魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
前半はクライム視点、ノッブ視点とあります。
ワーカー編から頑張りすぎて語彙力が低下して来てますが、それでも良い!という方のみお願いいたします。
ークライムー
カッツェ平野での戦争の際に王国は18万人程の犠牲者を出した。
ガセフ戦士長の戦死、王国が失ったものは多いが、クライムにとっての日々はあまり変わらなかった。
「今日の午後からアダマンタイト級冒険者【漆黒】のメンバーの方達と会うのだけど、案内を頼めるかしら、クライム」
「はい!ラナー様!」
アダマンタイト級冒険者【漆黒】はエ・ランテルをアインズ・ウール・ゴウン魔導王の圧政から守るためにモモン自らが魔導王の動向を監視することになっていた。
故に同じチームの彼らも同様の条件かと思ったら、モモンのみで魔導王を監視、ノッブや他のチームメンバーは王国本土に魔導国の手が伸びないように守ると言うことになったらしい。
クライムはアダマンタイト級冒険者【漆黒】が到着したと聞き、急いで向かうとそこにいたのは、黒髪長髪の副リーダー『ノッブ』とハイカラな和装に身を包んだ、白っぽい髪の美少女がいた。
ノッブの真っ赤な眼光がこちらを見るとドキリとなるが、首を振り頭を深く下げる
アダマンタイト級冒険者の中で彼らは最強の分類に入ると青の薔薇『ラキュース』や『ガガーラン』も言っていた。
「ラナー様の元まで案内させて頂きます。クライムと申します。よろしくお願いします」
そう言うとノッブは『うむ』と言って来る
ラナー王女の部屋の前にくると【漆黒】のメンバーが来たことを告げ、中に通す
「久しぶりじゃな、ラナー王女」
「あら、お久しぶりです。お元気そうで安心しました」
(…ラナー様は敬語でノッブ様はタメ口…?どういう関係なんだ)
冒険者といえど相手は王女であるのなら敬語を使うのだが、ノッブにはその様子はない。
ノッブは軽い口調で話し、ラナー王女は敬語を付けながらも親しげに話している。
お互いの近況を報告した後、ラナーはカルネ村に向かった兄が行方不明になってから、次兄・ザナックが実質王候補であることを話していた。
「私としては兄上が生きていらっしゃったら嬉しいのですけど、兄上の生存を確認してほしいと兄上様が言っていたんです。魔導国に足を踏み入れられて、なおかつ、魔導国からある程度放任されていらっしゃるノッブ様に頼みたいのですけど…構いませんか?」
「構わんぞ、ワシもちょうど暇していたしのぅ」
そう言ってノッブが頷く
「行方不明になったのはカルネ村付近じゃろ?あそこにはよく行っていて分かるが、カッツェ平野での戦争の少し前に彼ら兵士が火矢を放ってきたと聞いてゴブリン達と交戦状態になり、そこから逃げ延びたようじゃが、カルネ村近辺には亜人とかそういう種族がおるから最悪助かっていない場合もある。その時はどうする?」
その言葉にクライムは眉をひそめる。
ノッブの性格はなんとなく掴んできた。
(…ノッブ様はなんでもハッキリ言う方だ…)
クライムとしてはノッブの言いたいことはハッキリと言う性格はあまり好きではないと思っていた。
仮にもラナー王女の家族のことをあんな軽々しく言うのは
「そうですね…生存の有無が知れるだけ私は嬉しいです。兄上様は多分、死亡がハッキリしていた方がスッキリすると思いますし」
ザナック王子は現在、王候補の一人であり、実質次の王だ。
もし、バルブロ王子が生存していた場合、困るのは彼だ。
「よし、それじゃあ、調べるとするかの」
そう言って立ち上がるノッブ
「もう帰られるんですか?」
「うむ、魔導国におるモモンのことも心配じゃしな」
「そうですよね、長い間引き止めてしまってごめんなさい」
ーノッブー
デミウルゴスからの勧めでラナー王女に会いにきたのだが、彼女と相対して見てわかった【精神異業種】の意味を
ハッキリ言って自分より天才だ。
歴史上の人物と照らし合わせて見てもあのタイプはあまりいなかった。
(彼女が望むのはクライムとの時間。それさえ守られれば攻撃してくることはないだろうけど、あのタイプは危ない分類だ…マジで大変だ)
ノッブはある程度王宮から離れたところに来ると…
「ぁぁぁあああ、厄介じゃな!」
へたり込むように座ると沖田が「彼女すっごい頭脳明晰でしたね』と言ってくる
「うんまぁ、頭脳については問題じゃないんじゃが、なんというか性格が怖い!初めて関わりたくないと思ったわ」
「ほらワガママ言わないでください。デミウルゴス様が言うから信頼してたんでしょう?」
「いやまぁ!そうだけど!」
ノッブは頭を振り、立ち上がる
「よし!次をやるぞ!」
「はーい、頑張ってくださいね」
「ひとごとじゃなあ」
ー王国の宮殿・ザナックの自室ー
ザナックは数週間、一つの問題について悩まされていた。
それは魔導国に献上品を送るかどうかだ。
送るとしても建国記念として送るか、それとま別の理由を付けて贈るかだ
現状としては贈らないという選択肢が妥当だろう。領土を奪われて建国された国に対して贈り物をするなど、従属の印として受け取られても仕方ない。
しかしながら、魔導国との友好を深めるのは非常に重要なことだ。
魔導国の戦力は未だ不明ながらも、魔導王一人で十分に国をほろぼせるというのはすでに知られている。
それからラナーと話し、贈り物を決めた次の瞬間…
「王子、陛下がお呼びです」
兵士がザナックとラナーを見て言う
「何事か?」
「はい。魔導国から外交使節団と宰相が来るという報告が入ったそうです」
「わかったすぐに向かう」
魔導国の使節団は一週間かけてエ・ランテルから王都までやってくるということだった。
「よし、もう一度確認するぞ、国外の貴賓と同じ扱いをしろ、魔導国の使節団と宰相殿下に何かしようとする者がいたら重罪だ。即座に死刑を執行せよ」
「はっ!」
居並ぶ騎士達から威勢の良い声が返り、腰に吊るした剣を叩く音が一斉に上がった。
「よし!それでは礼儀を尽くし、相手の国と我が国の国威をぶつけ合う戦いを行うぞ!」
「はっ!」
一同は使節団が到着するまで不動の姿勢を崩さない。
やがて使節団の先触れが到着した。
赤い目が煌々と輝く漆黒の一角獣に跨った、黒い鎧の騎士だ。しかし、中身は人間ではないだろう。
放たれる濃厚な気配が陽炎のように揺らめき、命の危険を感じさせる。着用している全身鎧に至っては、生きているかのように脈打っている。
ザナックは自分の下で軍馬がびくりと震え上がるのを感じた。
「馬上より失礼!我らはアインズ・ウール・ゴウン魔導国が使節団である!」
聞いているだけで怖気が走り、不安に苛まれる。ザナックは恐れを振り払うように声を張り上げた。
「リ・エスティーゼ王国第二王子ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフである!貴殿らを王宮まで案内するように陛下より命じられている!我らの後ろに着いてきていただきたい!」
「確かに承った。では貴殿らの案内に従おう。我が名は、我が名を持たぬゆえに種族名で答えさせてもらおう。デス・キャバリエである!」
「キャバリエ殿とお呼びすればよろしいか?」
「そうしていただけると幸いだ」
「畏まった。それでは最初に、この場で使節団団長殿と挨拶をさせてもらえないだろうか?私は第二王子であり、団長殿と宰相殿下の王宮内での行動に責任を持つ身。できれば今のうちに渡したことも覚えていただきたいのだ」
「承った」
「感謝する」
先触れが戻っていく、既にいくつものツッコミどころがあるが、相手はあの魔導国だ。
アンデットを支配し、モンスターを使役する国であればもはや一般常識は役に立たないと思った方が良い。
使節団団長と宰相が人間に近い外見を持っていると期待するのも愚かだろう。
「さて、気を引き締めろ。決して失礼のないようにな」
「はっ!」
兵士たちの返事を聞き、ザナックは力を込める。
馬車の数は5台
そのどれもが馬型の禍々しいモンスターに牽引されている。
その中で最も豪華な装飾のされている馬車が宰相の乗る馬車だろう。
「お待たせした。アインズ・ウール・ゴウン魔導王の右腕であり宰相閣下・織田信長様とアルベド様がお会いしても構わないとのことです。ザナック殿、どうぞこちらに」
ザナックは周りの兵士たちにその場で待機というハンドシグナルを送ると、歩き出す。
ザナックは滲む汗を気持ち悪く思いながらも馬から降り、豪華な馬車の前に立つ。
「それでは、魔導国使節団団長・アルベド様と魔導国宰相閣下・信長様です」
どれほどおぞましい化け物が現れたとしても、表情を変えないように気合いを入れる。
最初に出てくるのが使節団団長・アルベドだと知らされる。
それは…美しかった。
それ以上に例える言葉をザナックは知らなかった。絶世の美女としか言えないのだ。
降りて来たアルベドは馬車の横に退くと深く頭を下げる。
次に降りて来たのは魔導王の右腕であり、唯一、この世界で魔導王を負かす事が出来る唯一の存在
「…!」
降りて来たのは化け物でもなんでもなかったが、黒や紫を基調とした西洋の服を着ている黒髪長身の男だった。
腰には禍々しい剣をぶら下げていた。
カンッという音がザナックを現実に引き戻した。
ザナックは即座に膝をつき、頭を下げる。
他国の宰相とはいえ、この国の王子たる者が膝をつくのは情けないことかもしれない。
しかし、その行為は王国と魔導国の力の差を考えれば正しい。
今王国にとって必要なのは誇りなどではない。
「顔を上げてくれぬか」
静かで低音の、かといって威圧感のある声が頭上でした。
「はっ」
頭を上げれば、宰相が静かな笑みでザナックを見下ろしており、隣にいる美女も笑みを湛えながらザナックを見下ろしていた。
美女はスッと前に出て宰相を守るようなそんな仕草をとる。
「数日間という短い間ですが、よろしくお願いします」
美女と宰相。どちらが強いのかと言われたら恐らくは宰相の方だろう。
「はい、かしこまりました。それでは宰相殿下、アルベド様。まずは王宮までご案内いたします。老齢の身であり、王城の入り口までしか父…ランポッサ三世が出迎えられない事をお許しください」
「構いません」
美女の笑顔はまるで崩れていない。
宰相はザナックを品定めするような、何か動物を観察するような眼光でザナックの背中にじわりと汗が滲む。
通常の関係であれば、王子に対して感謝の意を表すものだろう。しかし、彼らと対応は明確に、彼我の上下関係を伝えているのだ。
故に友好関係を結ぶのは困難だと理解したためだ。
「それと…本来であれば祝賀の鐘を鳴らすべき事なのでしょうが、御国との不幸な考えの相違によって生じた悲劇から鳴らす事が出来ないことをお許しください。それと、民に御身らとお越しを知らせていないのですが、それもまたお許しいただければと思います」
「勿論構いません」
ー信長ー
アルベドと共に王国に行くと行った際にモモンガが『え、アルベドだけじゃなくて信長さんも行くんてすか?!え?!早く戻ってきてくださいよ!頼みますから一人で国家運営放り出さないでくださいね!』とかもう、泣きそうになっていたのを思い出す。
(アルベドは王国を手中に収めるために必要な餌は撒いておいたって言ってたし、私は使える人材は今のうちに探しておこう)
「ようこそ参られた信長殿」
そう言ってランポッサ三世が席から立ち上がり、信長とアルベドを出迎える。
信長は手を差し出されたので握手をし、招かれた事についての礼を言う。
それから立食パーティーになったのだが、さきの戦争の事があってからなのか貴族たちはあまり積極的ではなかった。
それでも、魔導国の宰相という事と見た目は完全に人間なので貴族の婦人方がヤケに寄ってくる
(…うわぁ、目が痛くなるほど派手なドレス…そしてどう考えても度数の高そうなお酒…)
一応、ここに来る前に今の王国の状況や財政については頭に入れておいたので問題ないはずだ。
唯一問題があるとするならば…
(…あー!!口調崩れそうで怖いっ!)
もう既に口調が乱れていそうだが、信長の口調に『〜じゃ』とか『〜のぅ』みたいな口調はしないように基本的にしている。
そして、難しい言葉はあえて使わないよう、親しみがあるようなそんな話し方を意識する。
婦人たちとの話に飽きてくると、アルベドが男と話しているのを見て忘れかけていた『餌』の事を思い出す。
信長はアルベドの隣にいる男を観察する
(…うーん、見た感じ大胆な恐れ知らずなタイプだな、アイツ)
現実世界でも富裕層の子息があんな感じだったのを思い出す。
何もしていないのに何か変えられると思い込み、高飛車な態度をとる
(…アレが餌か…)
ワインを飲んだ瞬間、アルベドの横にいた男がありえない行動に走る
「?!」
アルベドの肩に手を乗せる。
乗せた瞬間アルベドの周りに不機嫌なオーラが出るが、深呼吸をしてスッと止めていた。
あまりにも大胆な行動に飲んでいたワインを噴き出しそうになる。
それを見たランポッサ三世がパーティーをお開きにすると言い、アルベドがこちらに向けてやってくる
まだ続きます。
なんか書きたいけど過激すぎたかなぁ…なんか気にしすぎてしまう。
獅子王様の方は書きやすいけどネタなくなり始めたんだよなぁ