魔王織田信長とアインズ様の異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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皇帝との会談回です。ここでも原作と違う流れになると思いますので悪しからず。

ジルクニフってすっごいギルガメッシュっぽくない?




皇帝陛下との会談

ー信長の自室ー

 

ノッブは自室にてメイド達と共に衣装やら身振りやらいろいろ考えていた。

 

「ちとそれは派手じゃな。魔王の右腕っぽく、モモンガより目立たないような衣装で良いか?明るい系統は却下じゃ」

 

「はい、ではこちらでどうでございましょう?」

 

「んー、それは紫色が強すぎるのぅ黒っぽいのないのか?」

 

「かしこまりました」

 

悩むこと数十分、衣装を決め「よし」と言うと玉座の間に向かう

 

そこにいたのは何故か落ち込むモモンガがいた。

 

「どうした、元気がないな」

 

そう言ってモモンガの隣に座るとモモンガも続けて座ってくる。

 

「知恵比べは任せたぞ友よ」

 

「頑張るが、お前も大事だぞ?モモンガよ」

 

「…うぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーバハルス帝国・宮殿にてー

 

「ワーカー達の話はどうなった?」

 

バハルス帝国皇帝・ジルクニフは貴族達の報告を聞きながら話し合っていた。

 

「彼らを尾行させた諜報員の一人から来た《伝言》での第一報ですが、全滅だと思われるようです」

 

ジルクニフは話ではかなり優秀なワーカーチームが複数いると聞いていた。

 

それがたった1日、もしくは半日で壊滅したなどかなり驚きの事態だろう。

 

「そうか、アインズ・ウール・ゴウンの力は分かった。ワーカーチームを容易く全滅させるだけの力を持つと、それで?馬鹿貴族一人の首で全てが片付くように綺麗にしてあるな?」

 

「もちろんでございます。この場にいる者しか知りません」

 

「ならば良し、一応念のために…なんだ!?」

 

ジルクニフの言葉を遮ったのは、地響きのような振動だ、

 

「陛下!ドラゴンです!ドラゴンが中庭に降り立っています!!」

 

みな自分の目で確認しようと窓へと駆け寄る

 

「な、なんでドラゴンがいるんだ!」

 

「評議国とのドラゴンか?!」

 

誰もが騒ぎ立て混乱していた。

 

ジルクニフですら固唾を飲んで何が起こるのかと見守っていると、ドラゴンの背中から二つの小さな影が下りたのが見えた。

 

「アレはダークエルフですな」

 

フールーダが落ち着いた口調で二人の種族を呼ぶ

 

「パラダイン様!あのドラゴンは一体何者なのですか!あの二人は一体何者で…!?」

 

「さて、私も知らないドラゴンだが…」

 

「皇帝陛下!御避難を!」

 

「逃げて何処に行く。何処が安全だと言うのだ」

 

「しかし!」

 

「えっと皆さん!聞こえますか!あたしはアインズ・ウール・ゴウン様と至高の御方に仕える、アウラ・ベラ・フィオーラです!」

 

とてつもなく大きな声が響き渡った。

 

「この国の皇帝が、至高の御方々のお住まいであるナザリック地下大墳墓に失礼な奴らを送ってきました!アインズ様は不機嫌です。ですので、謝罪に来ないのであればこの国を滅ぼします!」

 

「なっ!?」

 

ジルクニフは顔を歪める。

 

「手始めにここにいる人間は皆殺しにします!マーレ」

 

「えぃ!」

 

隣に立っていたもう一人のダークエルフが手に持っていた杖を中庭に突き立てた。

 

その瞬間、中庭のみに局地的な大地震が起こったようだった。大地は悲鳴を上げて引き裂かれ、地割れがポッカリと口を開く

 

「へ、陛下」

 

ガクガクと震える臣下が真っ白な顔色で窺うように問いかけてくる。

 

「皇帝、ジルクニフ・ルーン・ファーロードエル=ニクスである!話がしたい!」

 

そして一歩下がり、深呼吸をする。

 

「……侮っていた。あれが部下だとしたら…私の手には負えないということか…とはいえ、ここで引くことは出来ない。交渉が望みというのであれば、アインズ・ウール・ゴウン。お前の狙いを打ち砕いて見せるぞ」

 

 

 

 

 

ーナザリック地下大墳墓ー

 

ジルクニフ達はもてなしを受けた後、ナザリックに入る

 

ジルクニフは前のみを見つめて歩き続ける。

 

(…此方の勝利は、帝国が害されず、生きて帰るところだな)

 

「この奥が玉座の間でございます。アインズ様方はそちらでお待ちです」

 

ユリが頭を下げジルクニフ達一行から離れる。

 

その言葉を待っていたかのように、重厚な扉が開いていく

 

視界に飛び込んできたのは広く、天井の高い部屋だった。壁の基調は白、そこに金を基本とした細工が施されている。

 

そして、赤い絨毯の先にいる異形の面々。

 

階段上に目を動かせば、そこには羽を生やした美女があり、その奥には…

 

骸骨の頭部を晒した化け物。そして、30〜40代程の男性が頬杖をつき足を組んで傲慢極まりない姿勢でいたが、誰もそれについての不満を露わにすることはなかった。

 

「ふう」

 

ジルクニフは薄く息を吐き出す。

 

(…あれが、アインズ・ウール・ゴウン、そして、その右腕…)

 

主君は一人ではないのか、二人が玉座に座り、左右にはあのダークエルフと様々な異形種がいる。

 

一人は骸骨。もう一人は人間なのだろうか?種族が分からない以上確定したことは言えないが、異形種ばかりがいるのだ、人間の可能性は低いだろう。

 

「アインズ様、信長様、バハルス帝国皇帝、ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エルニクス。御目通りしたいとのことです」

 

階段上、玉座近くに侍る羽を生やした美女はその容姿に相応しい綺麗な声の持ち主だった。

 

「良くぞ来られた、バハルス帝国皇帝よ、私がナザリック地下大墳墓が主人、アインズ・ウール・ゴウンだ。隣にいるのは私の盟友であり右腕でもある織田信長だ」

 

思ったよりまともな、人間に近い声だ。

 

「歓迎を心より感謝する。アインズ・ウール・ゴウン殿」

 

「アインズ様、信長様、下等種である人ごときがアインズ様と信長様と対等に話をしようとは不敬かと思われます。『ひれ伏したまえ』」

 

ガシャンという金属音がジルクニフの背後から無数に聞こえる。確認せずとも想像はつく、臣下達が男の言葉に従ってひれ伏しているのだろう。

 

おそらくは強力な精神支配による強制効果

 

たった一人ひれ伏さないジルクニフに無数の視線が集まる。

 

「よせ、デミウルゴス」

 

「はっ!」

 

信長の言葉にデミウルゴスという名の、カエルにも似た化け物が恭しくお辞儀をする

 

「『自由にしたまえ』」

 

見えざる重圧が消失し、安堵の息が背後から聞こえてくる

 

「ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エルニクス殿、部下が大変失礼なことをした。部下を御せなかった私の不徳、許して頂けないだろうか。お望みとあらば、頭を下げることも私は辞さない」

 

居並ぶ化け物達の間にざわりと同様の動きが生じた。

 

「謝罪の必要はない。ゴウン殿、主人と意を勘違いし、部下が暴走するのはよくあること。帝国の人間も同じことをしているようなのだ」

 

抑圧から解放された近衛の一人が慌てて動き出し、持ってきた壺をジルクニフの横に置く

 

「この地に侵入者を差し向けるという勝手なことをした愚かな貴族の首だ。受け取ってほしい」

 

壺に入っているのはフェメール伯爵とその家族の首だ、この地にワーカーを送り込むようにジルクニフが間接的に誘導した貴族のものだ。

 

デミウルゴスが壺を持って階段を上がる。

 

そして、アインズと信長の前で膝をついて、壺から断首した貴族の頭を取り出した。

 

「頂こう。処分はもったいないな」

 

黒い液体が流れ落ちた後、そこに立っていたのは巨大な黒い鎧。

 

デスナイトだった。

 

「ば、かな…」

 

「行け。列に並べ」

 

地の底から響くような思い言葉と共にデスナイトが階段を降り、ジルクニフの視界の端へと消えていく。

 

視界を玉座の方に戻すと、デミウルゴスが女性の首を信長に見せていた。

 

「女の首は必要ない、ぞ」

 

そう言って信長は首を受け取った次の瞬間、邪気がその首を包み、信長の影に落ちる。

 

「ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エルニクス殿」

 

静かな声にジルクニフは我を取り戻し、爽やかな笑顔をアインズ達に向ける。

 

「あぁ、ゴウン殿、ジルクニフで結構、長い名前だからな」

 

「そうかね?それではそうさせてもらおう。ジルクニフ殿、まずは見苦しいところをお見せしたことを謝罪させてくれ、それと先ほど、私の部下が礼儀知らずな行為を貴殿に行った事を謝罪させてくれ、それらの貴族がナザリックに面倒を引き起こした件は帳消しとなった。ならばもう話は終わりだな、それでは帰ってくれて結構」

 

「…は?」

 

何を言われたか理解できなかった。

 

「す、すまない。少し聞き取れなかったようだ。もう一度聞かせてもらえるかな?」

 

「もはや謝罪の必要はない。もう帰ってくれて結構。我々もこれから少し忙しくなるのでね」

 

「すまない。忙しくなるとはどういう意味なのかな?」

 

「貴殿のおかげで、大人しく暮らしていても面倒ごとに巻き込まれると知った。ならば、地上に出て面倒ごとを叩き潰しておこうと思ってな」

 

「そ、それはどういう…」

 

「まず、我々に害をなす者達にその愚かさのつけを支払ってもらう。その後、煩わしい者達を順次に始末していく。私の愛する静寂が戻ってくるまでな」

 

狂人の戯言だった。

 

「どうだろう!同盟を組もうじゃないか!」

 

ジルクニフは咄嗟にそう叫ぶ

 

そう叫ぶとアインズは少し固まり、信長は顎に手を当て、何か考えているようなポーズになる。

 

「この地に貴殿の国を作り、王となって支配する。とても素晴らしいことだと思うし、ゴウン殿方に相応しい地位だと思うんだ。そして私たち帝国は貴殿を最大限バックアップして、建国の手伝いをしたいと思う。将来を見越してね」

 

「ふむ、それではよろしく頼む」

 

そう口にしたのは信長であっさりと承諾されたことに対してアインズも特に何も反論してこなかった。

 

(何故従属を要求しない?絶対的強者、圧倒的優位な立場にいる者が何故、それを受け入れる?)

 

「そ、そうか、それは良かった。で、では、私達に早速望むことがあれば聞かせてくれないかね?」

 

「即座に思いつかないな、貴殿との連絡を確立したい」

 

「それでは私の秘書官を置いていこう」

 

「それではワシ自らが出よう」

 

そう言って信長が嗤う。

 

(早くも一手打ってきたか!)

 

王の右腕自ら出てくるなど考えてもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー会談後ー

 

『…信長さん。何考えてるんです?なんで自ら出たんですか?政治関係の事分かるんですか?』

 

伝言でそう伝えると信長は自身ありげに

 

《外交分からん!何かあればデミウルゴスに意見求めれば良いじゃろ、それに、こういうのは会社の運営と似ておるから問題なかろう》

 

信長の自信ありげな言葉に少し不安になり、モモンガは後でアルベドと意見を交わすようにと伝えると《りょーかいじゃ!》と軽い口調で返ってくる。

 

 




次回は冒険者回とかそういうのになると思います。明日からそんな連続投稿できないと思いますがお許しください。
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