魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
モモンガさんはアンデットになった影響で仲間への思いがかなり歪んだ方になっていますが、ノッブは仲間への思いは対してなく、怨霊になったせいか『リアルでのこと』に怨みが残り周囲に八つ当たりしたいのに、出来ない(やりたくない)状態で『放っておいて死ぬのも良いんじゃないか』と思ってます。
オバロWikiで『異世界転移して、続く現実に嫌気がさしてログアウトしたかったんじゃないか』ととある項目で見たので閃きました。
ノッブはナザリックに帰還すると、ベットに倒れるように入る
シャルティアとマーレが泣きそうなくらいの表情で行ったり来たりしていた。
「…すまんが、一人にしてくれんかの」
「ですか…御身に何かあれば…」
「大丈夫じゃ、
「…はい、何かあればお呼びください」
そう言って二人が退出する。
「あー…情けない」
モモンガの手前『大丈夫だ』とは言ったが、全然大丈夫ではなかったのだ。
デミウルゴスがいろいろ動いてくれていたり、ナザリックのメイド達が気を使ってくれていたりするものの、どうも落ち着かなかった。
(…このままログアウトしても良いんじゃないかなぁ)
この幸せなナザリックで人生を終えるのも良いんじゃないかと思いつつあった。
すると…
「おやめください!!信長様は現在休養中にございます!!」
外からメイドの声が聞こえてくる
「うるせぇ!大殿をこんな部屋に閉じ込めやがって!俺は大殿とやりあいてぇんだよ!」
怒号と共に部屋を乱暴にノックして入って来たのは100レベルのNPCで、ノッブ自身が作った『森長可』だ
「大殿!やり合おうぜ!」
真っ赤な髪に化け物のような牙、身長は最終形態の信長より少し小さいが、初期形態の今では群を抜いてデカイ。
「…なんじゃ、勝蔵か…どうしたんじゃ、ワシちょっと疲れたんじゃが」
「んなもん!部屋で寝たきりになってるからだろ!動いて気分転換だ!」
長可の後ろでヴィクティムがエノク語でなんか言っているが、様子を見るにかなり大慌てで来ているようだった。
第八階層守護者のヴィクティムは【第八階層のあれら】と森長可も見張っているのだ。
第八階層のあれらは制御すれば大人しくなるものの、長可は違い勝手に八階層から出て自由に歩き回る。
「俺と同じで人間や異形種を狩れねぇから鬱憤が溜まってるんだよ!」
長可は種族【怨霊】で信長と同じ種族だ。
ガハハと笑う長可にムクリと起き上がる信長
後ろの方ではシャルティアとマーレが彼を引っ張ろうとしているが、同じ100レベルで物理職であり、大男である長可を退けるのは簡単ではないのかひたすらに可哀想であった。
「やかましい」
そう静かに言うとシャルティアとマーレがビクつき長可から離れたところで跪く
長可はその声を聞いても怯える事なく笑っている。
「たくっ、人様が落ち込んどるというのに、お前は空気を読むということはせんのか?」
そう言って長可のそばに歩いていく
「俺をこういう風に創ったのは大殿だぜ?どこまでも戦闘狂に!敵を縦横無尽に殺し尽くす!つうか!怨霊って種族は全てを呪うもんだろうが!しおらしく我慢して何になるよ!?」
長可がタメ口を聞けば聞くほどシャルティア達の顔は真っ青になり、震えている。
メイドに至っては恐怖でペタンと地面に座り込んでいる。
長可が上から信長を見下ろす
「勝蔵、良いじゃろう。ならばワシに付き合え」
「おう!」
信長はヴィクティムを見ると
「第八階層に行く、このバカを黙らさせてくる」
ヴィクティムは「は、はい」と言って《転移門》を作る
「シャルティア」
「は、はい!」
すっかり真っ青なシャルティアに
「モモンガさんかデミウルゴスが来たら運動してくると伝えてくれぬか、食事は後に回す」
「は、はい…信長様」
【転移門】を潜り第八階層に向かう。
ーモモンガー
第八階層にいる信長さんのNPCである森長可が勝手に抜け出し、信長さんの部屋を強襲をかけるような形で入り、信長と共に第八階層に向かってしまったらしい。
シャルティアとマーレは震えながらモモンガの元に来て報告、メイドは未だに震えながら座り込んでいた。
第八階層に転移してくると、そこには巨大なクレーターが複数出来ており、ヴィクティムが修理に取り掛かっていた。
「信長さん!」
モモンガは二人の気配がする方向に向かう。
森長可と違い、信長は弱体化している。
正面から戦って負ける可能性が高い。
向かうとそこにいたのは『降参だ!』と笑いながら信長の下敷きになる長可がいた。
信長は長可程ではないが少しボロボロでため息をついていた。
「信長さん…!大丈夫ですか?」
「ん?モモンガさんか、大丈夫じゃ、ちょっと犬と戯れておっただけじゃ」
「ひでぇ!大殿」
長可はひたすらに笑うが、アルベドから『至高の御方になんて口を!自分が何をしたか分かっているの!?』と怒っていたが
「アルベド、怒っても無駄じゃ、このバカはそれくらいで止まるような奴じゃないし、こういう性格に創ったのはワシじゃからな」
「しかし…!」
信長は立ち上がると服を叩き
「スッキリしたから帰るか、すまんの騒がして」
そう言ってモモンガを見て笑う
「ヴィクティムも迷惑をかけたのぅ」
「だ、大丈夫です!」
可愛らしくジタバタ手足を動かして言ってくる。
「そうか」
「信長さん、体に問題とかないですか?」
「ないぞ、むしろさっきよりスッキリしたわい」
「…それなら良いですけど」
そう言って、再び転移門を潜り、玉座の間に戻ると
「モモンガさん」
「はい」
「ワシ、もう我慢するのは辞めたから自由に動くぞ」
「へ?自由に動くって…」
「無論、断りを入れるしナザリックの不利益になりそうな事はせんから安心するんじゃ」
「……まぁ、我慢しすぎるのも良くないですからね」
「さぁて!デミウルゴスといろいろ話しに行くかのぅ!」
ー王国の酒場にてー
クライムはガガーランとイビルアイの元に来てラキュースから言われた事を伝える。
「そういやぁ、つい最近新しいアダマンタイトチームが出来たって話じゃねぇか」
ガガーランの言葉にイビルアイは「あぁ、そうだな」と言う
「新しいアダマンタイトチームですか?」
「あぁ、漆黒と呼ばれるチームとのことだ。リーダーはフルプレートのモモン、副リーダーはノッブと呼ばれる騎士。魔力系魔法詠唱者であり美姫と呼ばれるナーベ、信仰系魔法詠唱者のメディア、剣士のオキタソウジがいるとのことだ」
イビルアイの言葉に『なんか全体的に騎士、剣士が多いですね』とクライムが言う。
「ギガント・バジリスクの討伐やアンデット数千の討伐などいろいろな偉業を成し遂げたらしい」
「そいつぁスゲェな…」
並大抵の力で挑んでも勝てっこない存在を討伐した事にクライムは息を呑む
「んじゃ、俺たちは任務に行くからよ」
そう言ってガガーランとイビルアイが立ち上がったのを見てクライムが立ち上がる
ーナザリック地下大墳墓・第九階層のとある部屋にてー
アルベドは森長可の愚かな行為の後、彼は第八階層から許可なく出ないように命じ、ヴィクティムに監視を頼んだ。
「デミウルゴス、今回のセバスの裏切りについてだけれど、モモンガ様達は自分達で見て確かめると仰っているけれど、万が一のことを考えて信長様だけはナザリックにおられることを言うつもりだけど、問題はあるかしら?」
「いえ、ありません。今後の作戦のために信長様には出来る限り危険要素を無くさなければなりません」
「そう、それじゃあ、アインズ様と信長様にはそのように伝えておくわ」
「お願いします」
アルベドは部屋から出て廊下を歩きながら
(早く貴女様を復活させたいというのに…セバス、至高の御方々の邪魔をして…本当に裏切っているのならば…この手で…!)
森長可
【レベル】100
【あだ名】勝蔵
【種族】怨霊
【住居】第八階層
【詳細】
種族は怨霊であり、レベルは100
狂人的な思考をしており、戦闘したくて仕方ない
次回、やっと悪魔騒動編です。