説明:
財団のものと思われる収容施設を発見した際に回収された文書です。収容施設は財団のデータには存在して居らず、現在も調査が続けられています。
大規模的なミーム汚染や記憶障害を引き起こしている可能性を考慮しましたが、施設の劣化や状態を確認したところ、少なくとも数百年は前に存在した事になっています。
施設の損傷が激しく、崩落や事故が起きる可能性が高い為、近辺の立ち入り制限と補強工事によって現在の状態を維持しています。

補遺1:
▅▅年に発生した地震により、施設の一部の崩落を確認。立ち入りによる全体の崩落の可能性がある事から、調査は現在中断されています。

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注意:クトゥルフ神話TRPG用のシナリオの為の1つの整理として書いたものです。
頭にあったものをとりあえず形にしただけの粗悪なものですので、ガバやおかしな点が多数あるかもしれないのでご了承ください。


不明なサイトから回収された文書

文書:

これは決して、財団にだけ向けたものじゃない。

誰でもいい

いや、何でもいい

これを見るやつに二度と同じ過ちを繰り返さないように書き残さなければならない。

このサイトは既に破壊され尽くしてる。

俺はなんとか無事だった1つの研究室に隠れてる。

昔から隠れるのだけは得意だったが、

こんな所で生きるとはな。

一階は床がぶち抜かれて地下が見えてるし、

固く閉ざしていた扉の数々は破られている。

だが、外はもっと地獄だ。

空には爬虫類とも蝙蝠とも言えない生き物が飛んでるし、地には半魚人や生きた炎が蔓延ってやがる。

顔のない化け物は逃げ惑い、死んでく人々を嘲るように見下ろし、黒くて玉虫色に光るスライムみたいなもんが、全てを飲み込んでいった。

世界の終わりには相応しい景色だぜ。

まぁ、見ちまった奴らは気が狂っちまうか、

後は逃げ惑って死ぬだけだ。

俺は臆病なせいか、結局ここに戻ってきちまった。

だが、それが良かったのかもな。

奴らは特撮映画みたいにあちこちを蹂躙し始め、

ここには目もくれなかった。

奴らはどっかから来た訳でも、

逃げ出した訳でもない。

俺たちが呼び出した。

魔法陣みたいなのを用意して、

呪文を唱えて呼び出した。

勿論、比喩じゃないぜ。事実だ。

奴らは、皆古い神なんだそうだ。

宇宙から来たり、大昔から地球に住んでる奴らだ。

俺たち財団はGOCと共同作戦を計画して、

一部を排除、残りは収容するというものだった。

結果は、言わなくても分かるよな。

地下で儀式を行ったが、召喚された奴らは、

地下の天井をぶち抜いた。

次に、既に囚われてた他の奴らも一緒に解放しやがった。奴らがここを出ていくのはそう時間はかからなかった。

後は地獄絵図って訳だ。

そんな状況なのにも関わらず、俺はかなり冷静だった。

だから何となく分かる。

あれが関わっちゃいけない類いのもんだって事を。

だが、呼び出してしまった。

いや少し違うかもしれない。

あれは元々眠ってたんだ。長い眠りから俺たちが呼び起こした。

だから、これは忠告だ。

奴らを呼び起こすな。

呼び起こさせるな。

それがどんな目的であってもだ。

俺はこれを書き残した後に行かなければならない。

世界をやり直す。

だが、そうすれば全て忘れ去られてしまうだろう。

そうさせない為に、これを次の者達に託す。

このサイトならきっと誰にも見つかることない。

そういう呪いがかけられた所だからな。

その不自然な現象を、きっと財団のような者達なら見つけ出すだろう。

過ちを繰り返すな。

これを忘れてしまってはならない。

無かったことに出来る訳が無い。

これは過ちを無かったことにしているだけだ。

どうかそれを忘れないでくれ。




補遺2:
[データ削除済み]にて文書を書いた者と思われる遺体を発見。
死後▅▅年以上の経過を確認。
機動部隊の隊員と思われていたが、所属部隊はデータに存在しない事が判明した。


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