浩介「いつもより張り切ってんな?」
零人「たりめぇだ、久しぶりの登場なんだぞ!」
重吾「大体、49日ぶりの登場だからな俺もお前達も」
零人「だな、そろそろあらすじ紹介するぞ?」
零人「前回はハジメと香織が魔物肉を食べたんだよな」
重吾「よく耐えれたよな………」
浩介「あんな奈落生活をしてたら、体よりも心の痛みのほうが強かったんだろ」
重吾「確かにな………、あとで差し入れでも持っていくか」
零人「ところで彼処に倒れてる光輝と幸利はどったの?」
浩介「あぁ、お前らが作った記憶体験機を使って二人の奈落生活を体験したらしいぜ?」
零人「合掌」ちーん
重吾「お前らのことは明日まで忘れないでおくぞ」
浩介「二人ともひでぇなwww」
零人「そうか?それよりそろそろ時間だな。それじゃあ、いくぞ!」
「「「本編をどうぞ!」」」
零人「あとがきで重大報告があるから最後まで見てくれ!」
―――ハジメ達が順調に下へ向かっているとき
〔零人side〕
どうも!四話ぶり、そして一ヶ月ぶりに登場の主人公・紅零人です!
……………なに言ってんだ俺?四話ぶりってなにさ?てか、誰に言ってんだろう?まぁ、誰でもいっか。それに一ヶ月ではないが大迷宮に潜ってからもうすぐ半月になりそうなのは確かだ。
そんなことはそこら辺に捨てといて、俺は只今全力疾走中である。何故かって?それはな…………
『『『『『『キュイィー!』』』』』』
大量の大芋虫が追い掛けてきているからだ。
「ギャアァァァ!来るなー!」
やっぱ無理!何年経っても一向に慣れない。
昔から幼虫やミミズ、ナメクジ系の軟体動物が大の苦手だ。あと、サナギ。あのうねうね動く姿を画面越しで見ただけで虫酸が走る。写真でも無理。タコやイカみたいな軟体動物は平気なのに。
やっべ、思い出しただけで鳥肌に立ってきた。
てか、なにあれ!?でかすぎでしょ!?見た感じ三メートルぐらいあるよ。しかもなんかアイツらの足元が溶けてるんだけど!?
ここ『ダンまち』の世界だったっけ?おっかしーなー、トータスなのになんで出てくるの?
「あああ!鬱陶しい!〝換装〟デスティニー!」
一瞬で全身にデスティニーガンダムの装甲を纏う。背中に翼の形をしたウイングユニットを広げ、ヴォワチュール・リュミエールを起動し、〝光の翼〟で大芋虫から距離をとる。
十分距離をとって、後ろを振り向く。そこにはいまだ俺を追いかけてくる五十匹程の芋虫が周りを溶かしながら全力疾走していた。
「なんで追いかけてくるだよお前ら!?」
ほんとなんで?アイツらの縄張りに入っていないのに追いかけられている。
いい加減にして欲しい。もう疲れたよ………。
なので俺は左背面のウェポンラックに銃身を折りたたんである武装を展開した。
「これで(鬼ごっこを)終わらせてやる!」
大型ビームランチャー『M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲』に魔力を溜める。生身だから電気ではなく魔力でビームを放つ事ができる。しかも魔法まで放てることを数日前に知った。
限界までチャージが終わり、銃口から光が漏れる。
「消し飛べぇっ!!!」
ビームランチャーから極大の真っ赤な光が放たれた。一匹の大芋虫を呑み込むとそのまま砲台を右に動かす。ビームも右に動き、次々と大芋虫を焼き払っていく。
最後の一匹を焼き終わると同時に光も消えた。ビームランチャーに溜め込んだ魔力が底を尽きたようだ。〝光の翼〟を解除し、地面に降りる。
「ちっ、アイツらのせいで無駄な時間使ったじゃねぇか」
こっちは急いでるんだ。魔物になんて構っている暇なんてない。
装甲を解除してコートのポケットに入っている
それは空薬莢だった。
「この近くにいるはずなんだ………」
この世界に銃は存在しない。なら何故薬莢が落ちている?理由は簡単、俺達の世界の人間が作ったからだ。
じゃあ誰が?銃の知識がある奴で迷宮にいる人間、つまりハジメだ。
ハジメしかあり得ない。彼奴は錬成師だ。知識をフル活用して作ったのだろう。ある階層から空薬莢をちらほら見る。それに誰かが焚き火をしたような跡が残っていた。最後に見たやつは数時間前に消した痕跡があった。
必ず近くにいるはずだ。
「………てか、変な階層だな此処」
辺り一面、壁ですら緑色の植物に覆われている。だからなのだろうか、さっきから蝶や蜻蛉、芋虫のような虫型の魔物がうじゃうじゃいる。
しかも近くに頭に一輪の花が咲いている恐竜擬きまでいた。他の魔物とは違い、動きが単調だった。まるで操られているような感じだった。
「予想が正しければ、もうすぐ会える筈なんだけどな」
人の気配はするのに場所が特定出来ない。偵察型ディンのレーダーを使っても魔物すら反応しなかった。
どうやら、周りにある植物がジャミングして邪魔してるみたいだ。
「しゃあねぇ、歩くか」
~~~数十分後~~~
「なんでだぁぁぁーーーーーー!?!?!?!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
只今、鬼ごっこ(恐竜擬きバージョン)中!
いや、ほんとなんで?なんで今日だけで二回も鬼ごっこしないといけないの?しかも、みんな揃って頭に花咲いてるし。頭の中お花畑なん?
また高火力砲で一掃しないといけないじゃないか!……………実は結構楽しいです。
「じゃあ今回は!〝換装〟ガンダムXディバ『ドパンッ!』………………ん?」
広範囲攻撃ができるXディバイダーになろうとした瞬間、突然銃声が聞こえたと思ったら花が外れて恐竜擬き達が倒れた。てか、なんとなくラプトルに似ている気がする。
しばらくすると、むくっと起き上がって外れた花を踏み始めた。………反抗期か?
(それにしてもさっきの銃声は……?)
数十分前にも言ったがこの世界に銃は存在しない。俺は能力で作り出すことができるが、他に可能なのは錬成師のハジメだけだ。
(音からしてすぐ近くの筈だ)
音は秒速340m/s、回収した空薬莢の大きさからして火薬は約1.4グラム、障害物が少ないこの階層のことを含めて音の大きさを考えると、此処まで届いたのは三秒程、つまり一キロ先にハジメ達がいる!
計算し終わると花を踏んでいたラプトル達が一斉にこっちを向いてきた。
「あっ、やっべ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
「本日三回目ぇー!」
厄日?厄日なんですか!?今から会える最高の日なのに魔物に追いかけられるって最悪じゃねぇか!
「ああ、もうめんどくせぇ!〝換装〟テスタメント!」
今度はテスタメントガンダムの装甲を纏う。
頭部は黄色く特徴的な『量子コンピュータウイルス送信システム』搭載型ブレードアンテナ、
右腕は巨大な鉤爪で熊手状の爪にビーム砲、出し入れ可能な実体剣に中にはハンドガンを備えた 攻盾システム『トリケロス改』、
背中には盾のような形をした高機動スラスター、フライト・ユニットとして機能し、巨大な隠し腕になる『AQM/E-X05 ディバインストライカー』、
全身にアストレイのような白い装甲を身に纏う。
頭部のツインアイを光らせると真っ白な装甲が徐々に血のように真っ赤に染まっていく。
完全に染まるとディバインストライカーのウイングを広げ、一気にラプトルに近づきトリケロス改で切り裂く。
こっちが先制してきたのに驚いたのか一瞬固まったが仲間が殺されたことに気がつき反撃してきた。
トリケロス改に内臓しているハンドガンを取り出し、掌底のビーム砲と共に乱射する。ビーム砲は連射しにくい分、威力が強く二体同時に倒す事ができ、ハンドガンは逆で威力が少ない分、連射しやすく銃そのものが軽いからすぐに狙いを定めて撃てる。
最後の一頭になり、ビーム砲をラプトルの足元に撃って逃げ場を無くし、爪で二回切り裂く。そして、ディバインストライカーを大型クローにしてラプトルを掴みハンドガンを腹に当てて連射する。五回ほど撃ち、トリケロス改の実体剣を展開してラプトルに刺した。
ディバインストライカーをフライト・ユニットに戻し、スラスターを吹かす。そのまま先程銃声がした方向に向かう。
最大加速で向かうとトンネルのようなものがあり、奥のドーム状の部屋に
「見つけた!」
ラプトルを刺したまま、速度を維持しハジメ達がいる場所へ向かった。
〔零人sideout〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔ハジメside〕
「だから悪かったって」
説明めんどいから簡単に。
花を媒介とした洗脳を行ってくる偽アルラウネと戦い、操られたユエの頭にあった花に向かって発砲して偽アルラウネを倒したがユエと何故か香織が不機嫌になった。
「………ちょっと頭皮、削れた……かも……」
「ハジメ君、流石にあれは駄目だよ………」
香織とユエにジト目で見られる。流石に興奮はしないが写真に納めたい気持ちが沸き上がってくる。だが、スマホは地上に置いてきてしまった。
「しょうがねぇだろ、よく言うじゃねぇか『敵を騙すなら、まず味方から』って。ユエならすぐ再生するだろ」
「……ハジメは女心わかってない」
「男だからな」
「うぅ~………」
しょうがないだろ男なんだから。そもそも他人の心がわかる人間なんていない。いたら超能力者だろ。
「ほら、早く下に向かうぞ。もうすぐ最終階層なんだ。こんなところで油売ってないでさっさと………っ!」
突然、部屋の入り口のほうから強い気配を感じ、凄い勢いで此方に向かってきていることに気がつく。
「ハジメ君、これって」
「……?何か来るの?」
「下がってろ。こいつはやべぇ!」
尋常じゃないほどの気配だ。今まで戦ったベヒモスやスコーピオンのような魔物とはケタ違いだ。目の前にいないのに蛇に睨まれた感覚で冷や汗が止まらない。
すると、火を吹くような大きな音を立てながら真っ赤な人型の魔物がラプトル擬きを盾にして突っ込んできた。
「二人とも避けろ!」
急いで横に飛ぶ。飛んだ瞬間、魔物がものすごい速さで真横を過ぎていった。危なかった、一瞬でも飛ぶのが遅れてたら木っ端微塵になってた。
ドゴーン!
そのまま壁に激突し、土煙で見えなくなる。激突した影響で部屋全体に亀裂が走り、パラパラと埃や砂などが落ちてくる。
〝気配感知〟〝魔力感知〟〝熱源感知〟を使って突っ込んできた魔物を探す。土煙の中には一つしか感知しない。ラプトル擬きはやはり死んでいるようであの真っ赤な魔物しかいないようだ。
すると、魔物が動き始めた。土煙の外から姿が微かだが分かり、完全に崩壊している壁から離れて、右腕を一降りした。おそらく腕に付いたラプトル擬きの血を振り払ったのだろう。一瞬だが剣のような物が見えた気がした。
ヤツがこっちを振り返ってきた。思わず、愛銃のドンナーを構える。ヤツが緑色の鋭い眼で俺を睨んでいる。
身構えてると、突然あの緑色の眼が消えた。
「は?」
いや、姿はまだ残っている。だが、眼が消えた瞬間、体積が減って小さくなったように見えた。
(小さくなった?アイツの固有魔法か?)
そんなことを思っていると、急にこっちに向かって走ってきた。敵意を全く感じないが反射的にドンナーを再び構える。すると、聞こえる筈のない声が聞こえてきた。
「ハジメ!香織!」
「まじかよ………」
「うそっ!?」
零人の声だ。あり得ない。あいつがこんな所に来るなんてあり得ない。だって、あいつは俺達の中で最弱なんだぞ?体が弱いのに無茶をしてすぐ倒れる馬鹿がなんで一人で来た?
構えていたドンナーを下ろしてしまう。魔物が擬態している可能性があるのに下ろしてしまった。
土煙を掻き分けて零人が飛び出してきた。黒髪に紅眼、綺麗な顔つきで少し痩せ細っている体、ぼろぼろになったロングコートを羽織り大きめのカバンを背負って、右腕は真っ白な巨大な鉤爪の籠手を身につけた零人がいた。確かテスタメントのトリケロス改だったはず。
「大丈夫………か………?」
俺を見るなり固まった。おっ、どうした?
俺の爪先から頭のてっぺんまで何度も見ている。次は香織、その次はユエを見て、またこっちを見てきた。
「………すみません、人違いでした」
「「いや、合ってるから!」」
何言ってんだお前!?どっからどう見ても俺達じゃねぇか!どこも間違えてねぇよ!(←鏡見てこい)
「嘘だ!!!」
「雛見沢病発症してんじゃねぇよ」
行ったこともないくせに何発症してんだ。って、おい、トリケロス向けんな。
「だって、ハジメが中二病で白髪キャラになったとしても金髪幼女を裸同然の姿で歩かせる趣味なんてなかった筈だ!」
「かはっ」吐血
「それに香織はいくらハジメが大好きだとしても髪は兎も角、瞳の色まで変える
「ちょ!今ルビ可笑しくなかった!?ストーカーって言わなかった!?」
零人の容赦ない精神攻撃に撃沈する。きつい、きついぞこれは。てか、確かに毛皮のマントをバスタオルのように巻いている姿は裸同然だった。気にしてなかったけど結構ヤバイな。
「まぁ、二人が本物なのは知ってるんだけどなw」
「「よし、表出ろ。一発殴ってやる/あげる!」」
なんだったんだよ、今の茶番!俺の血返せ!
〔ハジメsideout〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔零人side〕
二人への精神攻撃から十分後経った。今はあのドーム状の部屋から出て、ハジメが作った洞窟にいる。さっきの俺の突進で崩落寸前だったらしい。
「てなわけで、二人とも久しぶり。元気………じゃないな」
「「お前/あなたのせいでな/でね」」
すまんすまんw。まさかあそこまで撃沈するとは思ってなかったぜ。まだまだ言いたいことはあったんだけどな。
「んで?なんで二人揃ってイメチェンしてんの?整形でもしたの?それとも悪魔に魂売った?」
悪魔に売ったら殺してから契約解除してやる。
「ああ、それの事なんだが、かくかくしかじかうまうま………」
「………ハジメ、それじゃあ何言ってるか分かんない」
ハジメの横に座っている金髪の女の子が言う。だよね、普通分かんないよね?でもな、
「なるほど、大体理解した」
「通じた!?」
少しとろんとしていた眼が一気に開いた。おお、人って驚くとあそこまで驚くのか。周りが俺達並みだから一般人の反応は新鮮だ。
「私達の場合、口じゃなくて目で会話出来るからね。今度ユエにも教えてあげる」
ほうほう、女の子の名前はユエって言うのか。
「と言っても、大まかな事しか分からないけどな。簡単にまとめると、
・隠行である程度進めたけど魔物に襲われて左腕喰われた。
・逃げた先に神結晶があってなんとか生きてた。
・心が限界になって魔物を喰ったが体が崩壊していって神水を飲んで超回復の如く体が変化した。
・魔物を喰ったらその魔物の固有魔法が使えるようになったから、銃を作った。
・最下層に向かって攻略してたら封印されてたユエさん?を助けた。
・偽アルラウネを倒したら俺と再開した。
ってことかな?」
「まぁ、そんな感じだな」
超回復でそこまで変わるなんて凄いなー。
「てか、お前どうやって此処まで来たんだよ?俺よりも弱いくせに」
「あー、それなんだがな………」
此処まで来た経緯を隅から隅まで全部話す。
「やっぱお前馬鹿だろ」
「地下深くで女の子二人に挟まれてる変態に言われたくない」
「よし、表出ろ」
「おっ、殺るか?」
腰に帯刀している短剣を抜く。売られて売り返した喧嘩は最後までしないとな!
「二人とも?」
「「すんませんでした!」」
急いでスライディング土下座をする。
怖ぇー!怖ぇーよ、ほんとこの奈落で何があったの?性格が悪い方向に向かってるじゃないか。俺はならないようにしないと。
「それにしてもこの限界突破薬(仮)凄ぇな」
「だろ?
大変だったんだぞ。何故か媚薬が出来たり、睡眠薬、麻痺毒、下剤、エナドリなど様々な副産物が出来て光輝で試した。技能のおかげですぐ復活したけど。
「光輝乙www」
だよな!普段(放課後)の行いがあるからじゃい。なにかとは言わないが。
「んで、副作用はなんなんだ?これほどの薬だと結構ヤバイんじゃねぇの?」
「ああ、単純に使用中に無くしていた眠気や空腹、疲労が一気に襲いかかってくる。薬を飲み続ければ問題ないがな」
「ほぉー」
意外と便利なんだよな。全く眠くならないし、お腹空かないし、疲れないの三コンボでここ三日間ぐらい寝てないし休んでない。そろそろ効果が切れそうなんだよな。
「とりあえず話し合いはこれぐらいにして腹ごしらえだ。いくら空腹が無くても栄養がないと動けないからな。ほれ、ハジメ達の分もあるぞ」
背中に背負っていたバッグから缶詰を何個か取り出す。調理済みの肉や野菜、果物をできるだけ持ってきた。
「よっしゃ、久しぶりのまともな飯だ」
「最近、焼いただけのお肉しか食べてなかったら新鮮だね」
「………ん、三百年ぶり」
「へ?三百年?」
二日ぶりのご飯を食べながらユエさんのことを教えてもらった。なんでも、不老不死の吸血鬼のお姫様で三百年近くも大迷宮に封印されていたらしい。運よく二人がユエさんの所に辿り着いて解放したらしい。ちなみに俺はその部屋に行っていない。
「ユエさん大変だったんですね」
「ん、でも今はハジメと香織がいるから問題ない。あと、ため口でいいし、ユエでいい」
「Jud.ではユエと呼ぶ。それでユエは大迷宮を出たらどうするの?」
「二人に着いていく。一緒にハジメ達の世界に来ないかと誘われた」
ほーう。中々大胆なこと言ったな。ほら見てみ、完全に恋する乙女になってるぞ。って、おい、今さら恥ずかしがんなよ。男ならちゃんと責任持て。
「取り敢えず、帰ったら戸籍作んないとな」
「「え、出来んの/出来るの?」」
え、出来ないの?
「知り合いに担当の人がいるからなんとかなるかな。まぁ、一週間ぐらいかかるけど」
「ほんとお前の人脈どうなってんだよ………」
俺にも分からん!ねずみ算式に増えていくから把握しきれてないし。
「何回か脅迫手帳を作ろうかと思ったぜ」
「やめろ、逆らえねぇじゃねぇか!」
「思っただけだ、作ってない。てか、手帳の数半端ねぇだろ」
「それもそうだね」
そもそも、ヒル魔は手帳はフェイクで全て暗記してるから俺には真似出来ない。てか、逆らうの前提かよ。
持ってきた食料を食べ終わり今後のことを話始める。
「てなわけで、此処で残念なお知らせです」
「「「?」」」
とても残念なお知らせだよ………。
「今ので持ってきた食料全部消えましたw」
「誰だよ、全部食べたの!」
「お・ま・え・ら・だ・よ!」
お前らしかいないでしょ!俺が一口食べるのに十口食べてただろうが。これで断食生活まっしぐらだよ。
「薬のせいで一時的に疲労や空腹が無くなってるんだぞ?つまり、体からの危険信号が無いんだ。死ぬぞ、俺が」
「すんません」
「「ごめんなさい」」
ハジメと香織が見事な土下座をして、ユエも見よう見まねで土下座をしてきた。
「まぁ、食料があっても薬が切れても死ぬけどな!」
「「はぁ!?」」
「………どうして?」
あれ?さっき説明したのにもう忘れたのか?
「言っただろ?効果が切れたらそれまで無くしていた眠気とかが一気に襲ってくるって。迷宮入ってからずっと飲んでるから、もう二週間ぐらいは溜めてるかな。切れた瞬間、ぽっくり逝くぞ」
一応、MSを数機召喚して守ってもらいながらある程度睡眠とか取っていたが疲れとか取れてるか分かんないし。結構やばいんだけどなw。
「だったらすぐに脱出しないと駄目じゃない!」
「そうなるだろうな。けど無理なんだ。薬もあと一日分しかないし、ここから地上まで早くて二日は掛かる。どう頑張っても死ぬことは確定してる」
瓶に入っている限界突破薬を見せる。中には錠剤が三粒入っている。液体の薬とは違って効果が少し短く、一日三回飲まないといけない。つまり、あと一日しかもたない。
予想以上に見つけるのに時間かかってしまったし、そもそも死ぬ覚悟で助けに来たからな。問題ない。
「………なぁ零人、ひとつ賭けをしてみないか?」
「おっ、何すんのハーレム糞野郎」
「よし、表出ろ。脳天ぶち抜いてやる」
あ?やんのか?こちとらPS装甲やGNフィールドとか持ってんだぞ。実弾なんて効かない。
「冗談はさておき、で、何すんのさ?」
「冗談じゃなくて本気で言っただろお前………」
「たりめぇだ。生きててほしいとは思ったが幸せになってほしいとは一言も思ってねぇよ」
「ほんと最悪だなお前!」
人の不幸は蜜の味なんだぞ?特に親友のは。いっそのこと、告ってフラれればよかったのに。
それよりも早く言えよ。賭けってなにさ。
すると、魔物の毛皮で作ったような鞄から缶詰と石でできた試験管を取り出した。
「これを飲んで食べろ」
「???」
缶詰には黄色い液体が付いた焼き肉で、試験管には何故か無駄に光っている水が入っていた。
え?食べるのこれ?見るからに毒っぽいんだけど。特に水。大丈夫だよね。依存性とかないよね?ね!?
「二尾狼の肉と神水だ。激痛に襲われるが強くなれるし神水飲まなくても魔物肉を食えるようになるぞ」
「ほぉー、なら試してみるか」
肉を食べて神水を飲んでみる。するとだんだん手が痺れてきて全身に広がると至るところから血が吹き出してきた。
「いぎぃ!?そ、想像以上だな、これ………」
「………なんか俺達よりも楽そうに見えるんだが」
「羨ましい」
「四十度の熱よりマシだぞ?」
「「ごめん、前言撤回で」」
あれに比べたらまだまだマシのほうだな。おかげでよく衰弱死して死亡診断書が何十枚家にあると思ってんだ。病院ですらもう恒例行事になってるんだぞ、生き返るの。初めて担当する看護師さん達には幽霊だと勘違いされるが。
あれから数分経ち、痛みが無くなって体が動かせるほど回復した。
「あぁ、疲れた………(ー_ー;)。病み上がりの持久走並みだったぜ」
「お前にとってはな。それより早くステータスプレート見せろよ」
「はいはい、ちょい待ち」
コートの胸ポケから銀色の板を取り出す。三人が見えるように目の前に差し出し、軽く魔力を流す。すると違和感を覚えた。
(あれ?こんな簡単に魔力流せたっけ?)
疑問に思っているとステータスプレートが紅色に輝きだし、文字が浮かび上がってきた。
============================================
紅零人 17歳 男 レベル:45
天職:断罪神、奏者、調合師
筋力:16925
体力:21783
耐性:14307
敏捷:17544
魔力:31486
魔耐:29738
技能:
断罪[+対魔物特攻]・剣術・斧術・体術・投擲術・全属性適正[+発動速度上昇]・全属性耐性・物理耐性[+治癒力上昇][+衝撃緩和]・複合魔法・限界突破・高速魔力回復・生命の目録・無垢の領域・静寂の領域・演奏[+効果上昇]・楽器生成[+消費魔力減少][+自動演奏]・調合[+高速調合][+精密調合][+遠隔調合][+圧縮調合][+複製調合][+成分分離]・鑑定・機兵召喚[+部分展開]・武具生成・神々の寵愛・神の威圧・偽装・病弱〈B-〉・魔力譲渡・魔力操作・胃酸強化・纏雷・言語理解
============================================
「「「「………………」」」」
なにこれ?
「なんか技能が何個か減ってるんだけど?派生技能まで消えてるし。平均一万以上って可笑しくね?」
「どうなってんだよ………」
「私達より強いじゃない………」
「驚くとこそこ?それより断罪神ってなに?」
………?あぁ、そういえば言ってなかった。
「そういや言ってなかったっけ?では改めまして、俺は紅零人。こう見えて神様やってる。出来れば人間として接してくれると嬉しいかな」
「………本物?」
不思議そうな目で指を指しながら言ってきた。
だよな。普通、神がこんな所にいるはずないもんな。それにこの世界には
「本物だぞ、俺が保証する」
「それに私達の世界では神みたいに崇拝している人が全世界にいるしね」
………うん、香織の言っていたことは聞かなかったことにしよう。
「と言っても、今は人間だし神になったのはつい最近だから自覚はほとんどないな。神の力も使ったことないし、使い方分かんないし。だから、普通に人として扱ってほしい」
「………ん、わかった」
よし!これで信者は減ったな。神って信仰されればされるほど神格が強くなるから結構ヤバイ。
「ステータスも結構変わったけど外見も変わったな」
鏡がないからよく分からないが背がかなり伸びたようだ。さっきよりも視線が高くなってるし。それにチラチラと前髪が白く見える。おそらく二人と同じように白髪になっているだろう。この歳で白髪ってキツくないか?
「鏡がないから分からないと思うが眼も前より透き通ってるぞ」
まじで?
「うん、前は少し黒ぽかったけど今はガラスみたいに綺麗な紅色だよ」
「ん、綺麗」
「まじかー、スマホ持ってきてないから見れないじゃん」
スマホは持っていても邪魔だから置いてきた。十五メートルしか電波繋がらないし電話は更に短いから必要ないと思っていたけどまさか此処で必要になるとは。
「そんなことより早く攻略しようぜ?俺の予想が正しければもうすぐ二百階層のはずだから」
「だな、さっさとこんな所からおさらばだ」
と、その前に。
「ユエ、ちょっと来て」
「?どうしたの?」
「少し失礼………」
「っ!?」
ユエのあちこちを手で触れる。胸や脚など至るところ全て触ったからめっちゃ睨まれた。すげぇ痛い………。
そんな視線を無視して、バッグから大きめの白い布を取り出す。
「〝換装〟セカンドL、ダブルエックス」
右手にはブルーフレームセカンドLのアーマーシュナイダー、左手にはガンダム
その上に布を敷いて、アーマーシュナイダーで切り分けていく。更にバックから裁縫セットなども取り出した。切り初めてから十数分ほど経ち、作っていた物がようやく完成した。
「はい、これ」
「これって、服………?」
ユエに渡したのはさっきの布で作った白いワンピースと下着、靴だ。
「さすがに毛皮のマントだけだと目のやり場に困るし寒いかなって、それに裸足だと石で怪我しちゃうから」
「………ありがとう。でも、次からは言って。恥ずかしいから」
「すみませんでした」
本日二回目の土下座をする。さすがに突然触るのは駄目だよな。死刑確定だよな。
「ヒィ!?」
「…?どうしたの?」
「い、いや、何でもない」
突然、変な殺気を感じた。
………なぜだろう、まじで帰りたくなくなってきた。
お久しぶりです。
今前にアンケートを取りました『主人公のイラスト』についてなのですが最も票数が多かった《ハジメ達との再会時》でした。なので今回発表したいと思います!頑張って描いたので、もしよろしかったら見てください。細かい所(服のしわや体の影、髪の模様など)まで描いたので見てください。
主人公↓
【挿絵表示】
主人公の瞳↓
【挿絵表示】
瞳は見にくいと思ったので別々にしてみました。何か質問などがありましたら感想で教えて下さい!
今回もアンケートを取ります!みなさんはガンダムシリーズで何が好きですか?俺はX派です。次にSEEDとDESTINY、00です。
ガンダム作品の中で何が好きですか?
-
機動戦士ガンダム
-
機動戦士ガンダムΖ
-
機動戦士ガンダムΖΖ
-
機動戦士Vガンダム
-
機動武闘伝Gガンダム
-
新機動戦記ガンダムW
-
機動新世紀ガンダムX
-
∀ガンダム
-
機動戦士ガンダムSEED
-
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
-
機動戦士ガンダム00
-
機動戦士ガンダムAGE
-
Gのレコンギスタ
-
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
-
機動戦士ガンダムUC
-
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
-
ビルトファイターズ、トライ
-
ビルトダイバーズ、Re:RISE
-
クロスボーンガンダム
-
その為