「はぁ…結局見つからなかった…」
「今日はもう帰ろうか、空良くん」
「そうだね」
「また明日探しに行こうよ」
「うん…ん?」
「ん?どうしたの?」
東京駅の近くのビルにいる時だった、
「もしかして…」
「空良くん?」
もしかしたら、
あそこなのか?
謎に包まれた虹の絵の答えは…
「そうか…そういうことだったのか!」
「ちょっと空良くん⁉」
答えを見つけた僕はその場所に走っていく、
なんだ、
簡単だったじゃないか、
こんなに悩まされる絵を描いていたのか僕は、
学校とレインボーブリッジ
お台場は雨で水没し、
虹が架かっている、
あの有名な映画のようなシーンでもあったような、
そんな絵でもあった、
もしもあの虹の絵を探せなかったらそのまま謎に包まれた虹の絵になっていたかもしれない、
これが全ての記憶を取り戻す最後の鍵、
「はぁはぁ」
「そっ、空良くん、もう帰ろうよ」
「帰らない!」
「えっ…」
「帰らないよ、僕は…」
「…空良くん」
「思い出したらすぐ行動に移す、明日に後回しにしたらそれは行動じゃない」
「空良くん…」
「やっと見つけたんだ、自分の記憶、今ここで見つけないと取り戻せない」
「君だってそうだろ?スクールアイドルをやろうと自分で決意してやって、僕は歩夢ちゃんの頑張る姿すごいよ、僕はあんなことはできないが、自分ができることやれば必ず報われるって…」
「僕はこの絵が見つかるまで諦めないよ、歩夢ちゃんだって見つけたいだろ?」
「うん…ごめんね、私も最後まで一緒に行くよ」
「ありがとう歩夢ちゃん」
東京駅の近くのビルの反対側、
東京湾が見える、
東京湾に浮かぶ場所、
海ほたる?
いやそれだと学校とレインボーブリッジは小さく見える、
だとしたら、
羽田空港か?
僕はスマホで羽田空港の展望デッキの画像を検索する、
この絵に似たような画像あるのか?
「空良くん?」
「ん?」
「これかな?」
歩夢ちゃんがそう思う画像と見比べると、
「間違いない、ここだ!羽田空港だ!」
「羽田空港⁉」
「そう!行くよ!歩夢ちゃん!」
「えっ⁉ちょっと空良くん⁉」
彼女の手を引っ張って行く僕はちょっと強引だった、
僕たちは羽田空港まで電車で行った
そして着いた、
展望デッキに行ってこの絵を描いた場所を探す、
「第2ターミナル…」
「空良くん、あそこじゃない?」
地図で見ると方角的に第2ターミナルの展望デッキ、
そこへ向かうと、
「はっ…」
時空が止まったような感じがした、
僕の目の前にいるのは、
絵を描いている僕の姿が、
見える、
「…っ」
一生懸命に絵を描いている昔の僕、
近寄ってみると、
「これは…」
昔の僕が描いている絵と僕が持っている絵、
同じだった、
その時、僕の頭の中の記憶がパラパラと漫画のようにページがめくられる、
全ての記憶が今頭の中で蘇っている、
すると、
最後の1ページだけ止まった、
これは、
そう、
この虹の絵、
展望デッキから見た景色と僕が描いた虹の絵を見比べた、
「あった…あった!ここだ!」
やっと見つけた、
何時間もかけて見つけた虹の絵の答え、
ここだったのか、
学校とレインボーブリッジ
そしてお台場は水没して雨が上がって虹が出ている、
「やっと見つけたよ!歩夢ちゃん!」
「本当?」
「うん!これ!」
「あっ、本当だ!」
「ね!」
「ふふっ、よかったね空良くん!」
「うん!」
やっと見つけた、
達成感がすごい、
よかった、
本当によかった、
嬉しすぎて涙が出た、
「もう、空良くんったら…」
「えへっ///…」
「よしよし、よく頑張ったよ、空良くん」
「歩夢ちゃん///」
「ん?」
「記憶、取り戻せたよ///」
「…空良くん!」ダキッ
「わぁっ⁉」
抱きしめられた、
あぁ、
歩夢ちゃんの匂い
落ち着く、
この甘いシャンプーの匂い、
すごく好き、
頑張った、
うん、頑張った、
やっと全ての記憶を取り戻せた。
帰りの電車、
歩夢視点
「すぅー…」
ふふっ、
疲れちゃったね、
いつも帰りの電車、
私、空良くんの肩に寄って寝ていたよね、
今日は逆、
空良くんが私の肩に頭乗せて寝ちゃっている、
彼氏が寝るってあんまり見ないよね、
なんか不思議なような、
そのまま私も寝よっかな?
なんてね、
あ、もうすぐ空良くんが降りる駅だ、
「空良くん?空良くん?」
「すぅー…」
もう、爆睡しちゃっているよ…
しょうがない、
こんなことするのは良くないけど、
起こさないと、
「ふー」
「うっ、ん~」
あ、やっと起きた
「歩夢ちゃん、耳くすぐったいよ…」
「ふふっ、だって空良くん起きないから」
「あ、もう品川か」
「うん」
「今日はありがとうね」
「どういたしまして」
「じゃあまた明日!」
「うん!じゃあね空良くん!」
やっと空良くんの記憶が全部戻ってよかった。
でも、
泣き虫になっちゃったね、
泣き虫でも空良くんは強い、
強い男の子だよ、
私も、
強くならないと。
これで第3章は終わりです!
次回は第4章!
時空関係なしに書こうかな...
あ、果林さん達卒業させちゃった笑
それではまた!