伝説の超鬼殺隊員   作:ツキリョー

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第四十九話です。今回でこの"伝説の超鬼殺隊員"は最終回となります。皆様本っっ当にお待たせしてしまいまして申し訳ございませんでした。最後はやはりハッピーエンドが良かったので時間をかけて考えた結果、二ヶ月近くも間が空いてしまうという大失態をおかしてしまいました。本当に申し訳ございません。駄文でも大丈夫な方はゆっくりしていってください。それでは本編どうぞ。


エピローグ~未来へ向けて

産屋敷邸に上がり込んでからは、正座する産屋敷一家と相対する形で同じく正座する柱の姿があった。(ブロリーだけは胡座をかいていた。)

 

耀哉「皆、改めて今日は朝早くから集まってくれてありがとう。さっきも言った通り、今日で最後の柱合会議を始めよう。また顔ぶれが変わらずに揃えたことを嬉しく思うよ。義勇、実弥、天元、無一郎、蜜璃、小芭内、行冥、しのぶ、それと裏方でずっと護衛してくれた杏寿郎に、とんでもない活躍と偉業を成し遂げてくれたブロリー。本当によくやってくれた。」

 

「「「「「「「「「御意。」」」」」」」」」

 

ブロリー「はい・・」

 

耀哉「千年の中で失ったものはあまりにも多すぎたね・・でも私達は鬼を滅ぼすことが出来た。本日で鬼殺隊は解散する。」

 

くいな「長きに渡り身命を賭して」

かなた「世の為、人の為に戦って戴き尽くして戴いたこと」

 

「「「「「「「産屋敷家一族一同、心より感謝申し上げます。」」」」」」」

 

耀哉を始めとした産屋敷一家は柱達に深々と土下座して感謝の意を述べた。それに柱は慌てた。

 

義勇「顔を上げてくださいませ!!」

 

実弥「礼など必要御座いません!鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは産屋敷家の尽力が第一!」

 

杏寿郎「うむ!お館様を始めあまね様やご子息様方が尽くしてくださったので我々は柱として前線で戦うことができました!」

 

天元「産屋敷家の人柄があったからこそ俺は貴方に付いていこうと思えたのです!」

 

無一郎「お館様にあまね様は鬼に兄を殺されて瀕死状態だった僕を救ってくださいました。感謝するのは僕の方です!」

 

小芭内「俺も他でもないお館様だからこそ信用して忠実でいようと思えました。」

 

蜜璃「自分自身の本来の姿でいてもいいって当時一番欲しかった言葉をお館様はくださいました!そこから本気で慕うようになったのです!」

 

しのぶ「妹のカナヲと出会えたのも鬼殺隊という組織に属していたからです。お館様には感謝してもしきれない恩があります。」

 

行冥「我ら鬼殺隊が千年の間不滅だったのは産屋敷家の努力の賜物です。御先祖様方も鬼を滅ぼせたことをさぞ誇りに思っていることでしょう。」

 

ブロリー「流石産屋敷家と褒めてやりたいところだぁ!」

 

柱達に謙遜な感謝の意を示された耀哉は目頭の奥が熱くなるのを感じながら優しく穏やかにお礼を言った。

 

耀哉「皆・・ありがとう・・本当にありがとう・・」

 

そして耀哉の後ろではあまね、ひなき、にちか、輝利哉、くいな、かなたが嗚咽を漏らさずに静かに泣いていた。それを柱達は微笑ましそうに見るのだった。そして最後の柱合会議が終わっていよいよ解散となった時、ブロリーがふと耀哉達の方を見ると、寂しそうに此方を見つめる子供達の姿があった。

 

ブロリー「どうしたんだ?」

 

ブロリーの疑問に耀哉とあまねも気づいたのか自分の子供達へと顔を向けた。

 

耀哉「ひなき、にちか、輝利哉、くいな、かなた、どうしたんだい?」

 

輝利哉「!すっすみません。もう皆様に会えなくなるのは寂しいと感じていまして・・」

 

輝利哉が他の四人の気持ちも共に代弁するように胸の内を明かすと少し俯いた。ブロリーを始め、他の柱達も聞き耳を立てていた。

 

耀哉「確かにそうだね、世代を超えて剣士達と築き上げたものは深い。こういうお別れは寂しいものだ。でも彼らには彼らの生活がある。今まで散々私達の方がお世話になったんだ。これ以上迷惑をかけてはいけないよ。」

 

実弥「迷惑などとんでもない!呼んでくださればいつでも駆けつけます!」

 

杏寿郎「不死川の言う通りです!我らは皆お館様を心よりお慕いしております!」

 

実弥と杏寿郎が迷惑ではないとはっきりと言いきり、他の柱達も同調するように頷きながら強い眼差しを向けた。

 

ブロリー「会いたいなら呼ぶがいい。気が向いたら行ってやる。」

 

輝利哉「!ブロリー様・・!ありがとうございます!」

 

輝利哉が頭を下げると同時に他の四人がブロリーに飛び付いた。

 

ブロリー「ぬぅ!?」

 

ひなき「ブロリー様、あの時は本当にありがとうございました。」

 

ブロリー「何のことだぁ?」

 

ひなきが一番の年上として代表してブロリーに感謝の意を述べたが、ブロリー本人は何の事かはわかっていなかった。しかし、ひなきは引っ付いたままにっこりと微笑んでその理由を述べた。

 

ひなき「鬼舞辻無惨が襲撃してきたときに私達を助けて下さったことです。あなた様が戦場に向かった後、私達は輝利哉達と合流して生きて鬼舞辻を倒そうと合意しました。今となっては生きてて本当に良かったと思っています。」

 

にちか「私も鬼舞辻を倒すには屋敷と共に爆撃で死ななければならないと思っていました。しかし、あなた様のお陰で今もこうして生き長らえることが出来ています。本当にありがとうございました。」

 

ブロリー「ふん。」ヒョイ

 

ブロリーは二人の言葉を聞き終えると四人まとめて抱き上げて肩や腕に乗せた。

 

ひなき「きゃっ!///」

 

にちか「ひゃっ///」

 

くいな「わっ!///」

 

かなた「うわわっ///」

 

突如抱き上げられた四人は目を見開いて驚き、そしてすぐさま自分達の状況を理解して恥ずかしさと嬉しさで顔を赤らめていた。

 

ブロリー「お前達が自ら死のうとしていたことが気に食わなかっただけだ。」

 

ブロリーは当時の事を思いだし淡々と告げるが、四人には聞く余裕がなくて顔を赤くして俯くだけだった。それを輝利哉は羨ましいような免れて安堵したような複雑な心境に陥っていた。そして不意に抱き上げられているにちかと目が合った。

 

にちか「・・!」

 

輝利哉「?」

 

にちか「あっあの、ブロリー様。私達は五人で兄妹です。なので輝利哉も一緒に抱き上げて下さいませんか?」

 

輝利哉「ゑゑ!?」

 

ブロリー「いいなぁ・・」

 

悪戯の笑みを浮かべたにちかが提案して悪魔のような笑みを浮かべたブロリーはゆっくりと輝利哉に向かって歩いた。

 

輝利哉「えっとブロリー様・・流石に姉上達四人を抱えて更に私もとなると難しいと思いますので私のことはお構い無く・・」

 

ブロリー「まだいけるぞ。」

 

輝利哉は後退りしながらブロリーを説得しようとするがブロリーに一蹴されてしまう。更に

 

ひなき「遠慮することはないわよ輝利哉。」

 

にちか「ブロリー様がいいと仰っているのですよ。一緒に抱き上げられましょう。」

 

くいな「こっちへ来て下さい兄上。」

 

かなた「観念してください兄上。」

 

四人の姉妹からも抱えられながら道連れにする気満々なので、輝利哉の顔は青ざめていた。そして壁にまで追い詰められてしまい、それ以上後ろに下がれなくなった。

 

輝利哉「ち、父上・・母上・・お、お助けください・・」

 

あまね「諦めなさい輝利哉。」

 

耀哉「今の私では力添えは出来ないかな。」

 

輝利哉「そ、そんな・・」(終わった・・)

 

輝利哉は最後の手段として両親に助けを求めたが、それすらも失敗に終わり、項垂れる他なかった。

 

ヒョイ

輝利哉「!」

 

ブロリー「フフフ!逃がすと思っていたのか?」

 

輝利哉(もう・・好きにしてください・・)

 

遂にブロリーに捕まった輝利哉は全てを諦めた遠い目をして考えるのをやめた。半場ヤケクソになりながらブロリーの抱っこを堪能するのだった。

 

蜜璃(お館様のご子息様が皆ブロリーさんの腕の中で小さくなってるわ!かっ可愛すぎる~///)

 

実弥(くそっ、お館様のご子息様を全員抱けるなんてなァ!羨ましすぎるだろォ。)

 

しのぶ(いけないいけない、相手はお館様のご子息様なのよ。嫉妬なんて駄目、胡蝶しのぶ冷静になりなさい。感情の制御が出来ないものは未熟者です。)

 

柱が各々別の思いでブロリーと輝利哉達のやり取りを見ている中、気のすむまで抱き上げ続けたブロリーが五人を下ろすと全ての柱達は今度こそ本当に解散したのだった。尚、今回のことは五人も楽しかったらしく、次はいつ来てくれるのだろうかと指折り数えながら楽しみに待つようになったようだ。

 

―――――

 

場所は変わって再び蝶屋敷、ここには最終決戦での傷と疲弊を完全に癒してから本当に解散しようということになり、屋敷の中には柱合会議に参加した柱の面々と炭治郎達が再び合流していた。

 

天元「炭治郎!明日には静養終えて家に帰るんだって?」

 

須磨「先に私達のうちにも遊びに来てくださいよぉ!!」

 

まきを「馬鹿デカイんだよアンタ声が!!」スパン!

 

須磨「いやあっ!まきをさんがぶったあ!!天元様見ましたあ!?今ぶたれたの!」

天元「ちょっと見てなかったわ。」

須磨「ぼんくら!!」

 

雛鶴「落ち着いたら遊びに来てね。これうちの住所とお土産のお菓子。」

 

炭治郎「わー、ありがとうございます!」

 

最初に天元が炭治郎の元にやって来てその入れ違いに、次は師匠であるブロリーが入ってきた。

 

ブロリー「炭治郎。」

 

炭治郎「あっ師範!」

 

禰豆子「ブロリーさん!」

 

ブロリー「明日帰るんだな?」

 

炭治郎「はい!」

 

ブロリー「そうか。俺はお前に恩を返せたか。」

 

炭治郎「・・それはもう、充分すぎるほど受けとりました。逆に俺が貴方に更に何かしなきゃと思うくらいに。そう言えば師範は今後どうするんですか?」

 

ブロリー「炭治郎、俺はもうお前の師範じゃない。普通に呼べ。」

 

炭治郎「はい!これからは師範の事を義兄さんと呼びますね。」

 

ブロリー「・・へぁ!?」

 

炭治郎「話は全て聞きましたよ。しのぶさんと禰豆子と結婚なさるんですよね?俺、師範になら安心して禰豆子を出せますから。」

 

禰豆子「ブロリーさん・・ふ、ふつつか者ですが末永くよろしくお願いします。///」

 

ブロリー「・・俺はお前を幸せにするだけだぁ!///」

 

炭治郎「良かったな禰豆子。本来なら俺が義兄になるのですが年齢的に師範の方が上なのと今までの思いを込めて義兄さんと呼びます。改めてよろしくお願いします。義兄さん。」

 

ブロリー「・・じゃあ次は炭治郎だな。」

 

炭治郎「?」

 

ブロリー「カナヲを嫁にするんだろう?師範であるこの俺が見抜けないと思ったか?」

 

炭治郎「!?・・///」

 

禰豆子「あはは!お兄ちゃん顔真っ赤ー!」

 

ブロリー「ふん、軽い仕返しだ。」

 

ブロリーに思わぬカウンター攻撃を食らった炭治郎は顔を真っ赤にさせて俯き、禰豆子とブロリーはそれを意地の悪い目で見ていた。

 

実弥「ブロリー、自分の弟子いじめてんじゃねぇよォ・・」

 

玄弥「破壊柱さん、炭治郎!」

 

炭治郎「玄弥!不死川さん!」

 

実弥「・・お前の妹を刺しちまったり、玄弥との問題に巻き込んだりしちまったな・・色々と悪かったな・・」

 

炭治郎「もう良いです。ですが一つだけ約束してください。」

 

実弥「約束だァ?」

 

炭治郎「はい!もう鬼はこの世にいません。なので今までの分玄弥を弟として、そして家族として仲良くいつまでも暮らしていってください。それが俺との約束です。」

 

実弥「・・フッ、当たり前だァ。お前との約束、死ぬまで守り通してやらァ。」

 

玄弥「兄貴・・」

 

実弥「玄弥、お前悲鳴嶼さんのところでやってたみたいだなァ。良く頑張ったなァ。お前は俺の自慢の弟だァ。」

 

玄弥「兄貴・・俺もごめん。あの時、何も知らなくて兄貴を罵っちゃった・・」

 

実弥「そんなことはもう気にしてねェ。じゃあ帰るぞォ。」

 

玄弥「!うん!」

 

実弥「お前らも元気でなァ。」

 

炭治郎「はい!いつまでもお元気で!」

 

実弥と玄弥は炭治郎に別れを告げるとそのまま二人で仲良く風屋敷へと帰っていった。その後も義勇や左近次にあってお互い抱き締め合ったり、煉獄一家と健闘を讃え合ったりして最後にしのぶが部屋に入ってきた。

 

しのぶ「炭治郎君。」

 

炭治郎「!しのぶさん!」

 

しのぶ「カナヲから話は聞きましたよ。何でも告白して無事了承が得られたそうですね。」

 

炭治郎「!・・は、はい・・」

 

しのぶ「炭治郎君にならカナヲを安心して任せられます。幸せにして上げてくださいね?」

 

炭治郎「勿論です!」

 

ブロリー「しのぶ。これからどうするんだぁ?俺としのぶと禰豆子は結婚するんだろう?ここか俺の屋敷が空くことになるが。」

 

しのぶ「そうですねぇ。まず私と禰豆子さんとブロリーさんの式をあげることを最優先にしましょう。それとブロリーさんは破壊屋敷入ります?」

 

ブロリー「いらん。炭治郎は実家に行く上に伊之助と善逸も着いていくと聞いたからな。俺も屋敷に未練はない。」

 

しのぶ「それならばあの土地を譲っていただけませんか?あの広大な土地は魅力的なんですよ。それに中の近代的な鍛練材料も使えそうです。」

 

ブロリー「別に構わないがどうするつもりだ?」

 

しのぶ「せっかく鬼を殺す為に色々な薬学を頭に入れたので、なんとなくこのまま忘れてしまうのは勿体ない気がしました。なのでそのままこの屋敷を改修工事して総合病院を建てて働こうかなと思っていまして。」

 

ブロリー「いいなぁ。」

 

禰豆子「賛成です!」

 

鬼殺隊全隊員の悲願である鬼舞辻無惨を倒すという願いは、千年の時を得て遂に叶った。ブロリーはしのぶと禰豆子と共に残りの人生を歩み、元のドラゴンボールの世界には戻らないことを決意した。それぞれのやるべき事、今後の事を考えて明るい未来へと進んでいくのだった。

 

―――――

 

それから数年の月日が建ち、今となってはかつて本当に鬼がいたのかと疑うほどに朝も夜も活気があって賑わっていた。かつて蝶屋敷と破壊屋敷があった場所には大きな十階建てほどの建物が建っていて入り口のプレートには『胡蝶総合病院』と堂々と書いてあった。あのあと、産屋敷家の協力もあり、大きな総合病院へと改修することに成功したのだ。この病院の院長は勿論しのぶであり、診察との二刀流を果たしていた。

 

しのぶ「次の方、どうぞ~。・・・・ふむふむ、風邪ですね。でしたら此方のお薬を出しておきますね~。」

 

しのぶはあれから診察の資格の修得にも成功して笑顔で患者を向かえていた。鬼がいなくなった今、しのぶはこの仕事がある生活を心の底から楽しんでおり、笑顔の鉄仮面ではなく本物の笑顔が常時咲き誇っていた。この笑顔のしのぶに惹かれる男性患者は多く、今までに沢山の男性から告白やナンパに誘われたりしているが、しのぶの気持ちは変わらずブロリー一筋なため、全ての誘いが撃沈しているという。

―――――場所は変わってここは受付である。ここには禰豆子がいて経営係と看護婦の仕事を掛け持ちしていた。

 

禰豆子「お待たせしました。本日のお会計は此方になります。・・・・はい、此方が商品です。ありがとうございました。お大事に~。」

 

禰豆子は鬼になる前も戻ったあとも面倒見が良くてしっかり者だったので、重要な経営費の管理と看護婦としてしのぶの手助けを行っていた。禰豆子もまたしのぶに負けず劣らず美人なので、同様に告白しようとするものが多いが、彼女もブロリー以外の男とは全く結ばれる気がない。此方はしのぶと異なり、経営の仕事を盾にしたりその場から姿を消すなどうまく場をかわしていた。その為、心に傷を負う者は此方の方が遥かに少なく、未だにチャンスがあると思っている男性患者が後を絶たないようだ。

―――――そして再び場所が代わり、ここは緊急治療室である。ここにいるのは二人の恋人のブロリーである。彼は主に重度の急患の対応を担っていて、事故によって担架で運ばれてきた患者を抱えて病室まで低空飛行して飛ばしていた。その後、緊急治療を終えたブロリーは軽く叱責だったり慰めだったりと軽いメンタルケアをして立ち直らせている。

 

ブロリー「何故こんな無茶をした。死んだら周りの奴らが悲しむだろう。もっと体を大事にしろ。何があったかは知らんが少なくともお前は一人じゃない。だから無茶だけはするな。」

 

ブロリーの言葉に感化して泣く患者は多く、"次見てもらうときは彼が良い"というリピーターが後を絶たない。更にあれから手術の免許を修得したブロリーはしのぶと共に様々な対応を行うのだ。また、病院の技術力を駆使しても助からない程の危篤患者の場合は自身が持つ気を分け与えて病を癒して治していたのだ。その甲斐もあり、なんとこの病院で治療が力及ばずに患者が亡くなったという事例は一度もなく、それだけブロリーが凄い技術を手に入れたということなのだ。そして急患の依頼がない場合は雑用をこなしていて、消耗品の補充や思い機材の運搬など、日々病院がより良いものになるように尽力していた。彼もまたこの仕事にやりがいを感じているのか、常に口角をあげていたのだった。

―――――時間が経って午後の五時、営業時間が終わった総合病院は賑やかな雰囲気が終わって落ち着いた雰囲気になっていた。しのぶ達三人はこの病院の一角に自分達の住居があるため、実質実家のようなものだった。そこにブロリーからの呼び出しがあって三人は今ブロリーの部屋に集まっていた。

 

しのぶ「ブロリーさん。どうかしましたか?私も禰豆子さんも何故呼び出されたのか理解できてなくて混乱してるんですが。」

 

禰豆子「しのぶさんに同じです。何故呼び出されたのですか?」

 

ブロリー「・・贈り物を受け取ってほしくてな。」

 

そう言ってブロリーが差し出したのは二つの球体型の小さな箱だった。しのぶと禰豆子はそれを聞いて目を輝かせて一つずつ受け取ったのだ。

 

しのぶ「ありがとうございます。ところで今開けても?」

 

ブロリー「構わない。」

 

禰豆子「へ~、なんだろう?」

 

二人が開封して中を見てみると、そこに入っていたのはそれぞれ紫色の簪と桃色の簪だった。これを見た二人は目を丸くして驚愕する。

 

禰豆子「!これって・・!」

 

しのぶ「ブロリーさん、本気ですか?」

 

男性が女性に簪を贈る、それは求婚や告白を意味するのだ。つまりブロリーは二人を嫁に迎える決心をつけて簪を送ったのだ。

 

ブロリー「俺には選べん。どちらかを選ぶとどちらかが不幸になる。炭治郎達と出会うまで散々な目に合っていた俺が大事さを知った今、そんなことをしたら俺自身を俺が許せない。だからしのぶと禰豆子にとっては我が儘なことかもしれんが俺にはこの選択しか出来なかった。・・すまない。」

 

ブロリーの言葉を聞いたしのぶと禰豆子はお互い顔を合わせるとニッコリとブロリーに微笑んだ。

 

しのぶ「実は私達もブロリーさんのいないところでじっくり時間をかけて話し合っていました。そしてお互い本気だとわかってブロリーさんの決断に全て委ねようという結論になりました。なので非は何もありませんよ。」

 

禰豆子「しのぶさんは最初渋っていましたけど、でもどちらを選んでも恨みっこなし、そして二人選ぶなら二人でブロリーさんを支えようと言ってくれました。なのでブロリーさんが謝る必要はありませんし、むしろ私達二人を選んでくれてとても感謝しています。」

 

二人の言葉にブロリーは安心したような表情を浮かべ、二人に高らかに宣言した。

 

ブロリー「俺は今、二人を幸せにするには力が足りない。だが、ここからだ。絶対に他の誰よりも良い最高の夫になってやる!俺にして良かったと思わせる!だからこんな俺でも良いというのなら、俺の嫁になれ。」

 

しのぶ・禰豆子「「はい、喜んで!」」

 

しのぶ「ずっとそう言ってくれるのを待ってましたよブロリーさん、いえ、貴方。」

 

禰豆子「これからは三人で幸せになりましょう。貴方、しのぶさん。」

 

二人は同時にブロリーに飛び込み、それを難なく受け止めて抱き締め返す。病院内にある住居は幸せの雰囲気に包まれていた。

こうして三人は無事に結婚した。これから彼らには幸せな日々が続くことだろう。例えどんなことが起きようと三人の心は既にひとつだ。それは過去も今も、そしてこれから先も永遠に変わらないだろう。一夫多妻性が認められているこの時代、二人の嫁を取ったブロリーに何も変わらないという幸せな時間がいつまでも続きますように―――。

 




これにて"伝説の超鬼殺隊員"は完結となります。初投稿してからおよそ三年。ここまで失踪せずにやってこれたのは、感想やお気に入り登録してくださった皆様のお陰です。応援や続きの期待コメありがとうございました。最後になりますが、最後まで見てくださった皆様には心より感謝申し上げます。

今までありがとうございました!!
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