イアイアの実・モデルニャルは地雷案件すぎませんか? 作:露木曽人
「チョッパー...ひとつ覚えとけ」
「...?」
「"女の嘘"は...許すのが、男だ」
ウォーターセブンからごきげんよう。
いい加減お前サンジくん好きなの?と言われそうな聖女ニアです。
ええ、大好きですとも、麦わらの一味全員が大好きです。
もちろん、そげキングさんの大ファンです。
『あの旗、撃ち抜け』『了解!!』は絶対に見逃せません。
できれば私もサインを頂きたいのですが。
しかしアレですね、本当にワンピのサブキャラは誰も彼もが短い登場ながら抜群のインパクトを誇りますね。
Tボーン大佐とか、海軍にもまだこんな人がいたんだなーと思うと感慨深いものがあります。
実際には、海軍さんも全てが全て駄目ってわけではないんですよね。
上層部に天竜人とかいう碌でもないのがのしかかってるせいでアレですが、真っ当に市民を守るために頑張ってる海兵さんたちも沢山いますし、CP9だって彼らなりに信念を持って仕事をしているわけであって、私は好きですよ。
カリファさんとか特に。
いいですよね、彼女。
私も伊達眼鏡でお洒落してみましょうか。
セクハラです!!とか伯父様に言ってみたら、冗談でも泣いてしまいそうなので言えませんが。
さて、劇団狂季よろしく色んなお偉いさんたちが集まるパーティでドサ回りしまくった甲斐あって、天竜人の奴隷であり世界政府の犬である聖女ニアはサイファーポールの標的から逃れることに成功しました。
ロビンちゃん処刑してもアイツ生きてたら意味ねえだろ!というツッコミは、これで無事回避されたわけですね。
万が一聖女ニアもニコ・ロビンと一緒に処刑するなんてことになったら、伯父様が本格的に海軍を見限って革命軍にでもリクルートしかねないので情報伝達はしっかりしましょう。
報連相は社会人の基本です、基本。
まあこの世界ですと、嘘の報告、偽りの連絡、欺瞞の相談、と三拍子揃って碌でもないことになることも多々ありますが。
天竜人を抑えるということは、同時に海軍上層部を牽制することにもつながります。
極秘裏に聖女ニアにトムさんの幽霊を呼び戻させて、天竜人にも内緒で海軍がプルトン手にしちゃおうぜ作戦が使えなくなりますからね。
お前アイツの保護者なんだからアイツ呼び出せよ伯父だろ?と海軍の暗部にせっつかれまくっていい加減キレそうな伯父様がいつまで経っても動かないので伯父様名義で私を呼び出す電電報がいくつか届いたりもしていますが、さすがに騙されませんよ。
姪を騙し討ちしろとか呼び出せとかいっそ暗殺しろとか見合いを斡旋しろとか、決して一枚岩ではない海軍の色んなところから無理難題を吹っ掛けられまくって伯父様も大変ですね。
敬虔なニャルラト教徒である海軍中将さん経由でそれとなく手助けをお願いしておきましょう。
『どうかお願いします...私の大切な伯父様を...この世界にたったひとりの肉親を...助けてあげてください!!』
『おお、聖女様...!!どうか頭をお上げください!ええ、ええ!もちろんでございますとも!あなた様のお願いとあらば、如何様にも!!今度はこのわしが聖女様に恩返しをする番ですじゃ!』
『ありがとう、ございますッ!!』
お礼ついでに感極まった感じでハグでもしておきましょう。殿方にはこういったサービスがとても有効です。ニアちゃんはAPP19の超絶美少女ですから、老若男女問わず大抵の方は喜んでくださいますし、減るものでもありませんので。
え?ありがたみが減る?増える減る前に、まず与えないと効果がありませんからね。まずは味見がてら、最初に一粒試供する。『カツ丼を食べたことのねェ人間が、カツ丼がなきゃ生きていけねえとは言わねェだろう』は至言だと思います。頑張れば手に入るものと、どんなに頑張っても手に入らないものとでは、それに対する熱意も執着も変わってきますし。
しかし最近、鉄面皮だの詐欺師だのと散々な言われようの私ですが、育ててもらった恩義のある伯父さんが私の保護者というせいで大変なことになっているのなら何とかしてお助けしたいのも本当ですし、私の力で笑顔になってくれる人がいるならそれに越したことはないのも本心です。
それなのにおかしいですね。私はいつだって愛と平和、できるだけ人に優しくをモットーに、ラブ&ピースの精神で生きておりますのに。
ともかく、心理学の基本は常に自分を偽らないことです。
『少なくとも彼女自身は本心からそう言っているようにあなたには感じられた』はGMの基本キーパリング技術ですよね。
最近別世界のニャルさんたちと交流を深めている私は詳しいんです。
そう、ワンピファンなら言葉ではなく心で理解できていらっしゃると思いますが、いつだって誰かの胸を本当に打つのは、心からの本気の言葉ですから。
「何を騒いでいるニコ・ロビン」
「!!」
「どうした?今更貴様の運命に泣き喚いても、命が救われるわけでもないというのに...」
「何でもないわ...」
(妖しい!!...え...何か雰囲気が変わったような...!!...気のせいか...!?)
「何でもないから、ひとりにしてちょうだい」
(!?...何故ハッチャケてるんだこの女..!!)
はい、噴き出さなかった私を褒めてください。
いやあ素晴らしいですね。
シリアスとギャグのバランスが映画クレヨンしんちゃんばりに噛み合っています。
こういうクスリと笑える場面が沢山あるからこそシリアスも際立ちますし、ワンピの敵キャラが憎めないんですよねー。
いい味出してますわほんと。
私は現在、ロビンちゃんとウソップくんが二人羽織の真っ最中である車両に姿を消して乗り込みつつ、生ヨコヅナちゃんを見るためにロケットマンに乗り込んでいます。
こういう時、そこにいることに何の疑問を抱かれないイアイアの実・モデルニャルの能力は便利ですね。
暴走機関車のように加速度的に展開していく怒涛の物語はいざ司法の島、エニエスロビーへ。
世界政府へとつながる巨大な玄関口であるこの島を落とし、170を超える加盟国全てに喧嘩を売った世界中に麦わら一味の悪名が轟くこととなる重要な一件です。
仲間のためなら世界にだって一歩も引かない。
いいですねえ、たとえ世界中を敵に回したとしても君を守るよ、という口説き文句は使い古された常套句ですが、実際ほんとに世界を敵に回してしまったのは数ある漫画の中でもそう多くないでしょう。
一度そうと決めたなら、躊躇わない、迷わない、揺るがない。
たった数人のクルーで世界を敵に回し、誰もが無理だ、無茶だと諦めてしまったその先へ、ぐいぐい進んでいく姿は実に痛快です。
これが世界を動かし、時代を作っていく人たち!私のテンションも上がり気味です。
イアイアの実・モデルニャルの力により、自分がワンピ世界のモブだと知ってしまった時には軽く絶望でしたが、今となってはむしろよかったと思います。
ファイヤーバードスターにロビンちゃんの『生きたい!!』、ナミさんvsカリファさん戦、司法の塔の天辺からのそげキングさんの超絶技巧狙撃に、メリー号の最期と、絶対に見逃せない名場面がこれでもかと盛り沢山な激闘の山場へ、いざ!!