第7話 演習!各艦、各々の判断ニテ行動セヨ!
ーー1145 工廠ーー
提督「昼餉、といこうと思ったのだが…」
神通「工廠から駆逐艦朝潮の建造が完了したと聞けば行くしかないですよね」
明石「あはは…なんかタイミング悪かったみたいですね…」
提督「まあ、気にするな。が、早く昼餉にしたいのも事実だからな。早くしてくれ」
明石「了解です。はい!出てきてください!」
???「駆逐艦、朝潮です。勝負ならいつでも受けて立つ覚悟です」
提督「頼もしいな。よろしく頼む。我が鎮守府は運営初日でな。早速第一艦隊に所属し、本日の午後より演習に参加してもらう…詳しいことは神通に聞くと良い」
朝潮「了解しました」
神通「いつもの面接はなさらないので?」
提督「時間がないからな…反省会の後になるだろう。反省会の時に言えば良かろう」
神通「なるほど」
ーー1223 食堂ーー
提督「さて、皆、昼餉は済んだか。これより午後の演習について説明する。まず相手は第2鎮守府、育成真っ最中の艦隊だそうだ。少し格上になるがその分得られる物は多いはずだ。時間は1345より開始される。健闘に期待している…因みに私の航空機からの指揮は却下されたので戦闘指揮は神通に一任する。艦隊の航行指揮は私が採る。朝潮はこれが初陣となる。実弾でないとはいえ、しっかり戦闘に慣れてくるように」
朝潮「了解です」
神通「了解しました」
提督「説明は以上だ。何か質問は?」
綾波「はい。演習は開始から一定時間経過後、夜戦を想定したものに移行すると聞いています。それはどのように夜戦に近づけるのでしょうか?」
提督「海軍省謹製の可視光を一定割合遮断するバイザーを装着するらしい。無論、本物の夜戦とは違うと思うが、無いよりマシと言うことだろう」
綾波「分かりました。ありがとうございます」
提督「では1300には演習海域に向かってくれ。私は執務室から指揮を執らねばならんのでな、一緒には行けん」
神通「はい」
ーー1313 演習海域ーー
提督『こちら廣井、聞こえるか』
神通「神通、問題ありません」
提督『よし、ではおおよその指針を説明する。始めは複縦陣にて北進し全方位警戒に当たり、敵索敵機発見次第、単縦陣に組み換え、索敵機が来た方向に舷側を向けて航行せよ』
神通「了解しました」
提督『…時間だな。健闘を祈る』
神通「1315、作戦行動を開始します。複縦陣にて北進!」
各艦「はっ!(はい!)」
ーー1330 演習海域ーー
朝潮「ん?」
神通「朝潮さん、何か?」
朝潮「あれは…敵機発見!7時の方向、距離不明!」
提督『素晴らしい。各艦取舵。恐らく左舷同航戦になる。各艦左舷砲戦用意』
神通「了解、各艦単縦陣に組み換えた後取舵、左舷砲戦用意」
提督『神通、後は任せる。各艦、各々の判断で行動せよ』
神通「お任せ下さい」
不知火「敵艦隊見ゆ!6隻編成の単縦陣、同航戦になりますが、こちらが少々先行する形ですね」
神通「提督の狙い通りなのでしょうか…砲撃は旗艦に集中させて下さい」
不知火「敵艦種判明。旗艦、重巡洋艦高雄、2番艦、軽巡洋艦鬼怒、3番艦、軽巡洋艦由良、4番艦、駆逐艦弥生、5番艦、駆逐艦村雨、6番艦、駆逐艦叢雲」
神通「了解、突撃します」
ーー1430 演習海域ーー
提督『そろそろ夜戦の時間だが…敵の状況とこちらの被害状況を報告せよ』
神通「報告します。敵旗艦大破、2,3番艦を中破させ、4番艦以降はほぼ被害を与えられていません。こちらの被害は朝潮、吹雪が大破、不知火が中破、白雪と神通が小破です」
提督『なるほど。実戦ならば退却させるのだが…演習だからな。このまま夜戦に突入する。吹雪、朝潮は可能な限り回避に専念、それ以外の各艦は戦闘用意せよ!』
各艦「はっ!(はい!)』
ーー第2鎮守府サイドーー
※総ての艦娘に第2鎮守府の、というのが本来必要ですが、ここでは第3鎮守府と被る艦娘がいないので省かせていただきます。
高雄「…派手にやられたわね」
鬼怒「ホントホント、あれで今日開設した鎮守府なの?ってカンジ」
弥生「あれは駆逐艦以外を狙ってましたね…」
大佐『ああ、本当にすまない。私の指揮が甘かった。索敵機の戻る方向をズラしたつもりだったが…読まれていたか』
叢雲「ちょっと、反省は大事だけど今考えるべきは次の手よ。あっちは重巡旗艦の大破判定とって士気も上がってるし、元々が水雷戦隊、駆逐艦2隻大破してるとはいえ…夜戦来るわよ」
大佐『そうだよなぁ…この状態で高雄に回避期待はできないし…陣形組み換え。高雄中心の輪形陣、駆逐艦を右側につけて』
高雄「了解、皆さんお願いね」
村雨「大丈夫です。村雨さんにお任せ~」
由良「負けるつもりはないからね」
ーー第3鎮守府サイドーー
神通「それでは艦隊、夜戦に突入します。各艦、再突撃用意」
神通「敵艦影を確認…各艦、砲撃始め!」
ーー1528 執務室ーー
神通「演習艦隊、帰投しました」
提督「ああ、ご苦労だった。結果は聞いている」
神通「申し訳ありません。私達の練度不足でした」
提督「まあ、あの練度差にしては上々の結果だろう。敵旗艦と軽巡1隻、駆逐艦1隻大破、軽巡1隻、駆逐艦1隻中破の駆逐艦1隻小破だろう?全艦大破といえども轟沈は無し。上々じゃないか」
神通「…はい。ありがとうございます。提督の指揮がなければ轟沈判定も出ていたかも知れません」
提督「戦闘指揮したのは君だ。お互い様だろう。…さ、補給を済まして報告書の作成を頼む。出来れば1700までに終わらせてくれ」
神通「反省会ですね?」
提督「その通りだ」
神通「了解です…今のうちに朝潮さんの面接をしておいた方が良いのでは?」
提督「そうだな。補給ついでに話しておいてくれ。時間は1600からだ」
神通「分かりました。その間は報告書作成は自室で行いますね」
提督「頼む」
ーー1600 執務室ーー
コンコン
朝潮「朝潮です」
提督「入ってくれ」
朝潮「駆逐艦朝潮、参上しました」
提督「神通から聞いていると思うが、これは面接といっても自己紹介に近い。では私の自己紹介といこうか…(中略)よろしく頼む」
朝潮「廣井中佐とおっしゃるのですね…分かりました。次は私が自己紹介すればよろしいでしょうか?」
提督「頼む」
朝潮「改めまして、朝潮型駆逐艦1番艦、朝潮です。艦時代は沈むまで第八駆逐隊旗艦を務めさせていただきました。妹達を残して沈んでしまったのは心残りでしたが…また再会できるかもしれないと思うと嬉しい限りです。私の他にも、姉妹艦に再会したい方は大勢いると思います。無論、提督の艦隊運営に口を出すつもりはありませんが、大いに士気に関わることですので意見具申させていただきます」
提督「意見感謝する。艦娘のことは我々にとって未知のことが多いからな。何かあった際には遠慮無く意見してくれると助かる。何か趣味とかはあるか?」
朝潮「艦娘として着任したばかりですので何ともお答え致しかねます」
提督「まあ、何かしら鬱憤を晴らせるようなものが一つあればいい。訓練でも問題ない」
朝潮「探してみます」
提督「何か得意なことや苦手なことはあるか?」
朝潮「普通の駆逐艦と特には変わりありません。ただ遠征などより実戦の方が使命を全う出来ているような気がしていいです」
提督「遠征も立派な使命だがな。資源がなければ戦いは出来ない…二次大戦の敗因の一つだ」
朝潮「はい…」
提督「最後の質問だ。君の考える、司令官に最も重要な素質は何だ?」
朝潮「…忠実さだと思います。命令には絶対服従が軍人です。軍隊というものは個を一つにまとめ画一的な一個体として運用することで力を発揮します。命令に背くようなことがあれば瓦解してしまいますから」
提督「なるほど。貴重な意見感謝する。では下がってくれ」
朝潮「はっ!失礼しました」
バタン
コンコン
神通「神通です。報告書、完成しました」
提督「そうか、では予定通り1700から第1会議室にて本日の作戦行動の反省会を行う。周知を頼む。1700までは自由にして構わない。規模が小さいから雑務ももう君達の演習の間にほぼ終わらせてしまったからな」
神通「了解です。では、報告書をここに。失礼しました」
提督「さて、上に上げる用のものはこちらで作成しないとな」
ーー1700 第1会議室ーー
提督「全員集まったな」
神通「時間ですし、始めましょう」
提督「さて…皆、本日は各々の初陣、ご苦労だった。疲れているところ申し訳ないが、反省会を行いたいと思う。目的は各員が思考し、その場での最善を判断出来るようになるため。そして君達に私の考えを浸透させ、私が指揮不能な状態…万一の乗機の撃墜や、出張中などだな。の場合においても私が安心して指揮を任せられるようにするため。また他山の石というように他人の反省点も共有しより最善を尽くせるようにするためだ。かなり私の我儘になってしまうがよろしい頼む」
神通「では提督の大まかな方針をお聞きしつつ、細かな行動について振り返って見ましょうか」
ーー1825 第1会議室ーー
神通「えっと、つまりは索敵機の非撃墜地点と敵索敵機の来た方向から敵艦隊のおおよその位置を割り出すということですか?」
提督「そうだ。後は周囲の地形を鑑みて大体どのような状態の会敵が1番望ましいかを考えて進路を決めれば良い。そこはもう経験だな」
不知火「で、1番重要なのは」
吹雪「1隻の轟沈も出さないこと、ですか」
提督「ああ、だから実戦では誰か大破した場合は夜戦突入、進撃を禁止する。沈まれると資源と時間の損失が大きい」
朝潮「そうですね、分かりました」
白雪「もう論点はこれ位でしょうか」
提督「そうだな。ではもう夕餉の時間ということで解散だ。改めてご苦労だった」
各員「はい!」
提督「(これが戦争だというのは分かっている。が、やはり誰も沈まないことを願って止まない)」
第8話 面倒、重ナル
ーー翌日 0821 執務室ーー
今日は珍しく雲が少ない空が広がっている。私、廣井空は本日の1100に予定している南西諸島沖への初出撃に向け周辺の地形を頭に叩き込まんと、海図とにらめっこを繰り広げていた。
プルルルルル…
神通「はい、こちらはトラック泊地第3鎮守府です…」
この鎮守府に電話がかかってくるのは2回目だ。前回は草柳中将だったが、今回は演習のお話しだろうか?
神通「元帥殿のっ!?あ、いえ、失礼しました。…提督ですか?はい、今替わります」
神通「提督、その、元帥殿の秘書から御電話です…」
何だろうか、面倒ごとの予感しかしない。遅めの鎮守府開設祝いとかアホらしいことならまだ良いのだが…
提督「はい、御電話替わりました。して、御用件は何でしょうか」
秘書?『ああ、こちらも忙しいので手短に済ましますね。五日後にそちらに行きますのでよろしくお願いします。それだけです』
提督「はい?」
秘書?『ですから、五日後にそちらに伺います。何、ちょっと様子を見に行くだけですから、安心して下さい』
提督「了解しました」
電話を切る。やっぱり面倒ごとだった…それも多重の。
提督「神通、受話器を戻しておいてくれ…」
神通「あ、はい。…元帥殿の秘書って意外と若いのですね」
提督「残念ながら、あれは本人だ」
神通「…え?」
提督「悪戯か、あるいは私が出ると思ったら君が出たから慌てたかどちらかだろうな」
神通「悪戯って…元帥殿は今何歳何ですか?」
まあ確かに心配になるよな。海軍の未来とか。
提督「今年で26だから…25か」
神通「お若くして元帥という重役に着かれたのですか…」
提督「書類仕事の有能ぶりと社交性を買われてな、先代の元帥から直々の指令を受けての就任だった」
あれは愛想が良いからな…人との話の間から情報を引き出すのが美味い。
神通「ところで提督はおいくつなのですか?」
提督「28だ」
神通「…失礼ながら32前後位かと思っておりました…」
提督「よく言われる。友人にもお前は雰囲気が実年齢より5つは老けてる、と言われたな。主に体格と性格のせいだろうが」
確か空軍時代には長老と呼ばれたこともあったか…
大淀「私、忘れられてないですか?」
提督「いや、これといって話題もないのでな。君は元々海軍省にいたのだからあの元帥の経歴、大雑把とはいえ知ってるだろう?」
大淀「ええ、25というのは初耳でしたが。そんなことより提督。任務条件を達成しておりますので第2艦隊の編成が許可されました。こちらの書類に捺印をお願いします」
提督「まず一段階。そんなところか」
第2艦隊編成許可。それすなわち、遠征艦隊を組めるということである…構成する艦娘がいるならば、であるが。
大淀「建造はされますか?」
提督「いや、まだ良い」
ーー1254 執務室ーー
さて、南西諸島沖への出撃は無事成功に終わり、後は第1艦隊の帰投を待つばかりである。上空から見た感想ではやはり初陣より艦隊運動や照準を合わせる速度などが早くなっているように感じた。
提督「演習万々歳だな。週3くらいで組めないか交渉してみるか」
コンコン
神通「神通です。失礼しても?」
提督「入ってくれ」
神通「第1艦隊、帰投しました。作戦結果は提督も御覧になったとおり、作戦成功です。損傷は白雪が中破、綾波、不知火が小破です。また、駆逐艦曙の艦の魂を入手、現在工廠で建造が進められています」
提督「改めてご苦労だった。補給を済ませた後、白雪、綾波、その後に不知火の順で入渠。午後には予定を入れていないので昼餉を摂り、報告書作成終了次第休むといい」
神通「ありがとうございます。提督は如何なさるので?」
提督「…まずは曙について調べる。昼餉は済ませてあるのでな。その後は元帥歓迎の準備だな。接待用の食事を春島まで買いに行くのだが、買い物リストを作成して、当日のおおよその段取りを決めて、視察であれば案内のルートを決めて実際に回りつつどのような説明が必要で何分位かかるかを実証して…とまあそんな感じだな」
全く、本当に初段階の重要な時に面倒ごとを持ち込んでくれたものだ。過剰な程の歓待で逆に困らしてやろうか。
神通「曙さんの面接もしないといけませんから…大変ですね。何かお手伝い出来ることないでしょうか?」
提督「ああ、では報告書作成を終わらせてからで良いから、間宮に必要な食材を聞きに行ってくれないか。あと紹介すべき施設のリストアップ。帰還した所申し訳ないが、頼めるか」
神通「こちらから申したことですから。了解です」
パイロット時代は航空参謀補佐まで行ったとは言え、結局パイロットから抜け出したくなかったから秘書何ぞつけようと思ったことも無かったが、こういう面倒ごとが重なったときにはありがたい。さて、自分の仕事に戻るとしよう。
提督「さて資料はと…これか。特型駆逐艦18番艦、曙。大戦中は第7駆逐隊に所属し、蘭印作戦、珊瑚海海戦、北方作戦、レイテ沖海戦に参加し、最終的にはマニラ湾空襲にて大破着底か。護衛対象や僚艦を多く喪っている艦だ。暗号が意味を成していなかった以上仕方がないのだが…幾分か配慮が必要かも知れんな」
護衛対象や僚艦を多く喪う…ふと、よく見る悪夢を思い出す。…いや、今思い出すことではない。忘れろ。今は仕事だ。
神通「提督、お忙しい所申し訳ありませんが、工廠より曙の建造が完了したとのことです」
提督「…分かった。今向かうと伝えてくれ」
神通「はい」
ーー1312 工廠ーー
明石「ようこそいらっしゃいました!今紹介しますね。どうぞ!」
???「特型駆逐艦曙よ。って、こっち見んな!このクソ提督!」
ある程度予想はしていた。あまりに理不尽に満ちた艦生を送った船の魂を持った艦娘である。理不尽の一端であった将校に反感を持っていてもおかしくはない…が流石に初対面でクソは面食らった。
明石「ちょっと、曙ちゃん!?」
提督「…構わん。艦時代を思えば我々のような前線に出ず無茶な指令ばかり下す将校に不満を持っていてもおかしくない。予想できていたことだ」
と言いつつ頭痛が止まらない。司令側にいるとどうやら面倒ごとというのは重なってくるものらしい。果たして曙は私の命令に従ってくれるのだろうか?
明石「いや提督は前線に出てるじゃないですか」
提督「…敵をこの手で討てぬのなら、同じことだ」
曙「で?クソ提督。予想出来ていたのなら私をどうするつもり?」
提督「よほどのことがない限り、通常通り運用する…私のことは嫌ってくれて良い。意見具申は大歓迎だ。が、最終的な命令には従ってもらう。ここは軍だ」
曙「わざわざ言われなくとも命令には従うわよ。ところで第7駆逐隊のみんなはもう来ているの?」
…少々安堵した。しかしやはり艦娘にとって、艦時代の僚艦との繋がりは重要なものだと実感する。ただ残念ながらここにはまだ漣も潮を来てはいない。
提督「いや、第7駆逐隊は曙が最初だ。というか、本鎮守府は開設間もないのでな。君で七隻目だ。1400には、面接を行いたいと思う。面接といっても自己紹介のようなものだが。…よろしく頼む」
曙「そ。精々頑張りなさい、クソ提督」
提督「神通、曙の案内を頼む」
神通「…了解しました」
提督「そうだ曙、吹雪や白雪、綾波ならいるが…」
曙「…そ」
神通「…案内します」
終始重苦しい雰囲気となってしまった。これまでの艦娘達が素直だったので上手く行っていたが、唐突に壁にぶち当たった気分だ。…まだ開設二日目なのだが。
提督「…やることが多すぎる」
元帥歓迎の準備、これだけで大仕事だというのにそれに加え、本日も反省会を開きたいので反省会への出席。つまり外出するにも1800前には戻らなければならず、明日からは曙が艦隊に加われるように訓練。加えて普段の雑務もしなければならない。雑務は嫌いじゃないがこの場合は負担に他ならない。…大体、自分の蒔いた種だが。
提督「…執務室に戻るか」
ーー1400 執務室ーー
窓からはまだ3月だというのにまるで夏であるが如き海の照り返しが見え、窓を開ければ潮騒が聞こえてきそうである。
コンコン
曙「曙よ」
提督「入ってくれ」
曙「来たわ」
提督「では早速始める。まずは私からだ…(中略)、よろしく頼む」
曙「そう。で、今度はこっちが自己紹介すればいいの?」
提督「ああ」
曙「…特型駆逐艦18番艦、曙よ。好きなものは分からない。嫌いなのは潜水艦。趣味も分からないわ…これで満足?」
提督「得意なこと、苦手なことは」
曙「…」
提督「…最後の質問だ。君が司令官にとって最も重要と考える資質は何だ?」
曙「…私達の働きをしっかりと見て、公正な評価をすること、まずはそこからよ」
提督「…心に留めておく。面接は以上だ。下がってくれ」
曙「分かったわ。…このクソ提督」
提督「…」
コンコン
神通「神通です。失礼します」
提督「ああ、入ってくれ」
神通「失礼します。…曙さんとの面接は如何でしたか?」
提督「…大変有意義だった。神通、明日以降、一旦新海域への出撃を中止し、はぐれ艦隊の掃討と、曙の練度向上を兼ねて鎮守府正面海域への出撃を一日に1~2度に分けて行う。曙は恐らく自らに自信を持てずにいる」
~人物紹介~
提督:大体のことはプロローグ~2話及び3話、4話を参照。悪夢に悩まされている。少々曙に同情的な部分がある模様。
朝潮:委員長キャラの真面目。が、流石に妹には敬語は使わない模様。
曙:ツンデレ通り越してツンツンdツン。艦時代に僚艦はおろか護衛対象も守り切れず、自分に自信が持てなくなっている。
拙作を読んで下さりありがとうございます。
大分間が空いてしまい申し訳ありません。
第8話、唐突のシリアス回となってしまいました。
タグの加賀さんはまだかって?…廣井中佐が1-4攻略するまでお待ち下さい。その辺りで建造する予定です。