絶対☆双王~オレとボクの恋乱、学園サーガ~【更新停止中】   作:黒鋼丸

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 前回までのあらすじ
 治安維持部の存続を巡って武道部との5本一騎打ちを受ける事になった維持部達。
 古暮兄弟は顧問となったアイアンゴーレムの体育教師、ヴァンに魔力と神気の教えを請う。
 結果、2人は覚醒のこつを掴んだのだがそれも束の間。
 次にヴァンが言い出したのは、古暮兄弟による組み手だった!!?


~第16話~学園島治安維持部、新部員確保!?

「く、組み手を……?」

 

 そのヴァンの言葉に、李雄は唖然となった。

 真雄()と組み手をしろ?

 確かに今、そう聞こえた気がした。

 

「そうだ。2人でちょっと組み手してみろ」

 

 そしてそのヴァンの更なる言葉に、李雄は空耳でも気のせいでもない事を自覚した。

 

「おいおい、愚弟と組み手しても面白くねぇんだが……」

「兄さん、やっぱりそこが重用なんだ」

 

 その真雄の言葉に李雄は軽く苦笑すると同時に、若干落ち込んでいた。

 古暮兄弟が、それぞれこの様な反応をするのには訳がある。

 李雄がサバットを習う様になってから、時折真雄と組み手をする様になったのだが、結果は李雄

の惨敗。

 それも当然だ。

 武術及び武道の数、体格、経験力、全てにおいて真雄が勝っているのだ。

 経験力数年そこらの、しかもケンカなどの実戦経験力に至っては殆ど無い李雄が勝つと言う方が

無理だ。

 しかも時折真雄は憂さ晴らしに行う事もあり、その度に李雄の体には傷が絶えなかったのだ。

 それらの経歴もあり、真雄は李雄との組み手を遊び位にしか思っておらず、李雄は李雄で真雄と

の組み手を処刑の様なものと認知しているのだ。

 

「いいからやれ」

 

 そんな古暮兄弟に対しヴァンは静かに、だが力強く言い放つ。

 

「これは別に勝ち負けを見る為のもんじゃねぇ、オメェらの実力を見る為のもんだ。オメェらの現

時点での武術、魔力や神気の扱いがどれ程のもんか見せてみろ」

「よーは実力を見せろってか」

「実力、ですか……」

 

 実力とは言うが正直な所、李雄は自分の実力は左程高くないと思っている。

 武術を習い始めたのが遅い事もあるが、何より周りに真雄やら勇やら強者がいた事も大きい。

 それが三界(この世界)では更にそんな強そうな人々が増えた。

 真雄と同じ魔王候補生で魔法でドラゴンを倒したセンシアや、巨体を誇るゴーレムであるヴァン

や番長、その番長を倒した獣王候補生のエヴァン。

 まだ実力は見ていないが自分と同じ聖王候補生のエストやお供のサーシャ、武道部を束ねるイズ

ミも恐らく強いだろう。

 

(僕、既に色々と負けてる気がするなぁ……)

「はぁ……」

「辛気臭ぇため息してんじゃねぇよ」

 

 自分の弱さにため息を付いていると、真雄が不機嫌気にこちらを見てきた。

 

「オメェとの組み手なんざつまらねぇが、暇つぶしにゃなる。やるぞ」

「結局そうなるのね………」

 

 そう呟きながら、李雄は抵抗を諦めるのだった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「けっ、こんなもんかよ」

 

 真雄は木刀を担ぎながら、その場に倒れこんだ李雄に視線を向けていた。

 組み手の結果は真雄の圧勝。

 魔力を気迫と同じ要領で使える真雄は、神気の使い方がイマイチ判りにくい李雄を終始圧倒し、

あっという間に勝利を収めたのだ。

 

「に、兄さん……ちょっとは手加減……」

「バーカ。実戦で手加減してくれる奴があるかよ」

 

 そう言い真雄は、視線を李雄からこの様子を見ていたヴァンに向ける。

 

「んで、どーよ俺らの実力は」

「…………」

 

 この質問に対し、ヴァンは無言で腕を組んでいたが、やがてゆっくりと口を開いた。

 

「そうだな、正直お前の事を少しばかり見誤っていた」

 

 そう言いヴァンは真雄の方を向いてくる。

 

「まさか短期間でここまで感覚を掴むとはな」

「言ったろ? 魔力なんざ気合や気迫と同じだ。武術において気合や気迫ってのは重要だからな」

 

 そう言いニカッと微笑む真雄。

 

「だがそれでもまだ雑な点はある。そこを追々修正して行くとして、問題はコグレ弟か」

 

 そう言いヴァンは視線を真雄から李雄へと変えた。

 

「コグレ弟、神気の感覚はまだ掴めんか?」

「は、はぁ……まだ、ちょっと………」

「何で掴めねぇかな? すぐ判んだろ?」

 

 真雄は李雄が何故感覚を掴めないのか、それがイマイチ理解できなかった。

 武術をやる様になった李雄は技法や身体操作は様になっているのに、昔から気合や気迫などはイ

マイチ旨くならなかったが、何故ここまでイマイチなのか判らないのだ。

 

「まっ、コグレ弟は気合とか気迫、いやそもそも戦いとは縁遠い性格だからな。多少は兄より理解

や感覚が掴めないのも納得は行く」

「そういうもんか?」

 

 ヴァンはそう推測するが、生まれてこの方ケンカやスポーツ及び武道の試合など、戦いの無い日

はなかった真雄にとって、そんな気持ちは一切理解できなかった。

 

「まぁいい。んで、どうすんだよ先生」

「うむ、取りあえず今日の所はこの位にしとく。明日までに詳しい鍛錬法を考えとく。後はそうだ

な………体力作りがてらお前らも走って来い」

「あー、ま、それも良いか」

「僕は少し休んでから行くよ……兄さん先に行ってて………」

 

 そんなヴァンの提案の中、李雄はやや力なくそう言い放った。

 

「だったら島1周したら今日の所は自由解散だ。じゃ、先に行くぞ」

 

 そう言い真雄はその場を後にし走り出すのだった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「よし、そんじゃ解散!」

『お疲れでしたーっ!!』

 

 夕日が見え始めた頃、真雄は島1周を終え、自分を待っていた治安維持部部員達に解散を言い、

部員達はぞろぞろと帰って行った。

 

「さて、俺も帰るか。李雄(アイツ)も終わったら帰って来るだろ」

 

 部員達の帰宅を見届けた真雄もまた、家へ帰宅すべく歩き出した。

 

「ん?」

 

 その時だった。

 不意に真雄は校舎の方から香ばしい香りがする事に気付いた。

 

「こ、この美味そうな匂いは……クッキーか?」

 

 その匂いに釣られ、真雄はフラフラ~と匂いのする方へと歩いて行く。

 体育館裏の林を超え、体育館前を通り、やってきたのは綺麗な中庭だ。

 

「間違いねぇ、この辺から匂いが………」

 

 何処から匂いが来ているのか調べるべく、真雄は辺りをキョロキョロと見渡す。

 

「あっ、マオさん」

「あん?」

 

 その時、不意に声を掛けられ振り向いてみると、そこには中庭に設置された白いテーブルとイス

に腰掛けるフィルとセシリーの姿があった。

 

「ん!!?」

 

 だが、それ以上に真雄の目に付いたのは2人のいるテーブルにある物。

 それは白いカップに注がれた紅茶と、お皿に盛られたクッキーだった。

 

(匂いの元はこれか!)

「こんばんわ、マオさん」

「こんばんわですマオさん」

 

 匂いの元に気付く中、セシリーとフィルは真雄に笑顔を向けて来る。

 普通の男子ならセシリーの様な美人の笑顔にハートを射止められ、一部の男子ならフィルの可愛

らしい微笑みに萌えていただろう。

 だがしかし、真雄は花より団子でクッキーしか視界に捕らえていなかった。

 

「よぉ2人共、美味そうなもん食ってんじゃん」

「セシリーお姉ちゃんお手製のクッキーです。良くここでボクと試食会をしてるんですよ」

 

 真雄の言葉に対し、フィルはまるで自分の事の様に誇らしげに話す。

 どうやらセシリーのクッキーを美味そうと言われて嬉しい様だが、真雄に取っては動でもいい事

だ。

 

「試食会か、1つ貰うぜ」

「えぇどうぞ。是非感想を聞かせてください」

「んじゃ遠慮なく」

 

 セシリーから許可を貰った真雄は、本当に遠慮もなくクッキーを鷲掴みし、一気に口の中へ頬張

った。

 

「んっ、美味いじゃん。李雄には負けるけど」

 

 ハッキリ言って美味かった。

 真雄(自分)好みの味付けでない分、李雄には劣るが今まで食べた物の中でもトップクラスだ。

 

「そういえば、リオさんもお菓子作れるって言ってましたね」

「あぁ。味付けは常に俺好みだし、うめぇぞ李雄(アイツ)の菓子は」

「それは私もいつか試食してみたいですね」

 

 そう言い微笑み合う3人。

 食べる事を喜びとする真雄と、お菓子を作る事を好むセシリー、そして姉の様な存在のセシリー

のお菓子が褒められて嬉しげなフィル。

 何処か共感し合った気がして、3人の会話は続く。

 

「俺はやっぱ、洋菓子も良いが和菓子も好きだな」

「和菓子でしたら、イズミさんが作れますよ」

「ほぉ、イズミの奴、茶道だけじゃなく和菓子作りも出来るのか」

「イズミさんは他にも、華道に神楽舞い、和食作りなども出来るんですよ。ボク、前にイズミさん

のお弁当少し頂きましたけどすっごくおいしかったです」

「ほぉ和食か。良いねぇ俺も今度食ってみてぇな」

「和食は無理ですが、茶道部へ行けばイズミさん手作りの和菓子がお茶と共に頂けるそうですよ」

「ん? だったら俺、前に誘われて行った際に羊羹食ったぞ。あれかなり美味かったな」

「和菓子と言えば、この学園島にも和菓子の名店がありますよ。肥後屋(ひごや)って言うんですけど

そこの和菓子もすっごく美味しいんですよ」

「肥後屋って……なんか越後屋(えちごや)みたいな名前だな」

「そういえば、肥後屋の前にはケーキ屋がありますよ。前にフィルちゃんと一緒に食べに行きまし

たけど、あの時は閉まっていたんです」

「だったらまた今度行けば良い。あ、そんときゃ俺も誘えよ」

 

 お菓子の話題は尽きない。

 お菓子作り好き(セシリー)お菓子食い好き(真雄とフィル)が一緒になれば当然の事だが。

 

「ちょっと、そこの御3方」

 

 その会話は、不意に後ろから掛けられた声により終了した。

 振り返ってみると、そこにはユーメリアがいた。

 

「あっ、ユーメリアさん」

「委員長か、何の様だ?」

「そろそろ閉門のお時間です。あまり学園内に残っていては困りますのでそろそろ下校をお願いし

ます」

 

 そう言いメガネを手で、クイッと上げるユーメリア。

 その様は知的でお堅いメガネ女子のイメージそのままだった。

 

「それとマオさん」

「あん?」

 

 そんな風に思っていると、不意にユーメリアが声を掛けて来た。

 真雄はユーメリアの様なお堅いキャラに言われる事を大方想像しながら、めんどくさ気に返す。

 するとユーメリアは額に若干青筋を立てながら、こちらに向かってビシッと指差して来た。

 

「何なのですか、その乱れた制服の着方は」

(うわ、ホント予想通りだわ)

 

 そのあまりにも予想通りの言葉に、真雄は心中でため息を付いた。

 人間界にいた頃から風紀委員などに度々注意はされて来たが、このユーメリアはかなりの筋金入

りだ。

 何度か廊下などで見かけたが、とにかく規律や服装に厳しい。

 おまけにカップルが仲良さ気にしていると「不謹慎です!」とまで言う所があるのだから恐ろし

い。

 

(たく、人間界にもここまで五月蝿い奴いなかったぞ)

「ちょっと、聞いてるんですの!?」

「知らん。うぜぇ」

 

 あまりのしつこさに、真雄はつい本音を言ってしまった。

 

「何がうざいです! いいですかマオさん!! 学園には校則という規則があるのです!! 規則は守

らなければなりません!! 子供でも判る常識ですわよ!!」

 

 そのユーメリアの言い分に対し、真雄は呆れ果てた。

 服装の乱れは確かに違反だが、この学園にそんな物があるのか。

 

「服装の乱れとは言うが、俺の記憶じゃテメェは露出の高い制服改造をしている生徒会長や、動き

やすい服装をしている竜女、それに指定の制服じゃねぇ学ランゴーレムには注意してないよな? 

んで俺には注意する? これって差別じゃねーの?」

 

 露出の高い生徒会長とはセンシア、動きやすい服装の竜女エヴァン、指定の制服ではない学ラン

ゴーレムとは番長の事だ。

 真雄は何度かユーメリアとセンシアが会話している所を見たが、服装に関しては何も言っていな

い。

 エヴァンや番長に対してもそうだ。

 朝の校門前での服装チェックではエヴァンと番長は普通にスルーだが、真雄にはしょっちゅう注

意をしてくるのだ。

 

「差別ではありません。3人の制服に関してはちゃんとした許可が下りています」

「許可だぁ?」

 

 それに対しユーメリアが放った言葉は意外な言葉だった。

 許可。

 すなわちあの3人は許可を得てあのような制服を着ているというのだ。

 

「この学園は許可さえありゃ制服の改造自由なのか?」

「ある程度の理由は必要ですが」

「なら俺も今から許可とって来るわ。こういう服装でも良い様に」

「良い訳がないでしょ!!」

 

 そう言いその場を去ろうとする真雄だが、ユーメリアはそれを止めに入って来る。

 

「ったく、テメェもしつけぇな。んなに暇なのか?」

「暇ではありません。アナタが服装を正せば、私は即座にこの場をされます」

「諦めろ。これが俺の正しい着方だ」

「そんな我侭が通じるとでも?」

「俺から言わせりゃセンシア達の服装の方がよっぽど我侭に見えるぜ」

「センシアさんやエヴァンさん、それにイズミさんやカグヤさん等は実家や戦闘の都合上仕方あり

ません。番長さんは学ランですがキチンと着ています」

「オメェあーだこーだ言ってるが、結局自分(テメェ)の考えを他人に押し付けてぇだけじゃねーの?」

「ち・が・い・ま・す! 私はアナタの為に言ってるんです」

「ありがた迷惑、余計なお世話って言葉知ってるか?」

「アナタこそ、規則というものをもう少し自覚したらいかがですか?」

 

 真雄もユーメリアも互いの意見を主張し、会話は平行線をたどる一方だった。

 

「あのぉ~」

「はい?」

「あん?」

 

 そこへ不意に声が掛かり振り向いてみると、そこには先程から蚊帳の外状態のセシリーとフィル

がいた。

 

「何だ?」

「あの、そろそろ閉門のお時間が……」

「何?」

「え? あっ」

 

 セシリーの言葉に近くの時計に視線を向ける。

 見れば閉門時間の5分前だ。

 

「ふん、もうそんな時間か。じゃあなセシリー、フィル。今度、肥後屋とやらへ行こうぜ」

「はいです」

「それではまた明日」

 

 真雄の言葉に対し、フィルは元気良く手を振り、セシリーは優雅にペコリと頭を下げた。

 それを確認した真雄は校門の方へと走り出した。

 

「ちょっと! 私には挨拶無しですの!!?」

 

 後ろからユーメリアの声が聞こえたが、うざかったので振り返る事無く走り去る真雄なのであっ

た。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「真雄様」

「ん?」

 

 校門前へと走って来た真雄の目に映ったのは、リュアナの姿だった。

 

「リュアナ、何してんだ?」

「あ、はい。夕飯の買出しを終えたので真雄様をお待ちしておりました」

「何? わざわざか?」

「はい」

 

 そう言いニッコリと微笑むリュアナ。

 真雄としては、まさかリュアナがわざわざ待っているとは思わなかったので軽く驚いていた。

 

(わざわざ待つって、何つー忠誠心だよ)

 

 流石にここまで来ると、いつもそっけない真雄でもリュアナのメイドぶりには感心する。

 優希や李雄も家事は得意が、それだけだ。

 リュアナは家事をやるが、それ以上に真雄と李雄と言う2人の主への忠誠心がある。

 

(今時の女に、こんな大和撫子みてぇに()を思いやり()を立たせ様っつー女がいるとはな……)

 

 真雄は一瞬そんな事を考えたが、三界(この世界)ありえない話ではなかった。

 何せ人間界と変わらない所があるかと思えば、妙に中世的な部分もある世界だ。

 貴族に騎士、侍に忍者。

 そんなのがいるのだから大和撫子やメイドがいても不思議ではない。

 

(大和撫子、か……)

「? 真雄様?」

 

 ふと、真雄はこちらを見て首を傾げるリュアナを見て思った。

 リュアナがもし和服に身を包み、夫の帰りを待つ大和撫子な妻だったら?

 何せリュアナは古暮兄弟の為に風呂にまで来る様な一途な所がある。

 そんなリュアナが、もし黒い質素な和服に白い割烹着(かっぽうぎ)を着た姿だったりしたら?

 そんな姿で「お帰りなさいませ旦那様」と言ってきたら?

 

「――――――っ!!」

 

 そんな事を妄想した瞬間、真雄は自分の顔に熱が溜まるのを感じた。

 ハッキリ言って、ありだ。

 

(って何考えてんだよ、リュアナの和服姿なんぞ見た事もねぇだろうが。妄想なんざ悠馬(エロバカ)がやる

こった)

「真雄様?」

「っ!!」

 

 自分の妄想を消し去ろうと頭をブンブン横に振っていると、心配げな表情のリュアナがこちらに

寄って来た。

 

「真雄様、いかがなされました? お顔が赤い様ですけど……」

「ゆ、夕日のせいだ」

 

 顔が赤いのは夕日のせい。

 そういう事にしておいた。

 

「それより早く帰ろうぜ。腹減った」

「あ、はい。腕によりを掛けてお作りいたしますね」

 

 そう言いニッコリと微笑むリュアナ。

 その笑顔もどこか控えめで大和撫子を連想させる。

 そう、割烹着姿で出迎える和風の新妻の様に。

 

(…………だあああぁぁっ、俺は何考えてんだよ!! 悠馬(ゆうま)だ、悠馬(あのバカ)があんな物見せるからだ!!)

 

 真雄の言うあんな物とは人間世界にいた頃の腐れ縁である悠馬という男に押し付けられたエロ本

題して【ドキッ! 大和撫子(やまとなでしこ)新妻乱舞(にいづまらんぶ)】だ。

 文字通り大和撫子な新妻達を御代としたエロ本であり、押し付けられたもののつい読んでしまい

これ以降真雄は完全に和服好きになってしまったと言っても過言ではない。

 

「ま、真雄様……」

「あん、何だ?」

 

 ついつい妄想してしまう自分にイラ立っていると、リュアナが首を傾げながらバラックがある道

とは反対の道の方を向いている。

 

「アレは……」

「アレ?」

 

 そのリュアナの言葉に、真雄も視線を反対方向の道の方へと向けて見た。

 

「……………………何してんだ、あの愚弟は」

 

 その視線の先にあった物、それはこちらに向かって逃げる様に走って来る真雄の(我が)弟、李雄の姿だ

った。

 それだけなら別になんて事ないのだが、問題はその李雄の後ろから誰かが追いかけて来ている事

だ。

 その姿はかなり独特だ。

 まず肌が白い。

 色白とかそんなレベルではなく、本当に白い。

 おまけにぐにゃぐにゃと動く白い腕を何本も動かし、その手には刀剣が握られている。

 その姿、ゴーレムである番長を見た時以上のインパクトがある。

 

「ん?」

 

 その時、ふと真雄はあのインパクトある姿を何処かで見た様な気がした。

 そして思い出した。

 

「アイツは確か、朝会の時にぶっ倒れた奴だ!」

 

 そう、あれは真雄達が朝会で紹介された時古暮兄弟が男だと知って貧血を起こしぶっ倒れた生徒

だ。

 妙にインパクトのある姿だったから脳内に残っていたのだ。

 その名前は……

 

「確かロディルとか言ったか、アイツ」

「に、兄さんヘルプミー!!!」

 

 そうしていると、真雄の存在に気づいた李雄が助けを求めながら真雄とリュアナの下へと走って

来た。

 そしてそのまま、真雄の後ろに隠れる様にしゃがみこんだ。

 

「おい、まさかとは思うが……」

 

 その瞬間、真雄はまさかを感じた。

 人間界にいた頃、こういうシチュエーションを何度か見て来た経験から、真雄はため息を付きな

がら李雄の後を追って来たロディルに視線を向ける。

 

「おい、うちの愚弟に何の様だ?」

「おおっ、義兄様(おにいさま)の登場か!」

「誰が義兄様だ」

 

 妙に高テンションでニヤニヤ微笑むロディルに気味悪さを感じながら、真雄はロディルを睨みつ

ける。

 それに対しロディルは相変わらずぐにゃぐにゃと体を動かしながら、嫌らしい目付きでこちらを

いやもっと正確に言えば李雄を見ている。

 

「ぐへへへへへへ、もう俺は決めたのよ。男だろうが女だろうがかまわねぇと!! コグレ リオ、

俺への返事、Yes、ならばぁ、今からでも遅くはない、先程の一件は許そおぉ~」

 

 そう言いながらロディルは、くわっと目を見開き口を開いた―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺と結婚しろおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ええええええええええぇぇぇぇっ!!!??」

「はぁ……」

 

 そのロディルの言葉にリュアナが絶叫する中、真雄は大方予想していた言葉に深いため息を付い

た。

 古暮兄弟は昔から良く女と間違われてはナンパ等を受けていたが、極稀に、男でも良いから付き

合って欲しい、と言われた事が何度かあるのだ。

 特に料理に家事に普段の仕草、更に菩薩の様に優しい性格である意味女より女らしい李雄は

そんな変態に追い駆けられやすかったのだ。

 故に李雄が男から逃げている場合は、大概この手の事だと真雄は予想していた。

 

「てか先程の一件て、お前何したんだ?」

「えっと…………つい、蹴りをかましちゃって」

「いや、お前の判断は正しい」

 

 その李雄の返答を聞き、真雄は再び視線をロディルへと向ける。

 

(わり)ぃが、李雄(愚弟)(変態)に嫁がせる気はねぇよ」

 

 そう言い真雄は李雄とリュアナを後ろに庇いながら木刀を構える。

 

「んなぁぜだぁ!? 俺はこれ程にリオを愛していると言うのに!!!!」

「バーカ、それ以前の問題だ。どんなに頑張ろうがな」

「ダーリンは俺様の物だからだ!!!」

『!?』

 

 「どんなに頑張ろうがな男同士で結婚できるか!」と言おうとした瞬間、不意に何処からともな

く響いた声により真雄とロディルの会話は中断された。

 同時に真雄は、この声に聞き覚えがあった。

 

「まさか………」

「ダーリン、義兄上、探しましたよ」

 

 そのまさかだった。

 後ろからした声に振り向いてみれば、そこには声の主であるユーロの姿があった。

 

「オメェかよ……」

「義兄上、ここは俺様にお任せを。俺様とダーリンの愛の前には全てが無力だと言う事をロディル(そこのバカ)

に教えてご覧に入れようっ!!!」

 

 呆れる真雄に対し、ユーロはバレーダンサーの様にクルクルと回転しだす。

 とことんこの男の思考は読めない。

 

「おいこらぁっ! いきなり出てきたと思ったら一体何だ!!?」

 

 そんなユーロの奇行に呆れていると、いきなり現れたユーロに対しロディルが手に握る刀剣を向

けて来た。

 その数8本。

 腕1本1本、合計8本の腕に握られている刀剣は、両刃剣、片刃剣など様々な種類がある。

 

「先からダーリンだの義兄上だの訳判らねぇ事ぬかしやがって!!」

「ふん、判らんのかこの低脳め」

 

 そう言うとユーロは徐に真雄の後ろに回り込むと、その後ろに隠れていた李雄を思いっきり自分

に引き寄せた。

 

「え? え??」

「おいおい………」

 

 その行動に真雄は呆れ果てた。

 まさかここまでガチとは。

 そのユーロの起こした行動に、李雄やロディル、リュアナは唖然としている。

 

「おい低脳。ここで1つ宣言させてもらう!」

 

 そんな真雄達の視線を物ともせず、というか気付いていないが如くユーロはビシッと指を突き立

て口を開いた―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダーリンは、コグレ リオは俺様の嫁だ! 決定事項だ!! 異論は認めん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………………………………………………………………………………………………

……………………………………………な、なにいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!????」

 

 そのユーロの言葉に、島全体に伝わるのではないかと言う程のロディルの絶叫が響く。

 

「きゃあ!」

「だー!! うっせぇっ!!!」

 

 そのあまりの絶叫に真雄とリュアナは耳を塞ぐ。

 

「つーかユーロ、誰の許可得て李雄(愚弟)嫁にしてんだコラ」

「天がお決めになったのです義兄上」

「誰が義兄上だ」

 

 ユーロの言葉に真雄はツッコミを入れる事に疲れを感じて来た。

 今の今まで、ここまで李雄に惚れた男などいなかった。

 大概の奴は自分が追い払ったからだ。

 だがユーロ(コイツ)は違う。

 コイツは例え千尋の谷、いやそれより深い奈落の底に落とされ様とも李雄を求めて来る。

 そんな執念か情念を感じる。

 

(ちっ、李雄の奴とんでもねぇ奴に気に入られたもんだぜ)

「ふ、ふざけるなあああああぁぁぁっ!!!!!」

 

 そんな事を考えていると、ロディルが再び絶叫した。

 但し、今度は先の様に驚愕の絶叫ではなく、怒りに満ちた絶叫だ。

 

李雄(そいつ)は俺の嫁だ!! テメェみてぇな変態に誰が渡すか!!!!」

「黙れ愚民が。李雄(ダーリン)は俺様の嫁だ!!」

「あ、あの、僕の意思は?」

「この状況見てそんなのがある様に見えるか?」

 

 互いに李雄を譲らないロディルとユーロの会話に李雄が自分の意思を尊重しようとするが、

どう見ても無理な話だ。

 

「おのれ! 俺とリオの愛を邪魔する蛆虫野郎がぁっ!! 斬り殺す!!!!」

 

 そんな中、ついにロディルは刀剣を構え斬り掛かろうとしだした。

 

「この俺を誰だと思ってやがる!! 学園島において1()()を除けば水中戦最強!! 海王流武術(かいおうりゅうぶじゅつ)

1つ海王流刀剣術(かいおうりゅうとうけんじゅつ)の使い手!! “烏賊八刀流(イカはっとうりゅう)のロディル”だぞ!!!」

「海王流武術、だと?」

 

 ロディルの言う海王流武術の名に、真雄は聞き覚えがあった。

 休憩時間を利用し図書館で三界(このせかい)に関する本を読み漁っている時に手にした本に、その名前が

あった。

 海王流武術。

 第10代目獣王、魚人族(ぎょじんぞく)である“アクオス・ユミルア”とその兄弟達が編み出した武術流派であり

兄であるアクオスが徒手空拳、弟や妹達がそれぞれ柔術と武器による武術を編み出し、当初はそれ

ぞれが海王流空手(かいおうりゅうからて)海王流柔術(かいおうりゅうじゅうじゅつ)、以下刀剣術、槍術、弓術薙刀術などと命名して行った

が、やがて全てユミルア兄弟が編み出した事から、全部まとめて海王流武術と呼ばれる様になった。

 

「それにしても烏賊八刀流ねぇ……つまりあいつはイカの魚人かよ」

 

 同時に真雄は、本で読んだ種族の知識を思い出した。

 魚人とは、人間と魚類の中間的な身体をもつ亜人種の事で、一般的には『半魚人(はんぎょじん)』と呼ばれる事

が多い。

 他にも『水棲人(すいせいじん)』、英語で男の人魚を意味する『マーマン(Merman)』などがあり、某海賊マン

ガによりその知名度はかなり高いものとなっている。

 三界においてもその知名度は高く、かなりポピュラーな存在にして獣王を出した事もあるなど

戦闘力、特に水中戦ではかなりの強さを誇る事で有名だ。

 

「見せてやる! 腕2本では決して越えられない壁をなぁっ!!」

 

 そう言いロディルはユーロに斬り掛ろうとする。

 

「危ない!!」

「きゃっ!」

「ほぉ」

 

 その光景に李雄とリュアナが声を上げる中、真雄はただ純粋にロディルの剣技を見ていた。

 二刀流。

 それは文字通り刀を両手に1本ずつ持つ剣術であり、主に日本で有名だ。

 本来、両手で握る事を前提に作られた日本刀を片手で握っている都合上、扱いは難しいが

使いこなせれば一刀流を軽く凌駕する事ができる。

 それをロディル(あの男)は8本の手に持つと言う八刀流をやってのけた。

 まさに種族の利点を利用した戦法だ。

 

(これもファンタジーならではだな。三界(こっち)来てマジ良かったぜ)

 

 そう思った時だった。

 

「“光造形(シャインメイク)双剣(ツイン・ソード)”!!!!」

『っ!!!!????』

 

 不意にユーロの拳に魔法陣が現れたかと思えば、そこから光が輝いた。

 そして気付けば、ロディルの8本の腕に握られた刀剣達は、1本残らず砕かれていた。

 

「くだらんな。何本あろうが俺様の“光造形(シャインメイク)”の前ではゴミも同然だ」

「!?」

 

 そして真雄は見た。

 ユーロの両腕にいつの間にか光り輝く刀剣が握られていた事に。

 

「シャ、“光造形(シャインメイク)”!? お前まさか、ギガースの……」

「今頃気付いても遅いわ」

 

 そうユーロが言い放った瞬間、ユーロの手に握られている刀剣が魔法陣に包まれ粒子の様に消え

たかと思うと、その粒子が再びユーロの手の中で形を再構築して行く。

 

「何だ?」

 

 真雄が疑問を口にした瞬間、ユーロの手にあった物。

 それは光り輝く手持ち式大砲、いわゆるバズーカ砲だった。

 

「俺様のダーリンに手を出した事を後悔せよ!! “光造形(シャインメイク)光線砲(レーザーキャノン)”!!!」

 

 ユーロの言葉と共に、バズーカ砲より光線が放たれた。

 

(ぎょ)わああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!??」

 

 その光線の前に、ロディルは見事にこんがり焼かれイカ焼きとなった。

 

「不味そうなイカ焼きだな」

「いや兄さんそこ重要!?」

 

 李雄のツッコミが入るが、真雄は気にせずこんがり焼かれたロディルに視線を向ける。

 黒焦げに焼かれ、何とも不味そうだが匂いは結構良い。

 

「匂いは良いんだけどなぁ………」

「あ、あの、真雄様、食べてはダメですよ?」

「義兄上、その様な不味そうなイカ焼きお食べになるのはおやめください」

「流石に食わねぇよ」

 

 リュアナとユーロが止めに入る中、真雄は苦笑し答える。

 いくらなんでも人語を理解する者を食べる気にはならない。

 

「それよりユーロ。お前の先のアレは何だ?」

 

 先のアレとは、光造形(シャインメイク)と言っていたアレだ。

 手にいつの間にか握られていた双剣、双剣が消えたかと思えばそれがバズーカ砲となった。

 アレも魔法の一種なのだろうか?

 

「“光造形(シャインメイク)”、俺様の得意とする“造形魔法(ぞうけいまほう)”だ、義兄上」

「造形魔法?」

 

 聞き慣れない言葉に言葉に真雄が首を傾げると、ユーロは掌を差し出した。

 すると不意にユーロの掌から小さな魔法陣が現れ、そこに光り輝く薔薇が現れた。

 

「造形魔法。火、水、土、様々な属性に形を与える魔法。まさに俺様に相応しい美しい魔法だ」

「よーするに属性系の魔法が何かの形をするのか」

 

 ユーロの説明から、真雄は大体を把握した。

 つまり光や火などを操り、先程の剣や砲などの形にする事ができるらしい。

 

(ん? 待てよ………)

 

 その時だった。

 真雄の脳裏にユーロのある情報が蘇った。

 傭兵四大種族の1つであるギガースにして、エストやクリスと同様に聖王を狙えると言われた程

の実力者。

 そうセンシアは言っていた。

 

「………李雄」

「ん? 何兄さん」

 

 そして真雄は思いついた。

 李雄の肩に手をポンと置きながら。

 

「お前、ちょっと生け贄になれ」

「え?」

 

 その言葉に李雄はポカンとしていたが、真雄はそんな事気にせずユーロの方を向く。

 

「ユーロ」

「ん? 何だい義兄上」

 

 呼び掛けに対しこちらを向いたユーロに、真雄は思い切って言い放つ―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、学園島治安維持部に入れ」

 

 

 

 

 

 

 

「………は?」

『え??』

 

 その言葉に、ユーロは勿論リュアナと李雄もポカンとなるのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「つー訳で、ユーロの勧誘に成功した」

「待てこのバカ!!」

 

 バラックの食堂。

 そこでユーロの入部について説明すると、優希から怒鳴り声が上がった。

 

「何であんな変態入れるのよ!!」

「変態だろうが何だろうが実力のある奴は勧誘する。これ、俺の信長公から学んだモットー」

 

 優希の怒鳴りに対し真雄は飄々と答える。

 優希が言う様に、確かにユーロはド変態だ。

 だが奇抜だろうが変態だろうが実力のある者は受け入れる。

 それが卑しい身分出身の秀吉を迎えた戦国の覇者、信長から学んだ真雄のモットーだった。

 

「だからって、何で李雄の手作り弁当なんて条件出すのよ!!」

「そうした方が確実だったからだよ」

 

 優希の言う弁当とは、勧誘の際に真雄がユーロに言った待遇の1つだ。

 それは、昼飯は李雄の弁当にしてやる事と、真雄(自分)の事を義兄上と呼ぶ事を許可する事だった。

 この待遇を言うと、ユーロは1秒と掛からずOKを出したのだ。

 

「つー訳で李雄。手作り弁当よろしくな」

「んー、まぁ良いけど……」

「李雄、お前はお前でちゃんと拒否しても良いんだぞ?」

 

 真雄の言葉に李雄がやや諦めた感じで答えると、魁がそんな事を言って来る。

 だが真雄は拒否させるつもり等無い。

 武道部との対決に向けて、強力な戦力が1人でも多く欲しいのだ。

 

「別に良いよ。それに拒否するだけ無駄な気がするから」

「うむ、我が愚弟ながら判ってんじゃねぇの」

「それに、理由はどうあれ助けて貰った恩は返したいしね」

 

 李雄の言う助けて貰った恩というのは、ロディルとの一件の事だ。

 ちなみにロディルとの一件を優希に話したら、「大丈夫だったの!!?」とかなり心配げな表情で

李雄に迫って来ていた。

 相変わらずの過保護ぶりである。

 

「恩返しが毎日弁当って……」

「李雄、お前は少々恩を返しすぎている」

「つーか兄弟でここまで性格が違うと、お前らが本当に兄弟なのか疑わしくなって来るぜ」

 

 優希に魁、それにアンゴルモアの3人が李雄の人の良さに呆れ果てた。

 アンゴルモアは別の意味で呆れている様だが。

 

(ま、そういった意味では騒ぎを起こしたロディル(あのバカ)に感謝すべきかもな)

「なぁなぁ、メシまだ?」

 

 そんな真雄の考えも、勇の声と腹の音に中断された。

 

(てか前もこんな事あったよな)

 

 ふとそんな事を思い出したのだが、勇と同様に自分の腹の音が鳴ったので思い出すのを止めるの

であった。

 

 

 

                  『~第16話~学園島治安維持部、新部員確保!? 《終》』

 




 どうも、黒鋼丸です。
 仕事の都合で更新が遅れ、申し訳ありません。
 今回の話しはネタありまくりのお話でした。
 李雄に惚れたロディルの烏賊八刀流。
 これはどう見ても『ONE PIECE』のハチとヒョウゾウです。
 そしてワンピースをネタにした際、ロディルのキャラはデッケンをイメージしました。
 理由はノリで。
 そして今回入部の決まったユーロの光造形。
 これは『FAIRY TAIL』の造形魔法です。
 但しグレイの氷造形ではなく光造形です。
 ネタのまま氷にするのでは面白くないと思ったので。
 更にセシリーとフィルの放送部コンビとの一時によりフラグ回収……となるのだろうか?
 フラグと言えば真雄はリュアナに大和撫子な妄想をし、少しずつ意識して行く、かも知れない。
 こんな感じでまだまだ未定の部分もありますが、何卒よろしくお願いします。
 ではでは~♪
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