無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す   作:超ちくわ

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#21 計画

「無個性、お前限界知らねーだろ。」

 

「限界って言葉そのものを忘れてた。」

 

「バカかお前!」

 

「ごめん…。」

 

「んなことはどうでもいいとしてだ!!本題だ。」

 

「?」

 

「お前、隻 鐵嶺(てつみね)って知ってるか?」

 

じぃじ(・・・)のこと?」

 

「…は?」

 

「え?」

 

「再度聞くぞ?隻 鐵嶺だぞ?」

 

「ん?じぃじのことでしょ?」

 

「てめぇ…。」

 

「どしたの?」

 

「なんちゅーもんを隠してたんだ!!?」

 

「どゆこと?」

 

「お前のじーさんのことだ!!」

 

「????」

 

「ダメだコイツ!話になんねー!」

 

爆豪君に話があると言われて二人になったのだが、俺はアホの子のような顔で?を浮かばせていた。

正にその通りだ、俺の祖父である隻 鐵嶺という者をよく知らないのだ。祖父のことを知っている者は極僅かであり、爆豪君はその話がたまたま耳に入っていたのでこっそりと校長室の前で聞いていたのだ。

 

「お前のじーさんが何をしていたか聞いてねぇのか?」

 

「うん、あんましね。ただ戦争に駆り出されたって話しか聞いてないね。」

 

「他は聞いてねぇのか?」

 

「うん。」

 

「お前のじーさん自体隠していたつもりが知らぬ間に出ていたわけか…。聞かなかったことにしろ。」

 

「なんでなん?」

 

「ちっ…これ以上言ったからには言うしかねぇか…。お前のその持っている力を雄英(ここ)で利用しようとしてんだ。インヴェーダー?って連中の対策としてお前が選ばれていた。」

 

「インヴェーダー…侵略者ってことか。やっべぇ面倒事になりそうだな…。」

 

「はぁ!?てめぇどーゆーことだそれ!!」

 

「暇潰しに敵を捕まえていたらね、日本を乗っ取ろうとする連中がちらほらいんのよ。しかも見つけたアジトでたまたまその計画を目にしたんよ。しかも敵のほとんどがアジア系の外人だったよ。」

 

「お前の暇潰し感覚で敵を捕まえること自体おかしいだろ!!つーか俺の話した内容よりももっと重大な情報じゃねーかよそれ!!」

 

「あ、マジ?」

 

「マジだわボケ!!」

 

「んで、そこで聞いてるのは相澤先生ですか?」

 

「!?」

 

「…察知能力が高すぎだろ艶星。個性持っているだろ。」

 

たまたま(・・・・)気配を感じただけですよ。うちのじぃじの話をしようとした辺りからいましたよね?」

 

(艶星…お前は無個性とは言え、五感がかなり研ぎ澄まされているな…。)

 

「もしかしてですが、先生方全員知っているんですね?この話そのものを。」

 

「あぁ…そうだ。」

 

「何故…俺なんですか?」

 

「お前の祖父、隻 鐵嶺の孫である上に相当な力を持っているからだ。」

 

「あんまし期待しないで欲しいのです。」

 

「もちろんだ。お前の強さはクラスメイトと関係しているからな。お前のサポートはいるから安心しろ。一人ではやらせねぇよ。」

 

「お前が暴走しても俺が爆殺させてやっかんな!!」

 

「爆殺はやりすぎじゃない?」

 

「とりあえずそーゆーこった。まだタイマンしてねーし、先に(くたば)ったら許さねぇぞ。」

 

「わーってるよ。」

 

爆豪君、俺、先生達しか知らない話になった。

当日がいつになるかなんて誰も知るわけがないし、分かるまで全く分からない。その上、襲撃だっていつ来るのかさえ分からない状態だ。

今日であればすぐに対応しなければ秒で混乱になりかねない。

俺は敵陣に突っ込むけれど()

 

「おい。」

 

「ん?」

 

「お前は何故無個性で雄英(ここ)に入ろうと思った?」

 

「んー…分かんね。」

 

「はァ!?」

 

「いや、理由はあるだろうけど…なんか分かんない。」

 

「ヒーローになる為じゃねーのかよ!?」

 

「なる為なんだけど…なんでだろ…思い出せない。」

 

「…まぁいい。お前が思い出すまで待っていてやる。今の状態だとモヤモヤしかしねぇからな。」

 

「すまんね。」

 

「あ、いた!かっちゃん何処行ってたの!?」

 

「うっせぇ!お前にゃ関係ねー話だ!」

 

「萃ちゃん何か言われた?」

 

「んーん、ふっつーに内緒話だよ。何か言われたって言われても酷いことすら言ってなかったよ?」

 

「か、かっちゃん…いつからそんなに丸くなった…?」

 

「う、うっせぇ!!そんなん別にいーだろーが!」

 

「爆豪、丸くなったな。」

 

「最近そうだよね。」

 

「オイラもそう思う。」

 

「お前ら、雑談は後にしろ。とっとと始めるから次出る者は準備するように。」

 

次々と対決していき、個性を活用した技の組み合わせを考えたりしていた生徒もいたが、皆の結果としては五分五分といったところだった。

個性の組み合わせには相性があるが、上手く使いこなせば相性が合わない個性同士でも飛躍的に変化することも。例とするならば轟君、彼は氷と炎の二つの属性を持った個性だ。

実践でドライアイスに熱を加えて爆発を起こすことができるし、自身の現段階の限界まで超高温と超低音にすることにより、超火力を引き出すこともできる。だけどやっぱり個性にはデメリットは付き物で、体を物理的に壊すくらいの火力を引き出すから、本人の状態によるとのこと。

 

「そーいや、緑谷と麗日と艶星で急に現れた敵を捕まえたんだってな?」

 

「あえ?切島君聞いてたの?」

 

「あぁ、ミッドナイトから聞いたけれど、敵の個性がかなり厄介だったらしいな?」

 

「うん、確かね…物理的に触れられたら個性を無効化される個性だったよ。切島君だったらかなり苦戦していたと思う。」

 

「うっわ相手にしたくねぇ!ソイツ無敵じゃねーか!どーやって捕まえたんだ!?」

 

「間接的な攻撃方法と気合い。」

 

「気合いで片付けたぞコイツ。」

 

「出久君の個性も無効化されていたから、最終的に二人で敵を力でねじ伏せた。お茶子ちゃんも凄く活躍してたよ。てか、お茶子ちゃんがいなかったら多分連携取れていたとしても時間がかかったと思う。」

 

「いやスゲーわ。艶星、今度タッグ組もーぜ!」

 

「もっち!あ、上鳴君との用事終わってからで大丈夫かな?」

 

「おうよ!」

 

数日後。

俺は上鳴君にお願いしていたことを試みていた。

個性は持たなくても、多少は溜め込み(・・・・)ができるんじゃないかなと思ったので、思いつきで試しているのだ。体内帯電を。

 

「艶星、本当に大丈夫か?」

 

「うん、最初は微弱からお願いしてもいい?」

 

「もし痛かったりしたら言えよ?俺こういう調整すっげー苦手だからよ。」

 

「おっけ。その時は言うよ。」

 

「よし、行くぞっ。」

 

パチパチッ

 

「んっ…結構来るもんだね…。」

 

「一応これでも弱くしてるからな。もうちょい上げっか?」

 

「うん、頼んます。(コイツを体内に溜め込むイメージを作って…。)」

 

バチバチバチバチッ!!!!

 

(あれ?艶星…耐えすぎじゃね…!?なんか急に耐性が強くなってんぞ?!)

 

「ん゙ん゙ー…ぱはああああぁぁぁぁ!!一旦休憩しよっか!!」

 

「へ?お、おう…。つーか艶星大丈夫か?」

 

「ん?何が?」

 

「何がって…急に耐性付いたからだよ!!普通だったら悲鳴上げるくれーやべー火力なんだぞ!?」

 

「あ、マジで!?」

 

「コイツやべー!!なんかスゲー奴見つけたんだけどおおお!?とりあえずどーだった!!?」

 

「うん、溜め込むイメージは作ったけれど中々溜め込めないね…。溜め込んだ電気が漏れちゃう。」

 

「お前多分アレじゃね?()がねぇから漏れてるんじゃねーかな?」

 

「器?」

 

「そ、器。俺は今のところ130万Vまで出すことはできるが、そんなに一気には出してねーんだ。器から取り出す(・・・・)ような感じで使っているからな。」

 

「ほほう…なるほど…器か…。んー…あ、なるほど分かった。イメージで作れた。」

 

「お前覚えが早すぎだ!!てか、艶星ってつえーのにまた強くなってどーすんだ?」

 

「いんや、俺はまだ弱いさ。力が強くなっていたとしても、心が弱けりゃただの強がりなんだ。皆は痛かろうともそれは二の次にして目標や目的に立ち向かっているのに俺はまだ痛くないフリをしたただの痩せ我慢さ。まだまだスタート地点には立っていないんだよ。」

 

「そんなことねーよ艶星。」

 

「なんで?」

 

「俺はバカだけどよ、お前には力以外にも強いところは十分あるぞ。聞いただけなんだけどよ、もう既にお前にファンがいるらしいじゃんか。お前の影響が強いおかげで無個性の人とか無個性の子供達にすっげーいい影響を出したんだってよ。お前には人を動かす力があるんだ。緑谷と同じくらいすげーよ。」

 

「…俺には実感が無かったけれど、既にそこまでいってたのね。だけど俺はもっと上を目指すよ。暴走しないようにね。」

 

「だな!あ、お前はどういう感じで使うんだ?」

 

「これは追撃で使うつもりだよ。イメージはついてる。」

 

「一応サンドバッグはあるから試すか?」

 

「うん、試す。」

 

俺は上鳴君の電気で耐性を作り、帯電することに成功。早すぎですね。

サンドバッグも用意はされているが、壊してしまいそうで少し不安なのだが。まぁ、不安ながら前に立って構えた。

 

「しゅうぅ……っ。」

 

(見たことねぇ構えだな…。たまに見かけるけれど、格闘技でもこんな構えは見たことねぇぞ…。)

 

「脚力強化65%、腕力90%…追撃火力200%、その他調整…標的確認。仮 独創型零番艦 クウハク…二連………!!」

 

シュバッ

 

「…早くね?」

 

「電磁砲ッッ!!!!」

 

ビシャアアアンッ!!!!

 

パラパラ…

 

「……………は?」

 

「ごめん…壊しちゃった。」

 

「んーと、まず何が起きた?」

 

「イメージ通りにやったらこうなっちゃった。」

 

「いやそーじゃねーよ!?なんであんな早くなンだよ!?」

 

「まず脚に帯電した電力65%を付与させて脚力上昇させて、腕本体には力を入れずに電力にほぼ任せて腕に電力を束ねて纏わせて二連撃を高速でぶち込んだ。」

 

「バカでも分かるけど、最後のやつは雷槍みたいなやつだな?てか見えなすぎだし、どんだけイメージを出してんだよ…。そーいや、さっき言ってた名前って一体なんなんだ?」

 

「アレは練習用として使う名前。どれに付けるか(・・・・・・・)は技を発動したあとに決める予定かな。」

 

「付ける…?」

 

「うん、初めてやることだけどね。俺には艦艇の種類を色々使うから、その内のどれに組み込もうかなって…多分拒否反応起こすかもだけど。」

 

「ざっくり言うと?」

 

「筋肉ぶっ壊れる。」

 

「うんやめとけ。」

 

「あい分かった。」

 

上鳴君に注意されたのであまり新しい技を組み込むのはやめておこうと思った自分がいたが、結局入れました。

ちなみに常時の俺には使えないので、もう一人の自分(キラー)に無理矢理組み込んだ。珍しくめちゃくちゃ抵抗してた。

一見平和的に見えるが、裏では敵がとんでもねぇ早さで計画が立てられており、死柄木達とは全く違う勢力 侵略者(インヴェーダー)の連中が動いていた。

 




遅くなりもうして申し訳ない…。
リアルが忙しすぎてあまり書けなかったの!許して!
え?ミッドナイトによる長時間睡眠が待ち受けてる…だって?ご褒bゲフンゲフン とんでもねーお仕置きじゃないか…。

ん?誰だろこんな時間n( ˘ω˘ ) スヤァ…
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