風雲の如く   作:楠乃

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主に公になる人、達

 

 

 

 私は、『幻想郷』が産まれた、とでも言うべき場面に付き合った一人だ。

 紫と藍の八雲一族と、人間側の代表として『博麗』という巫女が、あの場には居た。

 

 そしてあの大結界が張られたのは、確か《博麗神社》という場所だった筈。

 張られた瞬間は、私と藍が外に居て外部から結界展開を阻止しようとする奴等を抑えていた為に、その結果は見れなかったけど。

 ……まぁ、その後の結界が張られた幻想郷も、私はトンズラした為に見ていないのだけれど。

 

 そう考えてみると、わりと私には因縁のある場所なのかもしれない。

 因縁と言っても、祀られている神様ではないのだから縁もゆかりもない訳だけどね。

 

 

 

 

 

 

「よっと」

 

 霧雨が操縦する箒が、神社の境内に着陸する。

 結構な速度だったけれども、スピード狂と言われた事もある私にとって、仮にこれぐらいの速度で地面に叩き付けられたとしても、全くもってどうという事はないのである。まる。

 実にどうでもいい事である。寧ろよく霧雨が事故らなかったなぁ、と思った。人間ですよね?

 

 

 

 能力を使い、音を起こさずに軟着陸する。

 改めて回りを見渡してみると、辺りの木々を始めとする神社の辺り一帯は、ほば昔と変わりない。

 まぁ、私が寧ろ知っているのは鳥居の向こうで、かつ『向こう』か。

 

 

 

「おっす霊夢。遊びに来てやったぜ」

「……そっちは誰よ」

 

 そして、縁側に座ってお茶を飲んでいて巫女服を着ている少女が、私の方を気だるげに見ている。

 

 ……なんで幻想郷の巫女は服に腋の部分がないんだろう……。

 何か、そういったしきたりでもあるのかしら……?

 そういえば守矢神社の巫女も、そうだったような……。

 

 

 

 ……まぁ、どうでもいいか。

 

 

 

「私は『詩菜(しな)』。詩人の詩に菜の花の菜、で詩菜」

「『博麗(はくれい) 霊夢(れいむ)』よ」

 

 ……おぃ、私は漢字の説明までしたのにアンタは言わないのかぃ。

 

「……で、二人とも何の用よ? 見ての通り、私は忙しいのよ」

「お茶をただ飲んでいるにしかみえないぜ?」

「以下同文」

「お茶を飲むのも仕事なのよ」

 

 ……それ単なるめんどくさがり屋なだけじゃ……。

 

 

 

 そんな事を考えている内に、霧雨が普通に神社にあがっていこうとしているので、それに倣う形で私も下駄を脱ぐ。

 ……そういえば、下駄もそろそろ換えないとなぁ……結構ぼろぼろだし。

 むしろ、数百年もよく持った方なんだよなぁ……天狗の下駄……。

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 はてさて、何故か流れで博麗神社へと辿り着いてしまった。

 まぁ……人里で両替した後、特に予定も何もなかったんだけどね。

 

 巫女さんは私達が居間へと上がろうとするのを見て溜め息を吐き、奥へ向かった後に湯呑みを二人分、お茶を入れて持ってきた。

 めんどくさがり屋な割には良い人みたいである。

 

「……で、アンタは幻想郷に来て何をしようって考えてるの?」

「……あ、私?」

「アンタ以外に誰が居るのよ」

「……ん~、別に何かしようとかは考えてないんだけど……何かしないとダメ?」

「そしたら私が解決しに行かないとな」

「あれ? 霧雨も異変とかを解決してるの?」

 

 てっきり博麗の巫女とかだけが異変の解決をしている物かと考えてたけど……違うのかな?

 

 あ、でも彩目も異変解決をしたって紫とかが言っていたし、そうでもないのかな?

 

「……ていうか、別に私の事は下の名前、魔理沙って呼んで構わないぜ? どうも苗字で呼ばれるとムズムズしちまうからな」

「先手を打っておくけど、私の事も霊夢で良いからね」

「……了解」

 

 ……なんで私が博麗と呼ぼうとしていた事に気付いたし。

 巫女特有の能力ですか……いや、能力とか普通にある世界でしたね此処。失敬。

 

「で、異変の解決は特に誰がやるかなんて決まってはいないぜ? 巫女がこんなのだからな」

「こんなのって何よ……私はちゃんと営業してるわよ」

「だったらもっと御賽銭が集まってもおかしくないと思うんだがな」

「ぐっ……」

 

 

 

 ……どうやらこの二人、中々に仲が良い……ように見える。

 良いねぇ。仲がよろしいっていうのは。

 

「そういや、詩菜は『弾幕ごっこ』っていうのは分かるか?」

「一応、一回だけやった事はあるよ。負けたけど」

「へぇ。香霖から来たばっかりって聞いたから、てっきり聞いた事すらないかと思ってたぜ」

「香霖……? あ、香霖堂の香霖か」

 

 一瞬誰から訊いたのかと思ったよ。

 私が森近と呼ぶからだろうけど。いやまぁ、更に訂正を入れるなら『志鳴徒が森近と呼ぶ』だけど。

 

 ……まぁ……間違いなく、戦った相手が紫だとバレたら、面倒な事になるに違いない……。

 

 

 

「なら、私と一戦してみないか?」

「勝てないからパス。もしくは殺しちゃうからパス。そもそも弾幕ごっこ用の符がないし」

「ホラ、私の貸してあげるわよ」

 

 ……おのれ霊夢……せっかくヒトが争いから逃げようとしている所を……!

 わざとか。わざとなのか。なんだそのニヤニヤ笑いは!

 

 

 

「……やれやれ……その前に、私用にルールをちょっと変えてほしい」

「私用に?」

「まず、私は空が飛べないから、地面の上での対決にしてほしい。それと殴る蹴るの物理技がオッケーにしてほしい」

「空が飛べない? 妖怪なのにか?」

 

 ……うるさいな。飛べないものは飛べないのよ。

 仕方無いじゃないの……どうやっても生身で飛ぶ手段が分からないもの。

 感覚とか言われても分からないし、物理的に計算しろと言われても巧くいかないのだから、仕方無いじゃないの。

 

「さっきお前飛んでいたじゃないか」

「あれは鎌鼬の変化中だったからよ。今は生身だから飛べないの」

「……飛べない妖怪なんているのねぇ」

「霊夢にはそこら辺が分からないかもな。……まぁ、ルールは別にどうだって良いぜ? 禁止されている奴が解禁されていたりとか、そういうのがあったりしない限りな」

「ん、りょーかい」

 

 ……そもそも、禁止されているのなんてあったっけ?

 ……まぁ、どうせ避けようがない弾幕とか、そこら辺かな?

 

 

 

「何枚?」

「一枚で。速攻で終わらせてやるぜ」

「……一枚かぁ」

 

 となると、どんなスペルにするかが肝心になってくるのかな?

 

 

 

 ……というか、『殺しちゃうかも知れない』って言っているのに、普通に戦いを挑むのが凄いよね。

 これも人間と妖怪の差って奴かね? いや、それとも幻想郷に住む人間だから? それとも……『幻想郷で弾幕ごっこを楽しむ少女たち』だから?

 

 はてさて、そんな事は置いといて……どんな符にするかな……。

 

 

 

 

 

 

 うし。

 大体思い付いて、符に念を込めて妖力を注ぐ。

 ……魔理沙が何か言いたそうだけど、大方『込める力が少なくないか?』だから先んじて睨んでおく。

 

「準備オッケー」

「お、おう……何故睨まれたのか分からないが……なら始めようぜ!」

「これだと私が審判かしらね。ええと、地上で打撃アリ……体力尽きるまで?」

「うん」

「大丈夫だぜ」

「それじゃ……始めッ!!」

 

 ……霊夢さん、案外ノリノリですね……。

 いやまぁ、別に何も構わないけど……。

 

 

 

 

 

 

「さて、行くぜ!!」

「それはこっちの台詞!」

 

 売り言葉に買い言葉。

 ……とは言え、私は通常弾幕というものを撃つ事が出来ないんだけどね……。

 

 

 

 まぁ、そんな事を考えるよりは、目先の楽しみに興じましょうってね。

 

 魔理沙は箒を片手に、星形の弾幕を撃ってきた。

 ……まぁ、避ける事には何も問題はないんだけど……。

 何分、私には攻撃方法が少ない。

 

 コツコツ、と下駄で地面を叩く。

 星屑のようにばら撒かれた星のような弾幕をギリギリまで惹き付け、瞬時に衝撃を操って回避する。

 

「! ……早いな」

「素早さだけが私の取り柄だからね!」

 

 カッ、カッ、カッ、と下駄の音が鳴り、その度に私は弾幕を潜り抜けていく。

 

 さて、私もそろそろ攻撃せねば。

 地面、砂利を魔理沙に向けて蹴る。

 私は砂利を蹴る瞬間に衝撃を操り、弾丸のように射出する。

 

 無論、これは『弾幕ごっこ』だ。

 蹴り飛ばした砂利は、私の能力で当たった時に打撃のダメージしかないように、非殺傷の属性を付与させている。

 尖った石が当たっても、かなり痛いかも知れないけど、精々が痣くらいしか残らない筈だ。

 

 

 

 ……でも当たらないなぁ!?

 なんで避けられるかなぁ!?

 魔理沙さんって人間ですよねぇ!?

 人間ってそんな速度で動いちゃ駄目だと思うんですがねぇ!?

 

「速さだけの弾幕じゃあ、私には当てられないぜ」

「ええー……量と精度が必要なんですか……?」

「違う。弾幕はパワーだぜ。こういう風にな!!」

「ッッ!?」

 

 レーザーが目の前を通っていく。

 魔理沙の手元からレーザーが何本も飛んでくる。

 

 危ない危ない。

 直線だからまだ予想しやすいけど、連続した弾幕だから道が塞がれちゃうなぁ……。

 良く考えてから避ける方向を決めないと、いつか逃げ場がなくなっちゃう。ああめんどくさい。

 

 

 

 ッッ……まだ完全に当たってはいないけど、こっちから攻撃する隙がない……!

 

 ……仕方無い……かな!

 

 

 

 懐に仕舞っていて、さっき造り出したカードを取り出す。

 

「おっ、使うか」

「使わせてもらうよ!! 《旋風『スパイラルカッター』》!!」

 

 私の廻りに風が渦巻き、それの円周上に竜巻が発生する。

 その円の一回り外に、新たな円を描くように竜巻が幾つか発生する。

 更にその一回り外に……と、どんどん竜巻が発生していく。

 

「風か!?」

「私は『鎌鼬』だからね。これぐらいは起こせないとね!」

 

 螺旋を描くように動く竜巻が更に螺旋を描く。

 魔理沙が箒に乗って当たり判定がある竜巻を避けていくけど、風に煽られてしまう。

 ……まぁ、そうなるような風を発生させたもんね。

 

 

 

 

 

 

「うわっ、ちょっ!? ぐっ!!」

「……ようやく命中か。先は遠いなぁ……」

 

 ……案外スペルカードを一枚に設定した時点で、攻撃が出来ない私は敗北が決定しているのかも知れないなぁ……ハハハ……。

 命中したのがスペルカードの終了間際、符の効果が途切れる間際の最後の踏ん張りどころっていうのが更に虚しく思ってしまう……。

 

 

 

「イテテ……中々やるなお前!」

「お褒めくださりありがとうございますぅ」

「……なんか、物凄くイラッと来たな……《恋符『マスタースパーク』》!!」

「へ?」

 

 ちょっ、まっ!? それ幽香の技じゃ!? ……──────

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 ……満身創痍。

 

 トラウマ思い出しちゃって……咄嗟に動けなかった……。

 くそ……衝撃感情操作の術がいつの間にか切れていた。幻想郷に入った時からか? それとも冥界から出た時?

 

「いきなり止まっちゃって、どうしたのよ?」

「……ちょっとトラウマがね……」

「トラウマ?」

 

 ……というか、マスタースパークは幽香の技じゃないの?

 

 ……まぁ、私も似たような技、使っているけどさ……《ベクターキャノン》……。

 何にせよ、自分に術をかけ直す。感情を勝手に揺さぶられないよう、冷静沈着付与!

 

 

 

 それでも服はぼろぼろだし、全身に酷い気だるさが襲っている……だるい……。

 

「負けたペナルティ、って奴だぜ」

「うへぇ……」

「それにしても、アンタ結構速く動けるのね」

「……鎌鼬だからね」

「……理由になってなくないか? それ……」

「そう? ……ふぅ」

 

 まぁ、何にせよ……疲れた……。

 

「是非とも、お風呂を……貸して頂けないでしょうか……?」

「……ま、良いわよ。裏庭にあるから」

 

 

 

 ……『裏庭』?

 ん? 露天風呂?

 

「……まぁ、いいや。裏庭ね、了解」

「……詩菜のままで入るんだよな?」

「……そんな勝手に変化しないから、安心したまえ」

「……? どういう事?」

「「……」」

 

 ……我ながら、自分の事を説明するというのは難しいものだ。

 面倒くさがりとも言う。

 

 

 

「……ま、借りるね」

「ん? ……行ってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 

 はてさて裏庭まで来たわけだが……。

 

 ……見当たるのはドラム缶のような物体と、雨水を溜めているような施設のみ。

 

「……す、水道がないのか……」

 

 要は、自分で水を移して火を焚いて沸かせって奴なのか……。

 思わず地面に手を置いてガックシしてしまった。

 こ、これが現代に慣れ切ってしまった妖怪の落差というものか……。

 

 

 

 まぁ……ろくにシャワーも浴びなかった昔の外の世界よりかはマシかな……?

 それでも、あの捻ったらお湯が出てくる設備というのは昔の我が家にもあったというのに……妖怪の山の科学力が先んじ過ぎているのか?

 

 とりあえず、溜めた水をドラム缶に移さねば。

 近くにバケツが置かれているから、霊夢はいちいち淹れて汲んでいたのかな?

 でも、私はめんどくさいのでスキマを使ってぶちこむとしよう。

 

 ……あ、マスタースパークも案外スキマで回避できたのかも。

 

 ……まぁ、良いや。動揺しなかったらの話だし、そんな咄嗟にスキマなんて開けない。

 

 

 

 あっという間に水が溜まった。スキマ最強。

 今度は火を着けねば。

 ま、これくらいなら妖術で着火しよう。

 ……これを弾幕に使えればなぁ……とか思ったり悩んだり溜め息を吐く。

 

 ボッ、と薪に火が着いて、上の湯船を温め始めた。

 薪は何処にも見当たらなかったので、魔法の森から適当に伐ってきた。

 とりあえずそれで茸の妖怪が何匹か御陀仏になったけれど、それはそれで気にしない事とする。放置してきたけど、昔通りの妖怪なら雑魚妖怪の餌にでもなるだろうから無視する。

 

 というか、霊夢はこれをボロボロの私に自分でやれと言うのか。言ったのか。

 案外鬼な人……? 分からんぞ博麗の巫女。

 

 

 

 

 

 

 ……うし。

 

 

 

「入るとしますか」

「お、一人で出来てたんだな。にしても沸くの早いな……」

 

 服を脱ごうかとした時に魔理沙ご登場。

 嬉しいような嬉しくないような……とりあえず、何か言葉を言ってみる。

 

「……ああ! 覗きに来たのかい?」

 

 あ、いかん。咄嗟に変な事を宣ってしまった。

 

「……火加減をみてやろうかと思っていたんだが、こりゃ帰って良いみたいだな。うん」

「ああぁぁぁ! 分かった分かった! 分かったから!! すみません、お願いします!!」

「さっさとそう言えば良いんだぜ」

 

 

 

 ……はぁ……なんという自業自得。

 

 一応は湯船の後ろに隠れて服を脱ぐ。

 

「なんで隠れるんだ?」

「……一応さ? 君も女の子だよね?」

「それ以外にどう見えるんだよ」

「……分かんないかなぁ……?」

 

 ……今時のこういう若い女の子っていうのはこういうものなのかねぇ……?

 いや、そもそも私が特殊なのか?

 

 

 

 密かにスキマから取り出しておいたタオルを身体に巻き、階段を登って湯船に浸かる。

 

「……ふわぁ~……」

「……自力で適温にしたのか……湯船に浸からずに……」

「あぁ……誰も居なかったからねぇ……」

 

 

 

 あったけ~……。

 いやぁ……久し振りのお風呂だぁ……。

 

 鎌鼬に変化して大抵の汚れは吹き飛ばしたけど、やっぱり日本人は御風呂だよね……。

 

 

 

 ……あ~……いかん、寝そ……う……。

 

 

 

 

 

 

「……」

「……寝てないよな? おい!?」

「はっ!?」

「本当に、寝てたのか……」

「いやぁ……久々の入浴だからさぁ……」

 

 ……ふわ……いかん、欠伸が……。

 

 

 

 でも、なんやかんやで魔理沙も丁度な湯加減にしてくれてるんだよね。

 良え人や……でもこないなこと言うてると私が悪い人みたいやんか……ぁあ……人じゃなかったわ……。

 

「……そう言えば、霊夢は?」

「紫の相手をしてるぜ」

「へぇ……紫もここに来るんだ」

 

 まぁ、当たり前っちゃあ当たり前か。

 

 代表者同士の会話とかがあるのかね? はたまた、今代の博麗の巫女とは仲が良いのか。

 ふむ……どちらにしろ、ここまで近くまで来ているのに私に会いに来ないというのは珍しい。

 自意識過剰みたいな台詞になっちゃったけど、昔は良く私の家に来ていたもんなぁ。

 よっぽど霊夢が気に入ったのかね? ……と、下衆の勘ぐりをしてみる。意味は無い。

 

 ……ま、私にゃ関係無いか。

 どうせ私は紫の式神だ。命令されれば動くだけだ。

 ……その命令も、いつになったら発せられるのやら……。

 

 

 

 

 

 

「知り合いなのか?」

「あぁ? ……ふわ、何の話?」

「……紫だよ。ていうか、今の会話で紫以外に誰がいるんだよ。そんなに眠いのか?」

「いや、ぁ、眠い眠い。それに考え事をしていてね……紫はまぁ、知り合いというか、友人というか」

「友人、ねぇ……」

 

 もしかしたら、紫が霊夢に私との関係をバラしているかもしれないけどね。

 まぁ……めんどくさいのは嫌いなので、穏健に生きましょうや。

 穏便に生きて、偶に激しく寿命を削る程の火花を散らしていきたいねぇ……。

 

 

 

「……眠い」

「寝たら私は霊夢の所に戻るからな。火も何もかも放置してな」

「それは困る。私がゆでダコになってしまう~……くぃー……」

「……リラックスしてんなぁ……」

 

 

 

 ……やっぱ日本人は御風呂だ……ふが……──────

 

 

 





 作品内に出てくるスペルカードの説明。(恐らく二度と出ないと思うけど)

  ・旋風『スパイラルカッター』
 例えるなら、文のポンデリングがボスから回転しつつ中心から外側に向かって螺旋状に回転して動いていく。別に耐久スペカではない。
 時間経過で螺旋の回転方向が交互になったり、ポンデリングの回転数が増えたりそのものの数が多くなったりする。やけに難易度の上昇が激しい。新参者だから仕方ないね。

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