ありふレコード ー いつかありふれていた魔王と異世界×魔法少女みたま☆マギカ   作:十二の子

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 ありふレコード 前回の3つの出来事!

 1つ、南雲ハジメと巴マミたちは、清水幸利とフラワースピーカーのウワサに操られた魔物の大軍からウルを救った!

 2つ、清水幸利は、自分が殺そうとした愛子先生に魔女から守られたことで、考えを改めた!

 そして3つ、清水幸利は、先生を助けてくれた美国織莉子に忠誠を誓った!


13 「こっちのヤクザは使えないわね。グレネードランチャーくらいは持っていてくれないと。」

―*―

 

 習い性というのは恐ろしいものである。

 

 暁美ほむらが4次元ポケットモドキである左手の盾に隠す無数の銃・砲・弾薬は、何度も何度もまどかを救うために無数のループを繰り返しながら、反社会的勢力や軍事基地に時間停止で侵入して収集したものである。

 

 かなりのループで、早い段階でまどかが死んでしまったり、他の魔法少女の味方がいなくなってワルプルギスの夜への勝算が立たなくなったりしてしまうので、ワルプルギス戦用の火器が温存され、ハジメには大いに感謝されていた。

 

 それはともかく。

 

 中立都市フューレンには3つの系統の闇組織が存在し、しのぎーではなくシノギを削りあっている、そうほむらがギルドで知ったとき、「ちょっとそこから武器を拝借しても恨みはされまい」と思ったことが、フューレンの裏社会を混乱に陥れていた。

 

 なにしろ、ちょっと目を離したすきに建物の中の武器が根こそぎ消える事件が連発している。1回や2回なら横領だが、10回や20回だと誰もが殺気立つのは当然であった。

 

 そんな状況で。

 

 最大組織であるフリートホーフが違法奴隷の中でも上物として用意した海人族の幼女までもが、忽然と消え失せた。

 

 状況証拠から見れば自力で逃げ出したのは明らかだったが、「上はそうは考えなかった」。

 

―*―

 

 「おい、みたま!」

 

 「なによぉ~香織ちゃんたちとデート楽しんでくるんじゃなかったの?」

 

 私だっていろいろ仕入れたいし調整屋さんに来てくれるみんなへのお土産も用意しておきたいんだけどぉ。

 

 「みたまちゃん、この子のこと、どう思う?」

 

 …幼女?

 

 「あらたいへん。おめでた?誰の子?」

 

 「んなわけねえだろうが。下水道を流れてたんだよ。」

 

 海人族…だったかしら?もしかしなくても違法奴隷ってやつよねぇ。

 

 確か、こういう、ボロボロで落水してる魔法少女の手当てって…

 

 「すぐに、お風呂に入れて温めて、洗って傷口を消毒、治癒させて。それから、何か温かい、おいしいものを…買ってこようかしら?「いやいい。それより着替えがない。」」

 

 …なんでみんな断るのかしらぁ?

 

 亜人は普通魔力がないから、調整で心を見ることはできないわねぇ…何があったのかしら…

 

―*―

 

 海人族の幼女の名前は、ミュウと言った。泳いでいる時に母親とはぐれ、攫われたらしい。

 

 「交番だね。」「保安署だけどね。」「もう少しかわいがってからでいい?」「雫、落ち着いて。」「でも、心配ですぅ…」「そうじゃのう…」

 

 などと騒ぎながら、そしてミュウも「お兄ちゃんたちといっしょがいいの!」とずいぶん嫌がりハジメから眼帯をむしりとったりしながらも、一同は保安署についた。

 

 そして、保安署に引き取りを拒否された。

 

 「本当に済まない。

 

 だが、今、フリートホーフの連中が暴れまわっていて手が付けられないんだ。応援を呼ぶから、それまで待っていてほしい。警護をつけないと、君たちの安全を保障できない。」

 

 「俺たちは別に警護なんか要らないんだが。」

 

 「この署も危な」

 

 ズドン!

 

 保安署の薄い壁が吹き飛び、いかにも裏社会の構成員という風貌の男が現れた。保安署員のおっさんが倒れ伏す。

 

 「てめえか?ウチを荒らして回ってる野郎どもは」

 

 「は?何言ってんだよ。

 

 とりあえず、敵意を向けたってことは、やられてもいいってことだな?」

 

 男の蛮刀が振るわれるより先に、ハジメのドンナーが火を噴き、男の両手両足に穴を空けた。

 

 「さて、誰の差し金だ?何のつもりだ?」「こんなかわいい子いじめて、タダで済むと思ってないでしょうね?」

 

 「わ、わかった、話す、全部話すから…ひいっ!」

 

―*―

 

 「…というわけなのよぉ~。

 

 困っちゃうわねぇ~。ななかちゃん?」

 

 「なるほど、そうでしたか。」

 

 「あ、あのあの、人殺しは良くないと思います!」

 

 「かこの言う通りだとボクも思う。だけど、郷に入っては郷に従えとも言うからね…」

 

 「今はそんなことはしないけれど、蒼海幇も、数十年前には仲間を守るためやむを得ないことがあったらしいネ。

 

 本気ならば、ワタシには、南雲ハジメの殺しを止めさせる権利はないネ。」

 

 「守るため、敵を倒すために戦いの覚悟を決めた時点で、甘えたことを言っていられない、ということですね?

 

 私もまた…更紗帆奈のこともありましたからね…」

 

 ー「それに、すでに人外である私たちが人の道を説いて、何になりますか?」ー

 

 ー「ななかちゃんは知ってるものねぇ…

 

 …でも私は、魂がソウルジェムになっても身体があるのは、何も戦うためだけじゃなくて、人であることを忘れないためでもあると思うのよぉ。」ー

 

 ー「わかりました。」ー

 

 「ちょうど、召喚勇者の仲間たち、とりわけ南雲ハジメの力量を測っておきたい、そう思っていたのです。

 

 かこさん、あきらさん、美雨さん、よろしいでしょうか?」

 

 「は、はい…」「血は見たくないからね。」「トータスで誰についておくべきか、調べておくのは重要ネ。」

 

 「ではみたまさん、依頼を呑む代わりに、必要経費としてグリーフシードを4つほどいただけますか?手持ちが減ってしまいますので。」

 

 「…帆奈ちゃんと同じ路よぉ?」

 

 「いえ。

 

 私は、傷つく人を減らすためにするのです。決して、楽しみではありません。まして、私のように人生を壊される人を、増やすのではなく減らすためなのです。」

 

―*―

 

 さすがに保安署で死体を作るわけにはいかないので、男は縛り上げておき、ハジメ、香織、ユエ、雫、優花、シア、ティオは、ミュウのお守りをみたま(ともう夕方なので調整に訪れるであろう魔法少女たち)に任せて、フリートホーフ壊滅に乗り出すことにした。

 

 正面からケンカを売られたとはいえこの時点ではハジメも「痛い目にあわせる」くらいしか考えていなかったーが、すぐに考えを改める。

 

 何を思ったか丸腰で向かってきた1番目のアジトの構成員たちは、フリートホーフに「手向かう銀髪の男は敵であるから必ず殺せ。そして女衆はいずれも美少女であるから心を壊して売りさばくために何としても無傷で捕らえろ」という命令が回っていることを吐いた。

 

 「地獄を見せてやれ。」

 

 明確な殺意、そして、ハジメにとっては大切な人たちへの冒涜。赦しておけるはずもない。

 

 ただ、その場の構成員たちが殺される前に、爆発音が響いたので、構成員はまずは命拾いした。

 

―*―

 

 まどかを助けると決めた時から、覚悟はしている。

 

 何度だって、まどかのためなら、ビルを壊し、ミサイルを撃ち、たくさんのモノとヒトを巻き添えにしてきた。今さら、ヤクザがいくつ消えようと知ったことではないわ。

 

 「あら?南雲ハジメ、お早い到着ね。」

 

 「ほむら、お前こそ何やってるんだ?」

 

 「何って、こっそり攻撃させてくれる余裕がないものだから、つい。」

 

 「…そのテレポートだかなんだかで武器盗んで回ってるな?どうりで裏社会が殺気立ってるわけだ…

 

 今からコイツらの組織をつぶすんだが。」

 

 「あっそ。私も、まどかに手を伸ばす前につぶしておこうと思っていたの。

 

 ああそう、さっき、奴隷たちの牢屋を見つけたから、まずはそこから行ってきたら?」

 

 「ありがとな。あああと、やっとトマホークができそうだから終わったら渡す。」

 

 そう。これで、エヒトとやらがワルプルギスより弱ければ、なんとかなりそうね。

 

―*―

 

 ハジメから離れて単独行動でボスのアジトを捜そうとしていた雫は、最初に入ったアジトで、いきなり斬りかかられた。

 

 相手の武器は、トータスにはない刀。

 

 激しいつばぜり合いをしながら、雫は、ピンクの花弁のような純和風衣装を見て「魔法少女!?」と驚いた。

 

 「良くわかりましたね。

 

 常盤ななかと申します。失礼ながら、あなたがたの後をつけさせていただきました。」

 

 「後をって…でも、気付かなかったわよ?」

 

 「こちらには、『事実の偽装』ができる魔法少女がいるのです。

 

 それで八重樫さん、でよろしかったでしょうか?」

 

 「なに?言っておくけど、私の敵になるつもりなら容赦は出来ないわ。」

 

 「そう言いながら、手が震えていますよ?本当は、人を斬るのが怖いのでは?」

 

 「っ、そうよ!

 

 そうに決まってるじゃない!でも、斬らなきゃ終わらないわよ!」

 

 「そうかもしれません。

 

 ですが不思議ではありませんか?闇組織がはびこり過ぎだと。

 

 神浜も決して治安がいいとは言えませんが、交番の襲撃はさすがにありません。さらに、今まで野放しにされてきたのは、警察組織が腐敗し、癒着しているからです。

 

 このような行動を起こさせる、悪意の使いを、私は知っています。そして、私の固有魔法である『敵を見つける』能力は、私に倒すべき敵はフリートホーフではないと告げているのです。」

 

 「…まさか、『魔女』!?」

 

 「同様のことを伝えるため、南雲ハジメさんから離れた皆さんにはそれぞれ、私の仲間が足止めに動いています。

 

 さあ、私のように殺人と言う過ちを犯す前に、早く、彼にこのことを伝えてください。」

 

 「…わかったわ。

 

 そうよね、人を斬るために剣道を習ったんじゃないものね…」

 

 ほぼ同じころ。

 

 香織は夏目かこが、優花は志神あきらが止めに入り、純美雨が全体的に起こるいくつかの齟齬を「事実偽装」の魔法でごまかす。

 

 その上で、3つの闇組織のボスアジトにななかがしかけた真っ黒なグリーフシードが、まさに孵化の時を迎えた。

 

 さらに、フリートホーフが人身売買のために牢屋に入れていた子供たちをハジメ、ユエ、シア、ティオが救出したその時。

 

 牢屋の異変を察知した構成員がやってきて、ハジメが発砲しようとしたその瞬間のわずかな構成員の恐怖に、彼のポケットにこっそり差し込まれていたグリーフシードが感応、孵化した。

 

 「飛煌」と呼ばれる、大きな災いを土地にもたらす魔女。その4体が作り出した結界は、圧で闇組織のアジトを吹き飛ばし、ボスたちを気絶させる。その上で、結界同士を結合させた。

 

 「さて…

 

 …一体でも私たちを大いにてこずらせ苦しめた『飛煌』4体、使い魔から成長したばかりとは言え手ごわいこと極まりないでしょうが…

 

 …時間稼ぎには充分でしょう。」

 

 ー「かこさん、あきらさん、美雨さん、みたまさん、聞こえていますか?

 

 今のうちに私たちでフューレンの裏社会を取り締まりましょう。全員縛って転がして場所を保安署とギルドに届け出れば十分かと思います。

 

 みたまさんには、調整屋に来た他の魔法少女たちに協力要請をお願いします。」ー

 

 ー「はい、もうやってます!」ー

 

 ー「結局異世界でもこういうボランティアかあ…」ー

 

 ー「ついでに腐ってる役人の頭も叩くがいいカ?」ー

 

 ー「痛い出費ねぇ…今、このはちゃんたちとせいらちゃんたち、それに雫ちゃんが加わるって言ってるから、雫ちゃんの固有魔法の転移も使って何とかしてねぇ~」ー

 

―*―

 

 今までトータスに魔女が発生することはなかった。アリナの道具だとはっきりしている例はあったが…

 

 だから、ティータイムの最中に感じた気配をたどり魔女の結界にたどり着いた巴マミは、久しぶりの魔女戦に腕を鳴らした。

 

 結界の内部は、コンクリートの床というある意味懐かしい?物でできていて、魔女の使い魔はと言えば鉄の棒でできた身体が服を着て、握った手のカタチの頭、伸ばした人差し指にカギをぶら下げている。その状態で、すでに結界の中に入ってしまい異質な魔力に気絶した闇組織構成員たちを突っつきまわしていた。

 

 最初に結界の中に入ったハジメたちは、ふざけた外見の連中だとキレそうになったが、使い魔たちも結界の中に不法侵入してきた者を許さない性質を持っておりカギを振り回して数百匹で向かってくる。

 

 バルカン砲を使うのももったいない。目の前に立ちふさがる使い魔だけを先頭の雫が斬り飛ばし、側面から攻撃されないようにユエが氷の壁を作っていく。

 

 はるか後方では、さやかとマミが数十の剣と銃を舞わせながらも必死に追い付こうとしていた。さすがに魔法少女最大の見せ場である魔女戦で遅れを取るのはみっともないと思っている。その近くでは、まどかに危険があったらいつでも出て行こうとほむらが隠れながら進んでいた。

 

 柵であちこちを区切られ、向こう側では鉄塔やビル街の幻影がうごめいているそんな結界の中を、2つの集団が爆走するその先で。

 

 ユラユラ揺れたままコンクリートに括りつけられた、無数の白い華咲くアドバルーンの群れ。

 

 巨大なカメオブローチ4つが、醜く融合していく。そして、竜巻がアドバルーンをまとめて床から引きはがす。

 

 使い魔たちに監禁されたまま監禁されていると気づいてすらいなかった「屋上の魔女」は、4体が融合することで、屋上から飛び立つ力を得た。

 

 「飛煌の魔女」ーその性質は暴食。

 

 穢れのない屋上から飛び立ち、「ああなれば、こうなれば」という夢想を現実にしようとする魔女。

 

 ウトウトと惰眠を貪りながら夢を現実にしようと幸せを吸い取っていくが、しょせん叶えられない夢であるため穢れだけが地域を満たしていく。

 

 魔女が屋上からフラフラ飛び立って行方不明にならぬように結び付けられていたがほどけてしまい、魔女はあちこちへ飛びながら適当な屋上で地域一帯に禍をまき散らすようになった。

 

 禍をこれ以上まき散らせなくなると、魔女は新たな屋上を捜し旅立っていく。その時、飛べない使い魔たちは置いて行かれ、その場で成長して新たな魔女となり、幸せを永遠に刈り取って禍を振りまく。

 

 ちなみに、いびつなカメオブローチの黒ずみは「その地域にあとどれだけ穢れをまき散らせるか」を表しているという。 

 

 「ヒュドラが悪夢を見せてきた時を思い出した…」

 

 ユエが頭を押さえる。

 

 「確かに空気がよどんでるね…」

 

 そう言いながら香織が浄化の魔法を使うーが、雰囲気は暗いまま。

 

 「あ、あれ…?『聖浄』『聖浄』…あれ?」

 

 「はあ、やっと追いついた…

 

 白崎さん、魔女の穢れはたぶんだけど魔法では祓えないわ。というより、魔法少女じゃないのに立っていられるのが驚きだけど…

 

 行くわよ、鹿目さん、美樹さん!」

 

 「え、あれ、やるの…?」「恥ずかしいんだけど…」

 

 ガションとマミがリボンから精製したるは、マスケット「砲」。

 

 さやかの周りには無数のサーベル、そして、まどかが構える弓の矢はまばゆくピンクに輝いている。

 

 「ティロ・フィナーレ!」「プレスティッシモ・アジタート!」「プルウィア☆マギカ!」

 

 砲弾がアドバルーンの塊の中央を貫き、飛来する無数のサーベルがバルーンをつぶしていき、そして上空に打ち上げられた矢はピンクの魔法陣になって光矢を降り注がせアドバルーンを消し去った。

 

 福笑いのようにぐっちゃな顔が浮かび上がるいびつなカメオブローチが、ふわふわ、戸惑いながら浮いている。

 

 「ええ…必殺技…」「そうよね、そういう年よね…」「ん…恥ずかしくてできない…」「ユエもたいがいではないかの?」

 

 魔法式に改造したM261ーハイドラ70多連装ロケット「オルカン」を構えていたハジメは、負けじと必殺技を叫ぼうとしたが、済んでのところで廚二病精神を引っ込め「危ない危ない」と呟きながら、フレシェット弾頭19発を発射した。優花の投擲師としての技能が弾頭をカメオブローチ中央へ一点集中させる。

 

 魔女は跡形もなく爆散、結界は消滅していった。

 

 

―*―

 

 フューレンを影から操っていた闇組織は、この日、一掃された。

 

 ボスと取り巻きは結界の穢れに耐えられず気絶していたし、下っ端たちは10を超える神浜の魔法少女たちに簀巻きにされて、通報で駆け付けたギルド職員の笑いものになった。また地下会場で行われていた違法な奴隷オークションには常盤ななかがカチコミし、居合わせた取引先は逃げ惑うところを観鳥令の固有魔法によって写真の中に閉じ込められた。

 

 ハジメたちが結界を解き、魔女が封じていた幸せが解放されて天に色とりどりの花火を咲かせたとき、みたまが望んでいたように、全ては終わっていたのである。

 

 なお、わずかながら逮捕を逃れた裏社会の構成員たちだが、ほむらに武器を根こそぎ奪われていたため、すっかり威勢を失い、誰からも相手にされなくなってしまう。

 

―*―

 

 「おい、ミュウから聞いたぞ。茶番だったんだってな。」

 

 「あらぁ?何のことかしらぁ?」

 

 「…そもそも、みたまちゃん、トータスに魔女がいたとしてもコンクリートは知らないんじゃないかな。かな?」

 

 「アンタ、裏で魔女をバラまいてたらしいじゃない。」

 

 「ん…なんで邪魔したのか、きっちり吐く。」

 

 「場合によっては、魔法少女全員、敵だと判断せざるを得ないわよ。」

 

 「…そうねぇ…

 

 …私たちが目標を魔女に変更させなかったら、あなたたちは、ヤクザたちを斬っていた。違う?」

 

 「ああ、香織たちに手を出そうとしたんだ。当たり前だろう。」

 

 「そこよぉ。

 

 一度でも誰かを殺してしまったら、あなたたちは後には戻れなくなる。

 

 今は後悔しないと思っていても、いずれ後悔する。

 

 私たちは命の輝き、魂の輝きを見ているから。壊してしまったソウルジェムを元に戻すことができないのを知っているから。

 

 だから、あなたたちのために、あなたたちに一線を超えさせたくなかったの。」

 

 「…余計なお世話だ…って言いたいが、ま、怒るに怒れないな…

 

 …中立じゃなかったのか?こんな余計な手出しをしてもいいのか?」

 

 「いいわけないじゃない。」

 

 「そうか。

 

 まあ、ありがとうと言っておく。」

 

 「どういたしまして。」




 指数関数的に字数が増えている気がしてならない。
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