プレシア・テスタロッサとの甘い生活 Re〘完結〙 作:どこかの超電磁砲
この作品にシリアスはない(ドヤ
プレシアの通報により時空管理局が研究所へ突入する―――――そこには倒れているライブラリアンの人間達の上に血まみれのカナトは立っていた。全ての力を使い果たしたカナトはそのまま倒れた。
プレシアはカナトを保護しようとしたものの、管理局はカナトを重要参考人として身柄を拘束してそのまま本部へと戻った。次に治療を受けて、目覚めたカナトに待っていたのは取り調べだった。カナトは罪を償う覚悟で自身の素性とライブラリアンについて全て話した……結果としてカナトは色々な罪に関与したとしてひとまず留置所に身柄を移された。
「はぁ……まあ、分かってたけどさ……こうなるって」
カナトはため息をついて寝転がる。今までの人生を振り返り、良いことがなかったと思いつつも、この前出会った女性……プレシアを思い出す。
「せめて、プレシアさんみたいな人と結婚してみたいな……」
「――――お前さんか……一人で無茶苦茶したっていう奴は」
「ん?……おっさん、誰よ」
隔離された部屋の柵の前に、管理局の制服を着用した一人の男性が現れる。突然の来客に不信感を抱く。
「そんな嫌そうな顔せんでくれ。余計に話し難いぞ」
「……あんたは?」
「わしは、"ゲンヤ・ナカジマ"だ……まあただの通りすがりの局員さ」
「ふーん……で、その通りすがりの局員さんが俺に何の用でい?俺の処遇でも通告しに来たのかい?」
「はははっ……わしにはそんな権限などないさ。ただ君の素性が気になってな」
「……?」
「カナト・フラガ……君が良ければでいいんだが……わしの元へ来る気はないか?」
「なに?」
ゲンヤは地上部隊に所属する反面で今回の事件でカナトの素性を調べていた。カナトの生い立ちや真っ直ぐな性格や人柄を知り、行き場のない彼に同情して管理局へスカウトした。ゲンヤの提案に迷いつつも、カナトはその提案を受け入れた。
「そう言えば、お前さんに面会者だ」
「面会?……俺には知り合いなんていないはずだ」
「まあ……見りゃ分かるさ」
ゲンヤに連れられ、面会室へ――――そこにはレディーススーツに身を包んだプレシア・テスタロッサがいた。
「久しぶりね、カナト君」
「プレシア……さん……」
「あれから心配してたけど……大丈夫そうね?」
「まあな」
「どう?……体調は大丈夫?」
「まあ、大丈夫かな……つうか、なんであんたがここに?」
「……どういう流れであれ、出会った縁だもの。貴方が心配だから来た……それじゃダメ?」
「ッ!(か、可愛い……)」
ポニーテールのプレシアはそう言って笑みを溢す……その表情に思わずドキドキしたカナトは視線を反らす。
「カナト君……ありがとう。貴方がいなければ、私は犯罪に加担するところだった……礼を言わせてもらうわね」
「……礼を言われるほどのことはしてないさ……」
「カナト君……貴方ならまだやり直せる。だから今度は道を誤ってはダメよ?……もし不安なら……私も協力するわ」
「…………貴女は……変わってるな」
カナトはそう言いながらも徐々にプレシアに惹かれてゆく……