憑依円堂列伝〜TS娘と時々未来人〜   作:花蕾

41 / 50
UA85000突破ありがとうございます!

今話から、以前から募集していたオリジナル技が登場します。


天馬の羽ばたき

「昨年の優勝を取り逃がした雪辱を晴らすため負けられない木戸川清修、対する雷門中は40年ぶりの決勝進出がかかっている……!これは熱い勝負になること間違いなしだぁ!」

 

 今回のフォーメーションは4-4-2のF-ベーシック。MFには今試合から参加の一之瀬、アフロディが入っている。

 

「さぁ、試合開始だ!」

 

 木戸川清修のキックオフから試合が開始される。ボールを持った友が、染岡のスライディングを躱し上がっていく。

 

「マックス、一之瀬、中央を塞げ!」

 

 鬼道の指示に素早く対応した二人が詰めるも、それより早く三兄弟がパスを回し突破していく。流石、息ぴったりだな。

 

「『バックトルネード改』!」

 

 そして、友のセンタリングに合わせ勝が上空からゴールを狙う。青く染まったシュートは、河川敷で見たときよりも高いエネルギーを感じる。なるほど、あそこでは本気を出していなかったのだろう。だが、あそこでフルパワーじゃなかったのは彼らだけじゃない。

 

「『真爆裂パンチ』!」

 

 それを俺が連続パンチで対処する。最後はアッパーで打ち上げ、落ちてきたところをキャッチする。

 

「いけ、みんな!」

 

 俺がボールを前線へと投げる。大きく弧を描いて、それはマックスの元へと辿り着く。

 ボールを受け取ったマックスが一気に木戸川清修のMFたちを突破していく。

 

「豪炎寺だ!豪炎寺をマークしろ!」

 

 去年同じチームいたからこそ、木戸川清修は豪炎寺の脅威を正しく認識している。その指示に合わせて、DF陣が豪炎寺のマークに入る。これで雷門のゴールは遠のいた、そう思われた。

 

「そっちじゃないんだよね」

 

 ここで、マックスが行ったのはバックパス。ボールを受け取ったのはいつのまにか上がっていた鬼道だった。さらにその後ろからアフロディと一之瀬が上がっていく。

 

「おーっと、この動きはまさか!?」

 

 ようやく、狙いに気づいたのだろう。そう、この必殺技は()()()()()()ではない。

 鬼道が鳴らした口笛が高らかに響く。それに続けてペンギンが地中から現れた。

 

「『皇帝ペンギン──」

 

 鬼道がボールを蹴ると、同時にペンギンも地面から飛び出す。さらに、打ち出されたボールを走り込んだアフロディと一之瀬が蹴り威力にブーストがかかる。

 

「「──二号』!」」

 

 予想外の必殺技に、西垣含めた木戸川DF陣は動きを止める。さらにマークのため、ゴールから少し離れている。シュートブロックに入るのは不可能だ。

 

「た、『タフネスブロック』!」

 

 GKの軟山は止めようと腹に力を込める。だが、飛来していくペンギンにそれは通用しない。軟山はシュートのあまりの威力に足が地から浮き、ボールと共にゴールネットへと押し込まれた。

 

「ゴ、ゴォォォォル!雷門中、先制点!なんと、帝国学園の必殺技、皇帝ペンギン二号を用いてゴールを奪ったぁぁぁぁ!」

 

 カウンターが見事に刺さり、雷門が1点をもぎ取った。

 

 試合が再開すると同時に、三兄弟が切り込んでいく。先制点を取られたのが癪に触ったのか、他のメンバーを置いてただ三人だけで上がっていく。

 

「今度こそ決めてやる、みたいな?『バックトルネード改』!」

 

 先程同様、バックトルネードが放たれる。だが、それはゴールに辿り着くより先にゴール前に現れた竜巻によって威力を失ってしまう。

 

「『スピニングフェンス』!」

 

 シュートブロックに成功した風丸は上がっていく。三兄弟が再度シュートを打つためにガードに入るが、風丸のスピードに翻弄され突破されてしまう。

 

「今だ、円堂!」

 

「おう!」

 

 鬼道の指示に合わせ、俺がゴールから飛び出す。

 この作戦は先に鬼道に伝えられていたものだ。こちらがカウンターでゴールを決め、あの三兄弟が焦り出したところでさらに追加点を狙うというもの。まさか、こんなに早く焦るとは思わなかったがな。

 風丸からボールを受け取り駆け上がっていく。俺の前に木戸川清修メンバーが立ち塞がる。

 

「もらった!」

 

 ボールを奪わんと突っ込んでくる。だが、そのプレイは少々急ぎすぎではないか。

 俺はニヤリと笑うと背中から普段とは違う色、薄緑色のマジンを呼び出す。

 

「『風神怒涛』!」

 

 その名のごとく風を身に纏い一気に駆け抜けていく。俺がドリブル技を使うとは露ほども思っていなかった相手はなすすべなく吹き飛ばされていった。

 ゴール前まで来ると、前回の試合であの無限の壁を破ったイナズマブレイクを警戒しているのか、豪炎寺と鬼道をマークしはじめる。それがこちらの狙いとも知らずに。

 

「っ!まさか!」

 

 ただ唯一、西垣だけが俺の後ろからきた二人の存在に気づくが時既に遅し。トップスピードを維持したまま俺、一之瀬、土門は交差する。

 

「「「『トライペガサス』!!」」」

 

「タ、タフネ……うわぁぁぁっ!」

 

 発生した蒼炎から生まれた天馬はその壮大な翼をはためかせ、ゴールへと突き進んでいく。軟山は圧倒されながらも技を発動させようとするが、間に合わずペガサスの羽ばたきによって吹き飛ばされてしまう。そして、そのままボールは進みゴールネットを揺らした。

 

「雷門追加点ッ!!何とキーパー円堂が加わった攻撃で点をもぎ取った!2対0、一気に木戸川清修を突き放したぁ!」

 

 その後、試合が再開し雷門と木戸川清修はどちらも果敢に攻めるが、シュートを打つことなく前半が終了した。

 2点のリードがあるものの、相手はあの強豪木戸川清修。一瞬の油断が命取りだ。後半も気を引き締めていかないとな。




オリジナル技

・風神怒涛
ドリブル技 属性 風 
風神雷神の風神だけを呼び出し、その身に風をまといながら走り抜ける。相手が風に当たれば吹き飛ぶ。

紅桜風月様より案をいただきました!ありがとうございます!

まだまだオリジナル技は募集しているのでよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。