無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す   作:超ちくわ

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#14.5 公式バトルイベント

「ねぇー!ミッドナイトさんなんで教えてくれないのおおおお!」

 

「しょうがないじゃない!萃ちゃんに教えたらまた貴方壊れるでしょおおおお!?」

 

「おーしーえーてー!!」

 

「いーやーよおおおおおお!!」

 

「おねーちゃんって呼ぶよおおおおお!?」

 

「言われる前に眠らせたるわあああああああ!!!」

 

「ねぇ、ミッドナイト先生と萃君がすごいことしてるよ…?なんか凄く癒される光景なんだけど…っ!」

 

「まるで姉弟だねぇ〜…。」

 

現状を説明すると、帰り際に起きた敵との戦いでミッドナイトさんが気になるワードを放っていたので細かく聞こうとしていた。

最近雄英に侵入者が多いのはそいつらが原因かと思う程なので気になってめちゃくちゃしつこく聞いてみたのです。

 

グググ…

 

「もにょおおおお…!」

 

「かーなーめーちゃーん!!はーなーれーてー!!」

 

「いーやーだー!!」

 

「なら眠らせるだけよ!!!」

 

グイッ

 

「ひゃあ!?」

 

「しっかり寝ておけえええええ!!」

 

抱き抱えられたまま眠らされました。

離れようとしていたのにまた引き寄せるなんて…。

ミッドナイトさんには勝てないし、可愛いし綺麗だしで何も逆らえないっす()

あれ?さっきマイダーリンって言ってなかった?

 

パチッ

 

「お、目が覚めたな。ミッドナイト先生が運んで来たらしいが、また暴走したのか?」

 

「おはよ障子君…敵が侵入してきていたけれど俺と出久君とお茶子ちゃんでとっ捕まえただけだから大丈夫。あんまし覚えていないけれど、ミッドナイトさんが気になるワードを言っていたから無理矢理聞こうとしつこく詰め寄っていたら強制的に眠らされた。」

 

「そ、そうか…。」

 

「障子君。」

 

「なんだ?」

 

「障子君って個性の中で上手く使いこなすのが難しそうなイメージするけれど、実際のところ難しいの?」

 

「まぁ…難しいと言えば難しいかも知れないが、こなせば大分楽だ。」

 

「ほへぇ…警戒する時に周囲を見渡すのはかなり大変だったりする?」

 

「そりゃな、俺の個性はメリットがあってもデメリットがあるんだ。」

 

「どんなデメリット…?」

 

「例えばこの腕で沢山の目を使うとして、最初に出した目と新しく出した目があるとする。」

 

「ほむほむ。」

 

「最初に出した目と新しく出した目でどちらが見えやすいと思う?」

 

「んー…一般的な考えだとしたら新しい方が見えやすいってなるけれど、デメリットとしての考え方だとしたら、新しい方が見えにくくなって最初に出した方が見える…って感じ?」

 

「そう、出せば出す程質が悪くなっていく。だが、自身を鍛えることによって大分範囲が拡がるんだ。」

 

「ほほう…俺も無個性ながらも使える技の範囲が拡がるのかな…。」

 

「お前なら無個性でも拡がる筈だ。無個性の中でも強い存在ではないか?」

 

「いや、俺はまだまだ弱いさ。特に(コイツ)が弱い。」

 

「あるあるだな。」

 

「あ、萃君起きたんだね!」

 

「おいコラ無個性!!タイマンやるぞコラァ!!」

 

「かっちゃん落ち着いて!!?」

 

「萃っちいいい!!」

 

ボフッ

 

「ぎょべっ!?」

 

「三奈、寝起きだからあまり刺激するなよ?」

 

「ごめんごめん!萃っち、このニュース見た?」

 

「なんじゃ?」

 

芦戸さんが見せてきたのは二年に一度開催される公式のバトルイベント、ヒーローとヒーローの勝ち抜きバトル。

雄英生も参加するという特大イベントで、あの殺意マシマシな非公式クソイベントとは違い、しっかりとしたルールが設けられている。

 

「んーと…『戦闘不能、気絶、失神、リタイアをすると試合終了。上位ナンバーズヒーローが対戦相手になることもあるが、そこはリタイアしてもよい。だぁが!血気盛んな生徒やヒーロー達は対戦相手になったとしてもリタイアせずに挑んでヨシ!』…なんか文章のテンション急すぎない?」

 

「萃っち知らないんだっけ?」

 

「うん、俺こういうのあんまり分からん。」

 

「どうせ参加することになるから、皆で対策を練ってみない?」

 

「ヒーローに関することならあのクソナードに聞いてみろ。キモイ程メモしてやがるからな。」

 

「き、キモイって…。」

 

「とりあえずコイツの学びっぷりは侮れねぇから死ぬ気で教えてもらいやがれ!」

 

「爆豪君めっちゃ優しいやん…。ツンデレのツンだけが究極に強化されたやつやん…。」

 

「か、かっちゃん…一体何があったんだろ…。」

 

出久君は珍しい表情で爆豪君を見ていた。

彼曰く、発言がいつもより丸くなっていたとかなんとかだと言う。

俺は全く分からんが。

 

「無個性…デク…アイツら二人には負けたくねぇ…!上り詰めて俺が最高のヒーローになってやるんだ…!」

 

「おいバクゴー!なーにしてんだー?」

 

「切島かよ…!ビビらせんなクソが!」

 

「相変わらず口が爆弾だな!なぁ、俺と組んでみねーか?」

 

「あ?」

 

「なんつーか…お前の個性に耐えられるのってクラスでは俺と轟とヤオモモくれーしかいねーからさ。」

 

「何故アイツの名前まであんだよ。」

 

「防御面では中々たけーから。あとその二人は他のメンツと組むってなった。」

 

「…しゃーねーなァ!俺の足引っ張んじゃねーぞ!」

 

「おうよ!」

 

一方、俺は…。

 

「やべぇ…いねぇ…。」

 

「二人で一組って書かれていたから一人にさせてしまうのは申し訳なく感じるんだが…。」

 

「よし、大丈夫だ。俺に秘策があるからな!」

 

「「「「「あるの!?」」」」」

 

「思いつきだけどな!」

 

「マジかよ…。」

 

俺達はその公式イベントに出場が確定(強制)されており、一般人も見られるようなものになっていた。

俺はもちろん出るものの、とんでもねー批判が飛びそうなのは分かっているけれど、対策もしっかり考えた。もちろんその場の思いつき。

そして数日が経って公式イベント当日…。

 

「さぁやって参りました!ヒーローvsヒーローの公式バトルイベントオォ!あの有名なヒーローからヒーローの卵達まで勢揃い!もちろんタッグバトルで出場があるわけですが、2vs1でのバトルも可能となっております!」

 

「うわ…マジで2対1の戦いあんじゃん…。俺終わったっぽくね?」

 

「いえ!艶星さんならいけr…あー…難しそうかも知れないですわね…。」

 

「でしょ!?相性が最悪な個性もあるから相手にしたら泥試合だぜ!?」

 

(涙目の艶星さん…可愛いですわ…。)

 

「一回戦目は〜!?いきなりの話題になっているヒーローの(ルーキー)!!運悪くも、一時期悪い話題にもなってしまった被害者でもある無個性ヒーロー!!ラビットシップウゥ!!」

 

はい、予想通り。

俺が最初に出るということは正に終わりを告げる運命みたいなやーつ。

あの暴走の件に関してのニュースがあまりにも流されていたため、クラスメイト以外の周りから避けられていたので聞いた瞬間に周りが凍りついていた。

 

「あんだと!?あんな危険な奴をヒーローと呼べるかァ!!」

 

「暴走するんでしょ!?今すぐ降板させて!!」

 

「あーはいはいどうも、話題の無個性ヒーローでーっす。」

 

「なんだとガキコラアァ!!」

 

ブンッ

 

ガシャアァッ!!!

 

「…イテェ。」

 

「大ブーイングだなぁ…。いきなり瓶もぶん投げられて萃のやつ大分キテるだろーな…。」

 

「萃君…。」

 

ギャーギャー!!!

 

「司会者さん、ちょっとマイク借りてもよろし?」

 

「あ…はい……どうぞ。」

 

「すうぅ…。」

 

「ッ…!!おいおめーら!耳塞げ!!!」

 

「「「「「ふぁ!?!?」」」」」

 

「うrrrrるっせええええええええええ!!!!!!」

 

ギイィィィン…!!!!!!

 

「うぅっ…!み、耳があぁ…!」

 

「なんちゅーデカさ…!!」

 

「観客からの罵声が雑音にしか聞こえなくなってきたか…!!だが分かるぞ…その気持ち!」

 

「俺に悪口やら何やら言うのはいいけどよぉ!てめーらの周りをよく見てみろ!楽しんで見ようとしている客が目に入らねぇのか!?俺に罵声を浴びせることだけ楽しもうと思ってたりしてねーだろーなぁ!!てめぇらのその行動を見て他のヒーローファンはどう思う!!?俺は別として、他のヒーローの応援をしようとしていた人達からしたら不快極まりねぇ行動だぞ!?場を(わきま)えろ!!!」

 

「うっ…た、確かにそう…だよな…。他のヒーローを応援したい人からしたら俺達のやっていること…敵と同じようなことをしているな…。」

 

「アイツ暴走するから何を言っても正直言われたくねーな。」

 

「それな。あんな危険人物に言われるくらいなら死んだ方がマシだぜ?」

 

「そ、そんなことないもん!!!」

 

「ち、ちょっと…!」

 

「あら?萃ちゃんのファンの子…?」

 

「ラビットシップは凄く可愛くてカッコイイヒーローなんだもん!!私知ってるんだから!他のヒーロー達よりもすごーく強いんだから!どんな強い敵にだってやられても負けないし挫けないし、倒れたりなんかしていない!!ラビットシップはムコセーでもどんなコセー相手にだって負けないで立ち上がり続ける最高のヒーローなんだからああああ!!」

 

「「…………!!」」

 

パチパチパチ

 

「よく言った少女!君はラビットシップ君のことをよく分かってくれている!」

 

「うん、こういうことを人前で言うのって勇気いるけれど、君はしっかりしていて素晴らしいよ!萃君!聞こえたかい?!」

 

「おうとも!ありがとね!!君のおかげで冷静さを取り戻せたよ!あとで何かサービスしたげる!!」

 

「はわあぁ〜!ラビットシップありがとおおおお!!頑張ってええええ!!!」

 

(((うわぁすっごい和む…。)))

 

「お、お嬢ちゃん…その…すまねぇ…。俺らはどうやら彼を勝手に悪者扱いにしてしまっていた。お嬢ちゃんの言葉にラビットシップへの熱意が伝わったよ…。確かに彼は個性相手でも怖気づくことなく怪我人を守っていたし、助けられていたのを思い出したよ。謝罪と同時に感謝するよ…ありがとう。」

 

「あ、あの〜…そろそろマイクを…。」

 

「あっ…すみません、どうぞ…(汗)」

 

「さ、さてさて!仕切り直しづらいところ申し訳ありません!続けていきます!ラビットシップが出場し、対戦相手はどんな相手になるでしょう!!対戦相手は〜!この人だあああああああ!!」

 

ガコッ

 

「………ウッソだろおい…!!」

 

「あ、ラビちゃん。」

 

「また萃ちゃんじゃねーかよ!!もう皆飽きてるだろ!!」

 

「「「「「わああああああああ!!!」」」」」

 

「来たああああああああ!!!この組み合わせでの戦いは正に恒例と言っていい程じゃん!!!」

 

「しかもリューキュウまでいるからもっとハードな戦いになるぞおおおおお!!」

 

「ラビットシップー!頑張ってえええええ!!」

 

「ふふっ♪全くこの子は本当にラビットシップ大好きなんだから…♪」

 

「いやマジかよおおおおお!!お世話係担当してる人じゃねーかあああああああああ!!!」

 

い つ も の ()




はい!いつものやつ!!
もう飽きただって?(グサッ)
ネタがヤバいんです!しっかりあるけれど!!

まぁ観客が盛り上がるなら正に恒例ってやつですよ()
うん?あの展開はどうしたのかって?…勘のいい閲覧者は嫌いだよ()
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