ありふレコード ー いつかありふれていた魔王と異世界×魔法少女みたま☆マギカ 作:十二の子
そんな中でいくつかのレコードでは、一人の少女が石につまづいたことをきっかけに本来魔法少女にならないはずの環いろは、環うい、里見灯花、柊ねむの4人がバタフライエフェクトで魔法少女になり、そして里見灯花、柊ねむ、アリナ・グレイの3人の天才が作り出した組織「マギウス」が魔法少女たちの運命を変えていくの。
そして異世界と結びつき私でも関与できなくなっているこのレコードでのアリナは…
おっと、他の世界のおはなしがまじっちゃったから、クラスの皆には内緒だよ☆
―*―
さーて。
灯花とねむが言った通りなワケ。
落下してくれたのがヒーロー君じゃないからちょっとガッカリしたけど、だからと言ってここのエセ勇者に御退場願うワケにもまだ行かないし。
「アナタたち、まだベヒモス程度の魔物にてこずってるワケ?アリナ的にウィーク過ぎると思うんですケド。」
「だ、誰だ!?」
「こんな迷宮の底で…はっ、もしやオバケ!?エリリンヘルプ!」
「ちょ、私降霊術師だけど降霊術は…」
ふーん?猫かぶりなワケ。絵筆にもアートにも良さそうなガールだヨネ。
「心配しなくてもアリナはゴーストじゃないワケ。まあ魔法少女はゴーストっぽくもあるヨネ。」
「ま、魔法少女?ってことはみたまさんと同じか!?」
「とりあえず、そこのベヒモスを倒しきれないワケ?」
「そんなことはない!南雲に抑えられたものを、俺が倒せないわけない!
俺は、ここでベヒモスを倒し、香織と雫を」
「光輝いったん下がれっ!」「光輝くん危ない!」
手がかかるボーイなワケ。アリナ、面倒なの嫌いなんですケド。
でも、生物が命を奪われる様ってちょっと…
「…ゾクゾクするヨネ!」
「なっ、アイツ、ベヒモスをビーム?で止めて…」
「バカな龍太郎!俺の『神威』でも傷をつけるのがせいいっぱいなんだぞ!」
「アリナをなめてもらっちゃ困るワケ。
ああ、チョーエキサイティングでゾクゾクするぅ…」
ベヒモス?後ろががら空きなワケ。血に染めてアリナのアートになれる素質たっぷりだヨネ!
「…フフッ、アハハハハ……!」
「光輝…みたまと違って、アイツかなり変だな。」
「しかしベヒモスに傷はついた…行くぞ!恵理、援護を!
永山、龍太郎、突っ込むからな!」
「おう!」「任せとけ!」
瞬く間にベヒモスが傷だらけになっていくゥ…
…いいアートというのは一瞬のうちに花を咲かせる儚いものなワケ。今まで息をしていたモノが奈落の底へ落ちていく様、ああ…
「おい、お前、アリナと言ったか?」
「あの八雲みたまの知り合い、魔法少女にして天才アーティスト、アリナ・グレイとは私のことなワケ、メルド騎士団長。
いいチャンスだから、仲間入りさせてもらいたいと思うワケ。魔物を殺せるとかベリーレアな体験だカラ。
異論は求めてないワケ。」
「ああ、おう…戦時だから戦力は多いほうがいいが…」
―*―
わかってたから休学してるケド、召喚勇者たちは留年確実だヨネ。
まあそんなことはどうでもいいワケ。それより、王都のピュアっぽいプリンセス。折れるところが楽しみだヨネ。だからうわさの下衆皇子を見極められる点でも、この帝国使者訪問はいい機会だと思うワケ。
それでもあの勇者、イライラしてきたんですケド。
「わかってるんですか…これは模擬戦ですよ!」
そんなことは子供じゃないんだから百も承知だヨネ。
「だからなんだってんだ?まさか適当に武器ぶつけあって、それではい終わり。なんてことになるとでも思ってやがったのか?
こんな戦いで死ぬようなら俺もお前も所詮はその程度ってことだ。人の上に立って魔人族と命をかけた戦争なんてやる資格もねえ!お前は一応俺達人間族の上に立って率いてるって自覚してるのか?」
「自覚って…そりゃ、俺はもちろん香織と雫を助け出して、人々を救うために…」
「傷つくことも傷つけることも恐れて自分の手を汚そうともしない綺麗好きのガキが何言ってやがる!そのご立派な剣に殺気の一つも込められないやつがご大層にカッコつけてんじゃねえよ。」
「本当にその通りなワケ。アリナと同じオピニオンとはさすが実力至上主義国家というだけあるヨネ。
でもそれ以上だと殺し合いになっちゃうカラ、後はアリナが相手するワケ。皇帝陛下?」
「お前、気付いていたのか?確かに独りだけ目が違うと思ったが…」
そんなこと言ってる余裕は、実戦ではナッシング。それに今からは勇者の茶番バトルじゃなくて、アリナのアートタイムなワケ!
「ちっ、お前、変な魔法を使う!魔法陣もなしにどうやって!」
「そんなことはキュゥべえに聞けばいいワケ!魂が代価ならどんなミラクルもイージーだけど、これもアリナがメインに願った力じゃないとくれば、地球外生物のなすことには驚くしかないヨネ!」
「何やら難しいことを言うが…俺の剣についてこれてないぞ!」
「剣で魔力を切り裂くとかクレイジー!アリナも負けられな」
カキン!
…司祭の障壁はアリナのビームは防げないけど剣戟は防げる、と。灯花の言ってた通りトータスの魔法は魔法少女の魔法と別モノ…
「それくらいにしましょうか。本当に殺し合いになってしまっていますので…ガハルド殿にアリナ殿もお戯れが過ぎますぞ?」
…仕方ないから許してあげるワケ。
―*―
その日の帰り道、ヘルシャー帝国皇帝ガハルドは護衛の者に尋ねられた。
「何?勇者のことをどう思ったかだと?」
「ええ…何分、彼が我々人間族を率いるものですから。皇帝陛下が勇者と戦って感じ取ったことを聞きたくて…」
一応、帝国としては光輝を勇者と認め、これから全力で支援するという話には持ってきている。
だが同行した者達はそれがあくまでも教会に対する建前だと見抜いていたのだ。
ガハルドは嫌なものを見たような表情で語った。
「ありゃダメだな。あいつは単なる子供だよ…理想とか正義を何の根拠もなく信じているようなタイプのな。あいつは周りの人間との関係すら自分の思い通りじゃないと気がすまないタイプだろうよ…いや、そんな生ぬるいもんじゃねえ。
その点では、アリナ・グレイはもっとひどいが。」
皇帝は、顔をしかめた。
「陛下はあのお2人が似ている、と?」
一方の護衛は、そんなわけあるか、と思いつつ、帝国最強を押していたアリナの実力とバックに興味がわいた。
「どちらも別世界から来た強大な奴ら…ってだけじゃねえ。
きっとあいつらは自分の妄信している理想の通りに、、それはおろか世界の全部が自分の思い通りになっていると心から信じてるんだろうよ。まるで『主人公』みたいにな…
光輝とやらは、正義を信じてやがる。周囲は必ず賛同するおとぎ話のヒーローと、自分を重ねちまってる。やれやれ…一体どんな環境と能力がありゃあんなふうに育つんだろうな。
だがそれに比べて、アリナはさらにうわてで、正義なんて信じてやがらない。ありゃあ気狂いだな。
歴史を変えるのは、アリナみたいなやつだよ。誰だって俺を強さの尺度で見るし、俺だって勇者は強いかで価値を測ろうとした。でも、アリナは強さなんか見てやがらねえ。もっと別のナニカで俺たちを見ていやがる。
…これは、踊らされた方がいいかも知れねえなあ…」
ーアリナ・グレイSTトータス風ー
アリナ・グレイ 16歳 女 レベル:死苦
天職:魔法少女・芸術家
筋力:10+4300
体力:30+9100
耐性:20+5600
敏捷:30+8700
魔力:10+13000
魔耐:15+11000
技能:芸術[+生死芸術][+絵具生成][魅了]・変成魔法・魂魄魔法・空間魔法・再生魔法・生成魔法・重力魔法・昇華魔法・概念魔法・変身・魔力操作・物理耐性・魔力感知・固有結界[+結界生成][+結界隔離][+結界内力放射]・毒・幻惑・回避・回避無効・NinePhases・言語理解