乙女ゲー世界はモブの中のモブにこそ、非常に厳しい世界です   作:N2

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煉獄騎士様、多数の誤字報告ありがとうございます。本当に助かりました。
幻燈河貴様、誤字報告ありがとうございます。


第16話 エーリッヒの決断

 あの後、鎧を使った1対1の決闘形式で決まった。

 今の所、あの5人の馬鹿ファイブ対リオン1人。しかし、期限までにリオンは4人増やす事が可能だ。

 決闘は終業式の翌日に闘技場で行う。期限は終業式の日だ。

 賭け事も始まりだしているが、どうせリオンは自分に賭けて賭けを成立させそうだ。例えしなくてもここは賠償金の使いどころと考えて、自分で釣り上げる。

 用事が済んだら、白金貨100枚くらい用意しよう。ラーシェル神聖王国からの俺の取分だ。

 戦争前に購入していた軍艦の借金や遺族への支払いを終えたが、まだ残ってる分がある。

 これで円換算だと四億前後かな。

 

 パーティー後に男爵グループが、リオンの部屋を荒らすぞとあの5人の取り巻き達に脅されてきたが、俺が彼等にマルティーナが、上級クラスの女の子を紹介した件を持ち出すと、男爵グループはお馬鹿ファイブの取り巻きを追い返した。

 うちの妹マジ偉大。

 

 こちらは辺境だ。しかも形式上は独立する貴族。歴史も将来も対して無い。

 さて、やるべき事をやろう。

 リオンが矢面に立った事をあの場で黙って見ていたのは申し訳ないが、こちらも義理を立てる相手がいる。

 もう僕に、未来なんて必要ない。

 いや、そうならないようにしないと。

 

 

 

 

 「こんな物が先ほど届いたよ」

 

 拝見させてもらうとその内容に驚愕した。

 

 「クラリス・フィア・アトリーと婚約を解消する!? これはマーモリア家から?」

 

 早い!? ここまでするとは思わなかった。

 

 「いや、ジルク殿の一存だな。君が急遽駆けてきたのもこの件だろう?」

 

 パーティー後、直ぐに事の顛末を伝えるため、アトリー邸に走ってバーナード大臣と面会している。

 夜遅めであれば、バーナード大臣も帰宅しているのではと考えたからだ。そしてバーナード大臣にありのままの報告をした。

 

 「こちらが動く前にレッドグレイブ家の娘が暴発したか…… では、他の婚約者達にも婚約破棄が届くのだろうな」

 

 バーナード大臣は冷静に見えるが、握り拳に浮かぶ血管が怒りを物語っている。冷静に見せる事ができるのは、伏魔殿のような王宮内での職業病みたいなものだ。

 

 「それでエーリッヒ君、君は急いでアンジェリカ嬢の暴挙だけを伝えに来たのか?」

 

 やはり、あれはアンジェリカさんの暴挙になってしまうのか。いや、しかしな、1人だけならマリエも愛人に納まる事は可能だが5人全員だぞ。

 まぁ、もういい。

 

 「幸いまだ数日期間がありますので、私も決闘に参加します。ジルク殿の相手をしようと思います」

 

 「君も自ら進んで、この騒動に巻き込まれるというのかね」

 

 「2年以上前から、バーナード大臣にはお世話になっていますから。それに決闘では私の得意な鎧を使います。ジルク殿との決闘中の会話も外に繋げましょう。もしかしたら彼の真意がわかるかもしれません。クラリス様もご心痛甚だしいでしょうが、闘技場に足を運ぶよう大臣から伝えてもらえませんか?」

 

 当日はクラリス嬢の傍にマルティーナをつけよう。

 

 

 

 

 翌日、リオンを学生寮で捕まえる事が出来た。

 

 「何だリック、これからブックメーカーの所に行くんだが、俺に賭けたら儲けさせてやるぞ」

 

 なるほど、余裕で勝つ気なんだな。呑気に言うリオンに苦笑してしまった。

 

 「リオン少し話がある」

 

 「じゃあブックメーカーの所に行ってからでいいか?」

 

 「僕もブックメーカーには用事があるから一緒に行こう」

 

 2人でブックメーカーに向かったところ、仕掛人の先輩方が王太子殿下達が圧倒的に優位で、賭けが成立しないと嘆いていた。

 リオンが台車で白金貨を大量に運び込み、俺は鞄から白金貨を広げる。

 リオンは500枚、俺は100枚だ。

 

 「2人ともこれ全部賭けるのかい?」

 

 賭けを仕切るブックメーカーは驚いていた。

 

 「やっぱりリオンは凄い持ってたんだな」

 

 「お前もな…… これで持ち金全部か?」

 

 リオンは財宝を発見したから、まだまだあるんだろう。白金貨500枚はとんでもない額だが。

 円換算20億前後か? 

 

 「いや、まだ少しはあるよ。さすがに全部は賭けないさ」

 

 「ま、そりゃそうか。俺も賭けを盛り上げるためだからな」

 

 「ちなみにリオン、矢面に立ったお前に今さら申し訳ないが、僕も参加させてくれ」

 

 「いいのか? 今後かなり大変な目にあうぞ」

 

 「それはお前もだろ。リオンの顔はちゃんと立てるさ。僕にはジルクをやらせてくれ。義理立てしたい相手がいる」

 

 「う~ん、まぁ、俺は構わないよ」

 

 リオンは凄い不思議そうな瞳で俺の顔を見てくるが、納得したのか了承してくれた。

 

 「あぁ、それと先輩方、僕の参戦は期日ギリギリに公開したほうがいいですよ。少しでも殿下達に賭ける学生が多いほうがいいでしょう?」

 

 「あ、あぁそうだね。確かに君はあのヘルツォークだもんな。でもこれだけの額がバルトファルト側に集まるなら賭けが成立するっ!!」

 

 ブックメーカーの先輩方に提案したら受けてくださった。彼等も賭けが成立しなければ、儲からないしね。

 リオンが持ち逃げするなよと念押ししたが、彼等も貴族だし信用問題になるから大丈夫だろう。

 仮の賭け金の証文を貰っていると、声が掛かった。

 

 「バルトファルト、話がある」

 

 リオンが振り返ったが、俺は呼ばれていないので振り返らない。そう、振り返りたくない。

 公爵令嬢のような雲の上の存在とは、関わらないほうが良いに決っている。

 物凄い美人だが、ちょっとヒステリックだ。いや、まぁ気持ちはわかるが。

 何より血縁上、俺とマリエは従姉妹だ。殺されるかもしれない。

 ふぅ…… 血縁上、か……

 

 「じゃあ、リオン。僕はこれで」

 

 さっさと立ち去るに限るだろう。

 

 「待てよリック。お前も当事者だろ。付き合え」

 

 ちょ、待てよ。

 

 「いやだぁ、アンジェリカさんに殺される!」

 

 「な、失敬な。いきなりなんだ。もういいおまえも来い」

 

 アンジェリカさんに呼ばれた場所は、普段男子がお茶会を開く場所だった。

 マナー講師の先生に便宜を諮ってもらい借りられたらしい。

 リオンが感涙している。

 

 「まさかエーリッヒ・フォウ・ヘルツォークまでいるとはな。さっきは何故、私に殺されるなどと言ったのだ。人聞きが悪いぞ」

 

 アンジェリカさんに睨みつけられる。マルティーナに睨まれるのはちょっぴり嬉しいが、アンジェリカさんは怖すぎる。

 

 「いや、あの、一応マリエとは従姉妹になるんですよ。話した事もないですけどね。だからそのぅ……」

 

 「知っている。例の少し前の実子証明に関する件だろう。お前に非は無いことは認めている」

 

 さすが公爵令嬢、どこかのお馬鹿ファイブとは懐の広さの質が違う。あいつらはマリエの股の広さに5人で飛び込むアホだからね。

 

 「それにしても、私はバルトファルトに決闘を辞退しろと勧めに来たのだが、何故ヘルツォークもいる? まさか……」

 

 「はい、僕も決闘に出ますので」

 

 「いや、俺も面子がありますから今さら退けませんよ」

 

 少しやつれ気味のアンジェリカさんに俺とリオンが、退かないよという態度を取る。

 

 「ヘルツォークはわからんが、バルトファルトは部屋を荒らされたんじゃないか? 決闘までの間、こちらを徹底的にいたぶるつもりだ」

 

 なるほど、取り巻き達も必死だな。王太子殿下達はこんなセコい事は知らないだろう。

 いや、ジルクはやりそうだ。あいつ嫌いだしジルクの仕業という事にいつかしてやる。

 リオンはマルティーナのおかげで、男爵グループが撥ね付けたから問題ない。

 

 「いえ、俺は大丈夫でしたよ」

 

 「そうなのか? それなら良かったが、私にはもう公爵家としての力はない。もしお前達が何か期待しているつもりでも何も出来ないぞ」

 

 アンジェリカさんは申し訳なさそうに項垂れている。

 

 「実家から何か言われたんですか?」

 

 リオンが聞くとアンジェリカさんは語ってくれた。

 

 「決闘を申し込んだことを短慮だと言われた。だが、あの女だけは殿下から遠ざけたかった! 頭が真っ白になり気付いたら手袋を投げた。そう手紙を出したら大人しくしていろと冷たい返事が来た。私は終わりだよ。良くて軟禁か辺境送り。最悪は……」

 

 毒入りの酒、自裁か。命を以て償うのは重すぎるな。今は学生達も熱狂しているが、じきにお馬鹿ファイブがおかしいと気付くと思う。

 

 アンジェリカさんが、名門貴族に喧嘩を売っては、例え決闘に勝とうが負けようが終わりだと言っているが、リオンはどうでもいいと言っている。

 

 「女子のご機嫌取りはもう嫌だ。嫌いな奴等を殴って辞めてやる!!」

 

 「アッハッハ、リオンは勇者だな」

 

 清々しいリオンの答えに笑ってしまった。こんなに気持ちよく笑えるのは久々だ。

 

 「お前達は馬鹿なのか!? お前達の家族にも累が及ぶぞ!!」

 

 「まぁ俺達……」

 

 「うん、独立した家扱いですしね」

 

 俺達が顔を見合わせて、特に気にしてなさそうに言うとアンジェリカさんは、頭をくらりとさせよろめいている。

 

 「ヘルツォークまでどうなってる!?」

 

 「あぁ、僕はリオン程投げやりじゃないですよ。義理のある相手に対して、少しでも面子を立てさせたくて、あのにやけたジルクの目を覚まさせてやりたいんですよ」

 

 「義理?」

 

 「アトリー家にね」

 

 リオンは知らなかったか。

 

 「あぁ、ヘルツォーク子爵家は、アトリー家と商売の絡みで繋がりがあったのだったな」

 

 得心がいったとアンジェリカさんも頷いている。

 別に取り巻きではないですけどね。

 

 「ただ、相手は学年トップの実力者達だぞ。調べたがお前達は、成績は上の下ぐらいだったはずだ」

 

 アンジェリカさんが心配しているが問題無い。

 

 「鎧を使った勝負で、そもそも僕に勝てるとでも? 成績だって有名貴族を立てるためにわざと手を抜いてましたし。それはリオンもですよ」

 

 「手を抜いてました。それに俺も強いんで」

 

 リオンもよっぽど自信があるのか、全く気負いがない。

 少し羨ましいな。

 俺の機体は、結局最新型とはいえ、ラーシェルとホルファートのハイブリッド。所々に最新技術があるとはいえ、大本が汎用機だ。

 最新型汎用機に最新技術を取り付けた試作機みたいなものだな。

 赤い角付きサイ○ドーガ。

 あの5人が金を積んで、最新技術だけのワンオフ機にしてきたらちょっと怖い。

 オレンジの練習機で戦わなきゃ。

 僕の左目○そう分析した。

 

 「ヘルツォークは実績があるがお前は信用できるか! ダンジョン攻略者は頭のネジが抜けている奴が多いというが、お前もその通りだろう!?」

 

 「失敬な事を言うな! そもそもリックがいなくても勝てる可能性が高いから挑んだんだ!! そもそも決闘を挑んだのはお前だからな!!」

 

 リオンの剣幕にアンジェリカさんはごにょごにょと可愛くなっている。

 そりゃあの場で颯爽と名乗り出る事ができるリオンは、アンジェリカさんにとっての白馬の王子様だろう。

 男なら一度はそういうのやってみたいよな。

 俺の以前のラーシェルとの奴は、自分のところを守るためだから違うよなぁ。

 

 「仮にヘルツォークがジルクの相手をすると言っても、バルトファルトの相手にはグレッグやクリスがいる。あいつらは冗談抜きで強いぞ」

 

 アンジェリカさんがリオンを心配している。

 

 「どうなんだ? 僕がやってもいいが、あまり揉める相手は増やしたくないが……」

 

 「問題ないさ。元々は俺だけでやろうとしてたんだぞ」

 

 「見せ場に割り込んですまない」

 

 どこをどう見ても余裕だな。割り込んだのは野暮だったか。

 

 「気にするな」

 

 (正直あの5馬鹿よりもリックの実力を見たい。ルクシオンにいくら調べさせても、この世界の人間としかあいつも言わないし)

 

 緊張感のない俺達のやり取りにアンジェリカさんは、呆れたような表情を浮かべている。

 

 「全くお前らは緊張感のない…… それに自分達に大金を賭けるとは」

 

 そういえばアンジェリカさんは、あれだけの白金貨を見ても平然としていたな。

 やっぱり公爵令嬢は普通じゃないな。

 

 「なんなら賭けます? 俺達側に賭ければ儲かりますよ」

 

 「いらぬ! 私が金に困ってるように見えるのか?」

 

 あれ、いちゃつきだした。公爵令嬢相手にリオンは凄いな。マジぱないっす。

 リオンとアンジェリカさんのいちゃつきが終わって部屋を出てから、リオンと少し話をする場を作った。

 

 「なぁリック、俺は正直全て終わった後は、今回の件でレッドグレイブ家に色々と便宜を図ってもらおうと考えているが、お前にはあてがあるのか? さっきアトリー家がどうとか言ってたが」

 

 「あぁアトリー家だ。ジルクはさ、結局は王宮貴族の子爵家なんだよ。王太子の乳兄弟になるという事は、伝統も格式もあるから選ばれた家だろう。でもたかが子爵家だ。代々大臣を輩出しているアトリー伯爵家のほうが王宮では遥かに格上に決っている」

 

 「なるほど」

 

 大身の領主伯爵家が、衰えた領主侯爵家を喰う事はあっても、没落していない代々閣僚級の伯爵家が、同じ王宮の子爵家に負けるわけがない。

 そもそも家自体の力が違いすぎる。もし王太子の乳兄弟に選ばれるマーモリアが伯爵家だったならば、閣僚級だっただろうがな。

 所詮、王宮貴族の子爵家。

 

 「王太子殿下の乳兄弟のあいつ自身は、次代に絶大な権力を持つだろうが、それも今じゃない。もちろんジルクの家にも将来を見越して、すり寄ったりする大貴族がいるだろうが」

 

 「そこまで相手の力関係を見越していたのか」

 

 リオンは感心するように目を見開く。

 まぁこんなのは、現実の日本社会にだってある。社長の息子の親友とはいえ、同期前後には強いが、取締役であれば簡単に潰せる。社長の息子じゃないからな。

 乱暴に言えば、将来の価値と今の価値は等価じゃないからな。価値を力とも言い換える事が出来る。

 

 「それにパーティー後、早速アトリー邸に報告に行ったんだが、婚約破棄の書状が来ていた。少なくともこの決闘前にアトリー家は相当面子を潰されている。今はマーモリアを詰めているはずだ。他の家にも婚約破棄の書状が来ているかもしれないぞ。しかもこれはあのお馬鹿ファイブの独断だ」

 

 「あいつら…… 馬鹿もここまで極まってると褒めるしかないな」

 

 リオンも言葉を出すのに一苦労するレベルの5人だ。

 

 「正直アトリー家に伝手と事前に情報提供していた僕は、ジルク1人程度、殺さなければ、決闘後のちょっとしたフォローでどうにかなる。問題はリオンだ」

 

 王太子殿下がいるぞと伝えるが、公爵家に今回の賭けの儲けを使えば、俺と家族の命ぐらい何とかなるだろうと言っている。

 少し楽観的過ぎないかと心配になってしまった。

 

 

 

 

 「ルクシオン、あいつよく考えてるわ」

 

 『あいつとはエーリッヒの事ですか?』

 

 「あぁ、ジルクの件を聞いたら確かにそうだわ。王太子殿下の乳兄弟で親友ってだけで、学園内の乙女ゲーでは攻略キャラだけど、貴族家全体で見れば、信用ある子爵家ってだけだもんな。王太子殿下の乳兄弟の価値は高いが、現在の大物貴族よりは格下だわ」

 

 『ジルク自身の能力は高いですがね。ホルファート王の年齢を考えてもユリウスが王になるのは、20年は先でしょう。王太子の価値は絶大ですが、乳兄弟は消えても何の問題もありません』

 

 「なぁ、リックは本当に転生者じゃないんだよな? 決闘のストーリーに関わってきたぞ」

 

 『はい、マスターの許可が出ていませんので、遺伝子は調べていませんが、経歴は極めて優秀というだけですね。この世界に無いような知識や技術を使用した形跡はありません。そもそもストーリーが既に変化してます。マリエもそうですし、そもそも決闘騒ぎはもっと後だったのでは』

 

 「そうなんだよな…… 取り敢えずリックの実力を見よう。あいつ自身は俺の友達だしな。何かあったらお前の力を使ってでも守ってやるとするさ」

 

 『マスターはサボり気味ですからね。エーリッヒを見習って頑張ったらどうですか?』

 

 「やだよ。もう俺は十分頑張ったからな。リックの評価が高いな。気に入ったのか?」

 

 『新人類なので嫌いです。しかし、躊躇なく浮島を破壊したのは評価出来ます』

 

 「あの1年近く前の戦争のやつか。ああいう普段笑顔で真面目、こっちを立てて下手に出る奴が一番怖いよな。ジルクが嫌いなのは同族嫌悪か?」

 

 『エーリッヒは恩義や貸し借りを大事にしています。アトリー家の働きで、ヘルツォーク子爵領の王国本土での取引の幅が増えました。それを多大な恩と考えているのでしょう。私から言わせれば等価の関係だと思うのですがね』

 

 前世もお馬鹿ファイブの好感度を上げるのに散々苦しめられた。さて、本人共が折角ここにいるのだ。あの気に入らない奴等を殴り倒そう。

 リオンは笑みを深めるのだった。


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