イアイアの実・モデルニャルは地雷案件すぎませんか?   作:露木曽人

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まさかの日刊ランキング5位を頂きました。
ありがとうございます。嬉しすぎて筆がノリノリでした。
初投稿でここまでの高評価を頂けるとは思いませんでした。
応援してくださる全ての皆さんに感謝を。


第A話 保険金が満額下りるということはわりと少ない

「よう、シケた面してんな?」

 

「コラ、さん?本物...なのか?」

 

「まさか、こんな形で再会することになるとはね」

 

「っ!!なるほど、そういうこと」

 

はい、まさかのロビンちゃんとローさんが来るという突然の事態に錯乱していた私です。

 

ですが、抜かりはありません。

 

この短時間で、私は完璧な計画を思いつきました。

 

その名も、"原作メインキャラのガッツを信じろ大作戦"です。

 

名前からして既に駄目そう?そこは言わないでください。

 

 

さて、前回ドラム王国でルフィくんたちの旅路を間近で鑑賞するという贅沢を味わっていた私ですが、まさかのふたりがそれぞれ違うニャルラト秘密教団の支部にやってくるという急転直下のピンチにうっかりとんらんしてしまったのも束の間。

 

いつまでも呆けてはいられませんからね、ええ。

 

 

そんなわけで、たまたま偶然あなたたちが来た日に私もそこの支部に視察に来ていたんですよ~の体で、さくっとこの一件、いや二件を片づけることにしました。

 

今現在、ローさんはコラさんとの再会に、ロビンちゃんはお母様との再会に、呆然自失のまま隣室に押し込められています。

 

 

後は彼ら同士で勝手に話をつけてくれることでしょう。

 

たとえ何があったとしても、原作のメインキャラに抜擢されるだけの胆力があるおふたりなら大丈夫なのでは?と全てを丸投げすることにしました。

 

だってしょうがないじゃないですか!文句があるなら私の代わりにあなたが名案を提案してくださいよ!!(逆ギレ

 

失礼しました。むしろこの短期間で考えついた自分を褒めてあげたいです。

 

本音を言えば奇跡なんてありませんよ~全部ただの嘘っぱちですよ~と噂を否定してお帰り頂くことが最善なのではないかとも思ったのですが、そんなつまらないことをしてしまったらニャル様に何をされるかわかったもんじゃないので、私も腹を括りましたとも。

 

そんなわけで、原作キャラのガッツを信じろ大作戦を敢行した私がついでにやったのは、精精彼女らに時間制限をつけるぐらいです。

 

一時的に短時間だけ死者の魂をこの世に呼び戻すので、その間にきっちりお別れを言ってくださいという、いわばスーパーリアル告別式みたいな形式にすることで、考える時間や余裕というものを奪いました。

 

 

まあさすがに、ハートの海賊団の船長やってるローさんが全てを投げ出してこの島でコラさんと生きていく道を選ぶとは思えませんし、ロビンちゃんがリオポーネグリフを求める旅路をここで辞めるとも思えません。

 

私はあのふたりを信じていますとも、そうでなくてはサウザンドサニー号のクルーは務まりませんよきっと。

 

 

ええ。

 

多少挙動不審になるとは思いますが、それでも原作がブレイクされてしまうほどに大きな影響は出ないでしょう。

 

言わば、旅の合間の休憩ポイント、ボーナスステージのようなものだと割りきってもらうほかありません。ほら、一部の映画だってパラレル時空じゃないですか。ドラム王国編にまさかのロビンちゃんが同行してるテレビスペシャルとかありませんでしたっけ?あれと同じようなものだと思ってもらいましょう。

 

大丈夫ですよね?大丈夫なんですよねほんとに?ええ、私が信じたあの人たちを信じましょう。

 

 

「「お別れは済みましたか?」」

 

「...ええ」

 

「...ああ」

 

うん、大丈夫そうですね!さすがに何を話していたのかを盗聴したりするほど私はゲスではありませんのでわかりませんが、ふたりとも何か吹っ切れたような顔をしているのできっと大丈夫でしょう。

 

大丈夫だよね?ロビンちゃん、このままの勢いでバロックワークス辞めたりしませんよね?それだけは勘弁してくださいほんと!

 

 

「「人はこの海の上で出会いと別れを繰り返しながら、誰しもがいつか辿りつくべき場所へと進んでいきます。ここであったことが、どうかあなた方の人生の航路を照らす星灯りのひとつとなりますように」」

 

 

『『なお、ここで起きたことは他言無用に願います。最近多いんですよ、ゴールドロジャーに会わせろ、会って話をさせろと詰め寄ってくる迷惑な海賊さんたちが。ほんと、やんなっちゃいますよね。ここで起きたことは我我も聖女ニアの名に賭けて他言しませんから、そちらもお願いしますね?』』としっかりと釘を刺すことも忘れない。

 

 

未だここで起きたことが白昼夢だったのか、現実だったのか、曖昧そうでありながらも、どこか吹っ切れた顔をしているロビンちゃんとローさんを見送り、私はテゾーロさん襲来以来のピンチをなんとか乗りきれたことに安どのため息を漏らしました。

 

はー、ほんと、心臓に悪かったですねもう。

 

 

しかしなんでしょうね、皆さん私が思っているよりも亡くなってしまわれた方々への執着が強い方だったのでしょうか。

 

私の場合は両親を生き返らせたいとかそういった願望はないのであれですが、やはり死んでしまった大切な人ともう一度だけでも会って話ができるのなら、と考えてしまうのは、人間のサガなのでしょうか。

 

 

「お嬢、大丈夫っすか?」

 

「ええ、ご心配なく」

 

「じゃ、副王様の座を!!」

 

ここで意識をドラム王国に戻しましょう。

 

ちょうど目の前では、ワポルさんがルフィさんに海の彼方までぶっ飛ばされていきました。

 

後は数日滞在すれば、ドラム王国の最後の締めくくり、冬に咲く奇跡の桜を生で観ることができるでしょう。

 

あれはアニメでカラーで観てものすごく感動しましたからね。

 

ぜひ生で観たいものです。

 

 

しかし、ニャル様のせいなのかはたまた自業自得なのかはわかりませんが、次から次へとトラブルは舞い込んできますね。

 

これでもし仮に、サボに会いたいとかいう理由でエースが乗り込んできたりしたら私は逃げますよ??

彼の性格上、もし生きていることが判明したら、そりゃあ探すでしょうからね。

 

いえ、探されて困ることはないのですが、いやでも、どうしましょう。

 

無理に逃げずとも、素直に教えてしまってよいのでしょうか?原作変わったりしない?大丈夫?

 

これでもしドリームアイランドに向かうためにアラバスタでルフィくんたちと遭遇するシーンがなくなってしまったりしたら、それが巡り巡って未来でどう影響するのかもわかりませんからね。

 

バタフライエフェクトの怖ろしさは存分に味わわされていますから、もうこれ以上原作キャラに係わり合いになるのが怖いのですが...まあ、無理なんでしょうね。

 

ニャル様が観てる、状態がオールウェイズ四六時中ですからね私。

 

こんな程度で挫けてしまっていては、イアイアの実の能力者は務まりませんから、ええ。

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