俺ガイルSSのアンチ・ヘイトの入り口、修学旅行後です。

1 / 1
よくある【アンチ・ヘイト】の入り口から

はぁぁぁぁぁぁ、部活行きたくない。帰りたい。小町に癒されたい。

 

『貴方のやり方嫌いだわ』

『人の気持ちもっと考えてよ』

 

んなこと、言われなくてもわかってる…。俺自身、あんなやり方は嫌いだよ。お前らの気持ちはなんとなくだがわかってんだよ。…だけど、あの方法しかなかったんだよ…。

 

昨日は雪ノ下も由比ヶ浜も用事があるって休みだったけど、今日は部活あるんだよなぁ…。行きたくないって言っていても、もう部室の前なんだよなぁ…。恨むべきは社畜の血脈か…。

 

何言われるかなぁ…。

 

…よし!帰るか!

 

「そんなところに立っていないで早く入ってきなさい」

「ヒッキー、早く入るし!」

 

Oh!バレテーラ!

 

はぁ、仕方ねぇな。覚悟を決めるか。

 

「…うっす」

 

「こんにちは、比企谷君」

 

雪ノ下、目が怖ぇよ。

 

「や、やっはろー」

 

由比ヶ浜も挙動不審だし…。

 

さてと、とりあえず座り…。

 

「荷物を置いたら、そこに立ちなさい」

 

なんか、黒板の前を指されたんですが…。

 

「ヒッキー、早く!」

 

「は、はい…」

 

何?裁判でも始まるの?

 

「こ、ここでいいのか?」

 

「ええ」

 

二人がこっち来た。怖いよぉ、小町助けて!

 

「目を閉じなさい」

 

「い、痛いのは勘弁してください」

 

「黙りなさい!」

 

「はひぃ!」

 

ビンタとかされるのかな。

 

「ゆ、由比ヶ浜さん、いいわね」

 

「う、うん」

 

「せーのでいくわよ」

 

「う、うん」

 

やっぱり殴られるのか…。

 

「せーの!」

「せーの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…両頬に柔らかい感触が。

 

「目を…、開けてもいいわよ」

 

「お、おう」

 

二人して、赤い顔してモジモジしてる。

 

「あ、あの、何をしたんですか?」

 

「頑張って依頼を解消した比企谷君に労いとご褒美の…」

 

ゆ、雪ノ下さん、超絶可愛いですよ。

 

「うん、ほっぺに…ちゅーを…」

 

由比ヶ浜さんもお団子クシクシとか可愛いですよ。

 

 

…て、『ほっぺにちゅー』って言ったかこのお団子頭!!

 

「お、お前ら…」

 

「あら、足りなかった?だったら唇に…」

 

雪ノ下に頭ホールドされてるんですけど!近い近い近い!!

 

「ゆきのん、ズルい!それはまだって約束でしょ!」

 

「そ、そうだったわね、ごめんなさい。比企谷君の唇が魅力的だったから、つい…」

 

「と、とりあえず、理解が追いつかない。説明をしてくれ」

 

「そうね、紅茶を飲みながら話をしましょうか」

 

「そ、そうしてくれ…。あと、両腕にしがみつかれていると座れないです」

 

「もう、仕方ないなヒッキーは」

 

え?俺が悪いの?

 

ふぅ、とりあえず座れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…なんで、こんな座り方?いつもの由比ヶ浜の席に俺。右に由比ヶ浜、左に雪ノ下。しかも、超密着してるし!!由比ヶ浜のダブルメロンが!!雪ノ下の慎ましやかな夢と希望が!

 

「比企谷君、今失礼なこと考えなかった?」

 

「か、考えてないでしゅ、へい」

 

なんか噛んで長縄ま○あみたいになっちまったよ!

 

由比ヶ浜も勝ち誇った顔してんなよ!

 

「私だって…」

 

「雪ノ下はスレンダーでいいと思うぞ、脚とか超絶綺麗だし。な!な!」

 

「そ、そう…」

 

「むう!ゆきのんばっかり誉めてるし!」

 

「由比ヶ浜も可愛いぞ。な!」

 

「えへへ」

 

何なんだよ、この状況は!!

 

「せ、説明をそろそろお願いしたいのですが…」

 

「そうね…」

 

やっと離れてくれた…。危なく『理性の化物』が『本能の怪物』になるところだった。

 

「まずあの時、拒絶するようなことを言って、ごめんなさい」

「ヒッキー、ごめんなさい」

 

へ?何?謝られた?

 

「いやいや、あれは俺が暴走しただけであって、お前らは悪くないぞ」

 

「ね、ゆきのん。ヒッキーならそう言うって」

 

「そうね、思った通りだったわね」

 

何故、読まれていた…。雪ノ下ならまだしも、アホな娘・由比ヶ浜にも…。

 

「むぅ、ヒッキー、失礼なこと考えたでしょ」

 

「考えてないでしゅ、へい」

 

二回目の長○まりあ出ちゃったよ。

 

「比企谷君、あの時の言葉はね…その…」

 

モジモジ雪ノ下、通称『もじのん』…。センスないな。

 

「好きな人がね…、自分以外にね、嘘でも告白したのが嫌で…ね」

 

ん?ん?ん?雪ノ下さん、今なんておっしゃいました?

 

「その言葉は、私に言って欲しかったの…」

 

えっと…。はい?俺はあの時『ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください』だったかな?それを言って欲しかった?

 

…益々わからん。雪ノ下が?何故?

 

「わ、私もそう…かな…。ヒッキーに言われたら、即OKしちゃうかも…」

 

由比ヶ浜も?即OK?

 

「はぁ、由比ヶ浜さん。この男にはハッキリ言わないとダメみたいね」

 

「そうだね」

 

「比企谷君」

 

「お、おう」

 

「これは、雪ノ下雪乃の嘘偽りない本当の気持ちよ」

 

「おう」

 

「貴方が好きです」

 

「へ?」

 

ヤベッ!変な声出ちゃった。

 

「さぁ、由比ヶ浜さん」

 

「うん。ヒッキー…」

 

「おう」

 

「ヒッキーのことが好き…です。絶対にドッキリとか冗談じゃないよ」

 

「へ?」

 

雪ノ下が俺のことが好き?由比ヶ浜も俺のことが好き?

 

「答えは焦らなくていいわ」

 

「どうせ、ヒッキーはヘタレだから、すぐに答えられないでしょ」

 

「どちらを選んでも、どちらを選ばなくても、誰も恨みはしないわ」

 

「うん!…でも、ヒッキーとゆきのんなら三人でもいいかな」

 

「もう、由比ヶ浜さんたら」

 

あ~、考えることを放棄したい。

 

「ちゃんと考えてね」

 

「はぁ、わかったよ」

 

なんかややこしいことになったなぁ。

 

「それと…」

 

雪ノ下さん。太ももに手を置かないでください。

 

「私たちに隠してることあるわよね?」

 

「なんのことだ?」

 

「そう…」

 

雪ノ下さん。太もも撫でないでくださいね。変な気分になっちゃいますよ。

 

「言わないと、この手がだんたん上に行ってしまうかも…」

 

や、やめて!それ以上は!

 

「言う!言うから手を止めてくれ」

 

「あら、残念…」

 

アブナスだよ。

 

「海老名さんから依頼を受けていた」

 

「どんな?」

 

こっちを見ながら手を動かさないでください。

 

「…戸部の告白を止めて欲しいって」

 

はぁ、言っちまったよ。

 

「ヒッキー。まだあるよね」

 

由比ヶ浜さんまで太ももに手を…。

 

「教えてほしい…かな」

 

由比ヶ浜まで太もも撫でないで!Jr.が!Jr.が!エクスプロージョンしちゃうから!

 

「は、葉山からも依頼されてた!」

 

「隼人君はなんて?」

 

「戸部がフラレてグループが壊れないように現状維持を依頼された」

 

「やっと言ってくれた」

 

あの…、太もも撫でるのやめてください、二人とも。でも、やめてほしくない俺ガイル。

 

「悪かったな、話せなくて」

 

「ううん、ヒッキーは悪くないの。軽はずみで依頼を受けた私がいけないの…」

 

「そうね。私も由比ヶ浜さんに流されて受けてしまったから…」

 

「じゃあ、もうこの話は終わりだ。もとの席に…」

 

「それはダメ!」

「それはダメよ!」

 

チッ!流れでいけると思ったんだがな。

 

「んで、いつ気がついたんだ?」

 

「部屋に帰ってからね。もし比企谷君が私に同じことを言ってくれたらって考えてた時ね」

 

後半の情報いらないよね?

 

「あ~、ゆきのん!私も考えたよ」

 

お前もかい!

 

「その時、違和感を感じたのよ。海老名さんの返事は『誰とも付き合うつもりはない』。あの時は比企谷君の告白に対して、OKするのは問題外。『他に好きな人が居る』では、自分かも知れないと戸部君がそのあと告白する可能性がある。つまり、比企谷君は海老名さんがあの答えをすると知らなければ、あの嘘告白は出来ないのよ」

 

なるほど。

 

「つまり、海老名さんから依頼か相談をされないと知ることはないはず。おそらく、海老名さんが部室来て『男子同士仲良く』とは、自分と男子は友人以上にはなれないと言いたかったのよ」

 

「さすが雪ノ下だ」

 

「それともうひとつ。もう一人の依頼者である葉山君が、告白の邪魔をした比企谷君を怒るでもなく、苦い顔をして一言伝えてその場を去ったことね」

 

「御明察、参ったよ」

 

なんで雪ノ下は目を閉じてこっち向いてるの?

 

「雪ノ下、何してるの?」

 

「正解したご褒美を…頂戴…」

 

「は?」

 

「ご、ご褒美の、き、キスを…」

 

「ゆきのん、ずるい!」

 

「こ、これは正当な報酬を求めているだけよ」

 

「むう…」

 

「しないから安心しろ、由比ヶ浜」

 

「では、由比ヶ浜さんのいないところで…」

 

「しないからね」

 

しかし、雪ノ下と由比ヶ浜が色仕掛けとか…。なんでこうなるかね。

 

「それは姉さんからのアドバイスよ」

 

「おい、心を読むな」

 

「顔に書いてあったもの」

 

「あの人は…」

 

「ヒッキーは嫌…なの?」

 

嫌ではない…か。

 

「ほどほどにしてくれ。俺の身がもたない」

 

「比企谷君公認ということで、今日はうちに来なさい」

 

え?なんで?

 

「晩御飯をご馳走するわ」

 

「いや、小町が待ってるから…」

 

「小町ちゃんはOKだって」

 

いつの間に…。

 

「今夜は、ウナギにスッポンに山芋よ」

 

「お、おい…」

 

「冗談よ。パエリアでいいかしら?」

 

「おっ!あれ旨かったからな」

 

「むぅ。私もつくるし!」

 

「やめてください」

 

「由比ヶ浜さんは、私と一緒に作りましょう。桃缶はなしで」

 

「え~!美味しいじゃん」

 

ヒドイことになると思ったが、そんなことは杞憂だったな。こんなラブコメも悪くない。この先どうなるやら…。

 

「ヒッキー!早く行くよ!」

 

「比企谷君、早くしなさい」

 

「おう」

 

未来のことは未来の俺に任せよう。

 

 

 

 

 

 

 

この後、あざとい後輩に振り回されるのは、また別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









~~~~~~~~~~~~

息抜きです。アンチ・ヘイトを読むと、こんなんを書きたくなります。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。