無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す   作:超ちくわ

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#39 蟻の巣、地上、華

 

カサカサカサ…

 

「萃、這い回るのはいいけれど、何処に向かっているか分かっているの?」

 

「んなもん分かってる。俺をなんだと思ってるのさ。」

 

「ゴキブロス。」

 

「それは酷くない?」

 

「それにしか見えない。」

 

ピタッ

 

「え?何で止まるの?」

 

「んじゃ、ママはここら辺で…っと。」

 

「やめてやめて分かった謝るから置いていかないで!ごめんって!」

 

「心が籠ってない。」

 

「ごめんなさい。」

 

「あい許す。」

 

今、地下何階に来たのか分からない。

ビルの高さからしたら15階程の小さなビル。

俺とお母さんはゴキブロスの如くカサカサと目的の地下まで這い回っていた。そしてとんでもないものを見つけてしまった。

 

「あ、蟻。」

 

ツマミ

 

「蟻さんここまで来ていたのか…口田君流石だなぁ…。」

 

「彼にお願いしている蟻の種類はどんなの?」

 

「大半がクロオオアリ。」

 

「それにしてはデカくない?」

 

「……………。」

 

「どうしたの?」

 

「撤収。」

 

「なんで?!」

 

「こっちに向かって来てる。」

 

「た、たまたまじゃないの?」

 

「たまたまにしては何故俺達についてきてると思う?」

 

「……??」

 

「暗くて遠近感覚が分からなかったけれどこのデカさグンタイアリだわ。あと通り道を邪魔したでしょ!?」

 

「え゙ッ…!?」

 

「その子をすぐに離しておいて!刺されると激烈な痛みと吐き気の地獄に突き落とされる!」

 

「えいっ。」

 

ポイッ

 

「逃げよう。」

 

「離したら追いかけないんじゃないの!?」

 

「誰がそんなこと言った?」

 

「え?!」

 

「グンタイアリは通行の邪魔をする者や狙った獲物を(ことごと)く喰らい尽くすジャングルの兵隊だ!コイツらに刺されまくられたら最悪、死亡演出確定だぞ!!」

 

「それ先に言ってよ!」

 

カサカサカサ

 

ガサガサガサ!!

 

はい、何故か地下二階辺りからグンタイアリちゃんが出現してきました。人間の手の他にも他の生き物達を利用していると確信した。

ゴキブロス状態で本気のカサカサBダッシュを発動し、上手く屋上まで逃げて来た。

 

「ぜぇ…ぜぇ…。」

 

『艶星、どうだった?』

 

「奴らやりよった。」

 

『何かあったのか!?』

 

「蟻だよ。」

 

『アリ…?蟻って…今口田が指揮している蟻のことか?』

 

「そそ、ざっくり言うと種類は厄介なグンタイアリだ。」

 

『ぐ、グンタイアリって…あの密林のジャングルに出てくるあの…!?』

 

「うん、しかもただのグンタイアリじゃないんだ。」

 

『どういうことだ?』

 

「なんかめちゃくちゃ強化されてた。」

 

『ますます意味が分からなくなってきた…。』

 

「安心して、俺も意味分からなくなった。あと、うちのママがやらかしてくれたよ全く…。」

 

「てへっ☆」

 

「てへっ☆じゃねーよバカー!!」

 

ベシッ

 

「痛いっ!!」

 

『脳無みたいな形ではなく、そのままの原型を保ったまま強化された生き物ってことでいいんだな?』

 

「うん、そんなところ。あとは何とか見つからずに上手く逃げられたけれど…突入するならばなるべく範囲攻撃が出来そうなー…あ、芦戸さんいるじゃん!!」

 

『芦戸か?』

 

「芦戸さんなら行けるんじゃないかって思っt『一旦それは後にするか。』アッハイ。」

 

『どうする?下見だからこれで撤収することはできるが…。』

 

「てっしゅー!」

 

『分かった。口田にも伝えておく、報告は着いてからにする。』

 

「了解、響香ちゃんにも伝えておくね。」

 

『ああ、気をつけろよ。』

 

「もっち!障子君もね!」

 

深追いはせずに大人しく撤収しました。

深追いしてしまえば、多分その先は一人や二人だけだと死ぬかも知れない場所だからです。

ゲームで言えば本体がやられるまで雑魚相手が無限湧きするタイプのしんどくてめんどいやつ。

葉隠さんは俺達よりももっと地下に進んでいたようで、えげつない情報を手に入れていたらしいのです。惚れます。

響香ちゃんと葉隠さんを回収して帰寮の途中…。

 

ピョンッ

 

「萃ちゃんって本当に力持ちだよね。」

 

「そうかな?」

 

「力持ちだよ〜!可愛くて力持ちなんて凄いもん!」

 

「やっぱり萃はモテるね♪ミッドナイトとは上手くいってるの?」

 

「付き合ってるようなこと言わないでくれねーか!?」

 

「そういえばそうだよね!ミッドナイト先生とはどうなの?」

 

「気になる気になる!教えてよ〜!!」

 

ギュムッ

 

「むぐっ!?ちょっ…お、お胸がっ…!!」

 

「教えないと帰ったらこちょこちょで吐かせるよ?♪」

 

「わ、分かった!分かったからそれだけは勘弁してえぇ!!着いたら教えるからああぁぁ!!」

 

恋バナになりました。

帰寮した後、すぐに報告はできなかったので翌日報告することになった。もう夜になって遅かったので。

あ、親は事務所を借りて住んでいたので帰らせました。

そして女子全員が俺の部屋へ集まりました。助けて。

 

ズイッ

 

「んで、ミッドナイト先生とはどうなってるの?」

 

「え、えっと…お姉ちゃんとは…その…。」

 

「付き合っているのかしら?」

 

「それは…その…まだ…付き合って……ない…かな…?」

 

「付き合ってないの!?襲われたとかなかったの!?」

 

「襲われてないかな…?多分…。」

 

「萃ちゃん、なんでそんなにもじもじしてるの?」

 

「だ、だってぇ…恥ずかしいんだもん…。」

 

「付き合ってしまえばよろしいでしょうに…。もったいないですわよ?」

 

「俺なんかよりもいい人いると思うnモニュッ ぷぉっ!?」

 

「ミッドナイト先生は萃ちゃんのことが本気で好きですのよ?それを踏みにじるのは良くないと思いますの。」

 

「お、俺だってお姉ちゃんのことが好きだよ…だけど…。」

 

「だけど??」

 

「ここの先生でしょ…?だから…。」

 

「「「「「「あー…納得。」」」」」」

 

「禁断の恋愛はまずいかなって…。」

 

「いい子すぎない?」

 

「えぇ、あまりにもいい子すぎますわ。」

 

「そして可愛い。」

 

「そして癒し。」

 

「そして抱き枕。」

 

「そして撫でたい。」

 

「て、照れちゃうからぁ…!!」

 

「撫でくりまわしたれええええ!!」

 

「にゃあああああああ!!?」

 

頭をめちゃくちゃ撫でくりまわされました。

彼女達曰く、母性本能がくすぐられるらしい。

俺ってそんなに子供っぽいでしょうか?子供じゃないですよね?

そうですよね?ね゙???(超圧)

 

「それで、結局のところミッドナイト先生のことは好きなの?」

 

「ぴっ!?」

 

「あ、図星のようですわね。」

 

「あんなに可愛がられちゃうと好きになるのも納得するよ〜。」

 

「そういえば先生と萃ちゃんはどういう関係なの?」

 

「あれっ?言っていなかったっけ?!」

 

「「「「「「聞いてない。」」」」」」

 

「マジすか。とりあえずかくかくしかじかってところで…。」

 

「子供の頃からお世話になっていたんだ…。てっきり血の繋がった姉弟かと思っちゃった!」

 

「キスはしたのかしら?」

 

「ぷぁっ!?にゃ…にゃにゃにゃにゃにを言うのれしゅ!?」

 

「その動揺はしたっていうより…されたのね?」

 

「うっ…うん…///」コクリ

 

「梅雨ちゃん、萃ちゃんがキスをしたんじゃなくてされたって何で分かったの?」

 

「この子、女子に積極的なところ見たことあるかしら?」

 

「そういえば…。」

 

「ないね。」

 

「寧ろ女の子になってるね。」

 

「めっちゃ可愛くなる。」

 

「ミルコも好きなの?」

 

「好きだけど…ルミ姉の発情期が怖すぎるの…。」

 

「発情期…?」

 

「その時期が起こると毎回追いかけ回されては水をぶっかけて冷やしての繰り返しなの…。」

 

「捕まったことは?」

 

「ないよ?」

 

「それってどうやって切り抜けたの?」

 

「トラップで捕らえて水をかけるだけなの。最終的に関節技キメられて俺落ちるの。」

 

「結局やられるのですか…。」

 

「だけどお詫びに耳をもふもふさせてくれる。」

 

「なにそれうらやま!!」

 

「尻尾は触ったら殺されるけれど。」

 

「やっぱり毎回負けとるんやね…。」

 

気づいたら女子の皆に問い詰められてた。

お姉ちゃんの関係やルミ姉の関係に凄く興味を持っていたようです。

多分俺が毎回毎回お姉ちゃんって呼んでいるからかと思います。はい。

ちなみに俺はお姉ちゃんのことは好きだけれども、それをしていいのかすら分からないので保留にしているのです。

あ、ちなみに寝る時は皆自分の部屋へ撤収しました。

 




容姿がもう少しというところで中々完成しない…。
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