魔王生徒カンピオーネ!   作:たけのこの里派

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第三十一話 鋼鉄の聖女

 麻帆良学園祭二日目。

 一日経ったというのに、その喧騒は絶えず満ち充ちていた。

 とは言え二日目は小休止。三日目の学園一大イベントの為、特別な行事は一日目同様にあるわけではない。

 

 勿論、ウルティマホラなる武道大会や小規模で限定的だが部活連によるライヴや、個々によるミスコンなど様々なイベントは盛り沢山だ。

 小休止と表現したが、寧ろそれは三日目に対する中継という重要な役目を意味している。

 学園の裏方は、三日目の一大イベントに向けての追い上げを行うのがこの二日目なのだ。

 

 そんな楽しげな喧騒に紛れ、一人の少女が人混みから離れていく。

 

 長い金の髪を一束に纏め、機械的とも思えるほど綺麗な立ち姿で歩く。

 瑞葉燈。

 本来衆目を集める彼女は、認識阻害の魔法具でその場所へ歩を進めていた。

 

 世界樹の広場。

 本来恋人のデート場の其処は、麻帆良祭の開催中にも拘わらず、人の気配は皆無だった。

 

「先程から私に殺気をぶつけて来ていたのは、貴女ですか?」

 

 アカリを迎え入れた世界樹広場に佇む者は、麻帆良学園の制服を身に纏いながら、彼女の見たこともない少女だった。

 黒い短髪に黒い瞳。しかし明らかに日本人ではない肌と顔立ちの少女は、静かに無手を晒してた。

 

 まつろわぬ神でもない。

 神獣でも、神祖でもない。

 紛れもない人間でありながら、奇妙な共通意識をアカリは感じていた。

 

「アカリ・スプリングフィールドですね」

「その名は四年前に捨てました」

 

 名を問う言葉に、否を即答する。

 アカリにとっての姓は、己が主人のモノである。

 スプリングフィールドに特別な嫌悪や忌避があるわけでなく、それ以外が悉く彼女にとって無為なのだ。

 

 そのアカリの言葉を受け、静かに彼女は俯く。

 あるのは後悔と、行き場の無い憤怒のみ。

 

「────やはり私はジュデッカに墜ちるべきだった」

 

 それはあるいは、懺悔だったのかもしれない。

 

「あの方の教えを受けながら真理には程遠く、大役を与えられながら最後には耐えきれず最大の裏切りをした。その果てに現れた救いさえ、何も知らずに掌から溢れ落ちた」

 

 親の罪が子に罰を与えるなどあってはならないこと位、百も承知だというのに。

 彼女は止まることなど出来はしない。

 そうするには、彼女は時間という鑢によって余りに失い続けた。

 故に、彼女はアカリが既に捨てている筈の名を以て仇敵とする。

 

「────()()()()()()()()()()……ッ!」

「…………あぁ、元老院や母親の方かと思いましたが────愚父の方でしたか」

 

 彼女の言葉に、アカリは納得と共に頷く。

 珍しくはあるが、今まで居なかったわけではないと。

 

「貴女個人には恨みはない。これが余りにも筋違いなモノだとも理解している……()()()を殺した怨敵は既に居ない。だとしても、貴女に八つ当たりをしなければ自身を保てないッッ!!」

「えぇ、えぇ。至極同感です。私も共に盛大に怨み倒しましょう。────あぁ、皐月様の手を煩わさずに済みそうで、本当に善かった」

 

 正当ならざる復讐者は、怨敵の娘にその牙を以て突き立てんと襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三十一話 鋼鉄の聖女

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 復讐者の少女が足を踏み込む。

 瞬動によってアカリの懐に入らんとした瞬間、踏み込んだ地面から黄金色の魔力刃が彼女の足を串刺しにした。

 

「『千の鋒(ミッレ・アウテム・フェッルム)』」

 

 アカリのアーティファクトが文字通り()を指す。

 

「申し訳ありませんが本日は皐月様の供回りを勤める予定があります。なので早々に終わらせて頂き────」

「アァッ!」

「!」

 

 先の先を制したアカリの思惑を乗り越えるように、皮靴を引き裂きながら踏み込んだ足で突き進んだ。

 自ら足を引き裂く激痛、それを上回る激情で復讐者はアカリに迫った。

 

「刺殺」

 

 そんな彼女に、一振りで足りないのならばと言うように。

 十を超える複数の刃が、復讐者の四肢の関節部、背骨を含めた胴、果ては頚椎や頭部を含めて全身を貫いた。

 

「か……ッ!」

 

 そうなれば精神論ではどうにもなら無い。

 構造上は人間と変わらないのか、流石に突き進むことは出来ない。

 凧が挙げられるように全身を貫かれ彼女は、苦悶の息を吐き出した。

 だが。

 

(────血が出ていない。先程裂いた足も無傷、か)

 

 人間ならば即死すべき惨状に、しかし復讐者の息の根を止められずにいた。

 明らかな異常といえる光景に、僅かな焦りがアカリに生じる。

 

 何故なら何等かの異能の類いだとしても、王家の魔力────禍払いを有するアカリならばそれらごと切り裂いて殺している。

 仮にまつろわぬ神の権能であっても、いつかの制約や条件こそ有れど禍払いに切り裂けぬ超常など在りはしない筈であった。

 

「不死者ですか、参りましたね……」

 

 斬った張ったで倒せない場合、アカリに止めを刺せる方法がない。

 無限再生ならば手足を斬り落とし続ければ良い。殺せはしないが対処は出来る。

 だが、斬れども斬れどもその珠肌には傷ひとつ与えられはしない。

 切り落とすなど程遠い。

 

(そもそも当たっていない? 透過……、位相回避? あるいは、時間軸がズレている?)

 

 あるいは手足をねじ切ることだが、相手の能力の全貌が解らないのならば、目の前の不死者の様な埒外の不死性でもない限り危険すぎて行えない。

 

「ですが……」

「ッ!」

 

 上空で精製した刃の雨が不死者を再び地面に縫い付ける。

 その有り様はまるで針地獄の様。

 既に復讐者の少女の姿は剣山で見えていない。

 

 そう、縫い付ける事が出来ている。

 ならば透過を含めた回避ではない。

 

「触れられるならば抑え込むまで。詠唱が出来ずとも、神秘を行使する術はあります」

 

 懐から札を取り出す。

 魔法が駄目なら呪術に頼るまで。

 呪文詠唱が封じられているアカリは、封印符を含めて様々な術符を持ち歩いているのだ。

 符術。

 それが手段が少ないアカリが選んだ道である。

 そして殺せない相手の対処は、封印と相場が決まっている。

 

「────『光輪(ニンブス)』」

 

 封印符が剣山に配置される直前、それが根元から削ぎ落とされた。

 内側から無理矢理刃をへし折ったのだ。

 

「っ、あれだけの魔刃を破壊できる攻撃力……!?」

 

 厄介な────アカリが口にする前に、崩れる剣山から白い光が瞬く。

 

「────」

 

 直感的に、アカリは大量の魔刃を形成、行く手を阻む壁の様に配置する。

 しかし、その判断は悪手だった。

 壁を形成する一瞬の内に、復讐者は光のように淡く白色に発光しながらアカリの背後を取っていた。

 

「な────」

「『白光の拳(ホーリーフィスト)』」

 

 光速の聖撃が、アカリに突き刺さった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっ」

 

 白光の拳を受けたアカリが吹き飛んだ姿に、そこからかなり離れた上空に構成された魔法陣に立つタカミチが、前のめりになりながら思わず声を漏らす。

 彼が飛び出さなかったのは、隣にいる人物が平然としていたからだ。

 

「フン。カリンの奴、アカリの攻略法を偶然ながら行ったか」

「攻略法?」

 

 同じく空中に腰かけて足を組んでいる雪姫が、冷静に状況を理解してた。

 

「アカリの強みはどんな人間でも一目視ればその人間の殺し方を導き出せる殺人術と、神秘に対する刃と盾になる禍払いだ。だが、カリンは特級の不死だ。特に今は感情が振り切れているから痛みによる怯みも殆ど無いだろう」

 

 禍払いはあらゆる魔を絶つ。

 逆に言えば、それで絶てなければ詰まってしまう。

 

「それに奴の魔刃の切れ味は兎も角、強度自体は大したことは無い。それ故に数で補っているのだからな」

「うん、凄いね。僕もそろそろ勝てないなぁ」

「馬鹿を云え。あの程度の弾幕、お前の拳ならば諸供捩じ伏せれるだろうが。逆にカリンの攻略法は単純。肉体の絶対性に比べ、アレの精神は比較的ではあるが特筆するほどではない。最強クラスなら闇系の中級魔法で沈む。だが、アカリの奴に精神攻撃の類は無い」

 

 だからこそ、それらを破壊するほどの攻撃力に耐えられない場合、アーティファクトで圧倒することが出来なくなる。

 戦術的ごり押し。

 奇しくも紅き翼、ナギ・スプリングフィールドが好んで行った戦法こそが、彼女にとっての天敵だった。

 

「加えてアカリ君は魔刃で壁を創ることで、結果的に視界を自分で塞いでしまった、と」

「そうだ。だが確かにこれはアカリの攻撃力に耐えきれるカリンの不死性が凄まじいと言うべきだろう。あれだけの魔刃を相手に無傷で耐えきり、破壊するほどの攻撃力に加え、疑似的な神速まで有するなど人間相手に考えはしないだろうからな。それこそまつろわぬ神や魔王ぐらいだろう」

「……世界からの断絶、傷自体を否定する事象改変。神の恩寵……鋼鉄の聖女とは良く云ったものだね」

 

 その名は中世ヨーロッパ、魔女狩り最盛期の最中において、神明裁判に308回ほど掛けられながらも一切の傷を得ず、死に至らなかったとされる少女に与えられたモノである。

 当時の神判という性質と歪んだ司法と照らし合わせると「神の試練を受けても無傷であるため、善良で潔白なただの人間である」という結論せざるを得なかった、当時の悪習が生んだ異端の聖女。

 そんな無罪となったが故に恐れられた聖女は、突然現れた金髪の吸血鬼に攫われたという。

 

「あぁ、それよりも彼女には有名な名があったね。イシュト・カリン・オーテ、いや────()()()()()()()()()

 

 十二使徒ユダ。

 その名は聖書において、神の子に次ぐ大きな役割を以て描かれた十三番目の弟子。

 神の子を銀貨三十枚で売り渡した「裏切り者」の代名詞。

 

「ユダの裏切りが、神の子によって与えられた役目だという解釈は以前から存在していたが、それを目の辺りにするのは奇妙な気持ちだよ」

「フン」

 

 一例を挙げれば、スイスの神学者のカール・バルトは、ユダはイエスを十字架に架け救世主(キリスト)に昇華するという重要な役割を果たした人物であり、『神の使わした者』と考えた。

 

「だが当時のカリンは聡明であったが、所詮見た目相応の小娘。師と慕うものを師自身から与えられた役目とは云え、裏切った事に耐えられると思うか?」

「……それがユダの自殺かい?」

 

 神の子が捕らえられてから磔刑に至るまでの壮絶な経緯は周知の事実。

 それを目にして、彼女を襲った罪悪感と苦痛は誰にも計れはしない。

『マタイ福音書』では、ユダは自らの行いを悔いて、祭司長たちから受け取った銀貨を神殿に投げ込み、首を吊って自殺したとされる。

 それが役目だとしても、彼女は罪の意識に耐えられなかった。

 ユダは自ら地獄に墜ちることを選んだ。

 

「そうなれば、カリンは聖書通りに地獄の最下層(ジュデッカ)に墜ちる。自殺はキリストに対する最大の裏切りだからだ。神の子はそれさえ知っていたのだろう。全く、神の愛など人間からしてみれば理不尽極まりない物でしかないというのに」

「それを防ぐための恩寵による不死だと? 随分極端な結論だね……」

 

 故に、カリンを護る不死の権能は()()()()()()

 此処に無いものを斬ることは、禍払いとて不可能だ。

 それこそ不死の権能の正体を暴き、その性質とその攻略法を導き出さない限り。

 

「新約聖書が作られた理由は知っている筈だぞ。そも神とは天災や自然の擬人化だ。そんなものの愛など、人間の尺度なわけがないだろう。聖書の神の過激さは、ギリシャ神話のソレとは別だが似たようなモノだぞ」

「ハハハハ……」

 

 神、別名をマッチポンプという。

 返答に窮したタカミチは笑うしかない。

 空気を変えるように話題を雪姫本人に移す。

 

「ゴホンッ。処で君は何時彼処に向かうんだい? てっきり先程向かうんだと身構えたけれど、君は動かなかったし」

「ほう、アカリがもう負けると?」

 

 カリンの復讐に対して思うところが無いわけがない。

 彼女の復讐の炎の種火は雪姫自身。直ぐ様迎えに行きたい気持ちは無論ある。

 だがそれと同じくらい、二人の戦いが観たい欲もあった。

 或いは、この状況を作った生徒の覚悟を少なからず認めたからか。

 

「皐月が思わずやらかして、今頃灰も残さず燃やされて無ければの話だがな」

「エヴァ?」

「何でもない。まぁ観ていろ、私は万が一のストッパーだが────まだ万が一には程遠いぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ……はぁっ」

 

 拳を振りかぶったカリンの姿は、無傷な肌に反してボロボロだった。

 中等部の制服は見る影もなく、魔刃によって襤褸同然に成り下がっていた。

 全身に突き刺さっていた魔刃を無理に突破したのだ、常人ならば七度は細切れになっているだろう。

 

 流石にあれだけの刃に貫かれ、脱する為に不死に宿る恩寵を最大限発揮したのだ。

 如何に不死者と言えど疲弊しないわけではない。

 だが、その視線は途切れていない。

 だからこそ、それに対応できた。

 

「────散れ」

「ッ!」

 

 アカリが吹き飛んで土煙が上がっていた場所から、ダムが決壊する様な勢いで、濁流の如き散り花が吹き荒れた。

 それは花吹雪のように細かな魔刃が、幾億と溢れ殺到しているのだ。

 コンクリートを削りながら殺到する濁流としか表現できない刃の波が、直前までカリンが居た場所を呑み込む。

 それで止まるわけがなく、その総量を増加させながら獲物を求めて進み続ける。

「くっ!」

 

 問題はその速度だった。

 津波となった魔刃の濁流が、先程反応できても回避できなかった魔刃と変わらぬ速度で殺到するのだ。

 その脅威は跳ね上がる。

 それを回避し続けられているのは、彼女が神の恩寵の出力を高めているからだ。

光輪(リンブス)』を纏うカリンは聖なる光そのもの。

 それこそ、本当に光の速度で行動することが出来る。

 だが、光速が適応されるのは挙動のみ。

 神速のように移動時間を短縮する訳ではなく、思考速度までは加速されない。

 

 そうなれば光速移動などそうそう出来はしない。

 一つ間違えれば目も当てられない惨状になるのは、目に見えているだろう。

 つい飛び込みすぎて地球から太陽に突っ込む、ということが本当にありえる。

 

 なので移動や回避で彼女は光速化していない。

 出力を高めた程度で、単純な速力は光速には程遠いのだ。

 彼女が適応できるギリギリの速度に加速し、刃の波に呑まれないようにするのが精一杯。

 

「ッ、しまっ」

「遅い」

 

 出力調整と迫り来る濁流に気を取られ、正面から迫るアカリ本人に気付けなかった。

 そして例外的に、アカリは殺人術として神速さえ見切る心眼を五歳の頃に与えられている。

 逃げ回るカリンを誘導するのは容易い。

 

「────────神鳴流奥義、雷鳴剣ッ!!」

「がッ────!?」

 

 そして当代最強の神鳴流宗家の力を持った茶々丸に、アカリが師事していないなんて道理はない。

 携えていた魔剣から放たれる雷撃は、傷こそ一つもつけられなかったが、しかしカリンの動きを止めるには十分だった。

 足を止めてしまえば、迫り来る津波に呑まれるのは必然。

 

「圧殺」

 

 巨大な水が大瀑布の如く叩き付けられる様に、刃群カリンを呑み込んだまま広場に巨大なクレーターを生み出した。

 

 しかしそれでも尚濁流は止まらず、彼女を延々と切り刻み、削ぎ落とし続ける。

 もがけど、刃単体は小さな花弁程度の大きさ。

 如何に光速でもがこうが水中でもがこうが空を切り空間を埋めるように他の刃が流れ込む。

 

 ただの水ならば衝撃波と共に吹き飛ばせるやもしれないが、濁流を構成するのは禍払いの魔刃。

 全身を切り刻まれる激痛に────────先程の痺れも加わっていることに気付く。

 剣とはとても言えない刃の濁流にさえ、神鳴流の技が発動していると。

 

「神鳴流変成奥義────『雷鳴瀑流』」

「ッ、────ぁああああああッッ!!」

 

 身動きを封じるような雷撃を、濁流に呑まれたが故に全方位から浴びせられ続ける。

 どれだけ足掻こうともがいても、呼吸も抵抗も奪わう程の刃の圧を受け続ければじき力尽きるのが道理。

 如何に不死者といえど、意識を常に保ち続けるなど不可能だった。

 そうなってしまえば、符術による封印は先程と違って速やかに行われる。

 彼女を圧砕せんとしていた刃の瀑布がその形を変えていき、一つに定まる。

 

「────『花刃封棺(かじんふうかん)』」

 

 神の子によって最後の審判まで存命を約束された不死者は、札が紋を刻む十字架を模した刃の棺に封じられた。

 




 というわけでアッサリめですが、久し振りの戦闘回&カリンちゃん紹介回でした。

 カリンちゃんの過去はUQで語られた内容に、『新約とある魔術の禁書目録』のフロイライン・クロイトゥーネの逸話を一部追加した感じです。
 鋼鉄の聖女の由来を考えたらこんな感じかなぁと。

 彼女の不死性は殆ど原作通りの性能です。
 つまり権能と同等。より正確に言えば、真なる神が永続的に彼女に対して権能を使い続けている感じですね。
 なので権能そのものは幽世か立川市に居るであろうジョニデ風のロンゲのモノであるため、禍払いも神殺しの炎も効きません。
 ただジョニデ風のロンゲの前身などの独自設定上、とある神と皐月のみ不死性の上から殺害可能とだけ。

 カリンちゃんの戦闘能力は防御を不死に任せたガン攻めをイメージ。
 実は原作でラカンの認識速度を超えた拳速に、彼の腕を切り落とせる攻撃力を有している彼女。まぁバグは素で落とされた腕をくっ付けるだけで治してましたが。
 なのでカリンはスペックだけならチートなのですが、戦闘技術など不死性と攻撃力以外は最強クラスには届かないイメージですね。神の恩寵込みでも総合戦闘能力はアーウェルンクス・シリーズ程度かと(ラカンに一矢報いてる時点で通常のアーウェルンクス以上ですが)。
 元々武芸者でも無いただの宗教家の弟子でしか無いですし、ワンシーンだけの回想でも何処ぞのタイツ師匠のように2000年間鍛え続けてる様な様子は無く、普通の村娘やってるみたいですし。

 アカリの実力もそれなりに描写出来たかと。
 基本エミヤみたいに剣群の射出ですが、今回はまんまブリーチの千本桜を登場。
 散った花弁のような刃の津波で面攻撃を行いました。
 加えてその状態で神鳴流奥義使用。
 なので射出する剣群にも奥義の適応可能です。
 ネギ君と同等の素養持ちならできんだろ、と(逆説的にネギ君の才能がヤバイ)
 それとアカリの欠点である呪文詠唱不能を補うために符術を採用。委員会と繋がりがあり、このかが術を学んでる点を活かしてみました。
 最後の封印シーンはブリーチで日番谷が中華風滅却師を倒した十字の氷柱をイメージしていただければ。

 戦闘結果は遠距離の攻撃手段が無いカリンちゃんがじり貧で押し潰され負けです。逆にアスナや刹那相手には不死性のごり押しで優位だったり。このかも前衛無しだと辛いかな?
 まぁ相性勝負でしたね。

 尚、アニメUQの最終回の3-A総登場シーンは理解はできても納得できてないです。
 ネギま2としてはアレが正しいのかもしれませんが、アレの尺を削れば戦闘シーン(特にラカン)の描写を原作通りに出来たでしょうに。
 それとネギ・ヨルダの棒立ちで茶番感が激しすぎてどうにも……呆然としてるのはわかるんですけどね?。

 とまぁ今回はここまで。
 一度できた後添削or加筆してたらこうなりました。尚誤字脱字が無いと言い切れない模様。御指摘には何時も大変助かっておりまする。

 fate作品描きたいが為にストック溜めながら此方も同時進行すると更新速度はこんな感じかと。
 まぁ色々忙しいのと、ティン! と来てからの執筆時間は半月程度ですが。
 お付き合い頂いている方々には感謝です。
 次回はカリンちゃんと雪姫の再会、及び超の魔王謁見あたりをやれるかな?

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