憑依円堂列伝〜TS娘と時々未来人〜   作:花蕾

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アレス技は進化系統わからないから新作ゲーム早くでてくれ……頼む……


鉄塔での出会い

「練習時間が足りない!!」

 

 怪我で出来なかった分サッカーをしなくては、そう考えていた。しかし、そこで俺に一つの壁が立ちはだかった。

 そう、最終下校時間である。その時刻が過ぎれば部活動をやめ帰らなくてはならない。俺としてはまだまだやり足りない感じだが、他の部員たちは親御さんのこともあるのでそうもいかない。というか、深夜に帰ってもサッカーの練習というだけで許されるうちがおかしいだけのような気もする。

 

 というわけできたのが鉄塔広場。あまり人が来ず、それなりのスペースがあるので練習には最適だ。

 

「うし、やるか」

 

 木に吊るしたタイヤを殴りつけた。

 

「円堂守くん、だね」

 

 声をかけられた方を見る。暗くて顔が見えないが、かろうじて金髪だということと体型から女性だということがわかる。

 

「うがっ!?」

 

 そして、重力に従い戻ってきたタイヤに俺は吹き飛ばされた。

 

「だ、大丈夫かい!?」

 

「も、もちろん……」

 

 震えながら立ち上がる。少し頭が痛いが、すぐに痛みは引いていくだろう。

 

「それで、俺を知ってんのか?」

 

「まあね、君は有名人だから」

 

 有名人、そう言われたら首を捻るが……福岡からファンレターきたことあるからヨシ!

 

「僕の名前はアフロディ」

 

 ん?

 

「よろしく」

 

「お、おう」

 

 アフロディから差し出された手を戸惑いながら握った。え、女の子?マジで?

 ……よくよく考えたら風丸もTSしてたし、アフロディもTSしててもおかしくないのでは??

 うん、おかしくないな、きっとそうだ。

 

「で、なんのようだ?」

 

「そうだね、僕と勝負してほしい」

 

「いいぜ、やろう」

 

「……言った僕が言うのなんだけどいいのかい?」

 

 即答したことに驚いたのかアフロディは再度聞いてくる。

 

「その手に持ったボールでわかるさ。好きなんだろ、サッカー」

 

 アフロディが持ってるボールには相当な練習の後が見える。サッカー好きに悪いやつはきっといないはずだ。うん、そうだよね、まだ神のアクア飲んでないよね??

 

「そうか、うん、そうだね」

 

 アフロディは少し迷ったのちに肯定した。

 

「で、勝負の形式は?」

 

「PK戦さ。僕が3回シュートを打つ」

 

「それを俺が止めればいいんだな」

 

「ああ、物分かりがいいね」

 

 毎度、思うが俺はなんでバカにされやすいんだ?一応、雷門中の特待生だぞ。いや、まあ雷門中そこまで頭いい学校ではないけど。校訓が『努力と根性』の脳筋学校ではあるけれど……あれ、言われてもしょうがないのでは

 

「じゃあ、始めようか」

 

「ああ」

 

 それぞれの位置につく。

 第一球目。アフロディがボールを勢いよく蹴った。

 

「なっ!?」

 

 次の瞬間、突風が吹いた。突風から少し遅れて音がした。振り向けば、そこにはボールが転がっていた。

 

「そんなものかい、君の力は」

 

 速い。豪炎寺と同じくらい……いや、それ以上だ。

 

「いや、こんなもんじゃないさ。さあ、こい!」

 

 気を取り直して二球目。

 

「じゃあ、いくよ」

 

 アフロディを風が包み込む。その風の壁がなくなったとき、彼女の背中に羽が生えていた。そして、空中にあるボールめがけて飛びオーバーヘッドキックした。

 

「『天空の刃』!」

 

「次は止めてみせる。『ゴッドハンド改』!」

 

 今度は俺の手にボールが収まった。これで1対1。イーブンな状況に戻った。

 

「それが君の代名詞、ゴッドハンド……面白い」

 

「さあ、次で最後だ!」

 

「なら、僕も本気でいこう」

 

 そういうとアフロディの背中には天使のような白い翼が現れた。羽が大きく広がると同時に浮かんだボールは雷を纏う。そのボールをアフロディは力強く蹴った。

 

「『ゴッドノウズ』!」

 

「それがお前の本気か!なら、俺も俺の出せる最高の技で止めてやる!」

 

 身体を捻り右手を心臓に上に置く。そうすることで気が一点に集中する。そして、右手を上へ突き出し溜めた力を解放した。

 

「『マジン・ザ・ハンド』!」

 

 いくばくかの拮抗の末、ボールは俺の手の上にあった。

 

「神をも超える魔神、か」

 

 2対1。俺の勝ちだ。

 アフロディは自身の敗北を噛み締めるかのように天を見たあと、俺に問いかけた。

 

「円堂くん、君はそれだけの力を持っていてなぜまだ努力するんだい?」

 

「うーん、言葉にするのが難しいけど、やっぱり、満足しきれてないからかなぁ」

 

「満足しきれていない?」

 

「だって、そうだろ、まだまだ俺が出会ったことないすげぇやつはいっぱいいる。お前だってそうだし、世界を見ればイタリアのヒデナカタ、ロシアの一星兄弟に稲森明日人、数えきれないほどいるんだ。ワクワクが止まんないだろ!」

 

「……ふふふ、そうかい。満足か、そうか、僕は自惚れてたんだね」

 

「どうかしたか?」

 

「いや、自分の未熟さを嘆いていただけさ。円堂くん、また今度勝負しよう」

 

「ああ」

 

「次のフットボールフロンティアに僕のチームは参加する。そこで、最高のステージで君に勝つ」

 

「面白い、受けて立つ!」

 

「君ならそう言ってくれると思った」

 

 アフロディは笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 それから時が経ち、

 

「練習試合を組みました。相手は帝国学園です」

 

「仮にもこの学校の名前を背負って試合をするのだから、情けない負け方をしないように努力することね」

 

 物語は動き出す。




TSアフロディ登場回。一応、プロジェクトZ自体は始まってます。神のアクアは出来上がってません。
ちなみにこの段階で無印のラスボス時の神のアクア服用アフロディと同じくらいには強いです。

今作で明日人くんはロシアにいます。稲森家が全員海外移住した世界線です。登場は未定です

次回からようやく原作入りします、お楽しみに
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