無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
入学してから数日、俺はなんか目を付けられていた。
クラスメイトの皆も不思議がるようにこちらを見ていて、ソワソワと近寄って来た。
「あ、あの…お名前よろしくて…?」
「えっと…俺ですか?俺は艶星 萃と言います。まぁ…見ているだけで皆が不思議がるのも分かります…。」
「わ、分かるんですの!?」
「はい、試験で俺とミッドナイトさんが戦っている途中にカメラで見られていたことに気づいていたんで。」
「本当に無個性ですか…?」
「無個性っす。」
「本当にケロ?」
「本当なのです。」
「艶星君ッ!本当に無個性なのかいっ!?」
「本当に無個性なのです。」
「……けっ!!」
「???」
「すごいよ艶星君!ミッドナイトとあんなに戦えるなんて!最初はどうなるかとヒヤヒヤしたけれど、眠り香に耐えながらタイムアップまでダウンしなかったのは本当に凄いよ!」
「あれは気合いでなんとかなったんだけどね…あはは…。」
なんか不思議がっていた皆だったけれど、逆に興味を持ってくれていたみたいで嬉しかった。いじめを受けていた自分が恥ずかしく感じた。
だけど、ここからが大変になる。
個性のあるクラスメイトに追いつけるかが課題となる。
「着席しろー…授業を始める。早速だが、身体測定をするぞ。」
「「「「「マジか。」」」」」
「そこの無個性君、名前は…何だ?」
「艶星 萃です。相澤先生。」
「艶星、お前も参加するか?」
「もちろん上等っすよ。俺だけ特別扱いされちゃあ困りますからねぇ!」
「その目…お前は無個性ながらもいい度胸をしているな。頑張れよ。」
「はい!」
身体測定開始した。
俺の記録は今のところこんな感じ。
100m走 5.279秒
反復横跳び 163回
走り幅跳び 36m
走り高跳び 9m25cm
これ全て本気の
残すはハンドボール投げ。
無個性とは言えないくらいの身体能力と言われているけれど、ほぼ限界にまで本気をかましていたから結構やばかった。
ハンドボール投げはマジで自信がない。
普通の人間でも大体30m〜60m以上しかいかないからね。
無個性の俺だからこそガチで自信がない。
「艶星君、頑張れ!」
「もちろんだよ、出久君。あと萃って呼んでいいよ?」
「うん!」
「艶星、お前は個性を使えないから本気を出してしまっても構わない。だが、腕が逝っても喚くなよ?」
「もちろんっすよ先生。いきますか…すぅー…はぁー…。」
「何しているやろ?」
「気持ちを落ち着かせているんだ。艶星君は僕達と違ってかなりのプレッシャーを持っているからね。どのような結果を持つかは分からないけれど。」
「無個性筋力%計測不能 現段階最大火力200% 風向き無し 46cm三連装砲 弾倉一発発射準備良し…。」
「お、オイラは一体何を見ているんだ…!?」
「すっごい筋肉してる!アレ凄くない!?」
(艶星、お前本気でやるつもりか…。壊してしまうだろうが、見届けてやろう。やってみたが、本当に無個性だ…無個性である以上俺には何もできねぇ…。)
「最大火力200% 46cm三連装砲発射ああああああああああ!!!!」
ギュンッ!!!!
「いったあああああああああああ!!!」
「なんぼいったん!?」
「おおおおおおおおおお!?!?」
「あぐっ……!!くっそ…やっちまった……!」
ピッ!
「おっ…艶星、お前の記録は683mだ。」
「へ…へへっ…何も言えねぇや…。」
「萃君凄いよ!とにかく医務室に行こう!?腕が凄いことになってる!!」
「出久君ありがとう…あででで!!めちゃくちゃ痛てぇ…。」
「分かるよ萃君、僕も君と同じようになっているからさ。」
「そっか…出久君の個性は
「うん、今後はオールマイトにアドバイスを聞きながら特訓をしないと体が追いついていけないからね。」
「だな、俺も調整すっかなぁ…。」
「なんか、似た者同士だね。」
「確かに笑」
医務室に行きました。
リカバリーガールに治癒してもらったが、めちゃくちゃ疲れが出た。
治癒速度を無理に上げているからそうなるのかな?
身体測定が終わって
だけど…。
「すぅ…すぅ……。」
プニッ
「もにゃ。」
「居眠りはダメですわよ?(寝顔可愛いですわ…。)」
「あ、ありがとうございましゅ…。やべ、涎出ちった…。」
(萃君、身体測定から眠そうだ…元無個性の僕でもこのような感じは初めて見たかも…。もしかしてあの力を使った代償?)
「萃君、この個性の問題は分かりますか?」
「あー…はい、パワー型はゴリ押しで相手を倒せるタイプですが、慣れない力でかますと負荷が大きくかかり、下手したら再起不能になります。スピード型は速攻で片付ける系のタイプですが、持久戦には弱くて潰されやすくなります。タンク型の個性は耐久戦を得意としますが、弱点を突かれると結構めんどくさくなります。」
「居眠りしていたのに流石だな…。」
「ぶえっ…バレてた……。」
(なんやあの子可愛いすぎやろ…!)
(コイツ…無個性の割にはいい度胸してんじゃねーか…。個性と無個性の違いを見せてやる…!!)
(見くびっていたよ萃君。君は無個性だから勝てないという概念を壊し、人間本来の力を引き出しているのはとても凄いことだ…だが、あの右手の震えはやはり目立つな。)
居眠りとか結構やらかしやすい。
しかも一撃をかました代償として右腕の痙攣が収まらず、左手で読み書きしていた。だいぶ慣れてきてはいるけれど、調整をしないと腕が使い物にならなくなってしまうかも知れない。
まぁ、一撃をぶち込んでKOさせるのがやっとなんだけど()
キーンコーンカーンコーン
「さて、授業は終わり!次は自主訓練だからコスチュームの着用を忘れないように!」
「「「「「はーい!」」」」」
「あと萃君、ミッドナイトが呼んでいるから来るように!」
「分かりました。」
「おい。」
「なんでしょか?」
「お前、俺と勝負しろ!」
「か、かっちゃん!?いきなり萃君に勝負を仕掛けるなんて…!」
「あ゙ぁ゙!?クソナードは黙ってろ!」
「ご、ごめん…。」
「えっと…君は確か爆豪勝己君でしたね?どうして俺と…?」
「気に食わねーからだ。おめーのようなやつが無個性とか言うんじゃねぇ…!」
「そ、そっちですか!?」
「文句あっか!?」
「ないでござんす。」
「萃ちゃーん!私が呼んでいるのになんで来ないのー!?」
「あっ、それじゃ訓練場で勝負受けて立ちますよ。多分俺が確実に負けるけどさ…。」
爆豪君に勝負を仕掛けられ、そのまま乗ってしまった。
だけど、どういう戦い方をするのか見物になるし勉強になるから寧ろありがたいのかも。
俺は爆豪君を見た感じ、敵意というより興味を持った行動なのだと思う。無個性で個性に勝てる人間ってそうそういないから分からなくもないしね。
「ミッドナイトさん、用はなんなの??」
「萃ちゃん、コスチューム無いでしょ?」
「あっ…そうだった…。」
「ふっふっふ〜♪萃ちゃんの為にコスチュームを作ってあげたのよ♪これよっ!」
「うわぁい^なんかすっごいえっちぃやつだぁ^ …マジ?」
「そうよ?だけどこれは普通のコスチュームとは違って、萃ちゃんの為にもう一本の腕を搭載されているの。着てみてちょうだい?」
「うん…って見た目がちょっと恥ずかしいな…。」
「最初はね♪このコスチューム自体が萃ちゃんの神経とリンクしてあるから、性能としてはとっても優秀だから試して使ってみてね♪」
「なるほどね?このもう一本の腕の使い方が分かれば大丈夫ってことね?」
「まぁそうね。そ・れ・と〜♪えいっ!」
モミッ
「ひあっ!?ちょっ…ミッドナイトさん……ッ!」
「私の可愛い萃ちゃんなんだから少しくらい襲っちゃってもいいわよねぇ〜?じゅるり…。」
「せ、セクハラだってばっ…!ちょっと本気でやめtひゃあああっ!?」
ドサッ
「私はあなたのことが好きなのよ?ちょっとくらいキスしてもいいじゃないの?」
「先生と生徒の関係は結んだらダメだって言われてないんですかねぇ?」
「そ、それは言われてるわよ!だけど…あなたのことが好きすぎて毎日ストーキングしてるのよ!?」
「お巡りさんこっちでーす!」
「やめて呼ばないで!分かったから!ストーキングしないからそんな可哀想な人を見る目で見ないで!」
「そんなに俺の事が好きなら、手加減無しの一本勝負でミッドナイトさんが勝ったらでいいよ。俺も負けないからさ。」
「萃ちゃんッ…///ちゅーしていい?」
「ダメ。」
「むぅ〜!ケチ!」
「可愛い。」
めちゃくちゃイチャイチャした。
付き合っていないけれど、説明したようによく可愛いがられていたのでよくあることなのだ。
だけどミッドナイトさんもめちゃくちゃ可愛いところあるんだけどね?
ドSなだけ可愛いところがヤバいくるんだよ。
甘えてくるところとか構って欲しい時とか猫さんみたいですっごいヤバいんです尊いんです。なんか年上好きって感じになっているのかも知れんけど、年齢関係なく可愛いく見えるんですよ!
「やべ、爆豪君に勝負をかけられたんだった。行って来るね!」
「行ってらっしゃ〜い。」
バタンッ
「ん〜…三本目の腕はどうやっていけるかなぁ…。機銃としてもいけるし、三連装砲でもいけるけれどスタミナが終わるやつだなぁ…。スタミナつけとくか。」
訓練場に着いた頃にはギリギリだったという…。
ちなみに爆豪君と勝負を挑むことにはなったが、まさかの先生からの許可が必要だったっていう…。
「おい無個性!勝負だああああ!」
「受けて立つぜ爆豪くうううん!!」
ヒロアカはただのマンガでもないしただのアニメじゃないってことがはっきり伝わるよね。
原作から見たらめちゃくちゃ痺れるし、アニメも見ると痺れるし映画もマジでヤバい。
とにかく語彙力がフルカウルで吹っ飛ぶね!