魔王織田信長とアインズ様の異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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魔導国建国の話です。少し違う話もあります

ノッブの弟がそろそろ出てくるかもしれないし、出ないかも

後半は青の薔薇とノッブ、そして、ラナーの会話があります。


魔導国建国

ーエ・ランテルー

 

エ・ランテルがアインズ・ウール・ゴウンに譲渡され、魔導国の都市となった日

 

一つ目の城門が開き、歓迎するように鐘の音が鳴り響いた。

 

二つ目の城門は都市に住む者たちが多くいるエリアだ。

 

その都市には多くの住人が残っていた。

 

(王国の軍を虐殺した魔法詠唱者と人間でありながら虐殺を悦んでいた魔導国の宰相…後者はあながち間違ってもないけど、なんか悪評ばっかりじゃな)

 

信長は輿に乗り、揺れを感じながら進んでいた。

 

ある程度進んだ後、勢いよく扉が開く音が遠くから聴こえてくる

 

信長は輿の隙間から少し覗くと小さな少年が振りかぶった手から石を投げる。

 

子供が持っていた小さな石がモモンガの輿目掛けて飛ぶ。

 

後ろから追ってきた母親が今にも死にそうな顔をしていた。

 

「とうさんを返せ!とうさんを返せ!化け物っ!!」

 

母親が必死に子供を抱きしめる。

 

デスナイト達が向きを変えてそちらに行く

 

「こ、子供がしたことです!どうぞお許しください!」

 

母親の必死の嘆願にアルベドが微笑む

 

「アインズ様に対する不敬。万死に値する」

 

「お願いです。子供だけは、この子だけは…!」

 

「この世でいと尊き御方々に対して行った無礼。後悔しながら死になさい」

 

その親子とアルベドの前に大きな剣が落ちてくる。

 

「とぅ!」

 

漆黒の戦士・モモンが来る

 

(…とぅ!って…)

 

「子供が石を投げた程度で乱暴だな!嫁の貰い手がないぞ!」

 

(そんなことモモンガは言わないっっ…!)

 

笑いが込み上げて来そうになるのを必死に堪える。

 

「お前に言われても嬉しく…ゴホン!アインズ様に無礼を働いた者に子供も大人も関係ないわ、全てことごとく死になさい」

 

「それは俺が許さない!と言ったらどうする?」

 

若干テンションの高いパンドラのセリフにお腹を抑えながら必死に耐える。

 

「この地を統べる王への反逆とみなし、潰します」

 

(…も、もうお腹痛い…)

 

笑い死にすると思っていると、モモンガが輿から降りて彼らの元に飛んでいく

 

「アインズ様!」

 

アルベドが見惚れるような優しい笑みを向ける

 

「かしこまりましたアインズ様、お言葉の通り」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……信長さん、だから俺、パンドラ出すの嫌だったんですけど…」

 

玉座の間近くにて待機している際に信長は大笑いして止まなかった。

 

「輿の中で大笑いしなかったのは褒めてくれても良いじゃろうに…!死ぬっ…!すっごい演技じゃった!!後でパンドラに褒美つかわそう!」

 

「やめてくださいって!アイツマジで調子に乗りますよ!」

 

二人で新しい玉座の間に着くとメイド達が頭を下げて二人が来たことを室内の守護者達に伝える。

 

「ふぅ…あぁ、一生笑った。とはいえ、今後は結構大変になるのぅ、よろしくなモモンガ」

 

「…分かってますよ、というか政治関係に関しては本当に頑張ってくださいね信長さん」

 

「うむ、ところで一つ思ったんじゃが」

 

「なんですか?」

 

「配役作りすぎた」

 

「今更?今更それ言います?」

 

「本当に今更じゃ!で、パンドラを借りたいんじゃ!」

 

「………もう、好きにしてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー評議国ー

 

魔導国の建国は評議国のツアーの元にまで届いた。

 

「ん?」

 

「ツアーよ、連れて来たぞ」

 

リグリットの声にツアーは顔を上げ、前を見ると

 

「起こせたのかい?」

 

その言葉にリグリットは「大変だったぞ」と言ってくる

 

「それで?彼はここにいるのかい?」

 

「別室におるはずじゃ、魔導国の知っている情報を伝えたら協力すると一つ返事じゃったよ」

 

「そうか、彼の協力が得られれば少しは勝利に近づけただろう」

 

その言葉にリグリットは別室にいる友の様子を思い出し、考えるような表情を浮かべる

 

「どうしたんだい?」

 

「いや、先程彼奴に魔導国の魔導王の特徴について行ったのじゃが、それに関しては無反応だったのだが、王国で以前に大暴れしたヤルダバオトの王の方に強く反応しておったな」

 

「ヤルダバオトの王の方にかい?彼が反応するってことはそちらもぷれいやーということかな」

 

プレイヤーだと分かるのは同じプレイヤーである彼くらいであり、その他の者達にしてみれば区別はつかない。

 

「彼と今後の計画を立てよう」

 

そう言うとリグリットも頷く

 

 

 

 

 

 

 

 

ーナザリック、信長の自室ー

 

信長はこの世界に転移してきてから、メイドが毎日毎日そばに着いているのに慣れきっていた。

 

リアルにいた際にここまで完璧に付くメイドは居なかったが、メイドという存在はいたため、少なくともモモンガよりもメイド達の存在には慣れていると思っていたが…

 

(…いや、流石にここまで凄いとは思わなかったけど…)

 

信長はモモンガと違い、役を作りすぎたが故に衣装等が山のように必要になってしまった。

 

それに、信長の自室にある日本史の本やらをメイド達が毎日キレイにしてくれるので朝起きたら『あれ?この本こんなに綺麗だったっけ?』というのが何回かある。

 

そして、一番の問題は衣装部屋というのが必要になったことだ。

 

それについてはモモンガと話し合って、誰も使っていない部屋を使うことにした。

 

時計のアラームが鳴り、手を伸ばして止める

 

思わず二度寝しそうになると…

 

「信長様、朝でございます」

 

メイドの声が聞こえて寝そうになる身体に鞭打つ

 

「おはよう、リュミエール」

 

「はい!おはようございます」

 

元気な声と共にリュミエールがシクススとデクリメントを呼び身支度を整えてくれる。

 

真っ赤な髪を梳かしてる間にテキパキと次の衣装を持って来てくれたり、テーブルの上に用意してあった計画書を持って来てくれたり、コーヒーが飲みたいと言えばワゴンの上からコーヒーを持ってきてくれたりと完璧にこなしていた。

 

(…今日の仕事は宰相の仕事に冒険者としての仕事が大半か…魔王の仕事がないだけマシだけど、今後増えてったらヤバイなぁこれ…)

 

一時のノリは身を滅ぼすとは言うが、まさか、本気で滅ぼしかけるとか夢にも思わなかった。

 

信長は着替え終わるととりあえず、午前中にスキル《第六天魔王》で男になり、闘技場でモモンガと接近戦の稽古を行うことにした。

 

英雄《モモン》の姿になったモモンガと男の体を慣れさせるために運動をしていると

 

「ふん!」

 

モモンガの大剣が頭上に迫っていた。

 

慌ててかわして地面に妖刀を突き刺すと…

 

「おわっ!?」

 

「あ」

 

モモンガの足元から黒い瘴気が放たれる

 

「力加減間違えた」

 

そう言うとモモンガが『本気でやりましたよね?今』と言ってくる

 

「いやまぁ、避けられただけ良いではないか」

 

女の姿に戻り言うとモモンガが大げさにため息をつき

 

「まぁ、たっちさんの本気よりマシで良かったですけど」

 

「お?たっち並みに火力出せちゅうフリか?」

 

「フリじゃないです」

 

ある程度、稽古を終え、執務室に戻る

 

宰相としての姿になり、帝国と話し合いを終え、馬車の中で派手に手足を伸ばしていると…

 

「ノッブ、馬車の中なんですから鎧外したらどうです?」

 

沖田の言葉に信長は『いちいち脱ぎ着してたら万が一の時に困るだろう…』と言うと沖田も納得したのか『分かりましたけど』と返ってくる

 

「この後は王国に行き冒険者として仕事するぞ」

 

そう言うと沖田は『大変ですねぇ』と言う

 

姿を無性形態に戻し、沖田と共に王国の『黄金の輝き亭』に入る

 

そこにいたのはモモンの姿をしたパンドラで自分を見ると仰々しくお辞儀をしようとしたので慌てて止める

 

「言っておくが、そのナリでお辞儀とか派手なリアクションはやってはダメだぞ、お主の行動の仕様によってはモモンガが痛い目見るからのぅ」

 

「はい!かしこまりました。信長様」

 

「様付けは無しじゃぞ」

 

「…それは少々キッツイです!」

 

ハッキリ言うパンドラに豪快に笑うとナーベ達を見て

 

「よし、これからパンドラとナーベ、メディアはカッツェ平野付近に出現したアンデットの片付けの任務に行き、ワシと沖田は宮殿に行き、ラナー王女と対談するぞ」

 

「はい!かしこまりました!信長様!」

 

「かしこまりました」

 

「はい、わかりました」

 

モモンの姿で敬礼するパンドラと静かに頭を下げるナーベ達

 

パンドラ達と別れた後、宮殿付近に行き、ラナー王女に会いに来たと伝えると兵士たちは要件も聞かずに通してくれる。

 

カッツェ平野での大虐殺以降、王国の宮殿の防衛力は一気に衰えており、宮殿の警備を本来なら政治等に関与しないのをモットーにしている冒険者達に依頼するなどかなり困窮している状態だった。

 

信長と沖田は黙って宮殿の入り口で待っていると…

 

「お待たせ致しました!」

 

そう言って走ってくる派手な鎧を着ている兵士・クライムがやってくる

 

 




次回はこの続きとさせて頂きます。まだ続きます。
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