はぁーっと、ソファに腰掛けてため息を吐く。
俺は今、男子寮に帰っていた。
俺が住む寮はマンションで、基本的に四人部屋であるのだが……まぁ色々とキツイ強襲科なので、やめていったりや、転科したりなんてこともあって、今では一人で住んでいるのだ。おかげで家にいる間はめちゃくちゃ気が楽である。
今日は色々とあった、転校生の登場にキンジとのホモップル革命、そしてレキの上機嫌。本当に色々なことがあったな。
それに、今日は生徒全員に配信される周知メールが送られた。内容はとある生徒がチャリジャックに巻き込まれたということだ。まぁ、巻き込まれたのは九割九分九厘、キンジだろうけどな。そして、チャリジャック事件で神崎と知り合ったというところか。
今日あったことを思い返し、感想をつけていっているとやはり思う事がある……
「やっぱ……暇だぁ!」
最初のうちは一人部屋やっふー! という感じだったのだが、数ヶ月経った頃から、なんか……寂しくね? と思い始めているのだ。
俺は友人とAVでも見てセクハラ談義をするのが好きなんだ。
ということで、俺はキンジの部屋に行くことにした。
*
キンジの部屋の前に到着した俺。
キンジも俺と同じで一人部屋である。キンジは前年度の三学期から強襲科から探偵科に転科したため同居人がおらず、偶々一人部屋になったということらしい。
ドアの鍵を確認すると鍵が開いており、俺は何度もアポ無しでキンジの部屋に来たこともあったので、インターホンを押さずにガチャっと中に入る。
——うん、一瞬でインターホン押さなかったことを後悔したよね。
中に入ると、緋色の髪のツインテールの小柄な少女——神崎・H・アリアに見下されているキンジがいた。そして、神崎はこう言っていた。
「キンジ! アタシのドレイになりなさいっ!」
ガタッ。あまりの驚愕さに扉に手を打ち付けてしまった。その物音に気付いた二人が俺の方を見る。
沈黙する俺。固まるキンジ。顔を赤くする神崎。
「キンジ……」
「そ、ソラ! 勘違いするなこれは——」
勘違いなんかするか。歴戦の俺は今の状況ぐらい既に把握済みである。
「SMプレイは、騒音に気を付けてヤれよ……!」
天草空はクールに去るぜっ!
扉をゆっくりと閉めて出て行く俺。一拍置いて部屋の中からドタドタと足音が聞こえるが——ちゃんと分かってるぜキンジ。今度からはしっかりとインターホン押してから入れってことなんだろ?
俺はお前と神崎がどんなプレイをしていてもお前らの関係を応援しているからなっ!
——だけど、まぁとりあえず携帯を取り出して……。
「おい武藤! キンジと神崎が部屋でSMプレイをして——」
「待て待て待て待てっ! 勘違いだバカやろーッ!」
おい、バカ呼びはやめろ。
*
「——と、まあこういうわけなんだ……」
俺に事情を懸命に話すキンジ。
まぁ、内容をまとめると、神崎がキンジに付きまとって、女子は基本的に来るべきではない男子寮まで押しかけてきたと。
「それで、神崎はキンジとパートナーになるためにキンジに付いてきたってわけだな?」
「そうよ。それと、神崎じゃなくてアリアって呼んで」
「おけ。わかった」
しかし、俺も一安心だよ。お前らが変態プレイが好きな奴らだったらこれからどう付き合っていけばいいんだと思ってたところだ。
「じゃあ、俺はこのへんで失礼——」
「待て」
俺は部屋から去ろうと立ち上がるが、キンジが俺の服を掴んだためにその場から動けなくなる。
突然、何すんだコイツは。
「何しやがる。手を離せ」
「断る! お前も俺と一緒に巻き込まれろ!」
「はぁ……!?」
コイツふざけんじゃねぇよ!? なに俺を巻き込もうとしてんだよっ!
「ふざけんなバカやろう! 俺は帰ってAV見んだよ!」
「お前こそふざけんなっ! なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだよっ!?」
テメェは結局道連れが欲しいだけじゃねえか!
くっそ……とにかくこいつをどうにかしなければ……!
——いや、そもそもアリアは別に俺のことなんて必要ないはず!
「アリア! 俺をパートナーにするなんて思ってないよな!?」
俺はアリアに確認する。アリアは頷いて肯定の意をみせる。
当然だ! 誰が初対面の相手なんぞをパートナーにしようだなんて——
「ドレイにはしないけど、アンタってSランクでしょ? 利用させてもらうわ」
う……うん。俺のこと知ってたのね……まあいいかな。
「『利用』ってことは俺を『雇う』ってことでいいんだよな」
「そういうことよ」
「おっけい。しっかりと報酬もらえるならそれでいい」
と、まあ俺はアリアにとって都合の良い存在になれたので……。
俺はキンジに邪悪な笑みを浮かべる。キンジは歯を噛み締めて俺を睨め付ける。 ふふっ、勝者が正義なのだよ——さらばキンジ!
「——というわけで、じゃあなキンジ!」
「くそおおおおおおおおおおおおッ!! 覚えてろよソラあああああああああ!!」
逃げるが勝ち! というわけで俺は部屋を足早に出ていった。キンジの怨嗟の声が聞こえるが、気にしない気にしない。
*
部屋に戻っていく途中、俺はとある人物に出会った。
「おっ、白雪じゃねえか」
「あっ、ソラくん。こんばんは」
俺に礼儀正しく頭を下げて挨拶をする白雪と呼ばれる少女は
彼女——星伽白雪は『
——そして何よりも彼女を際立たせるものがある。
それは……たゆんたゆん、と揺れるその二つの巨峰だ!
彼女の胸は武偵高校に通う数多くの生徒の中でもトップクラスであり、俺も是非とも一度触ってみたいと思い続けていた。
彼女の揺れる胸を視姦していると、白雪は苦笑いをしていた。
「そんなに胸を見ちゃだめだよソラくん」
彼女は俺の鼻元に人差し指を差し出して、メッと子どもを諫めるように言った。
「へへへ、仕方ないだろ。その巨大な二つのメロンが悪いんじゃ! 俺に揉ませろぉ!」
「キャー、ソラくんに襲われるー」
白雪に襲いかかるように両手を上げてふざけるように言う俺。白雪も俺が本気ではないと分かっているのか全く真剣味のない棒読みで助けを求める。
そんなバカなやり取りが面白くて、二人して笑ってしまう。
——俺と白雪は友達である。
本来、白雪は気弱な性格なのだが、俺、そして、キンジには少し違うのである。
俺には普段の弱気さを見せず、お互い悪ふざけをしあえる友達の関係だ。
そして、キンジとの関係についてだが……まず、彼女はキンジのことが好きである。
その好きのレベルは普通の恋慕よりも強いと思われる。彼女が作った朝ご飯や晩ご飯をキンジの部屋に持っていって、通い妻のようにしていたりと……まぁそんな感じで、キンジとは彼氏彼女の関係というよりも結婚することまで既に考えているというぐらい好きということなのだ。
それを俺は分かっているので、俺は彼女を襲ったりなどはしないのだ——襲いたくないわけじゃないよ! その巨乳には一回ぐらいお世話になりたいとは思うしっ!
ついでに言うと武藤は白雪のことが好きである。
とまぁ白雪について話したが、彼女には俺から一つ注意しなければならないことがある。
「ここ男子寮なんだから、夜に来たら襲われるかもしれないぞ?」
そう。ここは男子寮なのだ。普通だったら襲われることなどあり得ないのだろうが、万が一ということもある。それに白雪は美人だしな。
「ふふっ。それはソラくんみたいな人にってこと?」
白雪はおどけたように笑って言う。まぁ、彼女が男子寮に来た理由は分かっているんだがな。
「そういうこと。白雪は可愛いんだから俺が襲っちゃうかもよ?」
俺は犬歯を見せてニヤリと笑う。女子に何気にモテるキンジが羨ましいことと白雪の可愛さへのちょっとした悪戯だ。
——そう。ちょっとした悪戯なのに、白雪が突然、真面目な顔をしたことに俺は呆気にとられた。
「ソラくんは誰かを傷つけてまで襲うなんて、絶対しないと思うよ」
彼女は俺に告げる。その声色は至って真面目で、俺の心の余裕を奪うには十分すぎるほどであった。
「だってソラくんは優しい人だから、誰かを不幸になんて絶対させないもん。それに、私はそういうソラくんの事が——好きなんだから」
全身から汗のようなものが吹き出していくのを感じる。心臓はバクバクとけたたましく鼓動し、俺の精神は既に限界を迎えていた。
う、うあっ……顔が熱い。やばいっ照れる。きっと白雪は友達として俺のこと好きって言ってるんだろうけど、こんな真っ正面から言われると流石に——
「私がソラくんのこと友達として好きって思ってるでしょ?」
「あ…ああ。実際にそうだろ……?」
白雪はキンジのことが好き。これは公然の事実だ。
しかし、白雪は首を横に振った。
「ううん、違うよ。私、ずっと貴方に言いたかったことがあるの……」
——はっ!? どゆことどゆことどゆことぉおおおおおおお!?
「嘘だろ!? ちょ、ちょっと待って——」
「私は貴方のことが好きです」
彼女は俺の声を遮って告げる。その表情は凛としていて、美しくて、普段の弱気で儚げな彼女からは一切感じられない姿だった。
う、うそだろ……? キ、キンジじゃなくて俺!? 俺のことが好きっ!? マジでか、夢じゃないのか!? 本当に——
そこで俺は気づいた。白雪がチロッと舌を出して笑っているのを。
——おい。
「なーんて冗談でーす」
悪戯が成功したかのように笑う白雪。
……アカン、顔が熱い。恥ずかしい。
「私に告白されてアタフタしてるソラくん可愛かったなー」
「あわわわわわわわわわわわっ!?」
ボンッと爆発したように顔が一瞬で真っ赤になったのを感じる。
「し、白雪ぃ……!」
「なーにー? ソラくん」
「やりすぎだろぉ……!」
「いつもの分のお返しだよっ」
うぐっ、たしかにいつも白雪にはセクハラ発言して、恥ずかしい思いはさせてるけども!
「ソラくんって一見口喧嘩とか強そうに見えるけど、実際は打たれ弱い部分があるよね」
「お、おい。まだ追い討ちするのか……!?」
俺の制止の声を彼女は聞く耳持たずで言葉を続けていく。
「いつも女の子にセクハラしてるけど、相手はちゃんと選んでるし、絶対に相手に対して嫌われるようなことまではしていないよね。だから私もいつもみたいに弱気にならないでソラくんと話せるんだよ?」
あまりの羞恥にグハッと吐血する。
「も、もう勘弁してください」
「ダーメーでーす」
白雪は両手の人差し指でバツの形を作る。
……白雪はドSだったのか!? キンジが女の子にラッキースケベしていた時は確かにブラックな感じの白雪——通称、黒雪になっていたけど、俺に対してはS雪なのか!?
くっ……! このままやられっぱなしは嫌だ!
俺はポケットからとあるモノを取り出す。
「これを見ろ白雪!」
黒い柄の防犯ブザーのような形をしている機械を白雪に見せつける。
「それがどうかしたの?」
この機械が何かをわかっていない白雪。
フッ——後悔しろ白雪っ! くらえっ! これが俺の最強の必殺技ダァあああああああああ!!
俺はポチッとスイッチを押した。
『——私は貴方のことが好きです』
先ほど言った白雪の台詞がその機械から本人の声で再生する。
——そう! これは音声録音機だ!
「あ、あ、あ、ああああああああああああああっ!?」
白雪はさっきまで俺をイジメていた余裕をなくして顔を赤くして取り乱す。
作戦成功! ふへへっ! 白雪ちゃんの恥ずかしがってる顔は相変わらず可愛いなぁ!!
「消して消して消して消して消して消して消し消してぇえええええええええええええ!!」
大声を出して俺の音声録音機を奪い取ろうとする白雪。俺は奪い取られないように音声録音機を持っている手を高く挙げて、白雪が届かないようにする。
必死にピョンピョンと跳んで奪い取ろうとするが、俺は取られないように上手くかわし続ける。白雪の身長は165センチメートルほどで俺の身長は176センチメートルと約10センチメートルの差があり、また、今の彼女の格好は動きづらい巫女装束であったため、音声録音機は取られないでいた。
それにしてもさっきから俺に密着して取ろうとするから、白雪の豊満な胸が俺の体に!! ふおおおおおおおおおおおおっ!!
「うううううぅぅ!! 消してよぉ! ソラくんのへんたぁい!」
おい、誰が変態か。
『——私は貴方のことが好きです』
再度流す俺。きっと今の俺の表情は悪魔もびっくりな恍惚な表情を浮かべているのだろう。
「あぁぁあああああまた流したぁぁぁぁ!! 変態変態変態変——」
『——私は貴方のことが好きです』
「変態変——」
『——私は貴方のことが好きです』
「変態——」
『——私は貴方のことが好きです』
「変——」
『——私は貴方のことが好きです』
「——」
「——私は貴方のことが好きです』
『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』『——私は貴方のことが好きです』
*
「ううっ……ぐすっ、もう、やめてよぉ……!」
白雪は顔を真っ赤にして地べたに座り込んでいた。
——ふぅ、俺の気も済んだし許してやるか。このままやってたら大泣きしそうだしな。
「はいはいやめるから。落ち着けって……」
「ううっ……ぐすっ……ぐすん……ぐすっ……」
あっ、あれ泣きやまないんですけど。
「おっ、おい、白雪。俺が悪かったから、泣きやめろよ……なっ?」
俺は白雪の側に駆け寄って彼女の肩を触って慰める。
それでもなかなか泣き止まない白雪。流石にやりすぎたかなぁと思い始めた俺。
そう。俺は完全に油断していた。
——サッ。
白雪が俺の隙を突いて音声録音機を奪い取った。
「ふっふふ.……! これでソラくんの武器は無くなったよ!」
な、なにっ、泣き脅しだとっ!? そんな高等技術を白雪がいつの間に!
そして白雪は、どこから取り出したのか時代劇の切腹などのシーンで使われてそうな
短刀を突き立てられたことで中心から徐々ににヒビが入り、そして、パラパラッと完全に粉々になる俺の音声録音機。
俺は音声録音機が壊れたことにショックを受ける。
——だが、それよりもさらに自分の生命の危機を感じていた。
「あ、あのぉー白雪さん。なんで、短刀なんて持っていらっしゃるのでしょうか?」
白雪が今まで短刀を使ってた記憶なんてないぞっ!
「あっ、これのこと……? えっと、
「へ、へぇ……ソウナンダ……」
あ、
俺は大量に溢れ出てくる冷や汗を背に感じながら白雪に聞く。
「そ、それで、その短刀で俺をどうするって言ってた……?」
「えっと……ソラくんにセクハラされたときはこの短刀を脳天に突き刺してやればいいって」
あんのクソ
と、とにかく! なんとか白雪に脳天を短刀で貫かれないようにしなければ俺の頭が死んでしまうっ!
「さ、流石に脳天突き刺しはやりすぎじゃないかな、アハハ……!」
「うん……やっぱりそうだよね。脳天突き刺しは危ないよね」
よ、よしっ! 何とか俺の頭は無事になりそう——
「——やっぱり、ソラくんの…あ、あれを去勢する方がいいよねっ!」
「いやいやっ!? そっちの方がもっとやべぇよ!」
俺の息子が緊急事態なんだが!? 白雪がレキよりも恐ろしく感じるっ!
すると、白雪は何かを思い出したのか俺にお別れを告げてきた。
「あっ、そろそろ行かなきゃ! ソラくん、これあげる!」
「あ、ああ……」
そう言って白雪は俺に包みを渡す。俺はそれを受け取って、中身が何かを尋ねる。
……なんとか俺の息子の危機は去ったようだ。
「たけのこごはん。お夕飯に作ったの。旬だし、キンちゃんとソラくんにあげようと思って……この前、山で取ってきた新鮮なものだよ?」
「は……? 山で取ってきた……!?」
「うん。掘り起こしたたけのこを刀でスパッと——ソラくん? そんなにブルブル震えてどうしたの?」
「あえあっ!? な、なんでもないよっ!? ほらっ、キンジのところ行ってくるんだろ!? 早く行ってこいって!」
「あっ…うん。じゃあねソラくん」
「お、おう! またな!」
そう言って白雪は立ち去っていった。
アイツ……俺の息子をタケノコと仮想して斬る練習なんてしてたわけじゃないよなっ!? 俺の勘違いだよな!?
すると、俺に背を向けて去っていく白雪が何かを呟いていた。
「——そういえば、たけのこは綺麗に斬れたから、ソラくんのあれも上手く斬れるかな?」
ひぇえええええええええええええええええええ!?
*
あれから少し時間が経って、自分の部屋にいた際に部屋に貯蓄してた愛飲のココアパウダーがないことに気づいた。
……確か、キンジの部屋にあるかな?
そう思って俺はキンジの部屋に向かって行った。
——キンジの部屋の前に着いた。
そして、俺は扉の鍵が開いていたようなので、インターホンもノックもせずに扉を開けた。
きっと、これを見ている人は俺が反省しない人間だと思うだろう。だが、俺はこう思う。真の友達なら、形式張ったことなんてしなくていいんじゃないか? めんどくさいし……と。
親しき仲にも礼儀あり……? なんだそれは、知らん日本語だな。
と、まあ、キンジの部屋に入ったのはいいのだが……誰もいない。
愛飲のココアパウダーのパックを見つけたのはよかったが、流石に何も言わずに物を持ち出すのはいけないと思うので、キンジを探す。
すると、風呂場の方から物音と声が聞こえたので、風呂場の方へ向い、中に入った。
——うん、一瞬で風呂場の扉をノックをしなかったことを後悔したよね。
中に入ると、ほとんど無い胸と股の方を手で押さえている全裸のアリア。そして、アリアの物と思わしき二本の刀を持ち、その左右の刀の先端にアリアの上下の下着をひらひらとさせている
——状況を見るに、ロリコンがアリアの下着漁ってたってことでいいんだよな?
「あー、これは救いようねえわ。じゃあなロリコン」
俺は自分でも驚くぐらい冷たい視線を先ほどから固まっている
そして、そのまま部屋から立ち去って行った。
部屋の中からドタドタと音が聞こえてくるが無視だ。
だけど、まぁとりあえず——携帯電話を取り出してっと。
「おい武藤、ロリコンがアリアの下着を漁ってた。警察につうほ——」
「——待て待て待てっ! おいっ! 本当に待って——待ってください! ソラ様ぁ!」
……はぁ。
とりあえず電話は切る。ただ——
「今日は話すのやめよう……お前とのこれから付き合い方を考えるから、変態」
「生粋の変態に、変態扱いされたぁあああああああああ!?」
——おいこら、誰が変態か。