無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
『続いてのニュースです。昨夜、何者かにより首筋を噛みちぎられて死亡している人がいると通報が入り、警察は現在捜査中です。判明した内容は死亡した被害者は海外からのスパイであり、こちら日本を乗っ取る計画をしていたことが判明しました。』
「萃ちゃん…。」
「ミッドナイトしっかりしろよ!萃ちゃんは帰って来る!!絶対にだ!!」
「帰って来ないわよ…あの子……萃ちゃんじゃない…!」
「…何が起きたか聞くぜ?」
美女説明中…。
「あぁ…萃ちゃんが獣のようになってアンタの匂いを嗅いで去ったってワケか…。」
「私臭いかしら…?」
「いや、そういうモンじゃねーよ。まさかな…。」
「どういうこと?」
「あの子な、時々おかしい行動を取ることがあんだよ。匂いを嗅ぐ行動をたまに見かける。」
「…?」
「多分あの子は善か悪かを嗅ぎ分けていると思う。」
「つまり…私の匂いを嗅いだ理由って…。」
「そういうこと。あとアンタいい匂いしてるからな。治まらない暴走でもアンタの匂いで意識が戻れる為に忘れないようにしているか、助けを求めてんだろ。」
「変態なことしかしてないのに?」
「認めてんのかよ。」
ミッドナイトさんの自宅にてルミ姉と話をしていた。
俺がいなくなったことにより、ミッドナイトさんは凄く
「とりあえず見つけ次第捕まえる。あの子はまだまだ未熟でカッチカチの卵だ。最善の策を考えておきな。最悪、殺されるかも知れねぇからな。」
「あの子はまだ死なせない…。ミルコ、あんたは萃ちゃんをどうしたいの?」
「私か?私は萃ちゃんに言われてんだ。あの子が暴走したら殺る気で殺れってな。」
「相変わらずあの子らしくないわね…。本当は弱いのにいざとなれば殺れって…お説教してやらないとダメね!お仕置きもしてやらないと!」
「その意気だぜ!んじゃ探しに行ってくるわ。」
ルミ姉は俺を探しに、ミッドナイトさんは対俺用超濃縮催眠弾を作成した。もちろんすっごくバテていたとのこと。
出久君達も暴走した俺を探してくれていたのだがその時の俺は察しがついたせいか、道を避けるようになった。
「Grrrr…チッ…。」
「萃っちー!出てきてよおおおお!!」
「艶星いいい!お前もいねーとバクゴーがまた暴走すっぞー!!」
「萃…!お前は良い奴のハズだ…!折角お前とも友達になれたのに…!」
「か、萃くーん!君とまた動物の話したいから早く出てきてええ!」
「…………。」
「萃君…一体何処に行ったんだ…!そう言えば、どうしてミッドナイトの匂いを嗅いだんだろう…?」
俺は無意識の中で未だに漂っているが、薄らと意識が見えて来ていた。
今の俺は俺ではないことはハッキリ分かっていたが、この俺は
つーか、なんで俺四足歩行になってんの?
「敵だあああああ!!ヒーロー助けてくれえええ!」
「………Grrrrrrr…!!!」
シュバッ
「ひーロー…ツブす…ムむすッ!!」
「なんでこんな時に脳無が出てくるんだ…!!」
「この脳みそ野郎おおおお!!今出て来てんじゃねーぞゴラあああああああああ!!!!」
シュッ バチィッ
「ぐっ!?」
「かっちゃん!?」
「ムこせイ……むコせいドこだァ?でテコおおおおオオおォい!!!」
バシュッ
「あ…。」
「芦戸さん!!」
「三奈ああああ!!」
「芦戸君!!クソッ間に合わnバッ むっ?!」
ドズッ
「え…え…?か、かな…め…っち…?」
「GRrrrrrrrr…。」
俺は一割しかない意識下で無理矢理動かし、芦戸さんを庇った。
だけど庇ったとは言え、体は既に壊れかけで何本も折れていた。
そして脳無の目的は無個性の俺を排除すること。そしてビルの上には茶番を開催させた主催者と死柄木の姿が見えた。
無個性にも敵がいるくらいは理解していたが、死柄木と手を組んでいたのは驚いた。始末するしかない。脳無もね。
「むこセい…!!ムこせイ死ネえええええ!!!」
「Grrrrrr…ばー…サーカー…びー…すと…モー…ど…!!ごぷぁっ!!」
「萃っち!!!ダメだって!!その体じゃ死んじゃうって!!そんなの萃っちじゃないよ!!!」
ギロッ
「ひっ…!?」
シュバッ
「GAAAAAAAaaaaaaaaaa!!!!」
ドスッビスッベキベキッ!!!
「ハっはあアあ!!」
「AAAAAAAAAaaaaaaaaaaa!!!!!」
ドズッ
「あ…?」
ベキベキッグシャアァッ!!!
「ガああぁぁ!!」
「シね…のウミそ…!!」
ブチブチブチッ!!!
ドサッ
「か、萃…君…。」
「いやぁ〜凄いよ無個性君。」
「死柄木…!?」
「君の暴走を見させてもらったよ。本当…
「Grr…a…AAAAAaaaaaaa!!!!」
「ふっ…僕の個性…分かるクセに突っ込むんだね…?モノ分かりがないな…。」
「萃君…ごめんっ!!」
バキィッ!!!
「Ga…!!」
死柄木を襲おうとした
しっかりと出久君に押さえられ、他のメンバーも俺を押さえつけた。
流石に俺でも皆の力には抜け出すことはできず、藻掻くにも藻掻けなかった。
「死柄木弔…君の狙いはなんなんだ…!!」
「邪魔な無個性を抹殺する…それだけさ。まぁ今の状態でも殺れるけれど…真っ向勝負で闘りたいから存分に回復してからにしておくよ。それだけさ…もう満足したから帰るぞ黒霧…。」
「Grrrrrrr!!GAAaaaaaaaa…!!!」
「艶星さん!!!しっかりしてください!!!!」
「艶星いいいい!!やっと見つけたと思ったら何なんだよお前ええええええ!!!」
バシュッ
「え…?」
「G…A…aa…?」ドッ
「ふぅ…やっと間に合ったわ…。まぁアレを見れば少し遅かったけれど…。」
「ミッドナイト!?」
「どうも〜♪全く萃ちゃんったら本当におバカね…。」
「どういうことですか?」
「この子ね、助けてほしいって伝えていたらしいのよ。私の匂いを嗅いで…ね?」
「匂い…あ!」
「そう、この子ったらすぐ抱え込むから…ミルコもたまに萃ちゃんの行動を見てそう伝えられたことあったんだって。しかもこんなに体を無理に壊しちゃって…本当お仕置きが必要ね。起きたら承知しないわ。」
「ミッドナイト怖い…。とりあえず萃君はどうする?」
「そこは私達が引き受けよう。」
「警察の人まで出動する自体になってんじゃん!!」
俺はミッドナイトさん特性催眠弾を撃ち込まれたままなので起きるまで何処にいるか分からず、真っ暗闇の拘束部屋に閉ざされていた。
もちろん暴れたり妙な動きをしたらめちゃくちゃ痛いものが飛んでくるみたい。
「やぁラビットシップ。気分はどうだ?」
「げほっ…。こ…こは…?ガシャッ なに…こ…れ…?」
「覚えていないのかい?君が暴走した記憶。」
「お…れ……びょ…う…いんか…ら…の記憶…あま…りない…。」
「あまりってことは多少残っているんだね?分かる範囲でいいから教えてくれるかい?」
「覚め…た…とき……くる…し…かった……。あし…どさん…危な…かっ…た…。」
「ふむ…ミッドナイトとラビットシップのクラスメイトの言っていたことが一致しているな…。ミッドナイトは彼が目を覚ましたと同時に頭を抱えながら苦しくもがいて泣いていた…それとクラスメイトが脳無という脳みその敵による攻撃を受けそうになった瞬間に身代わりになって受けて助けてくれた…と。彼の言葉は本当だな。」
「警部、本当ですか?嘘を言っているのかも知れないんですよ?」
「無個性だからこそ分かるんだよ。しかもクラスメイトがそう言っていたんだ、嘘を言っているようには見えない。」
「なるほど…。」
「うっ…。」
「ん?」
「うっ…うぅ……痛…い……!痛い…!!あた…ま…い…たい……!!!あ…うぅぅ…!!ぐぁ…がああAAAAAA!!!!」
「まずい…今すぐ看守に伝えるんだ!!麻酔を打たせろ!」
「AAAAAAAaaaaaaaa!!!!」
「ぐぅっ…!なんて声だ…!!耳がおかしくなる!!無個性にしてはあまりにもレベルが桁違いだ!!!」
突然の頭痛と暴走により俺は叫んだ。
ビリビリと空気が振動し、この部屋の中の人達の耳もおかしくしてしまうほどの声が出た。
バキィッ!!!
「ら、ラビットシップ!!暴れちゃダメだ!!これ以上暴れてしまえば体が持たないぞ!!」
「GAAAAAAaaaaaaaaa!!!」
ベキャッバキィッ!!!バキバキバキッ!!!
「くそっ…!看守はまだか!!アクリルガラスが持たない!!」
「コろす…!!コろス!!ヴぃラんコロす!!!マっさツスル!!!」
ガチャッ!!!
「警部!!こちらへ!!」
「すまない!!」
ガシャアアアァァン!!!
「GRuAAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!!」
バシュッ
ビスッ
「Ga…!!a……Aa…!AAAAaaaaaaa…!!!」
「くそっ!ヒーローの卵がこんなことあっていいのかよ!!しかも麻酔耐性あるなんて聞いてねーぞ!!強め打つぞ!!」
バシュッ!!!
俺は飛びかかろうとした直前で倒れ、そのまま救護室へ入った。
頭蓋骨には
それで立っていられたことにも驚きがあったらしく、俺は過去に事例がなかった
そして俺は手術はされたものの、暴れられないようにしっかりと四肢を固定させられ、意識を彷徨っていた。
「全く…とんでもない卵を見つけてしまったようだな…雄英高校。」
全ッ然話が進んでいないことに今気がついたうp主です。
こういう暗めの展開も悪くないんじゃね?って思ったんだけど、流石に話が進まないのはダメだと感じとりました。マル。