魔王生徒カンピオーネ!   作:たけのこの里派

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数多くの感想、誤字修正指摘など、誠に感謝します。



第七話 ファンタジー世界において京都は魔窟

 「――――――フーッハッハッハッ!! 遂に来てやったぞ京都!!」

 

 京都駅前、そんな事を叫んでいる絶世の美女が居た。

 目も眩む美しいプラチナブロンドの髪に蒼色の瞳、白磁の人形のような白い肌。老僧すら情欲を誘われる女神の様な肢体。人体の黄金比とも呼べる容姿。

 そんな誰もが羨み目を奪われる美女の側で、彼女を可哀想な子どもを観るような目で眺めている少年がいた。

 

 「少し大人しくしようか? 寧ろ大人やろうかエヴァ。周りの目が痛々しいから」

 「い、痛い言うな! 何年間あの場所で永遠中学生やらされたと思っている! 少しぐらいはしゃいでも良いだろう!!」

 「うんうん解る。エヴァがカワイイのは良く解ってっから、取り敢えず静かにしよう」

 「いいから落ち着く。幾ら私でも六百歳年上の先祖をガキ呼ばわりしたくない」

 「エヴァちゃんかわええなー」

 

 まぁ兎に角皐月一行は、ゴールデンウィークで京都に来ていた。

 

 諸君は何故、京都が世界的観光名所とされているか理由を知っているだろうか?

 

 京都は約千年もの間日本の政治的中心地であり、宗教・非宗教建築と庭園設計の進化にとって主要中心地であり続けたからである。

 それ故に、京都の歴史は日本の歴史の大半を占め、十二ヶ所も世界遺産に登録されていることから、京都の文化的価値は日本のトップクラスと言えるだろう。

 

 しかし同時に、ファンタジー・伝奇物の作品に於いて京都は、魑魅魍魎が跋扈する魔都として描かれることが多い。

 日本三大悪妖怪や祟神が活躍、又は生まれる原因は大体京都にあり、土蜘蛛や『平家物語』の鵺ら妖怪達などの伝説や伝承が非常に多く、同時に、陰陽師安倍晴明が活躍するなど、話題に事欠かないからなのだろう。

 権力争いに魑魅魍魎と、京の都は世紀末極まりなかったと言える。

 

 

 

 

 

 

 

第七話 ファンタジー世界において京都は魔窟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、混乱の渦に呑み込まれているタカミチさんにエヴァの解呪をしていたことを言ったは良いが、方法が「仮契約で手に入れたアーティファクト」という返答で誤魔化すことに成功した。

 つまり魔王であることは秘密にしたのだ。

 タカミチさんはそんなことよりもアスナ嬢の記憶の封印が一大事だったのか、エヴァンジェリンの解放という魔法使いにとっての大事件も、意識の外に追いやられていた。まぁタカミチさん本人のエヴァに対しての印象が頗る良かったということもあるけど。

 ちなみに学園長をディスりまくった俺だが、あくまでも可能性。

 魔王となったことはその内話す予定だ。

 

 

 

 ――――――――さて、では何故自分達が京都に居るかというと、理由が三つある。

 先ず一つはこのかの魔法バレを報告するためである。彼女が現時点から魔法や呪術を学び始めた場合、原作時には十分自衛が可能と考えたからだ。

 尤も、アーウェルンクスクラスには届かないと思うが。

 

 次二つ目は、俺が権力を欲したからである。

 このかの実家である関西呪術協会。俺の予想では、カンピオーネ!原作での日本の組織『正史編纂委員会』としての役割をこの組織が請け負っていると睨んでいる。

 そもそも麻帆良学園の魔法使い達は本質的には外来であり、『あの』メガロメセンブリアの下位組織でもある。そんな彼らが関東全てを支配出来るとは、とてもではないが思えない。

 

 何よりそんな外来の連中が神関連の霊地などにデリケートな処置なんか出来るか些か疑問である。

 

 故に日本政府と古いパイプを持っているのであろう関西呪術協会を魔王としての強権を振るい支配下に置くことで、エヴァと戸籍上死亡している俺の戸籍問題が解決し、そんな魔王の友人のこのかに手を出そうとする奴を無くす事にも繋がるのだ。

 

 三つ目? エヴァが登校地獄の呪いを解呪出来たから、ゴールデンウィークで京都に行きたい言い出したからだよ。

 

 

 ―――――結局、あの時の真祖化術式を傷付けてしまった影響は甚大だった。

 不死の不完全化と吸血鬼としての特性の大半を失うという形で、最早エヴァは吸血鬼とは呼べない存在になっていた。精々再生能力が頗る高い最強クラスの魔法使いといったところだろう。

 

 幸い術式そのものに自己修復機能でもあるのか僅かに修復しているものの、何年後に完全修復するのかは解らない。極めて不安定な存在になってしまったのだ。

 本人は成長する余地が出てきたので「エロナスビざまぁッッ!!」と図書館島の某古本野郎をディスりながら大草原生やしているのだが、傷付けてしまった張本人としては複雑である。

 

 そしてアグニの権能と別荘を用いて一気に二十代まで成長させた訳だ。

 

 アグニの権能はあらゆる属性の炎を司る。同時にアグニは子孫繁栄をはかる恩恵の神としても信仰されている。

 つまり、成長ホルモン(生命力)という名の『火』を大幅促進させることも出来るわけで。

 結果、エヴァが大人(雪姫)バージョンというよりかは、原作でもあった幻術で成長した姿となったのだ。

 どうすんだコレ、アルビレオ発狂するんじゃないだろうか。

 ざまぁ。

 

 兎に角、これで「原作なんて無かったんや」という状況が完成してしまったのだ。

 加えて言えば、あの後強行された仮契約(パクティオー)とか。

 

 「そう思うならさっさと帰ってくるんだったな」

 「つーか、俺はホイホイ仮契約しちゃう君らに物申したいんだけど。エヴァに至っては舌入れてきやがって。何よブッチューベロベロって。一応ファーストキスだったんよ?」

 「中々に美味だったぞ?」

 「激しく不満。エヴァ、狡い」

 「ふはっ! 何事も早い者勝ちだ。小娘」

 「アリカにナギを取られてた分際で良く言う」

 「グボァッ!?」

 

 そんな風に稲荷神社で弁舌戦で押してるアスナさんや。お主もその後仮契約してるからね。

 ちくせう。

 こういう時にカンピオーネの魔法抵抗力? が邪魔になる。

 血での仮契約が出来ない。

 

 「ええなー。ウチもつっくんとぱくてぃおーしたい」

 「親御さんに言わないでヤるとヤヴァイから。でも仮契約とは言えナオンが簡単に唇許しちゃいけませんのことよ。オイちゃんこのかが将来要らぬ男に騙されないかとても心配」

 「ウチは別につっくんとやったらええでー」

 「ありがとねー。もし誰とも結婚出来なかったらたのまー」

 「ちょっ、ちょっと待て!」

 

 俺らの会話に焦って乱入するエヴァ。

 何よ一体。

 

 「(貴様ッ、近衛このかが好きなのかっ!?)」

 「(えー? 好きだけども、今のはアレじゃん。近所の小さい娘が結婚してー言ってくるのじゃねぇの?)」

 「(ムッ、そうか。しかし……ぬぅ)」

 「(嫉妬してくれてんの? かわいいー)」

 「だだだだ誰がッッ!?」

 

 エヴァンジェリンろっぴゃくさいかわいい。

 ていうか解呪してからエヴァのデレが多くなってきてないか?

 しかしゆかりんじゅうななさいより年下なエヴァ、是如何に。

 まぁ東方系は年齢層がヤバイからなぁ。千才が若輩扱いだし、えーりんとか億単位だっけ? 意味分からん。

 そう言えば、ネギま!続編のUQHOLDERの不死者って既に存在してるんだよな。

 宍戸甚兵衛は不死者歴千四百年っつってたし。

 

 「大丈夫。皐月は私の嫁。それに私はこのかならOK、バッチコイ」

 「アスナさんや。君最近キャラブッ壊れてない?」

 「ジャックはこんな感じだった」

 

 あの変態筋肉ダルマェ……。

 何故紅き翼の出鱈目共は変態しか居ないのか。

 

 その後京都の日本風景を堪能しながら、木乃香の実家である関西呪術協会(暫定)に向かっているのだった。

 

 「しっかしこの千本鳥居のパクり。色々大丈夫なのか?」

 「アウトだが、そこは魔法だろう」

 「魔法って言えば大体罷り通る。コレ不思議」

 「一年ぶりやなぁ。でもホンマに御父様達も魔法使いなん?」

 「青山、いや近衛詠春は京都神鳴流剣士。要は退魔師だがな」

 「極大魔法を斬れるSAMURAIとか胸熱。SAMURAIに憧れるのは日本の野郎ならしかたないね」

 

 そんな重要文化財に全力で喧嘩を売っている鳥居郡を抜け、大きな門が目にはいる。

 この先がこのかの実家であり、関西呪術協会の総本山があるのだ。

 尤も、原作では、という枕詞が付くのだが。

 そんな時に皐月とアスナ、エヴァンジェリンが複数の視線に気付く。

 貴様ッ見てい(ry

 

 「ほぅ、随分な歓迎だな」

 「しかし敢えてシカト。にしても妙に警戒してない?」

 「このかが本物か決めかねている? でもこっちはこのか自身が連絡済みで、別に後ろめたいことは無い」 

 「どないしたんや皆?」

 「良いから良いから」

 

 そして門を抜けると、その長い回廊に妙齢の女性が現れる。

 彼女は黒い長髪に京都美人を体現した、しかし同時に研ぎ澄まされた刃の様な鋭さを兼ね備えていた。

 

 「ほぅ……」

 「鶴子おば様!」

 「え、どなた?」

 「御父様の従姉妹やで!」

 「なんやまぁ、このかちゃん久し振りやなぁ」

 

 青山鶴子。こと魔性駆逐において魔王を除けばブッチ切りで新・旧世界最強。

 詠春の従姉に当たり、『関西呪術協会最強戦力』京都神鳴流歴代最強を冠する女傑である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆ 

 

 

 

 

 

 

 

 皐月達が鶴子の案内で屋敷を進んで大広間に着くと、眼鏡を掛けた生真面目そうな男性が待っていた。

 このかの実父であり、紅き翼の一員である魔法世界のサムライマスター。

 近衛詠春その人である。

 

 「お父様! 久し振りー」

 「ははっ、これこれこのか」

 「詠春久し振り。このかに魔法バレしたから来たよ」

 「―――――ファッ!?」

 「なんというデジャブ。しかしアスナの記憶が戻った事の反応か魔法バレがショックの反応か、どっツィッ」

 「もう少しその棒読みなんとかならんのか」 

 

 紅き翼の苦労人の反応が同じな件について議論していた外野に、漸く復帰した詠春が話し掛けてくる。

 

 「挨拶が遅れましたね。初めましてエヴァンジェリン、それと水原皐月君。近衛詠春です」

 「どもです。一応死亡扱いになってるんで、ただの皐月で構いませんよ」

 「ちなみにバレた原因は、主に私とジジイの不注意だ。娘に平和な一般人をさせてやりたい気持ちも分からんでもないが、組織の長としては下の下だぞ?」

 「……」

 

 遂に詠春が黙ってしまった。

 

 「こらこら詠春はん。あんさんが黙ってもうたらアカンやろ」

 「すみません。唯でさえ忙しいというのに」

 「構わへんですよって。ほな、持ち場に戻りますさかい」

 「お疲れ様です」

 

 そういって、鶴子は皐月達に会釈してからその場を後にした。

 神鳴流歴代最強が常に待機していなければならないほど、現在関西呪術協会は脅威に曝されている。

 

 「ナギと一緒に、あの大きくて顔も手も一杯ある巨人と戦った時と雰囲気が似てる」

 「……やはり、記憶を取り戻しているのですね、アスナ君」

 「ぶいぶい」

 「へいへーい、何か緊急事態みたいだから無表情ダブルピースは止めようぜーアスナー」

 「ハハハ、アスナ君も随分明るくなりましたね」

 「神楽坂アスナ、そう言えば貴様何故詠春と知り合いなのだ!?」

 

 あれー、言ってなかったっけ?

 皐月とアスナがそんな反応をしているが、間違いなく非常事態なのだ。

 

 「お父様、ウチが帰ってきたん迷惑やった?」

 「そんなことは無いですよ。寧ろエヴァンジェリンを連れてきてくれたのは有り難いです」

 「ほぅ? 私が必要な状況か。神獣でも現れたか?」

 

 神獣。

 神に仕える生物の姿をした眷属である。

 その姿は仕える神によって千差万別で、孫悟空なら猿。玉藻の前なら犬や狐。インドラこと帝釈天なら兎。天狗なら烏など様々である。

 

 そしてまつろわぬ神の眷属であるため、戦闘力も非常に高く、まつろわぬ神と違って倒すことは出来るものの、魔王を除けば最強クラスの強者でも苦戦を強いられる程強力だ。

 

 「既に鬼神が出現した後ですよ。鶴子さんと素子さんが居てくれたお蔭で凌げましたが、もしまつろわぬ神まで出現したら事です」

 「いやいや、神さんにやったらどんなに死力尽くしても斬れませんて」

 

 まぁ、神獣は『ずっと俺のターン』で切り捨てられたのだが。

 

 「鬼か……神がいるなら閻魔に酒呑童子、羅刹天でも可能性があるな」

 

 鬼とは、日本や中国の代表的な妖怪である。

 日本では有名な昔話「桃太郎」「一寸法師」などで登場する他、秋田では「なまはげ」という神が存在するため、多くの人が幼い頃からその存在を知っている。

 おそらく日本に於いても最もメジャーな妖怪であろう。

 

「オニ」は「隠(おぬ)」が訛ったもので、元来は姿の見えないもの、この世ならざるものであることを意味していた。

 従って悪魔的なものだけではなく、かつては神も鬼の一種として考えられていた。事実「神」と書いて「オニ」と読むこともあった。

 ヒンドゥー教に登場する鬼神ラークシャサが仏教に取り入れられた十二天を守護する護法善神、羅刹天。

 閻魔大王の部下など、神にも関わりの深い存在である。

 それが次第に『人知を超えたもの』『この世ならざるもの』といったイメージに変わり、最終的に『災いをもたらすもの』『邪悪なもの』というイメージが定着した。

 

 「……媛巫女に霊視を行わせておりますが、未だにハッキリとした正体は…………」

 「お父様、霊視と媛巫女さんってなんなん?」

 「このか……そうですね、貴女も知っておくべきだ」

 

 媛巫女とは、日本の呪術界の女の呪術師で「媛」の称号をもつ高位の巫女を指す言葉。零落したまつろわぬ神である神祖の遠い裔、または神に仕えた巫女の子孫とされており、皆それぞれに希少な霊能力を所有している。 

 このかは極東最高の媛巫女の才を秘めており、アスナにいたっては魔法世界で『黄昏の姫御子』と呼ばれ、神祖にすら転じることもできる媛巫女の先祖帰りなのだ。

 尤も、それ故に百年間精神と身体の成長を止められ囚われ続けていたのだが。

 

 「つまり色んな力を持ってる巫女さんって事で、私もその媛巫女さんになれるって事でええん?」

 「えぇ。そして霊視とは、『今起きている現象』を霊感で読み取り、無意識に予測する力の事です。難しいかもしれませんが、要は鬼神の出現もこの力を持った媛巫女のお蔭で知ることができたんですよ」

 

 世界でも、英国の白姫や最高峰の魔女の霊視能力者であれば色即是空の境地に至ることで、望んで啓示を得ることもできるとされている。

 神の正体を掴むにはこれ以上の無い能力である。

 

 「まぁ、このかの話はまた今度にしましょう。それではエヴァンジェリン、正式な依頼として―――」

 「――――――待って詠春」

 「アスナ君?」

 

 ソコに、アスナが待ったを掛けた。

 アスナの視線の先には、室内にも拘わらず遠くを見据える様な皐月がいた。

 

 「つっくん?」

 「どうしたの皐月?」

 「………神の息子、七宝荘厳の甲冑姿、三又の戟に財宝と夜叉の主……多聞、全てをなすもの――――火と鍛治? アレ?」

 「なッ――――!!?」

 

 ソレに、思わず詠春が息を呑む。

 霊視による神の情報が皐月の口から零れるも、それ以上に先程までまるで感じられなかった、絶望的なまでの呪力に気圧されたのだ。

 

 先程まで詠春が、何故ここにいるのか解らない『普通』と認識をしてしまっていた少年が、今の詠春自身死力を尽くさねば勝てない神獣すら比較にならない存在へと変貌していた。

 

 「行くか?」

 「ういうい。どうやら俺の仕事みたいだから、ちょっくらレッツパーリーしてくるわ」

 「早く済ませて帰ってこい。私の京都観光は終わっていないぞ」

 「へーい―――――我は稲妻。中空に在り、罰を与える裁きの雷火なり」

 

 聖句を唱え、軽く跳躍した皐月は一瞬で雷と化して姿を消した。

 目指すべきは神殺しの獲物であるまつろわぬ神。

 そんな皐月の消えた場所を、信じられない様に見ながら、エヴァンジェリンに問い掛ける。

 

 「……エヴァンジェリン、彼は一体何者ですか……!?」

 「詠春、お前は武人だ」

 「……?」

 「敵を斬ることは出来るだろう、魔を斬ることは出来るだろう、しかし政治の才能は無い。違うか?」

 「……恥ずかしながら」

 「本来的には婿養子のお前が組織の長に就いているのは、かなりの苦労だったろうが……断言しておいてやろう」

 

 

 ――――お前の苦労はここから始まるぞ?

 

 

 「日本初だろう? 魔王は」

 「ふぁいとやで、お父様」

 「詠春が禿げないか私は心配よ」

 

 詠春は飾り物の自分の補佐をしてくれている人間に、顔を青くさせながら瞬動を用いるほど急いで連絡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 東寺真言宗の総本山『教王護国寺』。

 

 薬師如来を本尊としている世界文化遺産の、その中の毘沙門堂の前に人の影が存在していた。

 右手に宝塔、左手に三叉戟を持ち金鎖甲を着し、腕には海老籠手と呼ぶ防具を着け筒状の宝冠を被っている。

 そんな武将のような、毘沙門堂内にある兜跋毘沙門天と酷似した者が静かに佇んでいた。

 雷と化した皐月は、その姿を肉眼で捉え続け神速で辿り着いた。

 

 「なぁ、自分の木像が飾られてるのってどんな気持ち? 正直恥ずかしかったりする?」

 「語るに及ばず。仏門の徒でもない貴様に語ったところで理解出来まいて、羅刹王よ」

 

 その後は問答は無く。

 直後、まつろわぬ毘沙門天と幼き魔王が激突した。

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、関西呪術協会の立ち位置説明も木乃香の今後も後回しにして「そんなことよりデュエルしようぜ!!」と、まつろわぬ神ぶつけてみた今回。

詠春を『飾り物』と表現しましたが、本来近衛家の婿養子に過ぎない彼が長をやってて、正直原作までに反乱は何度も有ったと思います。政治能力がそれほど高くない、『西洋魔術師』と仲間やってた詠春を快く思わない人間は山ほど居たかと。
一応周りの助けもあってなんとかやってる感じです。
クロスの影響は近衛家に四家が仕えている、ですかね。

まぁそこら辺の設定はまた後程に。

そしてちょっとだけ出た神鳴流最強姉妹、青山鶴子に青山素子。
自分は『ラブひな』を持っていないので怪しいのですが、今作品ではラカンやナギ級に、対比して神獣単体はアーウェルンクス級に設定しています。
但し青山鶴子は退魔に関しては真人間で作中最強に設定していますので、鬼という『魔』相手は非常に相性が良かったので容易く勝てました。

ちなみに、自分は原作設定を度忘れしてしまうことがあります。
例えば闇の魔法の副作用である魔物化とか、感想で気付かされることもよくあるので、本当に有り難いです。


修正点は随時修正します。
感想待ってます!(*´∀`)

さて、今作品初の対まつろわぬ神戦。上手く書けるか心配です。独自解釈入ってるのでご注意を!

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