イアイアの実・モデルニャルは地雷案件すぎませんか?   作:露木曽人

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第4話 オリキャラが増えすぎると読者が減るの法則

「長い間...くそお世話になりました!!」

 

はー...やっぱり原作初期の名場面はどれもこれも最高ですね。

 

生で観るとより迫力が違います。

 

目の前では号泣する海上レストラン、バラティエのシェフたちが涙ながらの別れで大騒ぎしています。

 

観ている私も私も感無量です。

 

やっぱワンピのサブキャラたちは誰も彼もがみんないい味出してますよねほんと。パティさんとかカルネさんとか、メッチャ可愛くないですか?私は可愛いと思います。

 

 

「さみしいぞ畜生ォオ!!」

 

「さびじいぞーっ!!」

 

そしてあの緊迫した場面での『カゼ引くなよ』ですよ。

 

メチャクチャかっこいいですよねゼフさん。

 

ちなみに私は彼のファンです。

 

ワンピースの好きなキャラ三人挙げろと言われたら、ゼフさん、ドクターくれは、ガープ中将の三人を挙げるぐらいにはファンです。

 

いいですよね、クッソ強いジジイとかクッソタフなババアとか。

 

この場合のジジイ、ババアは罵倒ではありません。

 

むしろ敬称です。

 

 

 

そしてこの状況に違和感を感じたそこのあなたは立派なワンピースファンでしょう。

 

そうですね、時系列がおかしいですね。

 

前回ココヤシ村でアーロンパーク編を生鑑賞してた私が、どうして時系列的にはそれより前のバラティエ編を眺めていられるのか。

 

 

 

まあ、全部ニャル様の権能のお陰なんですけどね。

 

凄いですよね、イアイアの実。

 

まさかちょっとしたタイムスリップまでできるとは思いませんでした。

 

なんかもう無敵じゃないですかね。

 

いえ分裂していない時に海に落ちたり海楼石使われたりしたらオシマイなのですが。

 

それでもかなり便利です。

 

 

 

「お嬢様、スープが冷めますよ?」

 

「あ、ごめんなさい。ちょっと色色と感無量で」

 

さて、ここで場面はサンジくんがいなくなった後のバラティエに戻ります。

 

彼がいなくなった後も、普通に営業しているバラティエに、護衛のダゴンさん(アロハの姿)を連れて来店したのがつい先程。

 

やっぱりファンとしてはバラティエの料理、食べてみたいじゃないですか。

 

 

 

そして料理が運ばれてくるまでの間に、ちょっとお手洗いで分裂し、もうひとりの僕ならぬふたりになった私を現在に残して、私は過去へタイムスリップ。

 

別れのシーンを生鑑賞するという贅沢を思いっきり満喫し、そしてそのまま過去の時間軸に残った彼女から意識を現在にいる私にスイッチ。

 

 

 

これがひとつの保険です。

 

そうなんですよね、さっきも言いましたけれど、分裂してない時に海に落ちたら普通に溺れて死ぬんですよね私。海に関係するイアイアの実・モデルダゴンの能力者であるダゴンさんを護衛に連れてきているので最悪落ちても何とかはなりますが、用意は周到にしておくに越したことはありません。

 

なので、バックアップ私を何人か用意し、過去にタイムスリップした私、今にいる私、未来にいる私の3人体制*東西南北の海にいる私、そして今ここにいる私の基本13人の私体制を取ることにしました。

 

 

 

これでもし誰かがウッカリ死んでしまっても、残りの12人がなんとかしてくれるという寸法です。

 

まあ13人まとめてぶっ殺されでもしてしまったらオシマイなのですが、そうなりそうな時はまたなんとかしましょう。

 

というか、13人とか誰かひとり裏切りそうでとても不吉な数字ですよね。

 

ヤバいですねほんと。

 

 

 

13人が観ている光景を同時進行で処理しようとすると脳が破裂するか焼き切れるかしてしまいそうなので、同期のタイミングは少しずらして少しずつ記憶を共有しすり合わせていく方針にしました。

 

絶対ニャル様辺りが遊び半分にちょっかいかけてきそうですが、むしろ来ない方が怖いのでそれはそれでいいです別に。

 

 

 

「んー!美味しーい!」

 

「そうですね。まさかこれほどまでとは」

 

「さすがはグランドラインまで噂になるだけありますねー!」

 

新鮮な海の幸をふんだんに使ったバラティエのお料理は、ワンピファンとしては本当に感無量って感じで、わざわざオーナーの噂を聞きつけはるばる遠い海からやってきたのでオーナーさんのお料理をいただけないでしょうか、と別料金まで支払ってお願いした甲斐があったというものです。

 

 

 

推しの手料理というものは本当に心に来ますね。

 

サンジくんのお料理が食べたいというワンピファンの気持ちがよくわかりました。

 

ダゴンさんも美味しそうに舌鼓を打っています。

 

護衛が一緒にテーブル囲んでてどうするんだ、的なことを言われましたが、今の私たちは変装中なので、こっちの方が自然だと説き伏せました。

 

 

 

世界的リゾート地に急成長してしまったドリームアイランドには世界各国の名立たる有名レストランが出店していますが、それらにも負けないぐらいのお料理にダゴンさんは驚いたようです。

 

ニャルワープのせいで若干縮まってしまった感は拭えませんが、世界は広いんですよって実感しますね。

 

 

 

「聖女様!どうか妻にもう一度だけでいいですから会わせてください!」

 

「「「「「ママに会いたいよー!!」」」」」

 

ところ変わってこんにちは。

 

はいはい聖女聖女な14番目の標的こと私、ニアです。

 

あ、バラティエのお料理って本当に美味しいですね。

 

今後も定期的に食べに行くことにしましょう。

 

さて、私は私で教団のお仕事です。

 

といってもやることはさほど多くありません。

 

目の前で懇願する五つ子ちゃんたちとそのお父さんに、お母さんを提供するだけです。

 

 

 

「みんな!」

 

「おお!おおお!」

 

「「「「「ママ―!!」」」」」

 

ガチャっとドアを開けて入ってきたお母さんに、一糸乱れぬ動きで突撃していく五つ子ちゃんたちと、膝から崩れ落ちて号泣し、立ち上がって奥さんと我が子らを強く強く抱き締めるお父さん。

 

何とも感動的な光景が目の前で繰り広げられております。

 

感動ポルノが嫌いな人はこういうの駄目そうでしょうか?

 

いいえ、そんなことはないと思うんですよね。

 

感動的な光景と感動ポルノ丸出しの嘘臭い光景というものは、やっぱり違うと思うんですよ。どうせなら幸せな結末がいいじゃないですか。たとえそれが年老いることもない仮初の幸福であったとしても、本人たちが満足しているのであればきっとそれは本人たちにとってはいいことなのです。外野がとやかく言うことではありません。

 

 

 

「聖女様!本当に、本当にありがとうございました!!このご恩は一生忘れません!」

 

「「「「「サンキュー聖女の姉ちゃん」」」」」

 

「こらお前らたち!恩人さんに向かってなんて口の利き方だい!」

 

「いえ、いいんですよ。皆さんの笑顔が何よりの報酬ですから。さ、続きは別室で係の者がご案内しますので」

 

もうひとりの護衛の黒服さんにお願いして大家族を隣室へと追いやってもらい、私はハーブティーを啜ります。一度だけでいいですからとか言っていましたが、あの様子ではもうお母さんから離れらないでしょうね。またこの島の住民が増えることでしょう。

 

つーか、お前毎回毎回聖女してんなと思われるかもしれませんが、意外とそうでもないんですよ。

 

休みなくひっきりなしに誰かが来るということはなく、たまたま誰かが来た場面をピックアップしているだけなんです。

 

 

 

そうでなければ今頃島は死人で溢れかえっていますからね。

 

お客さんが来る割合は、まあ大体一週間に一組か二組ぐらいの感じでしょうか。

 

与太話を本気で信じてわざわざ教団まで来る人間って少ないんですよね。

 

今では定期船まで引かれているドリームアイランドに来るお客さんは大半が観光目あてですので。

 

 

 

「お嬢様、この後はいかがなさいましょうですか」

 

「そうですねえ、せっかくバラティエの美味しいお料理を食べた後ですし、私たちもお昼にしませんか?新鮮な海鮮料理を食べた後は、お肉が食べたくなってしまいまして」

 

「かしこまりました」

 

戻ってきた護衛の黒服Bさん...こうなってくると本格的に彼のこともお話したくなりますが、前回オリキャラの紹介したのに今回また違うオリキャラの話をしたらまたかよ今度は誰だよと思われてしまわないか私、一抹の不安を覚えてしまいます。

 

いえ、考えすぎかもしれません。

 

なるべく物事を深く考えないようにしてはいるのですが。

 

 

 

人気も実力もまだそんなにない作者がやりがちな、群像劇という名のただキャラの頭数を増やした結果、脇役の話なんかどうでもいいから主人公を出せ主人公を、はよ本編進めろみたいな顰蹙を買ってしまいがちな展開ってありますよね。

 

ワンピースの過去回想パートなんかがなげーよ!!と不評だったり叩かれがちなところに通ずるものを感じます。

 

 

 

「お嬢様?」

 

「いえ、なんでもありません。行きましょうか、ロスさん」

 

まあ、いつまでも護衛の黒服Bさんでは困るので、ご紹介しちゃうのですけれども。

 

彼はロスさん、護衛のティンダー・ロスさんです。

 

面接に来た時、名前で一本釣りでした。

 

見かけは巨漢の黒人で、ハリウッド映画で主人公にワンパンでぶちのめされる、威圧的で高圧的なやられ役みたいなボブ〇ップもどきを想像して頂けば大体合っているかと。

 

 

 

万が一私が海で溺れて死にそうになったりしてる時に助けてもらえるようにと、あえて悪魔の実の能力者ではない彼を選びました。

 

祖先に巨人族の血が少しだけ混じっているとか何とかで、普通の人間に比べると縦にも横にもかなり長身で、全身筋肉の塊みたいな頼もしさがあるのですが、どうしてもやられ役っぽさは否めないんですよね...

 

ちなみに勘の鋭い方は既に嫌な予感を感じていらっしゃるかもしれませんが、彼、名字持ちです。

 

これで本名がティン・D・ロスとかいうお前何オリ主なの?みたいな設定が明かされでもしたらどうしましょうねと今からちょっと怖いのですが、その時はその時ということで。

 

今は気にしないようにしましょう。

 

疑い出したらキリがないです。

 

祈りましょう。

 

祈りの力は全てを解決します。

 

祈る相手が何であれ、です。

 

 

 

怒涛のオリキャララッシュで理解が追い付かないというか、追いかける気が失せてしまった方はすみません。

 

 

 

邪神の末端端末のくせに聖女(笑)とか崇められてるイアイアの実・モデルニャルの能力私。

 

 

 

イアイアの実・モデルダゴンの能力者だけどメタ知識とかは持ってない、ダンディな渋い髭の白人おじ様、護衛Aことダゴンさん。

 

 

 

どう見てもメインキャラへの噛ませ犬としてワンパンでのされるのがお仕事っぽい見た目のスキンヘッドの巨漢の黒人、護衛Bことティンダー・ロスさん。

 

 

 

最低限この主要面子だけ覚えて頂ければ大丈夫だと思います、ええ。

 

さすがに島の権力者や金持ちジジイの皆さん方までイチイチご紹介するつもりは私としてもありませんので、ご安心です。

 

ええ、本当に。


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