無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す   作:超ちくわ

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#4 兎と無個性

「やべぇ…ミルコさんとか絶対に勝てないし…!」

 

俺は今待合室の隅っこでどんよりと蹲ってた。

だってミルコさんが相手とかますますヤバいし、勝ったことすら(・・・・・・・・・)ない人だし。

向こう側の待合室ではミルコさんがすっげーやる気満々になっていて、オーラをめちゃくちゃ感じた。死にたい()

 

「萃ちゃんが相手かぁ〜…楽しみだなぁ!」

 

観客席側では…

 

「あの無個性は言葉に力あるけど、タイマンでは力にならねーな。」

 

「だなwあの無個性を除いた競技とかねーのかよwww」

 

「他のクラスや先輩方がもう飽き飽きしちゃってる…。」

 

「これはしょうがないよ…萃君はクラスメイトに手加減無しでも流石に躊躇っちゃうからさ。」

 

「優しさが仇となってきたね…。だけどヤオモモとタイマンして学んだはずだから切り替えると思うよ!」

 

俺の話題でなんやかんや盛り上がっていたけれど、飽き飽きしちゃってた。まぁ、無個性と個性の戦い方は断然ちがうからしょうがないと思う。

だけど、中にはもう一度あの肉弾戦を見たいとか無個性でも立ち上がるのは凄いとか褒めの言葉やアンコールを期待してたみたい。

ちなみに、俺とミルコさんはコスチュームありで戦います。

 

「YEAHHHHHH!!!始まったぜええええ!教師vs教師のタイマン勝負!だが、今回はそれだけじゃねー!とある生徒達がこれを見て欲しいとリクエストしてくれたので特別戦をかましてからやるぜえええ!」

 

「は?」

 

「え?」

 

「来たね、萃君…今度こそ頑張って!」

 

「本当はミッドナイトが出る予定だったが教師とのタイマンで待機しているから、特別戦として突撃参加してきたヒーローNo.5 ラビットヒーロー・ミルコとド根性無個性・艶星 萃が戦うぜええええ!」

 

「「「「「はああああああ!?!?」」」」」

 

「マイク先生…俺のこと言わんといてくだせぇなぁ…。」

 

「あーあ、言っちゃったな!萃ちゃんと私の勝負を見られるのは本当に少ないから楽しませてやらないとね!死ぬ気でかかってくることを願うしかねーな!」

 

「両者登場だあああああああ!!」

 

ビュンッ!! シュタッ

 

「やほやほー!皆元気にしてるー?!ほら萃ちゃん出て来なー!」

 

「み、ミルコさん何でそんなに平気で言えるのさー!」

 

「いーじゃんいーじゃん!ほらピースピース!」

 

「ていっ。」

 

プニッ

 

「ぷぁっ!?何するのさー!」

 

「ミルコさんがそーやるからだけど…。」

 

「はいはいプライベートのことはプライベートでやりましょーか、はいスタート。」

 

「じゃ、早速先制取らせてもらう…ねっ!!」

 

ズドッ!!!!

 

「うぐっ…!?ごぼぁっ!!?」

 

「やっぱり柔らかいなぁ♪…あれ?」

 

「おえっ…ミルコさん……手加減無しなの…?」

 

「そうだけど?萃ちゃんでも容赦なくいくからねっ!!…ってひゃあああ!?」

 

「なら俺も本気でやるからね…!36cm三連装砲!」

 

「あっ、このゼロ距離はヤbドズッ うぐっ!!」

 

「標的捕獲…角度85度……脚部出力35%…!10cm高角砲!!」

 

ビュッ

 

「あー不味い…この高さは正に不味いね…。って言うでも思った?」

 

「え…?ガシッ あ…ヤバ……うっそだろおおおおお!?」

 

「あんたが真っ先に落ちなああああああ!!」

 

ブォンッ!!

 

「うわあああああ!?!?」

 

ドガァッ!!

 

「がはっ…!!!ぐうっ……!右脚…大破……背骨…軽傷…左脚小破…死ぬなこれ……。」

 

俺の技でもあり軍艦の装備である10cm高角砲がミルコさんの技で無効化され、逆に俺が喰らうハメに。

え?ミルコさんとは何の関係があるのかって?

ミッドナイトさんと同様に可愛いがられた人で、怒るとめちゃくちゃ怖い。何回か骨逝ってるし、噛み跡とか酷いもんだよ?

あとは気分でめちゃくちゃ撫でくりまわされたり、もふもふさせてくれたりしてる。めちゃくちゃもふもふです。

 

「やっぱり弱いな萃ちゃんよぉ!そんなのでヒーローになろうだなんて100年早ぇんだよ!」

 

「ムカついた。俺の本気…マジで出す。」

 

「死ぬ気なんだ。なら…そのまま逝きなぁ!!」

 

「筋肉質量測定不能、最大出力300%オーバー…標的補足、砲撃準備…!」

 

「右脚逝ってるのにそれを使うんだな!根性だけはいいんだけどなぁ!」

 

「これが…俺の全力だああああああああ!!!46cm三連装砲・激滅大乱射あああああああ!!!」

 

「遅い遅い!もっと早くなったのかと思っtバキッ うぶっ!!」

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらあああああぁぁぁ!!」

 

観客席側。

 

「お、おい…あんなの見たことねぇぞ…。」

 

「コスチューム頼りかと思っていたけれど…あんなに壊れるまで連続で拳を出すなんて…。」

 

「萃君の大技だ…!本気をあまり出せなかった原因ってそれだったんだ…!力加減が上手く行かずにこうなることもなりかねないからだ!だから制限していたんだ!」

 

「艶星さん…そこまでしていたのですね…。」

 

「け、けろぉ…あの動きは素人じゃできないわね…。」

 

俺は全身を壊す覚悟でミルコさんに大技を繰り出した。

ミルコさんも避けきれずにダメージを負い、体勢が崩れて喰らいに喰らっていった。

だけど俺の技は通用したものの、流石No.5。

俺の腕に限界が来る頃に襲うという選択をしていた。

 

「とっとと…倒れてよおおおおおお!!」

 

「倒れねーからな!お前じゃあたしに勝とうだなんて到底できないからなぁ!あんたが倒れなぁ!!」

 

「いやだ!!でりゃあああ!!」

 

ガッ

 

バキッベキベキッ

 

「うぐうううぅぅぅッ!!」

 

「や、やるじゃん…!だけどねぇ…あたしを舐めないでねっ!!」

 

ズダァン!!!!

 

「っがあああああああああ!!!ガシッ あっ…!」

 

「とっとと…寝てろ!!」

 

バガッ!!ズダァン!!!!ドゴッドガァッ!!!!

 

「本当…相変わらず負けず嫌いなんだから…。」

 

「あ…ぅう……!ま…まだ…負けねぇ…!俺だって…負けていられねぇんだよぉ…!」

 

「ド根性脳筋バカが…!」

 

「無個性…舐めんなああああああああ!!」

 

ガブッ

 

「い゙っ…!?」

 

ダンッ!

 

「おりゃああああああああああああ!!!」

 

ゴッ

 

「おごっ…!?」

 

「うぶっ…ごぼっ……!ごはぁっ!!ほんと…ミルコさんは強いや…これで…俺は0勝153敗……か…。」

 

ドシャッ

 

「き…決まったああああ!勝者はNo.5ラビットヒーロー ミルコだあああああ!」

 

「萃ちゃん強くなったなぁ…。よいしょっと…相変わらず体の部分を壊すなぁ…。ミッドナイトが激おこになるのにさ…。こんな勝ち方は納得いかないけれど、いいとこまで成長したね。」

 

「よ、ちゃんと本気出したのか?」

 

「あ、イレイザーヘッド。本気出したさ。手加減はしてないけれど、死んだら困るから死なないような技でやってるつもりだよ。」

 

「ま、その通りにしねーとあんたも終わっちまうしな。…にしても艶星のやつ…。」

 

俺は最後の一撃をミルコさんの顎に拳を入れた。

しかし、ミルコさんは俺よりも筋肉質量が高く硬いヒーローであるため、KOにはならなかった。

だけど観客席側の人達は賞賛の言葉も出ていて、A組のイメージは一気に激変してすげーやつのクラスという語彙力がなくなった勲章的なものをもらった。嬉しいようで嬉しくねぇ…()

なんか最近相澤先生が俺のことを調べようとしていたのはまた別のお話…。

 

「あ、リカバリーガール…。俺の体…ヤバいですか?」

 

「そりゃあねぇ…あの攻撃を喰らったり無理矢理限界突破させて体にダメージを入れているんだもの。次もまたこのような無理矢理限界突破するようなことがあれば、艶星君の体は崩壊するよ。」

 

「やっぱりなぁ…。ミルコさん相手にこんなにやっちゃあキツいよなぁ…。」

 

「萃ちゃん生きてるかー!?」

 

「あ、優おねーちゃん。」

 

「なんでミルコにあんな自分を犠牲にして壊れるようなことしてんのさー!本気で食べちゃうよ!?」

 

「優おねーちゃん食べないで…。お願いだから唾液まみれにしようとしないで…。」

 

「全く…18禁女にも呆れるわ!()の萃ちゃんに色目使いやがってぇ…!」

 

「おねーちゃんはいつ俺のものになったの?」

 

「ずっと前からでしょ!?」

 

「ただの幼なじみじゃなかったっけ?」

 

「食べるよ?」

 

「やだ。」

 

「じゃあキスして。」

 

「やーだ。」

 

「襲うよ?」

 

「人いるよ?」

 

「…えいっ!」

 

「へ?」

 

ボフッ

 

「ん〜ッ♪やっぱり萃ちゃんって抱き枕になるわぁ〜♪」

 

「全く…おねーちゃんったら…。」

 

Mt.レディこと岳山 優に絶賛抱き枕にされています。

幼なじみです。おねーちゃんと呼んでいます。

俺の周りの知り合いに何故女性ヒーローが多いのかは分からん。

ただ一つ言えるのが、女性ヒーロー強すぎる。

特にミルコさんには勝てない。あの人の本気が強すぎて骨数本持って行かれたもん。ちなみにミルコさんに負けたらめちゃくちゃ頬っぺとかぷにぷにされたり、抱き枕にされます。

めちゃくちゃ絞められて毎回死にかけます。

 

「萃ちゃん大丈夫k先客いたかあああ!」

 

「あ、ミルコ。」

 

「ミルコさん、どしたの?」

 

「どしたのじゃないよ!あたし本気出しちゃったから萃ちゃん大丈夫なのか気になってさー!」

 

「そなの?俺は大丈夫だよ。ミルコさんこそ大丈夫なの?」

 

「いやぁ…その…ごめんね…?熱が入ってあんなこと言っちゃったことを反省しててさ…。」

 

「いいよ、だって俺もそれに乗ったし無個性の人達に自信を持たせられると思うし。無個性代表として俺が頑張らなくちゃ。」

 

「とりあえずさ…お詫びとしてだけどさ…耳触る?」

 

「うん。もふもふしたい。」

 

((やっぱり可愛い。))

 

この後ミルコさんの耳をめちゃくちゃもふもふした。

ぴこぴこ動いていてミルコさんがより可愛いく感じた上にすっげーもふもふしてた。身長差は結構あるけれど、ミルコさんはどちらかというとおねーちゃんというよりおねーさんって感じ。

かっこいいし可愛いし強いからかな。

この時俺は気が付かなかったけれど、俺の目標はいつかミルコさんを越えたいという目標を持っていた。

 

 

 




ミルコさんってめちゃくちゃもふもふしてておねーちゃん的な存在だよね。
すっごい可愛いし反則だよね!

ヒロアカって夢を現実でも与えてくれるから最高の作品だと思う。
主人公だけが成長するんじゃなくて、皆が成長していくからより感動するし皆が主人公って感じだよね。
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