無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
「ねー待ってよおおおお!!納得いかねーよおおおお!!」
「こ、これはぁ…いつもの組み合わせ+リューキュウでやっておくと何故か盛り上がると言われてそのままこうなりまして…。」
「とりあえず察した!暴走をした時に対応できるようにしたんだな!?そんなら感謝するわ!!」
「萃ちゃん!闘るぞおおお!!」
「ミルコ…血の気多すぎじゃない?」
「アイツの成長した姿が見てーからな!お互い連携しながら闘るか!!」
「そうね…闘りましょ。ラビちゃん、手加減はしないからよろしくね♪(ニッコリ)」
「ひえっ!?と、とりあえずよろしくお願いします!!本気出しますからね!」
「ルールは簡単!場外、時間制限は無し!気絶、失神、戦闘不能になれば試合終了!それでは…」
………カアアアァァン!!!
「スタートオオオォォォ!!!」
ビュバッ!!!
「えっ…?」
「何ぼーっとしてんだぁ?」
ドボッ!!!
ミシッ
「こはっ…!?(る、ルミ姉…強くなりすぎっ…!)」
シュッ
「休ませないよ。」
「し、しまっ…!!」
ズッ…
「あ、
「殺意剥き出しじゃないですかっ…!!」
「いきなり押されてんじゃねーか!!雑魚になってんじゃねーぞクソ無個性!!!気合い出せやコラァ!!!」
(うぐっ…ヤバい…早速追い詰められた…こんなの……俺が消されるにッ…!!)
ドズゥッ!!!
「くぴゅっ!!?」
「先制攻撃には弱いのね。だけど、私達には関係ないから!」
「今まで何してきたコラァ!!本気出しな萃!!!あたしらに殺られる前に闘れ!!!」
ボゴォッ!!!
バキッ
「がっ…あ…!!?(不味い…死ぬ……コスの意味がっ…!)」
「ま、負けちゃイヤ…!ラビットシップ頑張ってよおおおお!!負けないでええええええ!!」
(わ、悪ぃ…お嬢ちゃん…俺……力が…出せnいや…闘ってやる…!!)
ザッ
「
「やっと来たわね!!」
「クヒヒ…!久々に出たぜぇ…!!ミルコ、リューキュウ…てめぇらをぶっ飛ばす!!」
「萃ちゃん切り替えたな!?」
試合開始されて五分が経ってキラーが発動された。今の俺ではいきなり不味い状況に追い込まれてしまった為、キラーを呼び出して
本当は通常形態で戦いたかったんだがな。
「こんのっ…!
「
ドゴッ
「うぐっ…!!」
「ごほっ…!!?」
「隙が見えるよラビちゃん!!フンッ!!!」
ゴォッ!!!
「やっべ。」
ドガアァッ!!!
「ぐああああぁっ!!!」
ピョンッ
「一撃…重かったぜ萃ちゃん!!
「おいおい…隙が無さすぎだろ…。」
ズガアァンッ!!!
パラパラ…
「お、おい…どうなった…。」
「ミルコ相変わらず容赦してねーな…あんなの喰らえば多分死んだろ。」
「うっ…うぅ……ラビットシップぅ……!負けてないよねぇ…!!負けないんでしょおおおお!?返事してよおおおお!!」
「んー…おっかしーなー…
「そんなはずないわ。寸まで動きを止めてたはずよ?」
「そーなんだけどなー…。」
「あっ…。」
「はぁ…はぁ……はあぁぁ…!!」
「ん?」
ズパッ!!!
「
「ラビちゃん…!?」
「お嬢ちゃん、俺は負けてねーから安心せい…!」
「ラビットシップううう!!」
「俺らの知らねぇとこでいきなり成長しやがったかあの無個性!」
「だが艶星君の様子がおかしいぞ!?髪型が…。」
「萃君、無茶したんだ…。ミルコの一撃が避けられないからリューキュウに押さえつけられて寸で離した後、少しだけしか動けなかった筈だけど右肩を犠牲にして、体が浮く程の衝撃を利用して離れたんだ…。萃君体が軽いからね。」
「めっちゃ分析してるやんデク君…。」
「萃の勝利は見たことねーから勝ってほしいって思うんだけど、やっぱりあの鬼タッグだから余計に難しいか…?」
「いや、ほんの少しだけど勝率が上がってるよ。彼、雰囲気がめちゃくちゃ変わってる。」
「んー…やっぱり慣れねー…複雑な感じだ…。右肩めちゃくちゃクソ痛ぇ…。キラーの奴無理しやがって…あとで説教だな。」
出久君の言う通りルミ姉の一撃を喰らったものの、なんとか態勢を立て直していた。もちろん元の俺の人格。
元の俺は本気を出そうにも相手の本気が強すぎて何もできなかっが、このイベントが始まる前までの数日間は何もしてこなかったワケではない。
めっちゃしんどかった。
「
「私のいないところでそんなことをしていたのね…!!早く倒れて休みなさい!!」
「…休めません!!」
「萃ちゃん、よく見てみな!今のあんたは井戸の中の蛙だからな!」
「ルミ姉…それは負けフラグってやつ!」
「あ、やべっ。」
「そんなフラグなんてへし折ってやるわよっ!!」
ゴォッ!!!
「折らせない!!」
ドンッ!!!
「はあああああああああっ!!!《兎の
ビュッ!!!
ドゴオォッ!!!
一方観客席では─────
「なんなんだ!今までの萃とは違いがありすぎる!!」
「このまま押せるんちゃう?!」
「いや!このままじゃ押し返せない!!」
「緑谷どうしてだ!?」
「萃君の髪は今金髪から白に変色しているけれど、よく見たら元の色に戻ってきてるんだ!」
「時間制限付きかよ!!!」
「アイツ本当に無個性なのか!?個性がある気がするんだけど!?」
「個性が発現する前人間が皆、無個性だった頃に一度も例がなかった事件があったんだ。」
「どういうことだ…?」
「戦時中、とてつもない力で侵略者を撃退して死角からの攻撃をも避けて圧倒させた人が一人いたらしいんだ。」
「なんだよそれ、マンガの見すぎじゃないのか!?」
「最初はそう思ってたんだよ。だけど彼は最後の奥の手として残していたらしいんだ。しかもその人は目立つような位置にはいなかったけれど、教科書にも載っていた人なんだ。」
「それは…誰なんだ…?」
「
「それが今の艶星に関係あるのか!?オイラ、難しいことは分からねーから簡単に教えて欲しいんだ!」
「つまり、萃君はその人との関係があるんじゃないかって話なんだ。」
「なんだと!!?おいクソナード!あとで無個性の野郎に問い詰めるぞ!!!」
「かっちゃん!?聞いてたの!?」
「ったりめーだろーが!丸聞こえだぞ!!」
「だよねぇ〜…。」
俺はちまちま新しい技をぶっ込んできてはいるもののやっぱりキツい。
まず俺の髪型はうさ耳になっていたり、小麦肌ではないがルミ姉と似ていたりで紛らわしいとか何とか言われてた。だけど盛り上がってた。
俺視点に戻る。
ビキビキッ
(うっ…!脚に
(ぬうぅっ…!な、何なのこの子ッ…!力がさっき以上にっ…!)
「おりゃあああああ!!」
バキッ!!!
「けひゃっ…!?」
ズサァッ…
「おいおい飽きさせんなよ萃ちゃ〜ん…♪相手はリューキュウだけじゃねーんだぞ?」
「うぅっ…プロヒーロー二人は鬼畜すぎる…っ。」
「今すぐ諦めて降参するか、骨を折られるか…どっちがいいんだ?」
「ミルコ、流石に言い過ぎじゃない?」
「いーんだよ、この子は潔く決めるからさ。」
「おっとおおおお!?ここでラビットシップが微動だにせず!ここでラビットシップはダウンするのかあああああ!?」
(するわきゃねーだろ…まだだ…もう少し……!)
「コイツ……!」
ビキビキッ!!!
「リューキュウ!避けろ!!」
「え…?」
ビュンッ!!!
「死ぬ気で倒す!!!
「は、速っ……!!」
ゴキャッ!!!!!!
「あうぅっ!!なんて威力なのよ…!!脚がやられた…!!」
「うぐううぅぅっ…!!いってええええええええええ!!!やっぱやらんきゃよかったああああああああああ!!!」
「脚を抱えてる暇はねーぞっ!!」
「あっ…くっそ…!!」
「
ズガアァンッ!!!
「うぐうぅっ…!!!やっべ折れr」
バキッ!!!
「あああああああああ!!!こん…のおおおおおおおおっ!!!」
ブンッ
「おっと…。まだ闘る気か!?いい加減諦めろよ!!」
「いやだ…絶対に負けられねぇ…!!ぶっ倒sベチッ ぷぎゃっ!」
「あっ、潰れた。」
「私のこと忘れてない?」
「うぅっ…ち、ちか…ら…がぁ…入ら…ね…。」
シュウゥ…
「成長が早いわラビちゃん。私達も手を負わせる程にね…褒めてあげるわ。だけどっ。」
プニッ
「ぷぎゅっ。」
「自爆行為はダメよ?」
「つーかよ、成長しすぎじゃね?萃ちゃん、後で話聞くからお前寝てろ。」
「やだ。」
「ラビちゃん、最後の最後でその発言は可愛すぎない?」
「最後じゃにゃいもん!頬っぺぷにぷにしにゃいでくらひゃい!」
「可愛いなああああああ!!萃ちゃんどんだけ可愛いんだよこのやろおおおおお!!」
「ルミ姉そろそろ呼び捨てして欲しいんだけど!?」
「可愛すぎる。ミルコごめん、この子予想以上の可愛さに負けちゃった。」
「アタシも負けたわ!萃ちゃん、お前の勝ちだわ!」
「………え?」
「審判悪ィ!コイツの勝ちだ!」
「…………………えっ?!」
「いーからコイツの勝ちだから結果を言えー!」
「し、勝者は…ラビットシップです!最後の最後にラビットシップの奥義である可愛いさで二人を圧倒させたああああ!!」
「おいこらどーゆーことだあああああ!?」
「急展開すぎて情報量が掴めねーよ!!」
「ラビットシップちゃん可愛いわよね…♪映像に写ってる彼の姿は確かにズルいわ!これは負けるわよ!?」
「ラビットシップって可愛いってイメージよりもポンコツなイメージが…。」
「誰だー!今ポンコツって言ったやつはー!!出てこーい!!」プンスコ
(((((あ、これは確かに可愛い。)))))
急展開過ぎて皆もびっくり。
俺も勝った感じがしなかった。
俺には分からないが、俺が可愛いという理由だけで負けを認めたらしい。コレジャナイ感が強いし望んだ勝ちはこれじゃねー!って思わず叫んだ。
「こんなの認めない!!俺がこんな勝ち方するのなんて納得いかない!ルミ姉!サシで勝負して!!」
「わり、無理!」
「ナンデ!?」
「ん。」
「ラビちゃん…可愛すぎじゃない…!こんなの…守りたくなるじゃないの…!!」
「あー…うん、分かった…。俺のこんな勝ち方は認めないけれど…今度はちゃんと勝負してよね!!」
「おうよ!今度は手加減しねーからな!」
この日、俺は納得のいかない勝ち方をして俺の一日目が終わった。
初めての勝ちとは言え、医務室にぶち込まれながらも負のオーラを出しながらブツブツと呟いていた。
勝ったことを祝福してくれた出久君達にも申し訳なかったけれど、正々堂々とした勝ち方をしたいと言い放ったのだが、皆ももちろん認めてくれた。ちなみにミッドナイトさんに頭をめちゃくちゃ撫でられた。
流石に急展開なのは許してもらえないけれど許して!
私にはこの考え方しかなかった!いや、あったけれど遅らせるわけにはいかなかったのだ!
待って待って!皆で個性を発動させたまま近寄らないで!死んじゃう!
私死んじゃうからああああああ!ポカンッ!!!