われら感染者が、鉱石病を患っても歩んでいけることの証明 作:缶頭
本題に入る前にいくつかニュースを紹介。
Coronavirus: Pastor who decried 'hysteria' dies after attending Mardi Gras
(コロナを取り巻く「ヒステリー」を非難した牧師がマルディグラ[訳注:謝肉祭に行われるお祭り]に参加した後に死亡)
Antigay televangelist who blamed COVID-19 on gay sex and non-virgin brides dies from virus
(COVID-19をゲイ同士の性交と非処女の花嫁のせいにした反ゲイのテレビ伝道師がコロナによって死亡)
Associate Pastor Of Church That Defied California COVID-19 Regulations Has Died
(カリフォルニア州のCOVID-19規制に逆らった教会の副牧師が死去)
(「神はウイルスより大きい」と言ってソーシャルディスタンスを拒否したアメリカの牧師がコロナで死亡)
(キリスト教の詐欺伝道師は、テレビを通じてコロナウイルスを「癒やし」たのち、神にコロナを「滅ぼす」よう「要求」し、パンデミックが「終わった」と宣言する)
COVID-19-Defying Pastor’s Parishioner Dies After Contracting COVID-19
(コロナ対策に反抗する牧師の教区民がコロナに感染して死亡)
Jeffress: The COVID Vaccines Scientists Made Are a “Christmas Present from God”
(ジェフレス牧師、科学者たちが開発したコロナワクチンを「神からのクリスマスプレゼント」と呼ぶ)
ニュース一つ一つの真偽や正確性はソース元を確認してください(とくに後ろのほうはfriendly atheist=友好的な無神論者なんてサイト名からしてある種の党派性があるわけで)。無論、これはニュースになる価値があるから報道されているのであり、これをもって2020年の新型コロナに関して米国のキリスト教全部がダメダメだった、と言えるわけではありません。そういう予防線を張った上で言わせてもらえれば、一体どうしてこんなことになってしまったのか。
作中のネウストラシムイ派を見て「いくら何でも宗教を悪く書きすぎ」とか「まるで信心深い人間=バカみたいな書き方じゃん」とか、もっと言えば「おいおいラノベじみたいかにも悪役な宗教か?」と思った方もいるかもしれません。私自身そう感じないこともありません。しかし、事実は小説より奇なりというか、書いた私自身の想像を超える冗談じみた言動をしている宗教家がリアルに、しかも5人10人で済まない程度には存在しているようなのです。コロナと教会に関するニュースにヒントを得て「やたら鉱石病嫌いな教会」で一作出来るんじゃねと考えながら書き進めたのですが、ニュースの方がフィクションじみてきてしまいました。こんなのチェリーピッキングでは、と思う方もいるかもしれません。もっともです。そこで個々のニュースは脇に置いて以下の統計を元に話を進めましょう。
Poll: US believers see message of change from God in virus
箇条書きで簡単に訳してみます
・University of Chicago Divinity School(シカゴ大学の…神学部?神学校?適切な訳が思い浮かびません)とAP-NORC(AP通信とシカゴ大学共同の世論調査機関)が世論調査を行った。
・調査の対象は神を信じるアメリカ人。ここでは特定の宗教を名指しせず、ともかく何らかの神を信じていると答えた人が質問の対象。成人1002人を対象に2020年4月30日から5月4日にかけて実施された。
・調査によると回答者の31%が、ウイルスは人類に生き方を変えよと告げる神からのサインであると「強く感じている」と答え、同数の人が「ややそうだと感じている」と答えた。
・また、回答者全体のうち55%が神が自分を感染から守ってくれると「強く感じている」「ややそうだと感じている」と答えた。
・どちらの質問でも、福音派プロテスタントはカトリックや主流派プロテスタントと比べて「強く感じている」と答えた割合が大きかった。
・人種の観点から見ると、ふたつの質問に「強く感じている」と答えた割合はいずれも黒人の方がラテン系や白人より高かった。
有神論者の3分の2がコロナが神のお告げだと言い、一方でその過半数が自分に関しては神が守ってくれると思っている。この調査結果をどう解釈したものでしょうか。「5月頭の時点で全世界で330万人が感染して25万人死んでるんだけど、君らの神はテロリストか何かなの?」「そのくせ自分だけはちゃっかり救われるとか都合良すぎでは?」なんて当てこすりはいくらでも思いつくところですが、そんな誰でも思いつくような悪口は放っておいてちょっと考えてみましょう。
教科書でしか知らないパンデミックが現実に起きていて、今もなおその被害は拡大している。善人も悪人も全く同じように死んでいるし、命を失った人だけでなく職や家を失った人もゴロゴロいる。こんなひどいことがなんで起こるのか。なんらかの意味があると考えなければとてもやりきれない。おそらくこれは神からのサインなのだ。と、思考の過程を解きほぐせば大体こういうことなのでしょう。コロナが神からのサインである以上、神を信じていればコロナに感染しないと考えるのは一応筋が通っているように見えます。原因がよく分からないけどとんでもない惨禍が起こっている。しかしこれもまた神の思し召しなのだ。だから慌てず騒がず神に祈りを捧げ、普段通りの日常生活を続けていればそのうち良くなるはずだ……。災害や疫病が起きたときに社会を安定化させる装置としての宗教はおおむねこのように駆動するのでしょう。未知のウイルスでも天候不順でも大地震でも通用する優れたテンプレではあります。
「わたしは……わざわいを創造する(イザヤ書45:7)」と高らかに宣言する神を信じることでその災いから逃れようとするのは押し込み強盗に家宝の壺だけは盗らないでくれと慈悲を乞うようなものだ、との厳しい批判は可能だし妥当だと思います。しかし、病気が他人にうつるのはなぜなのか、台風はなにゆえ起こるのか、干ばつはどうして発生するのかがまだまだ分からない時代においてはそれなりに有効な手段だったであろうことは宗教嫌いな人でも認めるところでしょう。人間という生き物は困ったときには藁をも掴み大して信じてない神仏にもすがるものなのですから。
加えて宗教には、臨終を迎えつつある人のために死の恐怖を和らげる教えや、残された者が死者を弔う方法までがきっちり用意されており、いわば「異常事態用のマニュアル」として使うことも可能です。一方でそのような「安定化装置」には融通が利かない部分があって、自分たちを取り巻く災禍の原因や対処法がはっきりしている時代においては逆効果にもなり得てしまいます。「普段通りの日常生活」を続けたいがために行政からの通達を無視して教会で行事を執り行ったり、神を引き合いに出してマスクの着用を拒否したりして、それが感染拡大の一因となってしまっている。さらには神を信じていればコロナにならないんだという考えが先鋭化した結果、とうとう以下のような人物が出てきてしまいました。
Family accuses pastor of seemingly blaming parishioner for COVID-19 death
(遺族はコロナによる死を教区民個人のせいにするかのように振る舞う牧師を非難する)
ミシガン州ナイルズ、主任牧師のJeffrey Whittakerはコロナによって亡くなった71歳のLes Tomさんについて、説教の際に“We do not disrespect Les; he died of COVID because he’s weak, because he has no faith,"「Lesを貶すわけじゃないが、彼は弱く、信仰心もないからコロナで死んだんだ」と中傷したそうです。牧師は発言の切り取りだと反論しているとのこと。(見たけりゃ2時間のフルバージョンがアップされてます)
このニュースを見つけたのは小説の執筆も後半に入ってからで、自分で書いていて「さすがに神を信じないから鉱石病になるなんて言い出す教会は非現実的かなぁ」と思っていました。ところが本当にそういうことを言い出す牧師がいたわけです。「感染者を追い出し終わったし、鉱石病を発病した特殊暴動対応班なんざ用済みだ!」なんて展開、見方によっては悪名高い(?)「追放もの」に見えなくもない。そのあたりの事情はかなり気を遣って書いたつもりのですが、現実の方がよっぽど追放ものじみていて複雑な気分になります。ウェブ小説の主人公なら「スキル」だの「チート」だのを駆使して追放した人間をギャフンと言わせるのでしょうが、コロナで亡くなったクリスチャンは牧師や神父に反論して自分の信仰を証明することさえ叶いません。
隣人愛の精神はどこへ行ったのか、一体どうしてこんな言説がまかり通っているのか。これはアメリカでだけ起きている事例なのか。例えば欧州では、イスラム教の強い国ではどうなのか。歴史をさかのぼると似たようなことはあったのか。疑問は尽きません。宗教に関してググった程度の知識しか持ち合わせていない私にはそのような深い分析を行うのは無謀の極みです。なので「こういうニュースがあるらしいっすよ」と説明するだけの形になってしまう点に関してはお詫びします。
さっきからお上品な言葉ばっか書いてないで本音を吐けよと言われれば、「病気で亡くなった人を手前の信仰に基づいて嘲笑するようなゲスな連中はもうカルトであって宗教でもなんでもないでしょ」というほの暗い考えは確かに浮かびます。それでも、敢えて普遍的な教訓を引き出そうと試みるならば、「ある社会においてある条件が揃うときある集団は盲目になる」くらいは言えるのではないでしょうか。
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「こんなのは所詮アメリカ国内の、それもごく一部の頭がおかしい連中のたわ言でしょ。自分に関係ある?」と思われる方もいるかもしれません。ところがわれわれ日本人も、ついこの前まで集団催眠にかかったかのように、ある病気の患者について「ここはウルサスですか」と言いたくなるような隔離政策を行っていたのです。ハンセン病。名前くらいは聞いたことがあるでしょう。皮膚に目に見える症状が現れるとか、患者の隔離政策が行われているとか、患者が露骨な差別を受けているとか、鉱石病の元ネタのひとつなのかなぁと勝手に思っているこのハンセン病、日本では1996年に廃止されるまで患者の強制隔離を行える「らい予防法」が存在していました。初代ポケモンが発売された時にはまだこの法律が生きていたと言うと少しは分かりやすいかもしれません(余計わかりにくかったら、ごめん)。感染のメカニズムも分かり薬による治療法もとっくに確立されていたのにも関わらず、ですよ。
廃止が遅れた一因に国民の根深い差別意識や偏見が挙げられます。その意識醸成に一役買っていたのが戦前から戦後しばらくにかけて行われていた「無癩県運動」。要するに官民を挙げてハンセン病患者を見つけ出して隔離しようとする社会運動です。「ハンセン病患者は国の恥」とする当時の風潮もあり、自宅で療養していた隠れ感染者がお隣さんに密告される、といった悲劇も起きたようです。その過程でハンセン病は怖い病気だと恐怖を煽る宣伝が必要以上にばらまかれましたし、また患者の自宅に職員が消毒剤を大量に撒いたり、感染者の兄弟姉妹が結婚話を破談にされたり、山奥を始めとする辺境の療養所へ送られる患者の姿を見れば先入観や差別意識が根付くのも無理はないでしょう。しかもこの無癩県運動、新聞社や宗教団体もちゃっかり一枚噛んでいたりするのですからやりきれません。ネットで読める資料の中には無癩県運動は民族浄化であったとまで書いてある資料がかなりあります。
ハンセン病患者に対する偏見は現代でも残っているようで、wikipediaの「ハンセン病元患者宿泊拒否事件」のページには患者に寄せられた中傷の手紙の抜粋があり、読んでいて実に気分が悪くなります(ここでいわゆる「弱者の特権」論の萌芽がすでに見られるのは興味深いです。おそらくテラ世界にも「鉱石病患者の特権を廃止しろ!」と叫んでいる人がいるはず)。宗教なんか無くったってわれわれはここまで他人を憎悪できるという事実は深く心に刻んでおくべきでしょう。これらの差別的投書が行われたのは50年も60年も前の話ではなく2003年、しかもその2年前には「廃止されたらい予防法はそもそも存在自体が違憲だった」との判決が確定していたのですよ。
ためしにこちらのページに記載されているとある中傷の投書を一部引用してみましょう。
「温泉等に入られては誠に迷惑です。貴方達がもし温泉に入られたと知ったらその温泉には一生涯入りません。それくらい恐ろしい病気なのです。それが証拠に貴方達の顔、手、身体は普通の人間とは全く違います。テレビで見てもはっきり判ります。貴方たちも自分でTV を見て、何とも思わないのですか?」
この文章、アークナイツ本編で鉱石病を恐れるモブキャラが喋る台詞だと言われてもまったく違和感がありません。そしてハンセン病と鉱石病のアナロジーを――ゲームと現実をごっちゃにしてはいけないと重々承知しつつ――是とするならば、以下のような空想的な思考実験が可能になります。現実世界において各国のハンセン病患者は陳情・座り込み・抗議デモ・ハンスト・訴訟などなどで戦い続け、最終的に自由と尊厳を獲得できました。その背後にはハンセン病の研究が進み、治る病気だと分かったという医学界からの援護射撃もあったはずです。では仮に、現在に至るまでハンセン病が不治の病とされ、ゆえに差別や偏見が社会の隅々にはびこり、恨み辛みが積み重なった彼ら彼女ら「感染者」が収容所の壁をぶちこわし街に現れレユニオンのような後先考えない暴力行為――「いのちの初夜」を読めば分かるとおり、多くの感染者がもはや暴れることさえできない肉体状態なのは捨象するとして――に走ったとしたら。
私はどちらの側に付くべきなのでしょうか? 療養所と言う名の強制収容所で祖国によって人権を踏みにじられ、時には強制的な不妊手術や断種のような露骨な優生学的行為さえ受けたハンセン病患者のためと言って――今の今まで傍観し続けることで彼らを痛めつけていたのは都合良く忘れて――自分も患者の側に付いて武器を取るのか。はたまた法律に違反するのは悪だろ、暴力を振るった時点で大義もクソもないだろと全くの正論を掲げ――自分たちが患者に対して違法行為や暴力を含む嫌がらせをしていたことは綺麗さっぱり無かったことにして――彼らと戦う道を取るのか。どちらを選んでも後ろめたい気持ちからは逃げられません。結局いい人ぶって「いやぁハンセン病の患者さんの気持ちも分かりますが、暴力はいけませんよね」なんてへらへらしながら第三者を装うのが関の山ではないのか。しかしそのような無関心な態度こそが、こんな状況になるまで彼らを追い込んだ原因ではなかったのか。この良心の行き詰まりからは誰も逃れ得ない。中立はあり得ない。さあ選べ、お前は俺達の敵か、味方か。
「鉱石病患者を救いたいと言っておいて鉱石病患者と戦うのかよ」とはストーリーでレユニオンのメンバーがロドスへ投げかけた言葉(イベントだったっけ? 全然関係ないキャラだっけ? 読み直さないと……)ですが、テラ世界で明確に「鉱石病患者の側に付く」と宣言するのは半端じゃなくハードルが高い行為だと思うわけです。なぜならそれは「なんなの? お前らレユニオンみたいな連中を賞賛するの?」とか「そうやって弱い立場の人間に手をさしのべてる自分が好きなだけだろ」みたいな反応を確実に引き起こす行為だからです。われわれは架空の世界の架空の病気だからこそ「グレースロートの感染者に対する態度が辛辣やのう」と思えるのですが、これが実在する病気だったらどうか。コロナのせいで村八分、役所に感染者の名前を教えろと抗議の電話、さらには他県ナンバー狩りが全国で問題に、なんてニュースを見れば「彼女が工業用研磨紙で自分の腕を血まみれになるほどこすっていた(グレースロートのプロファイルより)」なんてのは決して大げさではないはずです。
長々書いてきました。「われわれは、ある社会的スイッチさえ入れば特定の病気の人々を弾圧しかねないのだ」「その社会的スイッチは時には宗教だったり、時には同調圧力だったりする」このふたつが最終的に言いたいことです。それを感じてくれれば幸いです。さて、疑いようもなくそんなスイッチがオンになっているテラ世界でロドスはどうなっていくのか。一人のドクターとして今後の展開が待ち遠しいです。
◇
それはそれとして作品世界の解説を少々
・インディゴ、アリエル、その他特殊暴動対応班の方々
イメージ元は「ボブおじ一行がもしスレちゃった&ふて腐れちゃったら」。感染者になるまでそれなりに文化的な暮らしをしていたので荒野では生きづらく、かといって傭兵生活なんていつまでも出来たもんじゃないし、そう簡単に定住先も見つからないし、住んでた場所の影響を受けて「鉱石病になったら人生詰んでるんじゃ? どうすりゃいいの?」と色々思い詰めて悶々としてる人々です。最終的には「鉱石病に感染した自分」を受け入れるために命を張った事件を起こします。エゴ全開という意味ではものすごい自分勝手で迷惑千万な人たち。本人たちはまったくそこまで考えていなかったのに結果として都市に住む感染者全体の援護に繋がっているのは良いことなのか悪いことなのか。「感染者全体のためあえて汚れ役になる」みたいな実はいい人キャラクターにはしたくなかったので、その逆を狙って「鉱石病自体は社会的だけど、行動目的は極めて個人的」と設定しました。どこまで表現できているかはともかく、書き手としてはそういうキャラを狙ったつもりです。
・ネウストラシムイ派
本作での事件のきっかけになった教派。ある移動都市でだけ広まっている教派という設定です。アメリカのメガチャーチがイメージ元。浄土真宗→仏教、スンナ派→イスラム教、と言った具合に大本はなんという宗教なのかをぼかしているのは作品世界でそれっぽい宗教が出てこないからです。スペクターのプロファイルになにやら書いてありますが正体不明すぎです。適当にでっち上げるとゲーム本編と齟齬が生まれるやもしれませんし、話の流れ的に別段必要でもない。ネウストラシムイと聞いて「おっ、ソ連海軍の駆逐艦/フリゲートか」と思い至るのはとんでもないマニアだけ(最近はゲームにも出てるからそうでもない?)なので名前をそこから頂いても大多数の人は気がつかないだろうし、気がつくようなマニアは笑って許してくれる……はず。きっと。実在するネストリウス派となんとなく名前が似ているのは偶然の一致です。
・クロキッド社製 暴徒鎮圧用6輪重自走プラットフォームM459 通称「饅頭」
これ説明いる? アークナイツと同じくYostar社が運営している「アズールレーン」にフレーバーとして登場する兵器製造元「クロキッド」と、マスコットキャラクターでありサブキャラでありモブであるひよこ、饅頭が元ネタです。念のために書いておきますけど原作ではロボではないので誤解しないよう。でもオフニャはロボなんだよな……。正体は開発元であるmanjuu社のロゴに描かれた同社のマスコットキャラです。なんでひよこなのに饅頭なのかは……やっぱあの銘菓に行き着くんでしょうね、きっと。ワイヤレスのテーザー銃は実在しますが、作中のように機関銃じみた連射まではしないハズ。
・使用済み源石燃料棒
本作品のキーアイテム。直接のイメージソースはイフリータのプロファイル第三資料の記載「燃料に使用されている圧縮液化源石ガスは、巨大なビルであってもほんの僅かな量を散布すれば、中にいる全員を鉱石病に感染させることができる代物だ」。テラ世界にはこんなヤバい物がゴロゴロしているのだとプレイヤーに叩きつける強烈な文章ですね。ただ、「盗まれたのは燃料です」ではパンチ力が弱く、読者にとにかくヤバい物だと認識してもらうために露骨に核燃料っぽい名前になりました。浴びた人間が鉱石病になってしまう物質であるなら毒ガスボンベでも粉末の源石でも作劇上は構わないという意味でマクガフィンと言えます。
・マトイマル&メテオ
この二人を推しまくるためにちょっとした小話を書いていたら話が膨らみ、そのぶん割を食う目に遭ったお姉さんたち。スキン、スキンはよ! あとこれだけはどうしても言いたい。メテオさんのおへそ舐めたい。マトイマルはアークナイツ指折りの美乳。これは譲れない。昇進後の横乳とかやべぇでしょ! なぁそうだろ? そうだって言え。それはともかくとして、本作には意図的に☆5以上のオペレーターを暴れさせていません。☆5、6のキャラは設定上の強さの時点で半端ではなく、とても筆力が追いつかないと思ったからです。それらのエリートオペレーターと戦う相手は当然彼ら彼女らに匹敵する力がなければならない。インフレ合戦になること間違いなしです。すいすい書ける人はホント尊敬します。
せっかくなのでキャラの思い入れを少々。弊ロドスはゲームを初めてすぐのガチャで運良くエクシアを引けましたが、初心者ドクターには育成コストが重すぎ、また対ドローン用に狙撃をもう一人育てたいとの希望があったためメテオさんに白羽の矢が立ったのです。素質がいかにも対空向けなためジェシカよりメテオさんが優先されたのでした。マトイマルも似たような感じで、前衛キャラがみんなの剣聖メランサしかおらず、事前登録報酬だったサベージは育成困難、そこでたまたまガチャで引けたマトイマルを2人目の前衛として育て始めたわけです。スキル2の火力に虜になりましたよ、ええ。最近は高レアキャラに押され気味ですが、統合戦略でまた活躍できそう?
・行動予備隊A1
実は初期の段階ではA1ではなくA4を登場させる予定でした。しかし弊ロドスではガチャや公開求人の都合上A4のキャラよりA1のキャラをよく使っていたため、書き手として動かしやすいA1に活躍してもらうこととなりました。
・エピローグの書き方
ゲームのストーリーは地の文がほとんどなくて基本的にキャラの会話で話が進んで行きますよね。そこで試しに自分もやってみたくなったんですよ!
・本作品の執筆時期
日本語版7章実装前に大方のストーリーを考えてから執筆しています。途中で軌道修正せずに書いているため7章・8章と矛盾する話、最新章で回答された疑問が作品中で出てきてたら許して。