無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
「萃ちゃんやっほー!」
「葉隠さんおはようでごじゃる。」
「擬似戦闘訓練の話聞いた?」
「聞いたけれど少ししか頭に入ってないかなぁ…。」
「萃ちゃんは三奈ちゃんと一緒だって!」
「セメントス戦の時と同じ感じかな?」
「多分そうなのかな?もしかしたらたまたまかも!」
「葉隠さんは?」
「私?私は踏陰君と!」
「あ、それならたまたまだね。こりゃあ葉隠さんと対決ってなったらかなり大変だな…。」
「その時は私が萃ちゃんにいっぱいいじわるしちゃうもんねー♪」
「やっべぇ負け確定じゃぁん…。」
「萃っち透ちゃんと何話してるの?」
「あ、芦戸さんおはようです。今、擬似戦闘訓練のお話をしていたところなのです。」
「また萃っちと一緒になれたから嬉しい♪」
「ボンッ そ、そう言われたらなんか…照れちゃうな…。」
朝から戦闘訓練のお話です。
今度はvs先生方ではなく、クラスメイト同士で戦うことに。
クラスメイトの個性に近い個性を持った敵や
「最近は脳筋授業みたいなことしてないが…近頃は奴らの動きも目立って来た。お前らに近い個性や似た個性が出てくる可能性があるから、しっかり頭を使うように。個性の相性が悪いからって諦めたら最悪の結末を迎えると思え。分かったら返事だ。」
「「「「「はーい!」」」」」
「よし、早速だが…艶星と芦戸ペアvs轟と蛙吹ペア。点数は付けない、ただこの戦闘訓練で学習したものを本戦で使えるようにしろ。以上だ。」
「芦戸さん、どうしよっか?」
「急に相性が悪いよおおおお!!」
「もしかしたら上手く連携取れないかも知れない。別々になっちゃうかも。」
「あ、有り得るかも…。」
「蛙吹、艶星を別の場所へ。アイツの弱点は女子に手を出せないことだ。お前の保護色でやれるハズだ。」
「梅雨ちゃんって呼んでね。分かったわ、萃ちゃんを別の場所へ移動させたらいいのね?」
「アイツのスピードには流石の俺も氷の生成が追いつかない。それに梅雨の弱点にまで響いてしまうからな。上手く暖められるようなものにしたいが…まだ出来ないんだ。すまない。」
「大丈夫よ、弱点は誰にでもあるの。轟ちゃんは悪くないわ。」
「そう言ってくれると助かる。…始まるぞ。」
「ええ、作戦通りに行くわね。」
「芦戸さん、頼みがあるの。」
「どうしたの?」
「酸で真下をすぐに溶かせる?」
「行けるよ?それがどうしたの?」
「多分一発目に大きいの来る。だから避けられるようにしたいの。轟君は俺のスピードに追いつけないから引き離すつもりだと思う。」
「了解だよっ!あ、始まるね!」
「うん。よし、まずは慎重に探そう。」
「擬似戦闘訓練 開始!!!」
戦闘訓練が開始した。
お互いの作戦に合わせて行動を開始したのだが、俺達側の方には一番の欠点があった。それは…。
「ねね芦戸さん。」
「ん?どしたのー?」
「俺に酸を付けてくれる?」
「ええ!?流石に危ないよ!?」
「やっぱりダメかぁ…芦戸さんの酸を纏わせたらもう一つ上にいけたけれど…俺の体じゃ限界があったか☆」
「自分自身を実験台にするのは流石にアウトじゃない!?」
「だけどそうしないと慣れないじゃない?」
「うーん…確かにそうかも…。だけど私の酸はやり過ぎちゃったら私の服も溶かしちゃうし、萃っちの体も溶かしちゃうかも。物理的に。」
「あ、そりゃ危ないな。だけど教えてくれてありがとう。少しだけ賢くなれた気がする!」
(うーん可愛い…!!)
欠点は俺がポンコツになる時があること。
芦戸さんは頭を使うことが苦手なこと。
お互いに苦手分野がある為、それをお互いで補って戦うことをほとんどの目的となっている。ちなみに俺は脳筋特攻しかしない時があります。
「蛙吹、見えたぞ。」
「ええ、結構堂々と歩いているわね。」
「アイツらも作戦があるだろう。艶星はポンコツになることが多いが、戦闘面では比較的に頭を使う。たまに脳筋だがな。芦戸は頭を使うことが苦手なタイプだ。それを艶星がカバーしているが…蛙吹の保護色には勝てないだろう。あとは作戦通りに頼むぞ。」
「分かったわ。」
「ふんっ!!」
ゴオォッ!!
「来たか!芦戸さん!」
「OK!!そりゃっ!!」
ジュワアァッ
「火力強すぎた…引き離せたか?……うん??」
ピョコッ
「よし、第一段階は完璧だ芦戸さん!」
「あとはどうしよっか?」
「やっべ考えてない…。」
「え゙ッ…。」
シュルルッ
「ふにゃみゃっ!?」
「あっ…!!」
「芦戸ちゃんごめんなさいね?萃ちゃんは引き離しちゃうから。」
「梅雨ちゃん待ちなさあああい!!…ってうわああっ!」
パキイィッ!!
「芦戸、お前の相手は俺だ。」
「ど、どうしよう萃っち…!負け確ルートじゃないのこれぇ…!?」
轟君の作戦にそのまま持っていかれた。
俺は梅雨ちゃんの舌でグルグル巻きにされて違う場所に持って行かれ、芦戸さんは追うにも轟君の氷の壁で塞がれた。
多分俺達負ける。
「むむむむっ…!」
「力入れてきたわね。萃ちゃんの相手は私よっ!」
「ぷはっ!こ、呼吸できなかったよ梅雨ちゃん…。」
「あ、それはごめんなさい。引き離すことに夢中になっちゃったから…。」
「と、とりあえず…芦戸さんのところに行かせてもrズルンッ!! ぷぎゃっ!!」
「私の粘液で滑らせるようにしたの。だから無理に動かない方がいいわよ?」
「脚がダメなら…腕でッ…!!」
「え…?」
ドヒュンッ
(あの子どこまで成長するのかしら…。だけど向かおうたって、そうわいかないわよ萃ちゃん。)
「よし…!行けtパシッ ふにゃんっ!!」
ビタンッ
「脚よりもスピードが落ちているから仕留めやすいわね。」
「つ、梅雨ちゃん…。」
「このまま終わらせちゃうわね?」
「負けないよっ!!」
バッ
「だけど私の保護色には勝てるかしら?」
フッ
「え゙っ…?」
(萃ちゃんは反応速度は早い…だけど保護色の私だと反応はできないハズ…。)
「見つけた。」
(えっ?)
ポスッ
「み、見つかっちゃったわね…。でもどうして分かったのかしら?」
「匂いだよ。」
「匂い?」
「保護色や透明化する相手がいるかも知れないって思って
「あらら、これは参ったわね。だけどこれはどうかしら?」
ヌルッ
「ぬる??」
「えいっ!」
ギュッ
「つ、梅雨ちゃん!?ちょっとそれはっ…!!」
「萃ちゃんの弱点は女の子に手を出せないこと。あとは充電をし忘れることよ。」
「し、しまったあああ!!充電忘れてたああああああ!!だけどなんで抱きつくの?」
「もう分かるはずよ。」
「ぇあ…?か、体が……う、うご…か……ない…!?」
「私の個性は蛙なのはご存知でしょう?だけど蛙には
「…!そ、
「ええ、
俺は梅雨ちゃんの個性に少し疑問を持っていたことがあった。
彼女からには
俺や梅雨ちゃんが
何故そう言い切れるのかと言うと、例としてアマガエルを触ったとしよう。その触った手で目を擦る。その触った手で目を擦ってしまったら目が腫れてしまったり、最悪失明を引き起こしてしまうからなのだ。
梅雨ちゃんにはその
「萃ちゃんは毒にとっても弱いのね…弱点が増えちゃったわ。」
「に゙ゃッ…あ……が…ッ…!!」ピクピク
「蛙吹、どうだ?」
「この子、毒にとても弱いわ。痙攣まで起こしちゃった。」
「艶星、課題が増えたな。」
「じ、弱点…多しゅぎ…。」
「だけどこの子に保護色は効かなかったわ。匂いで気づかれちゃったの。」
「これはお互いの弱点が新たに分かって良かったじゃないか。」
「轟ちゃんのところは?」
「俺にも弱点があった。芦戸の酸を熱で蒸発しちまって目がやられた。芦戸の方は酸が凍るとあまり効果が出にくいようだ。その代わりにじわじわと溶かしてくる。あとは熱に弱いが、蒸発するとかなり厄介になった。それとジェル状になるともっと厄介だった。」
「ふえぇん…萃っちごめ〜ん!負けちゃったぁ〜!」
「だ、大丈…夫……。(アイルビーバック感)」パタッ
「あっ、毒をつけ過ぎちゃったわ。」
「艶星に毒の耐性を付けないとマズイな…。」
「ゲーム感覚で言うのはヤバくない!?」
一方、観ていたメンバー達。
「萃君完敗だったね。」
「アイツにも弱点があるのは知ってンだろ。負けてもおかしくはねェぞ。」
「艶星の弱点がまさか女子だけならず、毒にも弱かったのか…。オイラ、轟の方も観ていたけれど…アイツも結構苦戦してたよ。芦戸の酸で目を擦っていたからな。オイラ達の弱点増えるかも知れねーけど…それがまた新しい課題になるよな!なぁ緑谷!」
「うん、僕達にも知らない弱点があるから一戦目を観て分かったよ!」
「その調子だぞお前ら。戦って勝敗は決めていないが、結果が分かった後、お互いに弱点を見つけたら話し合ってそれを自身の課題にする。それが自然と出てきた。高く評価できるから、戦った後結果が決まったらお前らも轟達みたいに集まって話し合え。そうすれば攻略の成功率が高くなるぞ。」
「僕には弱点が分かりやすいけれど、多分他にもあるハズだから見つけておかないとね☆」
「うっし!なんなら成長するのみだ!!」
観戦部屋にいたメンバー達は俺達の戦闘訓練を観て盛り上がっていた。
一方、俺達はお互いに話し合っていたのだが、俺はまともに話すこともできませんでした。はい、梅雨ちゃんの毒の粘液にまみれてしまっているからなのです。
「萃ちゃんごめんなさいね?拭いても効果がまだ続いてるから…。」
「う、うにゅ……ナデナデ んにゃ。」
「轟ちゃんがおぶってくれるからゆっくりしてね。」
「粘液まみれで動けない萃っちエロかったなぁ…写真撮っておいたよ!」
「芦戸、お前は変なところで写真を撮るな。艶星の弱みになっているんじゃ…?」
「そ、そんなことないよー?!ただ癒されるだけだよー!?」
「…そうか、それならいいか。」
(轟君天然だよ…。)
「艶星はまだ喋れないのか?」
「にゃ。」コクリ
「お前、猫みたいだな。そういえば艶星、毒の耐性は持っていなかったのか?」
「にゃ。」フルフル
「まさか、持っていたのか?」
「にゃ。」コクリ
「………どうしてだ?」
「なんでだろー?」
「私の粘液の成分によるものかしら。」
「うにゃ。」コクコク
「萃っち、猫みたいだね。」
「動けなくてこうなっているということは…麻痺性の成分が入っているとかあるか?」
「そこまでは知らないわ。萃ちゃんがこうなっているなら可能性はあるわ。」
「それを本戦で使えたりはできるか?」
「いえ、それはできないわ。この子はこういうものには超敏感なだけでこうなっていただけだから…あまり期待しない方がいいわ。」
「梅雨ちゃんのその粘液と私の酸を組み合わせたら強くなりそーじゃない?」
「今度試してみましょ。」
その後、俺は轟君におんぶされて観戦部屋に戻った。
毒には強くても麻痺性のものに弱いです。
ちなみにどうやって毒の耐性を付けたのかって?毒性のものをとりあえず水で薄めて注射したり食べたりして、慣れてきたらどんどん濃くしていったと言った感じで耐性が付きました。完全な耐性ではないが。
ちなみにこの日は「にゃ。」しか言えませんでした。
にゃっ。