乙女ゲー世界はモブの中のモブにこそ、非常に厳しい世界です   作:N2

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萬月様、c+java様、パルパル様、誤字報告ありがとうございます。
萬月様、ご指摘ありがとうございました。

たくさんのご感想、お気に入り登録に感謝致します。

ちょっと幕間に近いような内容です。


第20話 エーリッヒの工作

 決闘後の夜、学生寮の部屋にリオンを迎えていた。

 今日から長期休暇になってはいるが、決闘があった事もありまだ学生が溢れている。賭けに負けた学生が大量にいるので、この長期休暇は実家に帰ることが出来ない奴等が多い事だろう。

 

 「今日はお疲れ様」

 

 「お互い様だろ」

 

 確かリオンは酒を飲まなかったよな。

 

 「ノンアルコールワインだ。ワイン種の葡萄で作ってる。ティナも好きでね、葡萄自身の果実感ある風味とワインのようなコクが楽しめるよ」

 

 「ずいぶん洒落た物が出てくるな。その気遣いで何でモテない?」

 

 「この学園の女子は僕らに求める物が難しいよね。父上や祖父が言ってた事が、実際に入って初めてわかったよ」 

 

 リオンも本当は実感しているのだろう。俺の言葉に顔に射す陰が深みを増した。

 少し炭酸水で割るのがお薦めだ。

 

 「互いの再会の誓いとなることを祈って」

 

 「ホルファート王国の加護のもとに」

 

 グラスを重ねた瞬間、涼やかな音色が部屋を満たす。

 

 「「……はははははははは、王国の加護はやだなぁ」」

 

 被った! 何だったかなぁこの乾杯の台詞? ノリで使ったが、リオンがついてくる所が不思議だ。

 マルティーナはよく、何を言ってるんですか? なんて言うしな。

 

 「さて、リックが話があるといったのは、今後どうするかという事だろ。まぁ今さらだけど?」

 

 「あぁ、以前も話したように僕にはバーナード大臣の伝手があるからね。身の振り方やらを相談に行くよ。リオンは本当に大丈夫なのか?」

 

 以前もレッドグレイブ公爵家を頼ると言っていたが、念を押すように聞いてみる。

 

 「いや、アンジェリカさんの絡みだから、やっぱりレッドグレイブ公爵を紹介して貰うよ。そもそもレッドグレイブ公爵はユリウスの後ろ楯の派閥だから、今回の件はアンジェリカさんを怒るにせよ、ユリウスにも腹が立っている筈だからな。しかも公爵だ。これほど心強い相手もいないだろ。それに賭けの金が物凄い事になったから、全部配って家族と俺の助命嘆願だ。命ぐらい助けてくれるだろ。……大丈夫だよな」

 

 急に不安になったのかリオンはグラスを呷った。

 そうだよな、王太子殿下は後ろ楯を蹴ったという事になるよな。冷静に考えると王太子殿下は死にたいのか?

 名ばかりじゃない力のある公爵家を敵に回して、後の治世もへったくれもないだろうに。

 ファンオース公国を見てみればいい、元はホルファート王国の公爵家であったが、勝手に公国を名乗り始め王国に戦争まで吹っ掛けてきた。結局100年以上前から今に至るまで、ファンオース公国は地図から消える事なくホルファート王国の頭痛の種となっている。

 レッドグレイブ公爵家を同じようにしたいのだろうか? 

 

 「そういえば賭け金がとんでもないことになってたよな。王宮内工作にあそこまでの大金を使うのか? 豪気だな」

 

 リオンの賭け金は俺の5倍、今回の賭けで白金貨も4,000枚にはなってそうだ。俺は800枚程度にはなっているという事だな。

 賭けを成立させるためにリオンや俺が多額を突っ込んだとはいえ、たかが学生の決闘で、円換算にして数百億が動いたのか! 貴族の賭けは半端無いな。

 

 「あぶく銭は有効活用してなんぼだろ! でもリックは大臣に直接面識があるから強みだよなぁ」

 

 「バーナード大臣は王宮内で確か中立派らしい。ただ、王太子殿下の乳兄弟と娘を婚約者にさせるぐらいだから、レッドグレイブ公爵家の派閥とも仲良いんじゃないか? 僕のほうでもリオンの件を口添えしておくよ。決闘ではありがとう。嬉しかったよ」

 

 君の生まれの不幸を呪うがいい、みたいな感じでジルクには言われたようなものだからな。

 私は良い友を持った。

 これだと俺が謀りそうだ。気をつけよう。

 

 「助かる! 一応は金をバラ蒔いて爵位返上するから助けてって感じだけど、王太子殿下にあそこまでやっちゃうと不安で仕方がない」

 

 リオンが天井を見るように身を仰ぎ出した。

 基本的にリオンが全て矢面に立った状態だ。助っ人レベルの俺とじゃ心労の桁が違うだろう。本当に申し訳ない。

 

 「しかし爵位まで返上するのか?」

 

 「なんだかんだ言ってもお咎め無しじゃ駄目じゃない? いいよ、俺は婚活に疲れたんだ。楽になりたい」

 

 「本音はそこか。ははは、気持ちはわかるけど。僕は人並みには出世欲はあるよ…… 婚活は嫌だけど」

 

 「でもお前、もう一代で潰してもいいとか考えてるじゃないか? ダニエル達が驚いてたぞ」

 

 あぁ、いつだったかリオンに漏らしたのをダニエル達に言ったのか。

 

 「身分が無いと出来ない事も多いからね。弟を助けるためにも身分はあったほうがいいかな」

 

 そう、この世界、平民だと普通の生活はよくても何かを成すためにはハードルが高過ぎる。

 本当だったら、穏やかに過ごすのが目的だったのに中途半端な貴族として生まれてしまったからなぁ。

 貴族の出来損ない…… いや、なり損ないか。ふふふ、やっぱり少し赤い人みたいで嬉しい自分がいる。

 アホだな俺は。

 

 「何だ急に微笑み出して、キショイぞ。でもそうか…… ダンジョンに挑んでお茶会を開催、慌ただしかったな…… まだ学食のスイーツ制覇してなかったんだよな」

 

 「なんだかんだ楽しんでるじゃないか。仮にリオンが貴族じゃなくなっても遊びに行くさ」

 

 「そうだな、楽しんでたな。全く、本当に再会の誓いを祈る事になるとはなぁ。ちなみに俺の浮島には温泉があるぞ!」

 

 「リオンは何でも持っているな!? じゃあ妹達を連れて行くから入らせてやってくれよ」

 

 「いいぜ。でもリックはいつも妹優先だな……」

 

 リオンが呆れたように言うがしょうがないじゃないか。だってここは――

 

 「国として女性優遇の社会だ。当然だろ」

 

 リオンからも乾いた笑い声が漏れ出した。

 妹達を優先するのは全く気にはしないが、本当に酷い世界だよ。

 

 

 

 

 次の日、急いでくれたのだろう、クラリス先輩に呼び出され、夜にアトリー邸へ向かった。

 リオンは今日には、レッドグレイブ公爵領へアンジェリカさんとオリヴィアさんを伴って、ロストアイテムの飛行船で出航すると言っていた。いいな、俺もせめて見たかった。クラリス先輩がいつ来てもいいように寮で待機していたから仕方がない。

 

 「この度は勝手な事をしてすいません大臣」

 

 「君が謝る事ではない。既に昨日の時点で我が家も正式に婚約破棄をした」

 

 我が家も…… か、他もあの5人の婚約者の家もそう動いたという事か。

 ノックが3度聞こえ、バーナード大臣が入室を促す。

 

 「お酒を入れる話じゃないでしょうから、こちらを」

 

 「クラリス先輩がお茶を?」

 

 「ええ、お気に召して頂ければ嬉しいわ。お父様も」

 

 女中が一度下がったが、まさかクラリス先輩がお茶の準備とは、こんな大身の貴族令嬢がする事なのだろうか? 

 

 「ありがとうございます。では…… 旨い! っと、失礼しました」

 

 つい言葉が漏れ出てしまった。そんな俺を嬉しそうに微笑んでくれるクラリス先輩。ジルクの奴をひっぱたきたくなった。

 

 「これを飲むと自分も含めて学園の男子達の未熟さが身に染みます。随分拙いお茶を出していたのですね」

 

 実際、実家では上級クラスに入学する事が判明してからの付け焼き刃ではあった。

 リオンが師匠として仰ぐマナー教師にもあくまで、今の時点での及第点と言われただけだ。お茶の味よりもマナー作法が褒められただけだろう。

 

 「気持ちが籠っていれば、女は嬉しいものよ」

 

 そういうものなのか。

 そしてクラリス先輩もソファーに座る。この打ち合わせに参加するのか? 大臣も何も言わないから認めてるのか。まぁいいか。

 男同士の間に入ってくるんじゃない、をリアルに聞いて見たかった。

 

 「バーナード大臣、これを」

 

 賭け金の詰まったかなり大きいケースをテーブルに出す。リオンはインパクトを与えるために台車に積んで、ブックメーカーに持っていったが、綺麗に積み並べさえすれば、400枚は旅行鞄のような大きいケースに入りきった。

 そう400枚、元金の100枚と儲けた内の300枚は手元に残そうとする俺。セコい。

 リオンは文字通り桁が違う額を納めるというのに。自分の小ささを自覚するな。

 何て器量の小さい、と親父に打たれた事のない人に罵倒されそうだ。

 

 「方々に迷惑をかける事は自覚しています。正直に申し上げると、恩のあるアトリーを虚仮にしたジルクが許せませんでした。ただ、この行動が王宮にどれだけの騒ぎを起こすのか私にはわかりません。ですので、私とは別の家とはいえ、ヘルツォーク子爵家に類が及ばないようにして頂きたいのです。後は、リオンの助命の一助に少しでもなればと。リオン自身もレッドグレイブ公爵家にかなりの額を積むとは聞いていますので、これよりは一桁は多いかと……」

 

 アトリー家にも面子があるだろうから、こう言えば俺自身は大丈夫だろうという打算でもある。

 この金は、俺の軽挙妄動が育ての家に及ばないための謝罪金だな。それに加えて、リオンの件を王宮に直接顔が利く大臣に伝えれば、この金の使いどころにもなるだろう。

 レッドグレイブはあくまで領主貴族。大臣クラスを顎で使うことはさすがに難しいだろう。

 リオンの金も派閥の窓口から大臣、もしくはその手前、そして大臣クラスにわたり、各王宮貴族に配分。

 こちらは桁が一つ少なくともジルク1人の件だけだし、アトリー家に関する事件に対して、バーナード大臣に直接支払うから大丈夫だろう。

 大丈夫だよね? 後400枚は即金できるよ!

 

 「君の言うように、マーモリア家には何をしてでも償わせてやると考えている。先ずは王宮での居場所を排除し、フィアではなくフォウとして、王国が管理している荒れた浮島に押し込める事を宿願とする予定だ」

 

 んまぁ恐ろしい…… まさかここまでお怒りが天元突破していたとは。この怒りを引き起こしたジルクに合掌。

 

 「このまま行けば確実に私の孫が宰相。私とて宰相に手が届いていたはずだからな…… たかだか子爵家の乳兄弟程度と縁を結んだのが間違いだったか」

 

 「お父様は間違ってはおりませんでしたわ。私の不手際で…… 本当に申し訳ありません」

 

 「いや、外から見てもお前はよくやっていたほうだろう。そう、甲斐甲斐しかったのは皆が知っている。ある意味、次代を担う者達が度しがたい程の愚か者達だったという事が、早い段階で周知されたことを善しとする他にはないだろう。一番上の王子の乳兄弟に飛び付いた私が、結果として迂闊だったという事だ」

 

 バーナード大臣は深い溜め息をついている。当時のファインプレーが、数年後に実は失敗だったと判明する。人そのものを手段とする政治の怖さか…… 雲の上の方達の会話には、黙ってお茶を傾けていよう。

 ついていけないので空気になる俺、マジ小物。

 

 アンジェリカさんもそうだったが、クラリス先輩も400枚の白金貨に眉一つ動かさない。凄いね。

 ヘルツォーク子爵家の我が家単体を考慮すると、贅沢しなければ、30年近くは暮らせる金額なんだけど。数は少ないとはいえ、メイドも執事もいるからね。

 

 「私は私の戦場で力を使うとして、お前のほうは大丈夫かいクラリス? 家内に昨日までは、自室に籠って泣き腫らしていたと聞いているが」

 

 「はい、エーリッヒ君の計らいで、ジルクの頬を張り飛ばしたので、少しは気が晴れました」

 

 そう、まだ少しクラリス先輩の目元は腫れている。本当に大丈夫だろうか。家族の会話か? そろそろお暇しようかな。怖いからというのは内緒だ。

 

 「では、バーナード大臣、私はそろそろ……」

 

 「あぁ、まだ少し待ってくれ」

 

 「……はい」

 

 何だろう? 呼び止められてしまった。素直に頷き腰を落とす俺、マジ小物。

 

 「君は長期休暇はヘルツォーク子爵領に行くだろう、クラリスの気分転換も兼ねて連れて行ってくれないか?」

 

 は!? 今何て? 言葉に出さなかった俺を褒めてやりたい。

 

 「しかし、ヘルツォーク子爵領には娯楽とかほとんどないですよ。少しずつ開発は進んでいますが……」

 

 「実は前々から話には上がっていたんだ。君の浮島の状況確認や港湾施設に軍事施設の確認がね。クラリスの気分転換のついでで構わない。戦争後の報告と相違がないかの確認が取れるだけで構わんのだ。確認した事実があればこちらで通す」

 

 バーナード大臣の力業を使うという事か。別に隠しているわけではないから構わないし、正規の監査はどこも面倒だから、うちとしても省けるなら省きたい。

 

 「うちは構いませんが、クラリス先輩には退屈なんじゃ……」

 

 「私は嬉しいわ! ちょっと屋敷や王都以外の空気に触れたいし、お父様の言う仕事も今は気を紛らわすのにはいいもの。それとも迷惑かしら?」

 

 うおっ! 上目遣いはずるい。クラリス先輩エロ可愛い。

 

 「えぇ、構いませんよ。大した物はありませんが…… ワインぐらいは存分に」

 

 「やった!」

 

 「それは私も羨ましいな……」

 

 クラリス先輩がほんの小さくガッツポーズする姿にホッコリしつつ、バーナード大臣には別の包みを渡す。

 いつもの越後屋ごっこだな。

 

 「30年から100年物、10年置きずつの詰め合わせです。どうぞ」

 

 「このタイミングだと催促したみたいで悪いな。嬉しいよ、これには個人的にも仕事でも助かっているからね」

 

 バーナード大臣に喜んで頂けたのは嬉しいが、白金貨よりも表情が綻んでいるのが解せない。

 あの話の時は、マーモリアに怒り心頭だったからか? 

 権力者ってよくわからん。

 

 勝手に決めはしたが、アトリー家には世話になっているから父上は問題ないだろう。ヘルツォーク子爵家に知らせておく必要もあるので、出発は1週間後となった。

 

 

 

 

 エーリッヒがアトリー邸から帰路についた頃、バーナード大臣とクラリスはお茶を飲みながら、さらに話込んでいた。

 

 「今回の決闘、アンジェリカ嬢のおかげでかなり騒がしくなる。彼女の取り巻き達の実家は、今後混乱するだろう。ヴィンス殿は甘くはない。しっかり子供の教育をしてこなかったツケが出よう」

 

 「レッドグレイブは派閥の整理に乗り出すと?」

 

 父親の言葉にクラリスは問いを兼ねた相槌を打つ。

 

 「あぁ、だが同時にかなり派閥の力は減じるだろうがな…… 王太子が晒した無様によって弱体化する。しかし、レッドグレイブの娘の短慮で、前途ある2人の若者が潰れるのは損失だ。王宮は内心、皆がそう考える」

 

 「かたやロストアイテムと浮島、加えて財宝を発見した冒険者、リック君は浮島を奪ったエース・オブ・エース、ラーシェル製の鹵獲品も多数。とんでもない逸材ですね」

 

 決闘に出た2人は逸材だ。学園入学前の実績は、王国の歴史を見ても探すのが難しいレベルだ。

 

 「レッドグレイブ家にそれほどの大金を積むのであれば、エーリッヒ君は心配していたが、バルトファルト卿は問題ないだろう。他から彼を掠め取られないようにヴィンス殿は全力を注ぐはずだ」

 

 「こちらはアンジェリカが起こした決闘のため、派閥に傷が入らないのは助かりました。さらに面子も保てたのが大きい。なのにリック君は何をそこまで心配なのでしょう?」

 

 リオンもエーリッヒも自らが成した偉業に比べて、誇る事もなく、多くの学生に溶け込んでいた。その事実が彼等を周囲が必要以上に侮る結果となっているのは、本人達も気付いていない。

 

 「彼も商売や人の機微には敏いが、まだ王宮を理解していないのだろう。人はわからない事には、油断をするか警戒する。彼は警戒するタイプなのだろう」

 

 「お父様、この資金はどうなさいますか?」

 

 「実際に我が家名のために決闘に出た者だ。本来受け取る必要はないが、彼も不安だろう。彼のために為るよう仕込みに使うさ」

 

 クラリスはそれを聞いて安堵する。差し出された物を突き返すのも問題になる。エーリッヒにはさらに不安を与えてしまうため、バーナード大臣も受け取ったに過ぎなかった。

 

 「さてクラリス、お前はまだ傷付いているのではないか?」

 

 バーナード大臣は父親の顔に戻った。

 

 「傷付きはしましたが、清々したのは事実ですわ。少し…… 時間は欲しいですが」

 

 「政治を絡めた家の事は、一度綺麗に忘れなさい。自分自身の事だけを考えればそれでいい」

 

 大貴族の娘がバーナード大臣のように過ごす事は実質不可能に近いが、今回の件で婚約が白紙になった事もあり、バーナード大臣も少し腰を据えようかと考えた事による、娘への気遣いだった。

 

 「はい、先ずはこの長期休暇の旅行で、傷心を癒して参ります」

 

 そろそろ休みなさいと娘を気遣うバーナード大臣は、今後の事に目を向ける。

 

 「今回の決闘でバルトファルト卿の注目は賛否を集めるが、エーリッヒ君には同情も含めた賛同が得られる…… 男爵か…… 子爵にさえ手が届けば、あるいは……」

 

 夜が更け、ワインを共に加えても大臣の思考は続くのであった。




乾杯の元ネタは、ロ○ドス島戦記OVAからです。
砂漠の赤い人の中の人王とファ○ン王より。

クラリス先輩は一先ず生娘で乗り越えた(笑)

一代で潰していいとか…… この会話は、15話の後書きで書いております。

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