魔王織田信長とアインズ様の異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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王国悪魔騒動編です。

セバス裏切りの報を受けた信長はセバスの元に行こうとしたけど、アルベドとデミウルゴスに止められて行けず、冒険者としての仕事をすることになってるので、セバス叛逆のシーンは出てきません。ごめんなさい。




魔王信長復活祭!

ー王国王都にてー

 

セバスの叛逆の知らせが来たのだが、デミウルゴスとアルベドに『万が一のことがあれば危険なので代わりにパンドラズアクターを送った方が良いでしょう』と進言され、他の考えも思い浮かばなかったので任せることにした。

 

「のぅ、沖田〜美味いぞこれ」

 

「…貴女、また食べてるんですか?」

 

そう言いながら王都を歩きながら食べ歩きをしていた。

 

モモンことアインズがセバスの件で動いている以上、こちらは冒険者として仕事をする必要があった。

 

現在、ナーベことナーベラルは別の仕事にあたっているためこの場にはいなかった。

 

ひたすらにモグモグ食べていると…

 

「ん?シャドウデーモンどうしたんじゃ?」

 

小声でシャドウデーモンに問いかけるとセバスの裏切り件は許されたらしく、セバスが拾ったツアレという少女はナザリックで預かることになった。

 

「なんというか、こんなところまでたっちに似てあるとはのぅ」

 

そう言うと沖田は『子は親を映す鏡とか言いますからね、セバス様は羨ましいなぁ〜私はノッブに似るのかぁ〜』とため息混じりに言われる

 

「なんじゃその親に似たくないなぁ〜みたいな答え方は」

 

「いや、だって長可だって貴女に似たわけですし、なんか怖いですね」

 

「辛辣!」

 

「それよりも、貴女、今回は主役なんでしょう?そんな食べ歩きばっかりしてていいんですか?」

 

今回の《ゲヘナ》作戦ては、デミウルゴスが本格的に『信長様復活のための作戦』を設けてくれているのだ。

 

「お腹空いて堪らないんじゃ、ここら辺の美味いから良いじゃろ」

 

と食べながら言った瞬間、お腹が鳴り店員の女性が微笑ましそうに見てくる

 

「美味いのぅ、モチモチじゃ」

 

「…はぁ、こんなのが親ですよ」

 

向かい側に座っていた冒険者の男性が『良い親じゃねぇか!』と笑っていた。

 

「えー、そうですかー?」

 

食べ終わった後、二人は店から出て歩いていた。

 

「ノッブノッブ!」

 

沖田の肩にいるちびノブが信長に話しかけてくる

 

「そうか〜もう始まるのかのぅ、じゃあ、準備に入るとしようかの」

 

合流してきたナーベとメディアに『モモンと合流じゃ』と命じ、沖田には『じゃあ、後で頼むぞ』と言って別れて拠点の地下に行くと

 

「信長様、お待ちしておりました」

 

そう言ってそこにいたのはメイド達プレアデスとシャルティアがいた。

 

「うん、ご苦労じゃな」

 

そう言って用意されている椅子に座ると

 

「信長様、意見を言ってもよろしいでしょうか?」

 

「ん?なんじゃ、シャルティア」

 

「本当に長可を出すのですか?見境なく暴れる可能性が高いのでは…?」

 

今回の作戦で森長可を出すことになり、守護者達からは『信長様の被造物といえど、あの不敬を働いた者を出しては…』と躊躇っていたのだが、デミウルゴスといろいろ調整し、大丈夫となった。

 

「それが良いのじゃが、まぁ、ワシがちゃんと手綱握るから安心してくれんかの?それに、アイツが今回抜擢なんじゃ」

 

デミウルゴスが演じるヤルダバオトと英雄モモン達が仲間である可能性を微塵も感じさせないために森長可は適任なのだ。

 

狂戦士のスキルを持っている森長可は見境なく襲う可能性だってある。命令は基本的に信長の命令しか聞かない故に制御はこちらがしなければならない。

 

「信長様がそう仰るのならば…」

 

シャルティアは深々と頭を下げる

 

 

 

 

 

 

ーイビルアイー

 

メイド服を着た蟲の化け物を追い詰めたエントマは留めを刺そうとしたのだが、目の前に突如として現れた仮面の悪魔に息を呑む

 

「それぐらいにして頂けますか」

 

静かな声で言うあの悪魔は、明らかに強者だった。

 

「おい、イビルアイの親戚か?」

 

ガガーランの言葉に『何を言っているんだ』という簡単な事すら返せず、恐怖に震えていた。

 

「大丈夫ですか?ここは私に任せて、貴女は帰って休んでいてください」

 

蟲のメイドを気遣うあの男

 

「逃げろ。アレは化け物の中の化け物だ」

 

ガガーランとティアでは圧倒的に差がある。それは自分でも同じだが、三人まとめて死ぬ事は避けなければならない。

 

「お前はどうするんだよ」

 

ガガーランの気遣うような声に『心配するな、お前達が逃げ切れるだけの時間を稼いだら即座に転移の魔法で逃げる』と言うが、本音からしてみれば逃げれる可能性なんて100%無いに近しかった。

 

「お待たせしました。早速始めましょう」

 

「早く逃げろ!!」

 

二人が走って逃げたのを見た悪魔は「出会って早々別れるのもつらいですし、転移は阻止させて頂きます。次元封鎖(ディメンジョナル・ロック)

 

転移魔法を阻害する魔法をかけられ思わず舌打ちする。

 

攻撃魔法で悪魔に攻撃を仕掛けるが、悪魔は無効化能力を発動して攻撃が届かない。

 

「ヘルファイヤーウォール」

 

悪魔の手から炎が出てイビルアイに当たらずガガーランとティアに当たり一撃で二人が即死する。

 

「この程度の魔法で死ぬとはお悔やみ申し上げます。貴女を基準に死なない程度に手加減したのですが、どうして実力差があるのにチームを組んでいるのですか?」

 

「お前がっ!!!言うなぁぁああ!!」

 

イビルアイは頭に血を登らせ攻撃を無効化されないために近接戦を挑もうと拳を構えて行くが…

 

「悪魔の諸相・豪魔の巨腕」

 

悪魔の攻撃がイビルアイに激突する

 

イビルアイは二人の死体を見て彼女達から離れるために追撃を開始しようとすると…

 

イビルアイと悪魔の間にドンッ!!と誰かが降りてくる

 

「それで?私の相手はどちらだ」

 

漆黒の鎧を着た英雄がそこに降り立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

ーモモンverー

 

信長から渡された原稿を見てモモンガは『本気でやるの?これ』と本人に確認すると『勿論じゃ!もうデミウルゴス動いてるし?』と言われ、ため息をついて黙って覚える事にした。

 

(確かに今回の作戦は信長さんの復活には最適だと思うけど…なんか、こう…演劇みたいにセリフまでご丁寧に用意するなんて…信長さんやる気凄いなぁ…)

 

今回の作戦で信長とノッブが同一人物だと疑われないようにパンドラズアクターも出張しており、ノッブとして参加している。

 

「それで?私の相手はどちらだ?」

 

デミウルゴスと青の薔薇のメンバーの一人であるイビルアイの前に降り立ち、英雄のように振る舞う

 

今回の作戦の一環として英雄モモンの凄さを知らしめるための証人としてイビルアイと行動をするようにと言われていたが…

 

(…なんかきついなぁ…)

 

助けられた所為なのかイビルアイの距離感がぐっと縮まっている気がしていた。

 

「モモン様、あのヤルダバオトの王というのは…一体…」

 

「(…そんな事言われてもなぁ…)恐らく、ヤルダバオトより強いのは確定でしょう。話を察するに力を失っているか、あるいは封印されているのどちらかでしょう」

 

「…そんな!なんとしても阻まなければ…!」

 

イビルアイの言葉にナーベが睨むような視線を向けるが、それに咳払いして注意を逸らす。

 

「しかし、不確かな状況では阻止することも出来ないでしょう。我々に出来る事はとりあえず王都に戻る事です」

 

そう言って王都の方を見るとそこには《ゲヘナ》で作られた壁が出来ており、その炎の壁に向かって無数の魂が飛んで行っていた。

 

(…始まったか…)

 

 

 

 

 

 

ー王都にてー

 

無数の魂がとある場所に向かって動いていた。

 

王都に響き渡る悲鳴

 

イビルアイは合流して来たモモンの仲間と共に広間に向かう。

 

「ア…モモン様!こっちです!」

 

「そうか」

 

モモンはオキタの言葉に頷きそちらに走って行く

 

広間に着くとそこにいたのは、ヤルダバオトとメイド達がいた。

 

その後ろには…

 

「…なんだ、その禍々しいものは…!」

 

後ろにあったのは瘴気を放つ大きな手のようなもの

 

「お待ちしておりました。モモン様」

 

ヤルダバオトは余裕そうに嬉しそうな声を出している。

 

「ここを通りたくば私を倒してから行かれてください」

 

「そうしよう」

 

メイドと戦う事になったイビルアイは戦いながらその禍々しいものを見る

 

(人間の魂を食料にしているのか!)

 

死んだ人々の魂が苦悶の声を上げながらその黒い魔の手に向かって入って行く。

 

それを止める方法は分からない

 

でも止めなければ被害者はバカにならない。

 

イビルアイが攻撃をしようとすると…

 

ドクッとそれが動き出す

 

「なっ…!」

 

周囲に邪気が放出され、木々が枯れていく

 

「っ…!(苦しい…!息がっ…詰まる)」

 

魔の手が花のように開き、そこから現れたのは…

 

「我目覚め戻れぃ!」

 

全身真っ赤に足元から炎を巻き上げるように出現した魔王の風格を持つ女の背後には後光輪を背負った六本腕の骸骨が顕現している。

 

ヤルダバオトは「おぉ…!我らが王!」と歓喜に震えるような声で跪く、それに続いてメイド達も深々と臣下の礼を取る。

 

「久しいの、ヤルダバオト」

 

「はい、御身の復活をどれほど待ち望んでいたか!」

 

「そうかそうか、可愛い奴よのぅ」

 

ヤルダバオトでさえ化け物中の化け物だというのに、その王ともなれば神にも等しい存在であろう。

 

「人間どもが有象無象におるのぅ、少し整理するかの」

 

そう言って魔王が召喚したのは赤い髪の大男で凶暴そうな男だった。

 

「勝蔵、やってこい」

 

「あいよ!!!オウサマ!!」

 

そう言って市民達を蹂躙していく

 

やめろ、と叫びたかった。しかし、その時に初めて自分の状況を理解する。

 

イビルアイは全身の力が抜け恐怖に打ち震える。もう勝てっこない、怖い、と地面に座り込みそうになると目の前にモモンが立っていた。

 

(モモン様は怖くないのか…?あの、魔王とも呼べる存在が…)

 

モモンは魔王を見ると

 

「お前がヤルダバオトの王か?」

 

「そうじゃ、というかお主生きておったんじゃなぁ」

 

「そうだな、わがかぞくの敵うたせてもらうぞ!」

 

「ふははは!!来い!モモン!!」

 

二人の間で激しい戦闘が行われる

 

モモンの大剣が振るわれ、それを避けた魔王が背後にある六腕の骸骨が炎の剣を振るう

 

凍牙の苦痛(フロスト・ペイン)改!」

 

突如として現れた氷の剣を魔王に向ける

 

氷結爆散(アイシー・バースト)!!」

 

氷の攻撃が魔王にぶつかる

 

「ふははは!!軟弱ッ!!!」

 

炎が爆発して氷が吹き飛ぶ

 

そして、離れたところで勝蔵と呼ばれた男と漆黒のチームの一人であるオキタが戦っていた。

 

「一歩音越え…二歩無間…三歩絶刀!!無明三段突き!!!」

 

「うぉ!?」

 

大男が吹き飛び魔王の斜め後ろに激突する。

 

「…何という戦いだ…」

 

魔王はモモンから離れたところに降り立つと肩をバキボキ鳴らし

 

「ふぅ、ワシも復活したばかりじゃ、準備運動もしたしのぅ」

 

「逃げrるのか?」

 

「勘違いしないでほしいが、追ってくるのならば構わんぞ?その場合は王国が火の海になると思うが、それで良いのならば来れば良い」

 

「………」

 

魔王は勝蔵と呼ばれた狂戦士を呼び寄せ、ヤルダバオト達と共にその場から転移して消える

 

「……行ったな」

 

モモンは晴れた空を見上げて言う

 

その背中は歴戦の戦士のようにカッコ良かった




後半のモモン様は少し恥ずかしくなって噛みまくってますが、イビルアイは恐怖でそこには気づいてませんでした。良かったねモモン様

戦闘シーンのイメージは戦国BASARAの劇場版、魔王信長みたいになっております。

今回は少し長めでしたが、次はお風呂回になります。
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