ではまともに戦う事も出来ないのは明白だった。

 

「ど、どうして……。さっきまでなんともなかったのに……」

「何ともない訳ないだろ。お前は毒を受けてぶっ倒れていたんだから。まだ暫くは寝てろ」

「でも、あのりゅうはわたしがたおさないと。これいじょうおじいちゃんをらくたんさせたくない……」

「誰の事を言っているのか知らんが無理なものは無理だ。永琳の奴からも暫くは安静にしているようにと言われているんだ」

「それでもわたしがやらないと……」

 

青い顔をしたまま妖夢は地面を這ってでも部屋から出て行こうとする。

誰の眼から見ても今の妖夢に戦闘が出来るようには見えず、死にたがっている様にしか思えなかった。

リュウはそんな妖夢を見て大きな溜息を吐いた後、無理して出て行こうとする妖夢を捕まえて布団に無理やり寝かしつけた。

 

「り、リュウさん……とめないでください」

「駄目なものは駄目だ。お前は自分の状態が分からない程に馬鹿じゃないだろ」

「………………」

「斬馬刀は暫くの間俺が預かっておくから、お前は大人しく寝てろ」

「わかり…ました……」

「やれやれ。こいつがこの調子が死霊を斬りに行くのは明日にした方がよさそうだな」

 

リュウはワザとらしくそう言いながら妖夢から斬馬刀を取り上げ、部屋から退出しようとする。

去っていこうとするリュウの後姿を恨めしそうに見詰めながらも妖夢は布団の中でジッとしていた。

 

「あぁそうだ。霊夢の奴が今本殿で剣を清めている最中だからアイツの邪魔をするんじゃねぇぞ」

 

妖夢の顔を見ずにリュウはそういい残すと、今度こそ部屋を去っていった。

意識がぼんやりとする中、妖夢はリュウが言い残していった言葉を胸に刻み込みながら眠りについた。

 

 

 

 

 

………

……

 

それから暫く経ち、夜が更け家人が皆眠りについた頃、妖夢は部屋を抜け出し神社の本殿に足を踏み入れていた。

月の明かりもなく暗い本殿には竜を模した巨大な像と、祭壇に安置された一振りの大剣があった。

祭壇の周りには儀式に使ったと思われる小道具が置かれており、妖夢はそれ等を壊さないように気をつけながら安置されていた大剣を手に取る。

霊夢によって清められたからなのか、妖夢は大剣を手にした時まるで焼けるような熱さを感じた。

自分とは相反する性質になっているからだろうが、妖夢は焼けるような熱さを堪えてその大剣を握り締める。

黄金の柄に青い宝石が埋め込まれた両刃の大剣。普段使っている太刀とはまったく別の作りの剣ではあるが、今の妖夢にはこの剣に頼るほかなかった。

 

「リュウさんにバレたら怒られるどころの話じゃないんでしょうね」

 

妖夢は自嘲めいた笑みを浮かべながら、持ち出した布でその大剣を包み本殿から外に出る。

空は月の光も届かないくらいに厚い雲に覆われ、一寸先も見渡せないほどに暗い闇に覆われている。

その闇を前に妖夢は二の足を踏んでしまうが、覚悟を決めて闇の中へと向かっていく。

鳥居を潜る前に妖夢は一度神社の方を向き直り、感謝と謝罪の意味を込めて深々と頭を下げる。

そして頭を上げた妖夢は前を向き、今度こそ闇の中へと潜っていった。

自分の大切な居場所を護るために、未だ遠いあの背中に追いつくため、妖夢は死霊の竜を討伐しに冥界へと戻る。

 

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