『文々。新聞』をどうぞ宜しく!   作:消波ブロック

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ィエーキサイトォーーー!!クゥイーーーーン!!(挨拶)

『くらげぼんぼん』改め『消波ブロック』に改名致しました。今後ともよろしくお願いします。




なので初投稿です





白舞にて

 ワノ国にて唯一正規の港を持つ郷"白舞"

 

 広大な土地を色付いたもみじが覆う、秋の季節を有する郷である。

 

「あやややや〜実に見事な紅葉狩り日和ですね〜。こんな日には大抵ビッグニュースが舞い込んでくるものです。」

 

 空中でパシャパシャとカメラを鳴らしてる1人の美女。皆さんご存知清く正しい射命丸です!

 

 今回はこの白舞を治める大名である『霜月康イエ』のところへ取材に向かっているところであるのですが…

 

「いやはや、もぐもぐ。ここの焼き芋は実に最高ですね!もぐもぐ」

 

「そうかい?そりゃあ嬉しいねェ。"白舞"特産のさつまいも『紅かなた』だからね、甘さも舌触りも格別だろ?」

 

 ここの土地には美味しいものが多い!焼き芋然り栗ご飯然り、食欲の秋とはよく言ったものですね。ついつい近場の食事処に寄ってしまいますよ

 

「そうだお姉さーん!焼き芋を二つほど見繕ってもらえますか?」

 

「あいよ〜。食べた分も合わせて6銀だよ」

 

 私は押しかける側ですからね。お土産くらい持っていってあげたほうが康イエの機嫌も良くなることでしょう。

 

 

 

○○○○○○○○○○○○

 

 

 

 懐にほかほかのお芋を忍ばせ風を切るように空を飛ぶ。目指す場所は白舞でも一番目立つ"白舞城"だ。

 

「いつ見ても綺麗なお城ですね。前世で言うなれば白鷺城並みですか」

 

「ーーん?お、おい!止まれ!ここから先は康イエ様が居られる白舞城であるぞ!」

 

「いや、その康イエに用があるからそっちに向かってるんですけどね?」

 

「んなッ!?」

 

 下の方から野太い声が聞こえるが無視である。どうせ康イエ(あいつ)の事だから私が来たと伝えても入れてくれないだろうしね。

 

 なんて事を考えながら飛んでいたら白舞城の中庭に到着しました。いつもならここら辺で刀の手入れをしているはずなんですが…

 

「ハァ……うしろだ。このバカ鴉が」

 

「ばっ…バカ鴉ってなんですか!!どいつもこいつもバカバカって!」

 

 聞き捨てならない言葉につい反応しながら後ろを向くとそこには男が立っていた。ハリネズミのような髪型に厳格な顔つきをした私の弟分である白舞大名『霜月康イエ』である。

 

「まったく…。せっかく姉貴分である私が来たんだからもっと喜んでもいいんですよ?」

 

「なァにが姉貴分だ。無駄に長生きなお前が勝手に言い出しただけだろうが」

 

 酷い言いようだがきっと照れ隠しでしょう。私は康イエが先代大名に泣かされながら指導されてるのを笑いながら見守っていたぐらいの仲ですからね。あの時の睨みつける姿なんかもう可愛かったですね〜。

 

 それよりも気になるのは康イエが出てきた部屋の荒れ具合です。机は天井にぶっ刺さり、襖や障子などには切れ味の良いもので斬られたであろう跡が残っています。これは…スクープの匂いがぷんぷんですね。

 

「それで私は取材のために来たんですが…なんですか、この部屋の荒れ具合は」

 

「ええい!かめらをこっちに向けるな!お前に写真を撮られたら後々面倒だ!!」

 

「教えてくださいよ〜。私と貴方の中でしょ〜?」

 

「顔を近づけるんじゃない!!……わかった。話してやるからもう少し離れろ、かめらも向けるな」

 

 とうとう観念したのか縁側に腰を落とす康イエ。あややや〜顔を真っ赤にしちゃって、昔っから変わりませんね〜

 

「それでそれで此処で何が?獣でも飼ってたんですか?」

 

 カメラをしまい懐から手帳をだす。

 

「この部屋にはな、いま1人の男を住まわせているのだ。親に勘当されたほどのバカ息子でなーーーー」

 

 ほうほう…山の神である大猪を花の都に呼び寄せた挙句真っ二つに切った大男と…。おや?おやややや?めっちゃ聞き覚えのある内容なんですが…って言うか新聞の記事にもしてるぞ?

 

「フッ…やっと気づいたか?お前の最も苦手としている男だ」

 

 顔から血の気が引いていくのを感じる。脳裏にはONE PIECEのストーリー的にも積極的に関わりたくないのに、凄い頻度で出会う男の顔が浮かんでいた。

 

「あ、あやややや。私はここら辺で失礼を 『オジキ!!今帰ったぞ!!今日の晩飯はおでんに候!!』 げげぇっ!?」

 

「その呼び方はやめろと言ってるだろ!?」

 

 そう。彼の名前は『光月おでん』ワノ国の将軍である『光月スキヤキ』の息子であり、ONE PIECEのキーパーソンでもある男だ。

 

「んぉ?文姉ェじゃねェか!!噂には聞いてたぜ?なんでも親分をブチ切れさせたらしいじゃねぇか!!」

 

 こら!背中をバンバン叩くんじゃありませんよ!!貴方の力じゃ内臓飛び出ちゃいます!!

 

「こ、これはこれはおでん君じゃないですか〜。私も噂はかねがね聞いていますよ。何でもスキヤキ様に勘当されたとか?」

 

「おー!ありがてェもんだな。九里まで俺の噂が届いてるとは照れちまうぜ」

 

 ぐっ!この生粋のポジティブ人間め…。はぁ…何でこんなに懐かれたんだか。

 

 するとドタドタと大きな音を立てて走ってくる足音が2つ

 

「お、おでんさん!!先行かないでくださいよ!!」

 

「げげぇっ!?ボス鴉じゃねぇか!!おでんさんに気安く近寄るんじゃねぇ!」

 

 花の都の悪ガキ共『傳ジロー』と『錦えもん』である。

 

「だーれがボス鴉ですか。あなたはこんな所で油売ってないでお鶴ちゃんに借りたお金を返す方法でも模索したらどうです?」

 

「な、なんでそれを!?」

 

「ワノ国全域など私の手中ですよ…。私は妖怪ですからね、あなたたちの行動など手にとるようにわかるんですよ〜」

 

 手をワキワキさせながら2人に歩み寄っていくと「ヒ、ヒィ!?」と言いながら後ずさる2人。

 ふっふっふっ。私をあんま舐めるからですよ!カラスある所に射命丸あり!ですからね。

 

「そうだ文姉ェ!九里に住む怪物って知ってるか?」

 

 庭に鍋を出しながら話しかけてくるおでん。どうやら今日の具材は大根に卵、ちくわぶにがんものようだ。

 

 さて、九里に住む怪物ですか…。話の流れ的に私ではないだろうし。というと思いつく男は1人しかいません。

 

「九里で怪物っていうと…。『アシュラ童子』ですかね?あそこの(かしら)気取ってますし、なにより見た目が中々の男ですから。」

 

「ほおん…。アシュラ童子ねぇ…」

 

 鍋がぐつぐつと音を立て始めた。お出汁の匂いがふわっとこちらまで香ってくる。

 

「よし、決めたっ!!俺は九里に行こうと思う!その『アシュラ童子』が気になるんでなァ!!」

 

「「「ええーーーーーー!?おでんさん九里に行っちゃうんですか!?」」」

 

 傳ジローと錦えもんだけではなく、康イエの家臣たちまで悲痛な叫びをあげる。

 

「おでん。言っておくが『九里』はワノ国の"癌"だ…。スキヤキ様にも手が出せぬ」

 

 康イエが重い口を開く

 目の前に九里在住の記者がいるんですが…。よく目の前で九里は癌とか言えるものですね

 

「犯罪者は『九里』に逃げ出せばお上にも手が届かん。しかし九里で生き残る力がなければ死が待つのみ。もはや別の国と化してる程の無法地帯だ」

 

 まあ、実際その通りなんですがね。殺し合いや追い剥ぎに放火なんて日常茶飯事ですし…

 

面白い!ちとワノ国を漫遊して参る!!

 

 康イエの警告に対してにかっと歯を剥き出して笑うおでん。

 

「まあ、そんなことより今日はパァーッと酒でも飲もう!ほら手前ェら集まれ!!熱々のおでんに候!!」

 

「うわぁ!流石おでんさんの作ったおでん!!最高に美味そうです!!」

 

 黄金に煌めく出汁。熱々のがんもどきや大根。レンズを曇らせるほどの湯気。全てをとっても美味しそうなおでんが蓋を開けたら現れる。

 

 そこからはもう宴会ですよ。流石に康イエは混ざってませんでしたが、康イエの家臣も混ざってどんちゃん騒ぎ。私もおでんをひと口貰いたいところですが、長居しても面倒ごとが舞い降りてきそうなんでそろそろ帰る準備をしましょうかね…

 

「……おい!文姉ェもこっちに来いよ!!この大根なんて味が染み込んでて最高だぜ?」

 

「うわっ!酒臭っ!!近寄らないでくださいよ酔っ払い!!私はまだ仕事中なんですから飲まないようにしてるんです!!」

 

 大きめのひょうたん片手に肩を組んでくるおでん…。って力が強いっ!!痛いですって!!手がめり込んでるめり込んでる!!

 

「そうだ。ちょっと頼みたいんだけどよぉ!どうせだから九里まで道案内なんて… 「嫌です。そこまでする義理もありませんし戦闘に巻き込まれた場合に困りますっ!」 あっ、ちょっと待てよ文姉ェ!!」

 

 ちょっと力が抜けたのを見計らい思いっきり飛び上がり抜け出す。

 

 アシュラ童子は権力者が1番嫌いですからね。将軍の子なんてのが九里に行ったら必ず戦闘になるでしょうし。私自身が九里に住んでますから逆恨みで襲撃されたら溜まったものじゃありません。

 

 

 

 

 

 日が傾きだした空にて身を翻しおでん達に向き直る

 

「あややや…。それではどんちゃん騒ぎの中失礼しますね。清く正しい射命丸でした…」

 

「次こそは俺のおでん食ってけよぉ!!」

 

「次はおでんさんの前に顔出すんじゃねぇぞ、ボス烏!!」

 

「そうだそうだ!!俺たちの目が黒い限りはおでんさんに近づけさせねぇからな!!化け烏!!」

 

 下から悪ガキどもが黒いゲンコツを喰らった音を聞きながら彼女はそれはいい笑顔で九里の空へ消えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ…。お土産の焼き芋を渡すの忘れてましたね」

 

 

 

 




1話だけ書き途中のものがあったので続きを書いて投稿した次第です

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