無個性ヒーローは無個性ヒーローNo.1を目指す 作:超ちくわ
そして気づけばもう2026年…仕事って辛み…(前書きで書くもんじゃねぇ…)
身体が回復してから雄英にやっと登校できた。
とは言え、俺の身体は完全回復までとはいってない。
模擬戦は可能だが無理をするわけにもいかないし、判断によっては見学状態になるかも知れないらしい。俺からしたら見学状態でも嬉しいが…。
「なぁ艶星。」
「ふぇ?」
「振動ってどれくらいまで出せるの?」
「ん〜…限界までやったことないから…今の状態だったらこの教室のドアが壊せるくらいまで…ですかね?」
「殴ったらってこと?」
「触ったら。」
「触ったら!?」
「どうした尾白、そんなにデカイ声出して。」
「いや〜…気になったことを聞いたら驚いちゃってさ。」
「どんな内容だ?」
「かくかくしかじかで…。」
「あー…そりゃあ驚くよなそれは…。」
「上鳴の持つ帯電も無個性の艶星で発動できるのが怖えけど…。」
「だけど上鳴君みたいにド派手なことはできないですね( 'ω' )」
「なんか、艶星にできないことがなさそうに見えるんだよね。」
「確かにな。気合いで何とかなってしまいそうな気がしてならないしな…。」
「そうですかねぇ…?」
「こらそこー、おしゃべりしないで始めるよー。」
「はーい。」
このおしゃべりはどれだけ平和なことだっただろうか…今は授業をまともに受けられている。
俺はこの日常が本来の普通と当たり前なことだと最近やっと気づいた。
今まではあまりにも異常が酷く多すぎたのだ。
「ぐぬぬぬぬぬ…数学、分からねェ…!!」
「どうした艶星?」
「あ、峰田君。この答えが分からなくて…。」
「なるほどな〜?」
「教えてもらってもいいですかねぇ…?」
「オイラで良ければ!」
「助かりもす!!」
平和だ。
俺はこの一日がとても幸せに感じられた。
だけど、俺にとってめちゃめちゃ苦なことがあった。
「うげっ…模擬戦…ありゅ…?」
「もしかして、対人戦がやりにくくなったのか?」
「あい…。」
「参ったな…多分トラウマってやつか。」
「萃ちゃん、ヒーローをリタイアするのと同じことになるけどいいの?」
「お姉ちゃんに言われたらなんか凄く嫌なんだけど。」
「何それどういう意味かしら…??」ビキビキ
「ひえっ…!」
「あっちょっと萃ちゃん!?なんで私の後ろに隠れるの?!」
「芦戸さんの方がお姉ちゃんと凄く仲がいいからなのです!!!」
「はい、罰として萃ちゃんには一人でしてもらいます。」
「なんでそーなるのおおおおお!!?」
お姉ちゃんを怒らせてしまったので俺一人でやることに。
せめて二人か三人は入れてほしいんだけど…。
「はあぁ…なんでお姉ちゃんとやり合うのさぁ…!」
「今の艶星の身体ではすぐダメになるから、艶星のことをよく知ってるミッドナイトが相手した方が良いだろ?」
「俺は良くないっす…。」
「あ、ちなみにリューキュウもいるから。」
「……………はああああ!!?」
「何よその反応。」
「今の俺じゃあ二人はキツイってばああああ!!」
「手加減するから…ね??いいでしょ?」
ひたすらに抵抗した。だけどダメだった。
お姉ちゃんがあまりにもいじわるすぎなのだ。
そもそも一人で成人二人を相手にしなきゃならない時点で俺はもう終わったと確信していた。だって意識するんだもの。
「あーもー分かったよ…。実際に奴らとやり合ってた経験あるし…お姉ちゃん達はプロヒーローだから俺は本気で行くよ…?怖いけど。」
「その意気よ♪」
少年移動中…。
「んー…両腕の動作確認、88%。脚部91%。視覚79%。嗅覚68%。聴覚81%。触覚78%。まだ小破の状態が残ってるな…。」
「いつでもいいわよ♪」
「手加減してあげた方がいいのかな…?」
「大丈夫よ、どうせ萃ちゃんだし。」
「念の為、彼には手加減しておきますね。」
模擬戦が始まった。
俺自体の調子はそこまで良くない状態だった。
それでも全力を出す気ではいたが、多少のガタが起きてはいるので無理には動かせなかった。
(さて、お姉ちゃんはゼロ距離、近距離、中距離を支配。リューキュウさんはでっかくなるか部分形態するから近づけば吹っ飛ばされるか捕まるかのどちらかなので、ほぼほぼ勝ち目はねェ…。)
「考えている暇があるなら逃げるなり隠れるなりしないとねェ!!」
ビュッ
「Whats!?」
「このまま行きます。」
「ぇあっ?!」
スカッ
(一気に詰めてきた…!?予測するにしても脳がオーバーヒートするし、考えながらなんて以ての外だ…!!帯電振動を使ってやってみるか…?)
「ふんっ!!」
ズッ
「うっ…!このっ!
ボッ!!
「…ごぼっ!?(中を攻撃したの…?!)」
トンッ
「
「っぶな!?この子本気でっ…!?」
「リューキュウ!」
「!」
「あっ、ちょっ…!!」
お姉ちゃんがリューキュウさんを呼んだ途端、飛び蹴り中の俺から離れて何かが飛んできた。流石に避けられません。
何が飛んできたのかって?そりゃあ…。
パシッ
「嘘だろ…?」
ギュンッ!!
「きゃんッ!!」
「あんたの弱点は
(これ…今の俺だと無理じゃね?)
ドゴッ
重い音と同時に砂塵が舞った。
もちろん俺はどうにも出来ず、そのまま叩きつけられて肋骨をへし折ってうつ伏せになっていた。あのスタイルの何処からあんな力が出てくるのか知りたすぎる。
「らしくないわね。萃ちゃんならこんなの耐えられるはずでしょ?」
「ごはっ…!完治したわけでもねェのに無理矢理強制参加させておいてよく言えるよ…!!俺は皆と違って丈夫じゃねーんだよ…!!」
「やっとスイッチ入ったわね♪さ、かかって来なさい?おチビちゃん♪」
「んぐっ…ぐぬぬ…!!チビって言ったな…!!?いくらお姉ちゃんでも許さないよ…!!」
「ほーら出た。
「…あ?」ヒュッ
ズンッ!!
「こぴゅっ!?」
「あなたはいつまで経ってもそれなんだから。今回は情けなく惨めに負けてもらわないと分からないでしょ?ペッ!」
ビチャッ
「んぅっ!!こ、このぉっ…!俺の顔に唾かけるなぁ!!ミシッ きゅっ?!」
「それ以上動いたら折るよ?あなたの身体が脆いのは知っているんだから…。」
仰向けの状態で竜化したリューキュウさんの手で俺の半身を封じ、両腕はお姉ちゃんのヒールの隙間で封じられ、完全に身動きが取れなくなっていた。しかも、身動きが取れなくなったからお姉ちゃんは俺の顔に容赦なく唾を吐きかけて惨めな姿にしようとしていた。俺を社会的に殺す気ですかこの人は。
「むぇあっ…も、もう…かけないでぇ…!!これだから模擬戦は嫌なんだぁ!!」
「涙目になってやめてもらおうとしても無駄よ?あんたを精神的に追い詰めるんだから♪」
「もうこの人怖い!やってることが敵じゃねーかあぁ!」
「どうする?このまま惨めで情けない負けを認める?」
「……!?」
「ミッドナイト…ドSにもほどが…。」
「この子をいじめるの楽しくなっちゃった♡」
(こんな負け方…認めるわきゃねェだろうがよ…!!両腕は塞がれ、半身は封じられ、肋骨は3本以上損傷…骨なら内部高速振動で強制修復。両手は使える…そうなりゃヒールを高速振動で破壊できるな…やってみるか…。)
ガシッ
「大の字状態で力を入れられると思ってるの?」
「お姉ちゃんこそ見落としてるよ?俺は脆いけれど、どういうモンを使っているのか…!!」
バキンッ!!
「あっ…!?」
「やっべ…!!これ俺の胸元に…!」
ドスンッ
ボキッ
「〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
「なんか…嫌な音しなかった?」
ちゃんと確認していなかった。
ヒールをへし折ったらそりゃあ後ろにかつケツから落ちるよね。
完璧に俺の胸元に尻もちをついて俺の肋骨を追加でへし折った。
痛すぎて声を上げることもできず、表情がもうカヲスになっていてめちゃくちゃ静かに泣いていました。
(吹っ飛ばすチャンスだ…これしかないや…!)
「こんのっ…!私のヒールを…!!」
スッ
「
ボッ
「きゃっ!?」
「からの…!」
ヴヴヴヴヴヴ
「これ以上はさせないよ萃ちゃん!!」
「吹っ飛ばせ…!
ボゴオォン!!!!
「嘘…!?」
(そしてリューキュウさんが前方に倒れるからもう片方の腕で…!!)
「
ボヒュンッ!
ドッ!!
「ぐべっ!きゅうぅ…。」
ドスンッ
「っぶなぁ…!竜化した私の腕を吹っ飛ばすって…どれだけイカれたことしてるの?!」
「にひひ…お姉ちゃんや皆には見せてない技ですから…!」
「萃ちゃん、まだ終わってないのよぉ…?」
「うっそぉ…マジで…?!」
「いつまで逆さになっているのよ。締めるわよ?」
「やっべ、回避ッ!!」
ボッ!!
「…はぁ!?」
振動で手の中で溜まって圧縮された空気を体内電気で破裂させて、ジェット噴射のように相手や自身を吹っ飛ばすことができた。
そして、お姉ちゃんからの攻撃も予測で緊急回避したものの、未だに使いこなせておらずに鼻血を出してしまうことに。
ボタタタタッ
「やべ…鼻血がッ…。」
ガシィッ
「ほわああああッ!?」
「萃ちゃん、君自身に状態異常が出ると止まっちゃうのも弱点なんだよ?」
「ふえぇ…俺の敗けですうぅ…。」
「あら、今回は潔く敗けを認めるのね?」
「お姉ちゃん、この状態を見て続行できると思いますかね?!」
「チッ、私にヤられないようにする為ね…。」
「今舌打ちした?!」
「ふふっ、お似合いね♪」
「リューキュウさんも何か言ってくだsはにゃぢヤベえぇ!!」
「萃ちゃん、口開けてね?」
「んぁ…………にゃ…。」コケッ
「あ、寝た。」
「鼻血で私の眠り香が塞がっちゃうから、口で直接
「なるほど…ってそんなところまで?!」
「この子はある意味特殊だからここまでしないと血が止まらないもの。」
「有り得る…。」
このまま救護室に持ち運ばれて一時間くらいで回復した。
目を覚ましたのと同時に脳天直撃ねむりんチョップをぶち込まれて今度はガチの気絶をしつつもビンタで叩き起された。痛かった。