四方世界から六面世界に来た少女 作:白熊隊員
ゴブスレと無職転生のどちらをメインにしようか迷いましたけど、後々の事を考えると無職転生がメインになりそうなので原作を無職転生にしました。
私は村人の依頼で滅多に出ない魔物を狩り、その帰りだった。
いつも変らずの毎日でもうこの村の生活に慣れているのは人当たりの良いあの人たちのおかげだろう。
村の人達は私を始めて観た時は少し怯えた表情や警戒をしてはいたけど、滞在が長引くと普通に挨拶してくれたり居候している家族の為に食料をくれたりと良好な関係を結べたのはありがたい事だ。
しかし、子供は正直だ…初めの頃は「昼間なのに幽霊が出た!!」で酷い時は石投げつけられた事もあり少し悲しくなったが、今ではお化け仮面の姉ちゃんで通じている。
本当に私の悪い癖で、年がら年中フード付きのマントを被り顔全体を覆う仮面をして服装も動きやすさを重視した鎖帷子と革鎧と隠し刃が仕込んである手甲とつま先と踵に刃を仕込んだ靴でいつも出歩いていたら誰だってそんな行動をするだろうし、私も自分が異常な事は自覚はしている。
私は幼い頃にある魔物の事故で家族や友人を全て失っている…
その時の事は今でも悪夢で魘される事も多くの人に迷惑を掛けた。
ある冒険者パーティに助けられて一時期は本当に酷かったとリーダーをしていたパウロが言って、そんな私を率先して心を癒してくれた彼女達には本当に感謝しかない。
今でも体中に残る醜い傷痕は私の憎悪と後悔の証しであり、私みたいな人が増えないようにしたいと死ぬ気で剣を教わり、荷物持ちとして冒険に同伴して、魔物との戦い方を教えてくれた。
その時にパウロやメンバーのエリナリーゼに心配されたのは戦い方で【体の一部を欠損しようとも敵を殲滅させようとする戦い方】をしていて、自分と魔物の血を浴びて左腕を複雑骨折させて帰ってきた時は、師匠以外に本気の説教をされて戦い方を変えないならせめて顔だけでも傷が無いようにと仮面を付けるようにしたのだ。
そんな冒険者生活をしていて私の生活に大きな変化があったのは、パウロとゼニスの二人がいつの間にか子供が出来た事で、パーティとこの先の事で揉めてそれぞれ違う道に行く事となり、私は師匠と一緒に行こうとしたがパウロとゼニスに何故か反対され二人に付いていく事になってしまった事は今でも恨んでいる。
師匠は剣の腕は一流ではあるけど…凄く頭が悪いので心配したが、後々で再会した時は一緒にいた方が良かったと本気で思った…
この村に来てからは魔物を狩らない時は、パウロから実戦訓練で鍛えてもらって、いつも殺す気で挑んではいるけど未だに勝った事が無いのは剣の才能がないのかと思い聞いてみるとそうでもないらしい。
解散する前に盗賊退治をした時に、的確に相手を弱点を狙いナイフの投擲で行動不能にする戦闘技術や、私の主武装であるソードメイスの扱いは大したものだと褒められたが嬉しくはない。
実の所、私はこんな村で呑気に暮らす事なんて望んでいない。
私はまだ本当にやりたい事をしていないからだ。
下宿先に戻り、自室に戻り床に座り手甲と靴の刃のギミックに欠陥が無いかの確認と治療薬の確認をして、夕食となった時に今日あった事を二人に報告して自室に戻り装備を付けて外に出る…
何故外に出るかと言えば…あの二人の夜の情事が五月蠅いからだ…
ある事件から回数は減ったけどそれでもパウロに襲われるのも嫌なので、寝心地は最低だけど今晩も庭で寝る事になるだろうし、敵を警戒しながら寝る訓練も出来るのでまあ気にしないでおこうと思う。
こんな時に左手の指にはめられた幼い頃に母から譲ってもらった指輪を見つめる。
この指輪は私の宝物だ。
母が言うにはこの指輪は魔法の指輪で宝石が輝く時に効力を発揮する物だと教えてもらったけど、どんな効果は両親とも知らず、母は病気で無くなり形見として自分の部屋に置いてある。
元冒険者だった父も母が無くなってからは落ち込みはしたけど、私の事を必死に育ててくれたし、村の人達もいい人ばっかで、二人の幼馴染もいた…
その二人とはよく遊んだしこんな楽しい毎日が続くと思っていた時に…あの事件が起こった。
私は父の機転で助かったけど、その後どうなったかを観ている事しか出来なかった…
奴等に体中を刻まれ弄ぶように殺された父…夢であってほしい光景を生々しく見せつけられた。
その後、奴らに見つからないように逃げようとした時に見たものは…地獄だった。
幼馴染の両親が縄で吊るされ内臓を出されて殺されていた…
もう一人の幼馴染の姉だったモノを死んでもなお嬲られ続けている光景…
そして…山積みとなった村の人達の死体…
その後…私は逃走に失敗して奴らの玩具にされ体中を切り刻まれ最後は…井戸に投げ捨てられ死んだと思っていた。
本当に幸運なのはこの指輪が奪われなかった事だろう…
井戸に投げ捨てられた時に指輪が輝き光に包まれ、気が付けば見知らぬ草原だった事までは憶えていて、その後は
偶然に来た冒険者に保護され今に至る。
この世界は私の居た世界とは違うと自覚したのは月が二つ無い事だった。
他の人に聞いても、私が精神異常者みたいに見られたけど、何でこうなったかはこの指輪の効果だと思っていたけど、もう元の場所には戻れないと覚悟を決め冒険者として頑張ってきたけどあの二人は未だに私を子ども扱いだ…
指環を観ながらため息をつくと、気配を感じ武器を取ろうとした時に、「姉様なんで此処で寝ているんですか?」と二人の息子であるルーデウス話しかけられたので「うるさいから此処に居るだけ」とそっけなく答えると何故か私の傍に座り一緒に星を眺める事になった。
ルーデウスには何故か懐かれてはいるけど慕ってくれる理由を私も聞かなかった。
ルーデウスも私の過去については全く聞く事は無いが、何かあった事は分かっているみたいで本当に子供なのかと本気で思う事が多いので警戒してしまう。
その点については住み込みメイドのリーリャも同じ考えらしく警戒はしているけど、ついこの間の浮気による妊娠の事での緊急家族会議でルーデウスに庇われ、それ以降に何か思う事が多くなったみたいだ。(それよりも毎日のようにあんな声聞かされていたらパウロを誘惑するのも分かるけどね)
因みに私はまだ処女らしい…パウロも顔が良くても体の傷痕観るとその気にならないらしいけど、湯浴みしていた時に襲われそうになったのでソードメイスで撲殺しようとしたのは懐かしい記憶だ。(その後ゼニスに数ヶ月口聴いてくれなかったのは言うまでもないだろう)
少し前まで魔術の家庭教師を雇っていて、私でも出来るに魔術を教えてもらったかなり優秀な人で、依頼が無い時は私も教わったりして野営するのに便利ぐらいの魔法は出来る様になった。
その人にも良い印象を与えなかったけど、暮らしていく内に仲良くなれたのは嬉しい事だ。
そんな時にルーデウスになんで星を眺めていたかと聞かれたので、小さい頃は幼馴染や身内を誘って眺めていた事を話し、あの頃は将来の夢をそれぞれ言ってみたり、下らない話をして楽しかった事を何故か話してしまった。
そんな時にふと思い出した…
あの事件が起こる前日に幼馴染の二人が喧嘩してそのまま仲直り出来ず、叔父さんの牧場に行ってしまったけど今どうしているだろうか?
あの状態だと生存者は私だけだろうし、あっちでは死んだ事になっているだろうけど、生き残ったあの子は元気にしているだろうか。
夜も遅いので今日は自分の部屋で寝る事にしよう…ルーデウスを部屋に戻し久々に自分の部屋で寝た。
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ルーデウス視点
生まれた時から世話にはなっているが…このお姉さまは過去に何があったのかね?
いつもどこぞの暗殺者みたいな恰好で過ごしているのは、付き合いが長いパウロとゼニスは気にしていないのはわかるが…自室にいてもあの衣装で壁で待たれかかって寝ている事が多い事もあり本当に謎が多い姉さまだ。
冒険者をしているが、依頼を良く受ける魔物の討伐が少なく、暇な時が多いのかいつもパウロに訓練してもらっているみたいだが、剣の形をした鈍器ぶん回し、獲物を無くすと手甲から刃出しての格闘戦してるし…姉様の武器もそうだけが、パウロも刃を潰した剣でお互い殺す気でやっているのもそうだが、ボコボコにされ明らかに拳で腹を殴られゲロ吐いても立ち上がりパウロが罪悪感で根を上げるまで毎日のように訓練している所を見ていれば異常だと誰でも思う。
もう一つは俺が異常だと思ったのは湯浴みしていた時を覗きをした際に胸もいい具合にあるので楽しみにしていたが、ほぼ体全体の醜い傷痕を観た事で観てはいけない物を観た罪悪感で申し訳なく思った事は言うまでもない…でも始めて観た仮面の下の素顔はかなり可愛らしいお顔で驚いた。
過去に何かしらのそっち系の異常者に拷問でもされたのか?
それに俺は一度殺されかけたことがある…
少し前に自室で壁にもたれかかるように寝ていた姉様を観た時に、悪戯心で毛布掛けるふりして乳でも揉んでやろうと思った時に悲劇が起こった…
俺はその後意識を失い起きたのは次の日の昼だった…
話を後で聞けば毛布を掛けようと近づいた時に床に叩きつけられるように投げた後に、短剣で喉を刺し殺そうとしたようで…どんだけバイオレンスなんだよ。
その事で色々あったがゼニスは…話していい事かと迷ったがなんであんな事をしたのかを話してはくれたが…思っていた以上に重い話だった。
パウロとゼニスが冒険者をしていた頃に魔物討伐で森での掃討の後に、大怪我をしていた姉様を保護して育て今に至るならまだいいが、問題は保護された時の状況が素っ裸で致死に至らないように嬲った後があり死にかけていた。
初めは猟奇的な趣味を持つ者によって此処で捨てられたかを探ったみたいだが、近くでそのような事をする不審者は皆無だった事と、回復してから事情を聴こうにも恐慌状態が数日と意味不明の言葉を言うなどで素性が分からない事でゼニスが責任もって世話する事で引き取ったのが姉様で初めは心を開かなかったらしく手を焼いたと言っていたが…それ程の事をされたら俺だってそうなるかもな。
やっと精神状態が落ち着いた後に手伝いがしたいという事で、雑用しながら剣を学び魔物との実戦で戦い方を知って今に至ると話してはくれたが…まだ何かを隠したが聞かない方がいいだろう…
それに今さっき庭で寝ようとした姉様と少し話したが…身内や幼馴染はいたと言っていたが予想だが不幸な事故で死んでいるのだろう…
ともあれ、普段は無口で人付き合いが不器用なこのお姉さまは嫌いではない…
前にリーリャの浮気で孕ませて俺がゼニスを言いくるめてその場を丸く収めたのに…剣術指導で八つ当たりをして来た時に「子供が相手じゃつまらないでしょ」と言い木剣を持ったままのパウロにソードメイスを持って挑んでくれて助けてくれたり優しい所はある。少し過激だがな…
それと、少し前に友人となったシルフのいじめを助けた際にパウロとのいざこざの時にも…「理由は知らないけど、貴方の息子は理由もなく人を傷つけるような事するの」と言われ詳しく話し合う事も出来たので頼りなった…
姉様は読書も趣味で「どんな知識でも知っておけば劣勢を覆す事も出来る…無知と無謀はしない主義なの…」と意外に勉強熱心だが、盗賊狩りの時に踵を剣で切れば動けなくなるや、どんなに良い剣でも達人や魔剣でもない限り数回斬っただけでなまくらになる等々、闘いの知識が多いのは冒険者だからと思いたい…まさかパウロ殺そうとしてるとかは…無いな…うん
過去に何があったのは運が良い時に機会があった時に聞けばいいか…