魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
なんか、最近怒涛のようにノッブの話を書いておりますが、こっちが落ち着いたら獅子王の方や綺礼の方も書きますのでしばしお待ちください。
序盤はカルネ村で起こった事を眺めているノッブとアインズ様、後半は大虐殺です。
ーカッツェ平野・テント内にてー
バルブロ第一王子がカルネ村に軍を率いて向かったという報告がルプスレギナから上がって来たため、テント内でその様子を見ていた。
狭いテント故にモモンガのテントにはマーレ、信長のテントにはアルベドがいた。
陣地が離れている故に《伝言》で会話を行っていた。
「バルブロ第一王子は今回の戦争に参加せず、カルネ村に五千ほどの兵と共に向かったようです」
アルベドの説明に信長は『ふむ…』と考える。
《信長さん、これ、どういうことなんでしょうかね?カルネ村に向かうメリットがないような気がするんですけど…》
モモンガの言葉に信長は『いや、ワシも分からん』とか言うが深く考えて見てなんとなく理由が浮かび上がる。
『今回の戦争が起こる際に、王国の王が戦場に息子を立たせたくないからお使いに出したんじゃないのかのぅ?今回の戦いに参加したら最悪は死ぬかもしれんし』
と言うとモモンガが《そういうもんですかね》と言ってくる
「信長様、カルネ村での戦闘はどちらが勝つと思われますか?」
アルベドの質問に信長は机の上にあったチェスを見る。
「ルプスレギナは前に出ないように伝えてある。故にカルネ村の方も軍勢相手に戦うのはちと難しいだろう」
そう笑いながら言うとアルベドがうっとりしたような惚れ惚れするような表情で見つめてくる
スッとモニターの方を見る。
「数の多さ故、勝つとしたらバルブロの方だろうが…何が起こるか分からんからのぅ、ひょっとしたらカルネ村側が圧勝するかもしれん、な」
戦争は何が起こるかわからないからこそ軍師がいる。
結果が分かりきっている戦いなどつまらない。
『あ、そうじゃ、モモンガさん。この第一王子を生かして捕らえて良いですか?』
その言葉にモモンガが《メリットなんてないと思いますけど》と言われる
『確かにメリットはないのぅ、かといってデメリットしかないと言われれば違うしのぅ、今後のためにも彼奴は生かしてナザリックに連れ帰り、教育したいんじゃ』
《信長さんのことですから、何か考えがあってそう言っていると思いますけど、大丈夫ですか?デミウルゴスやアルベドと打ち合わせをした方が…》
モモンガの慎重さに助けられてもいるが、あまりにも慎重すぎては物事が進められない。
『大丈夫じゃ、何か不都合があればカルネ村近辺で行方不明になったとか理由を付ければ良いからのぅ』
《…まぁ、何か不都合があったらデミウルゴスに聞くようにお願いします》
『了解じゃ』
《伝言》を切り、ルプスレギナに繋げ、第一王子・バルブロについて話をする。
《伝言》を切るとテントの外から音が聞こえてくる
「宰相閣下!ご準備をお願いいたします」
ニンブルの声が聞こえてくる。
ー王国軍ー
王国軍の25万5千とい大軍は右翼七万、左翼七万、中央10万5千と兵力を分け、三つの丘を上手く利用して陣地を作っている。
一方、帝国軍は六万。
王国の軍勢に比べれば圧倒的に少ない。
しかし、帝国軍騎士達に敗北感など微塵もなく、ふてぶてしい面構えをしていた。彼らは自分達が負けるとは思っていない。
「動きませんね。これは一体、どうしたことなんでしょう?」
少し小高くなった丘の上に置かれた最も安全な陣地で、ガセフの横にいたレエブン候が帝国の動く気配のない騎士達を眺めながらポツリと呟く。
帝国が動かないのであれば、王国もまた動くことはできない。
「さて、こちらが動くのを待っているようにも見えるが…」
「既に最終勧告は終わりましたし、開戦しているのですが…」
ガセフとレエブン候は二人で帝国の動きを観察していた。
「はぁ…毎度のパターンとはいえ、この緊迫した空気がどうも苦手です。帝国が本気で突撃してくることを望んではいませんが、攻撃を仕掛けてくるつもりならとっとと始めてくれた方が、精神衛生上助かります」
ガセフは王国軍を漂う揺らぎを感じ、出どころを探ってから眉をひそめた。
ガセフは腰の剣を叩き、気合いを入れ直す。
「王国に伝わる四つの秘宝、その一つであるレイザーエッジですか」
レエブン候の視線がガセフの上から下まで動く。
「全てを装備した貴方こそが王国の至宝ですね、元々、王国には五つの秘宝があったとされていますが、最初っからここに全て揃っていたということですか」
自らが秘宝と同等という余りにも過ぎた褒め言葉をもらい、お世辞とは知りつつも顔が赤らむのをガセフとて止めることが出来ない。
「勘弁してくれレエブン候。私なんかより凄いのは陛下だ。平民にこれら全て貸し出すということがどのような意味を持つかを知りながらも、陛下は私に託してくれた」
「確かに一理ありますね、正直に言って、私は平民である貴方に貸すと宣言するなど愚かだと思いました。王派閥か、離脱者を多くするだけだと、ですがこうやって共に戦陣に並ぶと最高の一手だと思えてしまうのですから、自分勝手なものです」
「そのご期待には応えたいものだ」
ガセフは居並ぶ帝国騎士団を眺める。
「ところでガセフ殿、アインズ・ウール・ゴウンの右腕と呼べる男の存在はご存知ですか?」
レエブン候の言葉にガセフは首を振る
「ゴウン殿の右腕…宰相と言われる御仁とは会ったことがないのだ。カルネ村に来ていなかったようだが、カルネ村で少しゴウン殿と話した際に出て来たくらいしか知らない」
カルネ村で、二、三アインズ・ウール・ゴウンと会話した際にその中で出てきた【友】の名を
「ほぅ、どのような事を言っていました?」
「…ゴウン殿は"最高の友人であり、戦士としては己より遥か上を行く存在"だと」
今思えばこの情報はかなり貴重だった。
無論、王に進言してはいたが
「戦士…アインズ・ウール・ゴウンの遥か上を行く…いやはや考えたくありませんな」
レエブン候がそう言って帝国軍を見ると…
道でも作るかのように帝国軍は二つに分かれる。
王国の左翼と右翼に対する備えなのか、ガセフが動きからそう判断した時、見知らぬ側が中央に掲げられた。
「ガセフ殿、動き出したようですな」
現れたのは騎兵五百ほど、対峙する両軍からすればあまりにもわずかな数だ。
しかし、それらは異常だった。これほどの距離がありながらも、叩きつけてくるような鬼気を放っている。
ガセフの脳裏にカルネ村の記憶が鮮明に蘇る。アインズが生み出したと言っていた騎士の化け物。
あれと同じ巨大な盾を持った棘付きの鎧戦士がおおよそ二百。
いずれにしても人間ではない、正真正銘の怪物どもだ
全身を鳥肌がぶわっと走る。
やばい、やばすぎると
「……帝国はモンスターを軍備の一つに組み込んでいるということなのですか。これは驚くべき事です。鳥肌が立ってきますね」
「違う。違うぞレエブン候、それは違うんだ。貴方が今感じているのは、体が無意識に鳥肌を立てているのはそういうことではない」
「それは?」
不思議そうな顔をしたレエブン候にガセフは断言する
「死の危険。人が持つ生存本能を刺激されているんだ」
驚いたレエブン候から視線を動かし、ガセフは帝国軍を見つめる。
モンスターの正体は知らないが、戦士としての勘によってガセフには断言できる。
「あれば間違いなく、アインズ・ウール・ゴウンの騎兵団!」
「あれが!貴方が恐れるアインズ・ウール・ゴウンの軍勢!」
「レエブン候!元冒険者達を至急集めてほしい!生き抜いた者達の知恵を貸してほしい!
「レエブン候!」
話を遮るように馬に乗った元オリハルコン級冒険者達が駆けてくる。
「見ましたか!?そして感じましたか?!」
その声には隠しようもない怯えの色があった。
「撤退だ!」
ガセフはそうレエブン候に言う。
その時、化け物達の後ろから複数の人影が現れる。
上下と分けております。
理由は書ききれないから…
皆さん2021/05/01大丈夫でしたか?雷とか雨の音エゲツないですね…