魔王織田信長とアインズ様の異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
今回は本当に残酷描写が盛りだくさんです。
ノッブは確かにギャグ路線に走ることもありますが、ノッブは生粋の『織田信長』なので悪しからず。
織田信長が大好きなオリ主は次第に…
ー魔王信長ー
デミウルゴスと共に聖王国の都市に入った信長は目の前で行われる殺戮に何も感じず見ていた。
(今更別に驚くべきことじゃないけど、本当に私人間じゃなくなったんだなぁ)
ヒュドラが鳴き声をあげながら魔王信長にすり寄ってくる
「よしよし」
「…羨ましい」
ジト目でヒュドラをにらむ濃姫
足を組み、ヒュドラに付けられた玉座に座り周りを見渡す
何処を見ても兵達の死体。
「大殿ぉお!!」
大きな声を上げてやってきた長可は全身真っ赤で、肌色の部分がほとんどないくらいの血の色だった。
「なんじゃ、どうした?勝蔵」
「結構やったぜ!褒めてくれ!」
長可の後ろにはモザイクをかけてもいいくらいの惨殺死体があった。
「そうかそうか、良くやったのぅ」
そう褒めると犬の尻尾が見えるくらい喜んでいる長可を見て苦笑いを浮かべると…
「お前がヤルダバオトか!!」
威勢の良い、力強い声が響き渡る。
ーレメディオスー
レメディオスはその手で握る聖剣で悪魔の一体を斬り捨てる。
都市内で暴れていた悪魔はどうと大地に転がり、傷口から白い湯気のようなものを立ち上らせながら消滅していった。
ほんの数秒後には、そこに悪魔がいた痕跡は何一つ残っていなかった。
しかし、そこには悪魔達の暴虐の被害者がいる。
「なんということを!」
地面に倒れ伏した、先遣隊とは別の、都市警備をしていた兵士たちを見て、レメディオスは怒鳴り声をあげる。
皮鎧は断ち切られ、腹部を必死に押さえている手は真っ赤に染まり、その下にピンク色の臓物がわずかに姿を見せている。
顔色はもはや青を通り越し、白の領域だ。
「治療を行え!」
部下に指示を出す
レメディオスは先頭に立って走り出す。
この金属鎧は見た目以上に軽く、動きやすい。
そのため、彼女の筋力と相まって誰よりも早く駆け付けることができるが、妹とカルカと副団長に『一人で突撃するな』という類の言葉を何度も言われているので、全力疾走は控えて足並みを揃えておく。
やがて目的地に到着する。
ごくごく当たり前の街並みが広がっているが、避難は既に済んでいるのか、人っ子一人いない。
「…ヤルダバオトの城壁を打ち砕く力は何度も使えるものだと思うか?イサンドロ」
聖騎士団副団長・イサンドロに問いかける。
「何度も使えるのであれば今、使ってこない理由というのが分かりません。何か条件があるのか、再び使えるようになるまでに時間がかかると考えてよろしいのではないでしょうか?」
「だよな。やはり分かれて移動するのは心配しすぎたな」
「いえいえ。そのようなことはありません。もしかすると膨大な力を使うから温存しているなどということもあります。油断は禁物です」
「そうか、分かった」
レメディオスは話を打ち切る。
(…やはり、頭で考えるのは苦手だ)
「カストディオ団長。神官団、冒険者団の旗も上がりました」
「カルカ様は?」
「未だ」
「そうか…そろそろ、持続時間の長い防御魔法などをかけ始めろ。カルカ様が到着次第、私達が最初にヤルダバオトと第六天魔王に接近する。奴らの目を引き、囮になるのだ」
部下達から一斉に雄々しい返事が上がった。
「広場から動いた様子はなしか」
先遣隊の全滅は確認されている。もし目標が動いたなら先行偵察しているはずの冒険者から連絡が来るはずだ。
それがないということは、ヤルダバオトは出現した場所から一切動いていないことを意味する。
レメディオス達は走る。
ふざけた悪魔の顔面に剣を突き立ててやると決意を固めて
すると、人の残骸が散らばり、広い範囲に渡って真紅に染まった広場の真ん中に立っている怪しげな仮面の奴と、それらの後方に五つの頭の蛇のような巨大な化け物に乗っている長い赤い髪の女がいた。
女の背後には巨大な炎を纏った六腕の骸骨があった。
仮面の男の方はその腰から尻尾が生えていた。
逃げ戻ってきた兵士たちが口にしたのとまるで同じ格好。
コウモリの翼もねじくれた角もなく、異形と言える特徴は尻尾だけだ。
「お前がヤルダバオトか!!!」
「おっと!」
臓物や血の匂いが混じり合った、鼻をつくような異臭が漂う広場に足を踏み入れると、踏み潰した肉片がぐちゃりと音を立てた。
しかし、そんなことを気にする意識はレメディオスの中にはどこにもない。
ただ全力で突撃し、剣を振り下ろす
こちらの一撃をいとも簡単に避けたヤルダバオトに不快感をさらに強めながら、切り上げる。
それもまた回避される。
レメディオスの勘が叫ぶ。
ヤルダバオトの回避は決して偶然ではない。
油断しているかのような態度はそれ相応の実力を持つ。
「退避!!お前達は退避しろ!この悪魔は強い!」
それだけ言うと、部下達と同じように自分も間合いを開ける。
ヤルダバオトが肩を落とした
「はぁ…牛のような女ですね、なんですか?赤い布でも振られましたか?」
大悪魔の軽口を無視するレメディオスの視界に、カルカやケラルトが率いる兵達の姿が入ってきた。
「二人とも!こいつは強い!兵を下げないと無駄に死ぬ!」
レメディオスの怒鳴り声に二人は即座に従って行動してくれる。
前を歩くのはカルカとケラルトだけだ。
レメディオスはヤルダバオトとの距離を同じだけ保ちつつ、二人の前に立つべく円の動きで移動する。
「レメディオス、無理をしないでください」
「そうですよ、姉様、全員でかかるべき相手じゃないですか」
背後に庇った二人の小声を聞きながらも、ヤルダバオトからは一度も視線を逸らさない。
「貴方がヤルダバオトですね、その後ろにいるのが第六天魔王」
カルカの質問に肩を竦ませたヤルダバオトは不機嫌なオーラを纏う
「我らが王に対して平伏もせずに顔をあげますか。『今すぐ膝をつき、頭を下げなさい』」
「!!」
その声が響き渡った瞬間、レメディオス達の体が一気にその通りに動き始める。
強烈な圧力がのしかかる。
「っ…!っ…!」
その拘束から抜け出そうともがくが、何も出来ないまま押さえ付けられる。
「ヤルダバオト、やめよ」
魔王の言葉にヤルダバオトは反応する
「!はっ!『顔を上げなさい』」
のしかかっていた圧力が一気に無くなる。
「その通りじゃ、ワシは第六天魔王。此奴はヤルダバオト、それで?そなたらはこの国の者か、見たところ上位者のように見えるが」
レメディオスはその言葉に不快感を抱く、この悪魔達のやることなすこと全てが腹ただしい。
「あなたが当代の聖王ですね」
ヤルダバオトが口を開く
「その通りです」
「こんな奴らに名乗る必要はありません。カルカ様」
レメディオスは剣の切っ先をヤルダバオトに突きつける。
「こいつらがヤルダバオトと第六天魔王と分かったのなら、後はぶっ殺して魔界に返すなけ。会話したら舌が汚れ…」
「あ、あの、レメディオス。話を聞くって…?」
カルカの困惑した声にレメディオスは首を傾げる。
後ろでケラルトが魔法を使ったようで、体の内部に熱が灯り、驚くような力がは湧き上がる。
話を聞くのは時間を稼ぐ為だったのか
「私は寛大だから少しは会話をしてやる。聞きたいことは何かあるのか!」
ヤルダバオトが仮面の上から目の辺りを抑えている。
第六天魔王は欠伸をしながら肘をつく
「…どうぞ、好きなだけ時間をかけてください。しかし、我らが王を退屈させない程度の時間で切り上げます」
「それで悪魔、ヤルダバオト。あなたに聞きたいことがあります。ここにきた目的はなんですか?この国を蹂躙したいのであれば、城壁の時に一緒にいた亜人達と共に行動しないのはなぜでしょう?もしかすると…」
「眠い…」
真剣に話を始めようとすると、第六天魔王が欠伸をしながらそう言う。
ヤルダバオトはくるりと第六天魔王の方を見て手を胸に当てる。
臣下の礼を取るヤルダバオト
「茶番もここまでにせんか?劇も長いと退屈するぞ?」
「失礼致しました。急ぎ片付けを始めます」
「うむ、すまんな。用意してもらったと言うのに」
「何を仰られますか!我らが王に仕え、喜んでもらうことこそが至高の喜び!」
くるりとヤルダバオトはこちらを見て用意を始めるような仕草をする。
「それでは始めましょう」
(…魔王らしく出来てるかな)
デミウルゴスは順調に進めている。
信長は高台に移動したヒュドラからデミウルゴスを見ていた。
「どうやら信仰系魔法を使ってデ…ヤルダバオトを倒そうとしているようですね」
濃姫の言葉に信長は頷く
「わぉ、すげぇことしてるぞ、ヤルダバオトの奴」
ヒュドラの首の一つに座り様子を見ていた長可が呟く
「おー、えげつない攻撃するのぅ、流石はウルベルトさんの子じゃ」
デミウルゴスは聖王女・カルカを掴み、刀を振るようにして攻撃していた。
しばらくすると…
「お時間がかかり申し訳ありません」
デミウルゴスがやってきて膝をついて言ってくる
「構わん構わん、ご苦労様じゃ、さて帰るか」
そう言ってヒュドラから飛び降りる
《転移門》を作り、中に入って行く
「…姉上」
そう呟く何者かに見られながら
文章ぽちぽち打ちながら3000文字の方が読みやすいのか2000文字の方が読みやすいのか悩んでます。
長いとアレだしなぁ…