だから俺は救世主じゃねえって   作:ガウチョ

8 / 37
今日ね、日刊ランキング見てたら自分のこの小説が三位に入ってたんですよ。

小躍りするほど嬉しかったんですけどね。

今見たら日刊ランキング一位になってたんですよ。

見た瞬間鳥の奇声みたいな声出ました。

因みにシン編は終わりませんでした。


殉星の落日2

まあ解ってはいたんだ、北斗の拳の拳法家は普通じゃないって。

 

普通ならあのリモート爆弾の爆発に巻き込まれたら全員爆死してもおかしくないのに、生きてる奴が百人近くいるのだけでも驚きだ。

 

更にその中の二十人くらいは軽傷で戦闘能力が落ちてないって……もうヤバいとかしか言えないよな。

 

だからこそ偽装ロボット百体に取って置きの対拳法家仕様の偽装ロボット四体を護衛に、俺と村の戦える人合計二百弱で向かったんだけど。

 

ビックリしたのは村の人達強いのよ。

 

流石に拳法家クラスはいないけど、ウゾーより少し弱いぐらいの人が結構いて、結構重傷でも襲ってくるならず者達を五人くらいで押さえ込んでボコボコにしてんだよね。

 

流石は世紀末にいきる人達だ、中々に心強い。

 

まあ比較的戦闘力高めは偽装ロボットとウゾーが頑張って倒してるけどね。

 

 

「くぞおぉ! 銃なんて卑怯だぞぉ!」

 

 

今も偽装ロボットに体を穴だらけにされた顔に隈取りをつけた奴が死にそうなのに文句を言っている。凄い生命力だ。

 

 

パンッ!

 

 

「ぺりえっ!」

 

 

俺の護衛のロボットがそんな戯れ言に付き合わずに、腰に着けていたハンドガンで止めを刺したけどね。

 

それで残るはあの大暴れしている二人と数人の生き残りだけど……。

 

 

「こいつなんなんだ! 武器が効かねえ!」

 

「いてえよおぉぉー!」

 

 

暴れている片方は身長180ある俺が見上げるほどの巨体に、信じられないレベルの肥満体……あれがハートか。

 

ハートの周りには何か凄い衝撃でひしゃげた偽装ロボットが何体か転がっているし、村人も死者は出てないけど重軽傷者は既に二桁は超えるほど出ている。

 

転がっている偽装ロボットが庇ってくれたんだろう。

 

転がっている偽装ロボットはまだ戦えるが、あらかじめ一応致死レベルのダメージを受けたら死体の振りをするように指示を出しといたんだ。

 

俺の科学力は出来るだけ秘匿したいんだけどこりゃ無理だな。

 

手っ取り早くKING軍が来るまでに飛行機による空爆も考えたけど、飛行物が既に皆無の世紀末にそんなもん飛ばしたらあっという間に噂になってダムの外側の村に人が殺到しかねない案件だからなぁ……。

 

いくら科学力限界突破の能力があってもそんな大型の飛行物を作る工場なんて目立つもん作れないし、まずそれを行える工作機械が開発できてないんだ。

 

開発しているのが俺だけという致命的にマンパワーが足りてない状態だから、飛行機云々は年単位の時間がかかりそうなんだよね。

 

今でもダムの内側に侵入してくる奴の対応に苦慮してんのに、飽和気味のダムの外側の村の入植者を増やすわけにはいかないんだよ。

 

だから兵力を絞った状態でのKING軍迎撃作戦だったけど、早まったかもしれん。

 

 

「うわぁぁー!」

 

 

そう叫んで背中から指を生やした村の戦士は、そのまま力なく横にふっとんで地面に転がっている。

 

ついにシンによって村人に死者が出たか……偽装ロボットも何体もぶっ壊されてるし、こうなりゃなりふり構ってられん……現状の切り札を切るしかない。

 

 

「青はあの太っちょに、赤はシンの足止めを頼む」

 

「了解だ」

 

「随分と歯応えのありそうな相手ですなぁ」

 

 

俺の指示に青い奴は淡々と、赤い奴は随分と嬉しそうに答えて向かっていく。

 

同じ性能の人工知能の筈なのにどうしてああも性格に差異が出たんだろうなマジで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 三人称

 

 

シンは忌々しげに手刀で突き殺した男を投げ捨てると、現状にイラつくように舌打ちした。

 

かき集めた兵力五百弱をまさかこんな所で失うとは思わなかったからだ。

 

 

「くそっ! 爆弾とは小賢しい連中だが……しかし何だあの人間どもは?」

 

 

シンが今回一番驚いたのは村の奴等の中に妙な人間が紛れ込んでいる事がわかったのだ。

 

全員自動小銃で武装しているが、何がしかの拳法を学んだ動きではなく、何人か貫いた手応えに怪しんで傷口を見れば、表面は人っぽい皮を被った機械の中身が見えたのである。

 

(銃をもった者は全て機械仕掛けの人形というわけか……だが俺を殺すにはいささか手ぬるいな)

 

確かにスピードもパワーもそれなりではあるがその正確な動きが仇になって射線も読みやすく、手下や人形を盾にして銃撃をしのいで攻撃して倒しているので、現状シンは服が汚れた程度でダメージは皆無といってよかった。

 

それに機械人形のことを村の人間は知らなかったらしく、人形が死んだ後に晒した機械の部分に動揺していることがわかった。

 

機械人形以外は大したことがないとシンはそう感じていたが。

 

 

「ファックユー!」

 

ダガガガガガガガガガ!!!!

 

「アルプスッ!」

 

「ピザッ!」

 

「ボルシチッ!」

 

「タコスッ!」

 

 

生きている手下の所にふらりと現れたロングコートを着た青髪の男が伸縮稼働するマガジンでくっついた妙な形の大型2丁拳銃を振り回して手下を悉く撃ち殺し、そのままハートに向かっていったではないか。

 

 

「何だあいつは?」

 

 

シンの呟きに機械人形達の中から出てきた大男が答えた。

 

 

「あの者のコードネームは青……まあ皆にはブルー殿と呼ばれている者でしてな。ああして銃の扱いには滅法強い御仁なのよ」

 

 

その大男は長い髪を後ろに纏め、拵えのしっかりした朱槍を担いで前に出てくると槍をヒタリと構える。

 

その大男が出てきてから周りの銃撃を行っていた機械人形達も射撃を止めていた……どうやら隊長格の機械人形らしい奴が来たようだ。

 

 

「フン……ならば貴様は何者だ?」

 

 

人形の癖に金色に塗られたキセルを咥えた男は人好きのしそうな顔で、獰猛な肉食獣のような殺気を振り撒きながら。

 

 

「拙者はコードネーム赤……まあ皆からはケイジと呼ばれておる者だ。お主はまっこと強い武人のようじゃ……ゆえに主からの命でそのお命頂戴致す!」

 

 

やけに古風な喋りをした男は裂帛(れっぱく)の声を置き去りにして、その豪槍をシンに向けて放つのであった。




人物紹介

コードネーム【青】
原哲夫先生が作画を行った漫画の主人公。
マイナーである
やたらファックユーと叫ぶ
300才のロボットと17才の少年が融合した新人類で、融合後は自分を317才だとゆで理論みたいな年齢の数えかたをしていた。
使う武器はオートマルチラウンドマグナムマシンガンサラマンダーで死角はないらしい。

コードネーム【赤】
原哲夫先生が作画を行った漫画の主人公。
こちらは超メジャーである。
キセルが出たら激熱である。
琉球編は忘れられがちである。
明らかにこの漫画の影響で後の歴史上の人物像が固まってしまった人がいる。
だがそれがいい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。