皆さんあの追加モンスター何だと思います? 私的にはワールドの?やシルエットからムフェト・ジーヴァだといいなぁ…。と思っております。
流石にムフェトはシャガルみたいに別地域に出す真似はしないだろうし、ガイアデルムと玉金夫婦以外の超大型が欲しすぎる。
欲を言えばあの撃龍船使わせろ。ナバルデウス出せ。グラン・ミラオスと撃龍船で戦わせろ。ドスバイトダガーだせ
「アランッ!」
背後へ問いかけながらも、ドスランポスから視線は外さない。ドスランポスは小型のモンスターにとっては捕食者の立場に位置するが、この自然界ではその限りではない。
故にこそ狡猾さを身に着け、それを武器としている。現に、突然現れたアランに対して警戒して留まっているが、僅かでもアランが隙を見せていれば絶好の機会と猿叫を上げて飛びかかっていたことだろう。
それが分かっているからこそ、アランは背中越しの対応を取っていた。とはいえ、ドスランポスは用心深い性格といえども、それは我慢強いということにはならない。ましてや、それが己より矮小な存在であるならば尚更だ。
今しがた不意を突かれたとはいえ、周囲を囲まれ、守るべき人がいるのには違いなく。状況はお世辞にも良いとは言えない。
『ギャッ! ギャァッ!』
痺れを切らしたドスランポスが一度嘶けば、その背後を取っていたランポス達が動き出し―――。
「ニャァ〜」「ニャ!」「ウニャァ!」「ニャオ〜ン」「ブニャア」
しかし、遅れてやってきた小さな群れに纏わりつかれて動きを止めてしまう。
「なんだ、モンスター?」
「アラン」
「大丈夫だ。そいつらは味方だ! そいつらに助けられて帰ってこれた! 詳しい説明は後にして、今はランポスに警戒しろ!」
アランの指示に、聞きたいことは山程あれど、ぐっと飲み込んでアランの背中を守るようにランポスに相対する。不思議な毛玉達は手に持ったピックでちまちまと攻撃を繰り出しているが、ランポスに有効なダメージを叩き出せてはいない。注意を惹きつけるのが精々だ。
だが、一度冷静に戻った狩人を前に、気を散らすのは悪手である。
「ふっ!!」
アイルーに注意を向けていたランポスは、それに執着するがあまり、眼前に迫る双刀に気づくことなく、首筋に朱い二筋の線を浮き彫りにさせ吹き飛ばされる。
「にゃぉにゃあお!!」「ニャッ!」「ニャッハッハー!」「ニャー!」
「これは喜んでいる…でいいのか?」
フリーダは手放しに喜ぶアイルー達に警戒を少し緩め、背をアランに任せているという安心からか、これまでより落ち着いた構えを取り、油断なく睨みつけていた。
「よくやったフリーダ! 後ろは任せた!」
「ああ」
「ジモ、お前はこっちの援護を頼む」
「分かっ…ええっ!? 私こっち!?」
「仕方ないだろ。後ろは十分、それよりドスランポスが一番の脅威だからな…!」
ジモはその振り分けに驚愕するが、そう言われては反論の余地もない。双方からの挟撃である以上、どちらを後ろに通してもいけない。決定力がある人間を遊ばせておく余裕はないのだ。
「来るぞ!」
『ギィャアッッ!!』
縦に割れた瞳孔。荒々しく鼻息を吹き出して、まずは己に攻撃したアランへと爪を剥き出しにして飛び掛かった。
それを横飛びに回避し、同時に動き出したランポスに合わせて骨塊を横薙ぎに振るう。
痛烈な一撃は見事に頭を打ち付け、その牙を幾本かへし折る。が、それでもモンスター。その一撃だけでは闘志は揺らがない。
だから、アランは既に手を打っていた。
「うぉらぁッ!」
『ギャッ!?』
「やっ、どりゃっ!」
右斜から打ち下ろされたハンマーの柄を短く持ち直ぐ様反転。今度はその軌跡を戻るように下からかち上げ、勢いそのままに渾身のスタンプを叩き込んだ。
脳を強く揺さぶられ、地に伏せたランポスはそのまま、二度と立ち上がることはなかった。
「ジモ! 周りのランポスは狙えるか!?」
「ちょっと不安はあるけど…アランから遠いところのランポスなら多分!」
「俺はこいつらを引き付ける! その間に一体ずつ倒してくれ!」
「わ、わかった」
そう告げるや、頭領であるドスランポスめがけて走り出す。道中会得した効果的な溜めの姿勢を見せて、力強く骨塊を振り下ろす。
側面に命中。が、ドスランポスは視線を僅かに逸らすだけで揺るがず。そのまま振りかぶった姿勢のアランへ口を伸ばした。
「っと!」
噛みつきを側転で躱し、続けて横から連打。ドスランポスの射程から程よく離れた位置取りで見事に攻撃を与えていく。
とはいえ、ドスランポスもやられっぱなしではいない。適宜攻撃に意識を傾け、バックステップや飛びかかりなど、臨機応変に小さな獲物へと爪牙を剥き続けていた。
対してアランは攻撃にすべてを集中している訳では無い。常に相手の動きに合わせられるよう、深追いせずに挙動を観察できる動きだ。決定力に欠けるが、慎重で安定した堅実な戦い方だと言えよう。
「ギャッ!?」
「二体目っ…! っそうだアラン! マサミチは一緒じゃないの!?」
ランポス達をアランがおびき寄せ、掻き乱している間にも、ジモは冷静に円から外れたランポスへ向けて不意打ちの一矢を放っている。射撃の合間、疑問に思っていたことをアランに投げかける。
大きく嘶いたドスランポスの攻勢に息を切らしながらも、アランはニッと笑って、今はここにいない相棒のことを想起する。
――――…
―――アランがフリーダ達と合流する少し前のこと。
「ふう……、やっと馴染みのある景色だ」
「ニャア、やっとかにゃ?」
「疲れたにゃ〜」
あの山から命からがら逃げ出した俺達は、何事もなく無事岐路を歩むことが出来ていた。アランの言った通り、暗い夜だからこそモンスターの気配はなく、索敵もアイルー達の優れた感覚のお陰で支障らしい支障はなかった。
強いて言えば、怪我や打撲なんかが痛かったけど、そこは回復薬で誤魔化して前に進んだ。そして改めて現代では異常な効果を誇る回復薬に驚かされる。ゲームのように、とはいかないが目に見えて効果が実感できる時点で今更だ。
この世界はモンスターが逞しい分植物も相応に逞しいのだろう。
「大変だったな…。ま、その分収穫もある。…にしても、俺たちがあいつらに敵うようになるにはどれだけかかることやら、だな」
「おいおい、グラビモスはハンターの中でもかなりの腕を持ってないと狩猟なんて出来ない相手だぞ。まだまだ駆け出しの俺達はそれよりも生活のことを考えようぜ…」
アランはあの威容を目にして尚折れていないらしい。だけどその意欲は見習うべきだろう。そうでもなければハンターとして十分に活動できる筈もないのだから。
「遅れて心配させただろうなぁ…」
「早く顔見せてやらないとな。それに、おやっさん達にこの鉱石の山を見せたらどうなるか。ミーニャとかは
肩の荷が降りたといった様子で口数も増える二人。夜中通して移動してきたアイルーたちは数匹既に荷車の上で眠りについているが、交代で起きているアイルー達も疲労が祟ったのか眠そうだ。帰ったら安心できる場所でしっかりと眠りたいところだ。
それにしても、今回の物資の整理に、おやっさんたちへの納品。村のみんなへの声掛けや道具集め、アイルー達の住居確保と、やることが多い。確かに疲れるし、中々思うようにはいかないかもしれないが、それでも。
「やっぱりこの世界に惹かれてるんだよなぁ…」
厳しく、険しく、煌びやかなハンターライフではないが、これも中々悪くない。そう感じてしまっている自分がいたのは、きっと勘違いではないだろう。
「…? なあアラン。なんか人気が無くないか?」
「何? …本当だ、いつもならこのあたりで見えるんだが……いや、っまさか!?」
「うわっ!?」
唐突にくわっと声を荒らげたアランに驚いて、荷車は動きを止める。その拍子に転げ落ちたアイルーは目を擦りながら起きてしまった。
しかし、そんなことも気に留められないようで、アランは顔を蒼白にする。
「まさか…俺たちが離れてる間に…?」
「だから、何なんだって!」
「………俺も、少なくとも俺が生まれてきてからはなかったんだが、これは村に好戦的なモンスターが現れたときの対応だ」
「何だって…!? 好戦的なって、ランポスとかか…?」
「いや、偶に訪れるようなはぐれは俺達でも追い払うくらいは出来たから、多分それ以上の何かだ。数が多いか、それともリーダーがいるか。どっちにしても、いいことじゃない」
険しい顔つきのアランから齎される言葉に瞠目する。何せ、この遠征に出掛けた理由だって、寒冷期ということでイャンクックなどのモンスターが活動を止め、ランポスはこの前のドスジャギィの件で大幅に勢力を減らしたからなのだから。
「何で…いや、みんなはどうなってるんだ!?」
「決まりに従ってるなら、村の中央に隠れてる筈だ」
「っ何でわざわざ中に…、いや、悪い。そうだよな」
外に逃げればいいと、そう口にしかけたが、この世界の現状、村から追い出されてしまえば、この食糧の少ない寒冷期には為す術もない。俺たちが狩りを始める前、住居や生活基盤のあった当時ですら食料が枯渇しかかっていたのだ。どうなるかは想像に難くない。
「それより、今は早く合流しよう」
「けどマサミチ、剣を失くした状態じゃもしモンスターがいたときに戦えないぞ」
「…それは、そうだが…。そうも言ってられない状況かもしれないだろ」
「分かってる。だから、俺に任せろ」
その自信の籠もった言葉に、その瞳に、ハッとさせれた。
そうだ。何を言ってるんだ俺は。俺がハンターという職業を知ってるだけで、何を不安がることがあるんだ。アランは今までもずっと頼りになってきた。俺みたいに事前知識があるわけでもなく、元々ここの価値観で育った境遇で、俺の無謀な狩りに付いてきてくれたんだろ。
ドスジャギィだって、臆さず戦ってくれたアランが決め手だったし、地下溶岩帯じゃ俺を助けるためにあの二体が戦ってる中駆け出してくれた。村に無事帰り着いたのだって、アランの案だ。その胆力と、それをなし得る力はもう十分だというのに。
そんなことに、今更気付かされるなんて。
「…確か、最初に貰ったハンターナイフは家に置いてるんだったよな?」
「…! ああ、俺の家だ」
気づけば、俺はアランの肩に手を置いていた。
「村のみんなのこと、任せた」
「おう!」
一点の曇りもない、澄んだブラウンの瞳が燦然と輝いた。
「それと、数が多かったときのために
「マサミチは? 着くまでにモンスターに遭遇する可能性はあるだろ?」
「俺はムートとアミザに着いてきてもらう。それでいいか?」
「オレは構わないニャ! 困ってるやつを助けないのはオレの
「ボクもダイジョーブだにゃ。ホントは怖いけど、一人でいかせるほうがブルブルニャ」
「…ありがとう」
この通り、初対面で馴染みのない人間を助ける当たり、いい奴らなのは分かっていた。利用するみたいで気がひけるが、今は四の五の言ってる場合じゃない。
「……いいか、もし万が一並のモンスターじゃなかった場合、陽動や時間稼ぎに徹してほしい。そりゃ倒せるならそっちのがいいんだが、もし難しそうなら無理に倒そうとはしないでくれ。役に立つものも持ってく」
「…分かった。よし、いくぞお前ら」
そう言って、足早にアイルー達の群れを引き連れて村の中を迷いなく進んで行く背中を見送った。やっぱり統率力なんかは断然あっちのほうが上だ。モンスターの特徴や道具なんかの知識を覚えたら、俺の上位互換の完成だ。
「負けないように頑張らないとな」
「ニャ?」
「いかなくていいんですかにゃ?」
「…ああ、分かってる。行こう」
―――…
「…よしっ、こっちだ!」
建物の間を縫うように走る三つの影があった。
マサミチは中央を避けながら迂回し、ここからは少し遠めのアラン宅へと向かっていた。
村長家は村の中央にあるのだが、アランはその関係の気まずさから別宅に居を構えている。素早く参戦できないと嘆くべきか、安全に準備をできると見るか。
「よし、この先がアランのっ…!」
『ギャァッ!!』
「っぶね!」
後ろに続くムート達へ振り返った瞬間、横合いから伸びる黄色い嘴。鋭い牙の生えたそれを間一髪で避け、即座に後ろに飛ぶ。
見れば、そこにはランポスが2頭。アランの家は目の前だというのに、ここで邪魔者の乱入だ。
「ニャー! ランポス程度一捻りだニャ!」
「ウニャ〜!!」
ムートは意気揚々と、アミザは奮い立つように己等の武器を構えランポス達へと向かっていく。
ガミザミ戦でも見せたように小さな体で相手を翻弄しながらその武器にて傷を与えていく。だが、それも微々たるもの。このままいけばランポスを倒すことは出来るだろうが、今は時間がない。
せめて剣を取った帰りなら……!
「…いや、剣がなかろうが何だ」
「ウニャッ!」
「しつこいニャ〜!」
ムートはその気質からかガンガン攻めに転じているが、どちらかと言えば大人しいアミザは攻勢に移られるとやや引き気味の様だ。でもその分、敵のリーチからは離れている。
「ムート! 頭に一発食らわせてくれ!」
「何でニャッ?」
「いいから!」
「うむぅ、とりあえずやってやるニャー!!!」
そう言って、実際にやってのけるのは見事としか言えないだろう。ムートのマカネコピックはマカライト鉱石の塊が原材料なだけに、鋭利に尖ったそれはランポスの体にも通用する。そんなもので頭を下からかちあげられては、さしものランポスも大きく仰け反る。
「うぉおおおおおらっっ!」
『ギャッッ!!?』
頭が打ち上げられ、一瞬視界から外れた俺は、全体重、全速力を乗せた盾での一撃を打ち込んだ。盾のみで突貫するその姿はさながらシールドバンプの様だ。
あらゆる力の乗った一撃はランポスの脳天を直撃し、その体を吹き飛ばすとともに脳を揺さぶり動きを止めた。
動けなくなったランポスなど脅威に非ず。そのまま袋叩きにされたランポスと、三人に囲まれたランポスの末路は、言わずとも伝わるであろう。
ランポスを凌いだ俺達はアランの家に駆け上がり、無事部屋の奥に鎮座していたハンターナイフを手に取った。この際、ショウグンギザミのせいで傷ついた盾も交換した。
性能的には少し下がるが、問題はない。
「真ん中にいくのかにゃ?」
「オレは準備出来てるニャ」
「いや、まだ中央にはいかない。次は俺の家だ。あるものを取りに行く」
アランの家につく少し前に、一際大きい鳴き声が聞こえた。多分だけどドスランポスのものだ。となれば、一人では十分に強敵。アランは今頃時間を稼いでいることだろう。
役に立つ物を持っていくと言ったのだ。相応の代物はきちんと揃えてある。あとはアランがその間耐えきれるかだが……。
「任せるって言ったもんな」
ならばその言葉を信じて、けれど急いで用事を終わらせるとしよう。
「何があるんだニャ?」
ムートは合流を止めてまで手に入れようとする道具が気になるのか、興味深そうに聞いてきた。
「まぁ、そうだな…。普通の狩り場じゃ、最終兵器みたいなものか? とにかく、ドスランポスを吹き飛ばせるスゴイ代物だ」
そうとだけ言うと、俺達は全速力で駆け出した。
願わくば、それがドスランポス打倒の一打になると信じて。
よくよく考えたら10話ぶりに村に戻ってきたんですね。24話しかないのによく序盤でそんな使ったな私。
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