主人公は原作主人公で、オリ主ではありません。主人公の名前はデフォルトネームとアニメに合わせてユウキです。
ギルドハウスにてユウキは目を覚ました。目を開けてみても、月明かりで部屋がわずかに照らされているだけで、夜明けは遠そうだ。
ユウキは乱れた呼吸を整えるように深呼吸をした。身体から噴き出た汗で、寝間着がべたべたと肌に張り付いて不快だ。
嫌な夢を見たのだ。具体的な内容は覚えていないのだが、とてもとても怖かったことだけは確かで、不確かな月明かりだけのこの暗闇すらも不安に感じる。普段なら何とも思わない、部屋の角の深い漆黒に、何かが潜んでいるのではないかという妄想が膨れ上がり、ユウキはついには声をあげそうになった。
誰かに助けてもらわなければと、ユウキは、あたりを警戒しつつとある人物の部屋を目指すことにした。
☆
一応ノックをするべきだろうかと思うが、寝ているかもしれないからと、それはやめて、大きな音が立たないようにゆっくりと木製の扉を開いた。部屋の主、コッコロはベッドの上にいた。当然眠っているため、規則正しい、小さく可愛らしい寝息が聞こえる。
思えばこうしてコッコロの部屋を訪れるのは珍しい。普段一緒に寝るときは、コッコロの方がユウキの部屋に来るからである。
なんだか心の奥底でいけないことをしているような気がしているのだが、しかし眠っている間にユウキのベッドに、普段はコッコロの方が潜り込んでくるわけだし、何の問題もないはずだ。
ユウキはコッコロが目を覚まさないように気を付けながら、布団をやさしく捲る。
ベッドがきしんで音が鳴らないように、片膝をゆっくり乗せてから徐々に体重を乗せていく。
コッコロは綺麗な姿勢で、ベッドの中央で眠っていたため少し狭いが、どうにかベッドに体を乗せて、自分とコッコロの上に捲り上げていた布団を戻す。ずっとコッコロがここで寝ていたのだから温かい。先ほどからずっと感じていた不安が、その温度に溶けていくように無くなる。
「……主……さま?」
これだけ気を付けていたのだが、どうやら起こしてしまったようだ。そのことに申し訳なさを感じて、ユウキは謝罪した。
「いいえ、謝るようなことはございません。それよりも主さま、震えていらっしゃるご様子ですが……」
コッコロは突然ベッドに入ってきたユウキを嫌がることなく、むしろユウキが震えていることを心配して、頬に手を伸ばしてくる。温かい掌の、柔らかい感触に、ユウキはその上から自分の手を乗せる。そうしてから、ユウキはとても怖い夢を見たと話した。先ほども述べたように、ユウキはその夢の具体的な内容までは覚えていない。ただどうしようもなく不安になるような、とても恐ろしい夢であった事だけは確かで、たまらずここを訪れたのだと説明する。と、コッコロはそんなユウキの頭をやさしく撫でた。
「大丈夫でございます。主さま。どんなことがあろうとも、わたくしがそばにいて、主さまをお守りいたします。ですから、安心してお休みください」
優しく、一定のリズムで頭を撫でながら、コッコロはユウキを強めに抱きしめた。
ユウキはそれにこたえるように、ユウキの方からもコッコロを、痛くない程度に、けれどなるべく強く抱きしめる。
「あぁ……主さま♪」
すでに言いようのない不安はなくなって、ただ幸福な気持ちで、ユウキは眠りについた。
今度はきっといい夢が見れるだろう、そう確信しながら。
イベントストーリーがつらいらしいので、まだ見てません。
ネットで後編来てから見たほうがいいと言われたので。
それでもどんな話かはなんとなく分かって、つらかったので書きました。
普段は口調を模写して練習してから書くのですが、今回はそれをしていないのでコッコロたんの口調が少し不安です。後から確認して違ったら修正します。
コッコロたん6周目が実装されるか、イベントストーリー見て抑えきれなくなったら続きます。