憑依円堂列伝〜TS娘と時々未来人〜   作:花蕾

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ベータの口調が思ったより難しい


未来からの侵略者

 フットボールフロンティアスタジアム

 

 その名の通り、『フットボールフロンティア』を行うために作られたスタジアムだ。

 そこに俺たちはいた。そんなことはどうでもよくて

 

「お前らは……?」

 

 目の前の少女の方が気になる。本来の世界線では、彼女の前任者であるアルファがここにくるはずだった。え、何?もしかして、アルファもう倒されたの、早すぎじゃね

 

「ここであなたたちには試合をしてもらいます」

 

「あ、いや、それは構わないが……」

 

 考えが纏まらない。足りない頭ではどうやら把握しきれないらしい。

 

「円堂さん!そいつらはサッカーを消そうとしてるんです!」

 

 スタジアムの端から小綺麗な制服を着たクルクル頭の少年とSFみたいな服を着た少年とぬいぐるみの熊が現れた。うわ、ワンダバって動くのリアルで見るとすごい不自然だな。

 

「円堂、知り合いか?」

 

「いや」

 

「……あ、俺は松風天馬といいます。えっと……説明が難しいんですけど……」

 

 要約するとこうだ。

 ①あいつら未来人

 ②理由は不明だが、サッカーを消そうとしてる

 ③それを止めるために別の未来人、フェイと動いている

 

「なるほどな……よし、信じるよ」

 

「本当ですか、円堂さん!!」

 

「ああ。お前のサッカーが好きって気持ち、ビシビシと感じたぜ。人間は好きなものに嘘はつけないからな!」

 

 天馬は輝かせた笑顔を見せた。

 後ろでは、風丸と秋が、円堂だしな、と話してた。ちょっと待て、俺どう思われてんだ

 

「あ〜あ、来ちゃったんですか。まあ、同時に奪っちゃえるから手間が省けちゃいました」

 

 ベータはそう言う。表情と声は可愛らしいが、目は笑っていない。目の底からどう痛ぶろうかどう調理しようか、という肉食獣かのような思考が読み取れる。

 

「試合しようぜ。やってお前らにサッカーの楽しさ、教えてやるよ!」

 

「その意気がどこまで続きますかね?」

 

 ベータは面白そうにいいながら、ボールを操作し、一人の男を呼び出した。

 

「おーっと!?店の厨房かと思ったらいきなりどこかのサッカー場だ!」

 

 矢嶋陽介

 

 イナズマイレブンgoにおける実況者枠だ。普段は沖縄で海の家をしている。たしか、サッカーには実況がつきものだ、という理由で連れ去られている。試合が終わったら海の家に帰されるのだが、きちんと試合分の時間は経っている。そのサッカーボールでどうにかできなかったんですかねぇ。

 

「でも、どうするんだ、人数が足りないぞ」

 

 風丸が言う通り、人数は足りない。サッカーは11人で行うスポーツだ。俺、風丸、天馬、フェイと4人しかいない。

 

「大丈夫、いるよ!」

 

 フェイの方を向けば、残りの7人がいた。マントちゃん、カワイイヤッター……じゃなかった、あれはたしか、デュプリ。化身のエネルギーを人型にする技術だ。俺もできるようになりたい。デュプリに授業とか宿題させてサッカーだけして生きていきたい。

 

「なんか変なこと考えてない?」

 

「どうせ、宿題代わりにしてもらえないかなぁ〜、とかでしょ」

 

「な、なんのことだ?ほ、ほら、ポジションにつくぞ!」

 

「おい、円堂!」

 

「ちょっと、円堂くん!」

 

 誤魔化すな、と風丸と秋がジト目をしてくるが、逃げたもん勝ちだ。

 風丸は呆れたのか、はあ、と溜息を吐く。そのままピッチに移動する。あれ、風丸さん、そこMFですよ、DFじゃない……ま、いっか、世界編ではMFめっちゃやってたし、ゲームでもMF起用してたし。

 フェイと天馬がFW、風丸がMF、俺がGK、残りはデュプリが埋めた。

 

「さあ、プロコトコル・オメガ2.0VSテンマーズの試合開始だ──っ!」

 

 ピーッ、と笛が鳴り、試合の開始を告げた。

 

「フン!」

 

 それと同時に相手のグラサンのMF、ドリムがデュプリのキモロからラリアットをかましながらボールを奪った。その後も乱暴なタックルで上がっていく。

 

「狙いはデュプリか!」

 

 デュプリは化身エネルギーからできたものである。つまり、デュプリは本人に繋がっているということだ。デュプリを通してフェイを潰せばいい。幸いにもデュプリという的は大量にある、ということだろう。

 

「待てよ……そりゃ、違ぇだろ。それはサッカーじゃねぇだろ……!」

 

「そうだ、サッカーが泣いてるよ!」

 

 俺は悲痛の言葉を、天馬は怒りの声を漏らす。

 

「そんなこと、すぐに言えなくなっちゃいますよ。『シュートコマンド07(ダブルショット)』!」

 

 ドリムからパスを受けたベータは俺たちを嘲笑うかのように必殺シュートを放った。

 ゴッドハンドで、いや、ゴッドハンドじゃ()()()()()()。でも、あの技はまだ……やってやるさ。ここで出来なくていつやるって言うんだ!

 

「はぁぁ、『マジン・ザ・ハンド』ォ!!」

 

 ボールが手に収まった。え、マジでできたの?心臓に拳持っていってないんだけど

 

「オレのシュートを止めただと!!」

 

「良いシュートだったぜ!次も止めてやる!」

 

 天馬めがけてゴールキックをする。放物線上を描き鮮やかに天馬の元にボールは向かっていくが、直前でカットされる。

 

「これ以上、好きにさせるか!」

 

 止めに入ったのは風丸だった。この中では唯一の初心者である。小さい頃に公園でミニサッカーをした記憶はあるが……

 

「『スピニングフェンス』!」

 

 嘘だろ、お前!?風丸が必殺技を使いボールを奪いとった。

 

「『疾風ダッシュ』!天馬!」

 

 さらに風丸は疾風ダッシュを使用し、相手選手を抜きさり、天馬へとパスを回す。

 

「はい!みんな!反撃開始だ!」

 

 テンマーズの反撃が始まった。




試合描写むずすぎワロタ。
もしかしたら、後からフォーメーション説明いれるかも。
必殺技みたいなフォントいれようとしましたが、シンプルにスマホだと厳しすぎる。PC手に入れたら付け加えます
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